吉沢悠&市原隼人W主演『伴走者』ネタバレあらすじと感想!淡島と内田のゴールシーンに感動!

今回は、2020年3月15日放送、BS-TBS開局20周年ドラマ伴走のネタバレあらすじと感想をまとめました。

吉沢悠&市原隼人がW主演!

 

浅生鴨の小説『伴走者』をドラマ化した作品です。

 

ファーストコンタクトは最悪!の2人が、伴走者とブラインドランナーとして、パラリンピック出場を目指し走ります!

 

果たして2人はライバル大滝(高橋光臣)に勝ち、パラリンピック出場を勝ち取ることができるでしょうか?

 

ではさっそく、ストーリーを紹介したいと思います。

 

『伴走者』ネタバレあらすじ

ニューイヤー駅伝を前にしたある日、日和食品陸上部で出場メンバーの発表が行われた。

 

毎年メンバー入りしていた淡島(吉沢悠)だが、今年は落選。

さらに監督の片瀬(鈴木浩介)から戦力外通告を言い渡されてしまう。

 

現在、妻の奈美(美村里江)は妊娠中、長男の速人(浅川大治)は中学受験を控えており、淡島はクビになったことを言い出せずにいた。

 

そんなある日、淡島は片瀬から「伴走者」をしないかと持ちかけられる。

元サッカー選手の内田健二(市原隼人)が、ブラインドランナーとしてパラリンピック出場を目指しているというのだ。

 

内田はイタリアでプロリーガーとして活躍していたが、4年前不慮の事故で視力を失っていた。

片瀬から『伴走者になれば陸上部に残れる』と聞いた淡島は、とりあえず内田に会うことにした。

 

最悪なスタート

淡島は、内田が泊まっている高級ホテルに向かった。

チャイムを鳴らすと、内田のマネージャー・高倉真希(北乃きい)が出迎えてくれた。

 

淡島が部屋の奥に進むと、サングラスをかけた内田がふんぞり返ってソファに座っていた。

淡島が挨拶すると、内田はいきなり『たかが盲人のかけっこだと思ってきたろ?でもあんたが思っているより俺は速い。遊び半分で来たのなら帰ってくれ』と言う。

 

淡島はズカズカと内田の横に回り込むと

人と初めて会ったら、まずは自分の名前を名乗る!相手にどうぞと席を勧める。話はそこからだろ?一緒に走ってほしかったら、まずは礼儀をわきまえろ』と怒鳴った。

 

でも内田は何も言わず、黙ったまま。

それを見て、淡島はそのままホテルを後にした。

 

家に帰ると、奈美が『駅伝まであと2ヶ月なのに練習は大丈夫なの?』と驚いた顔で言った。

奈美はすっかり淡島が駅伝に出ると思い込んでいるのだ。

 

淡島はテーブルに座ると、速人が受験する中学の生徒募集要項を見て、学費の高さに驚く。

受かれば、さらにいろいろお金がかかるらしい…。

初めての練習

翌日、淡島が練習場に行くと、内田と真希が来ていた。

淡島は内田に『来ると思ったよ』と声をかけると、

『俺はあんたより6コ年上だからな。タメ口はやめろ。命令口調もだ。俺の雇い主は日和食品だからな』と言った。

 

でも真希は、パラリンピックまで給料を払うのは内田で、日和食品の倍払うという。

それを聞き、淡島は『そうすか…』と引き下がると、さっそく練習を開始した。

 

練習場は、内田の貸し切りで誰もいなかった。

内田は有名人のため、直前まで内密にしておかないとマスコミにつきまとわれてしまうのだ。

練習を始める前に、真希はテザーと呼ばれるランナーと伴走者を繋ぐロープを淡島に渡した。

内田はそのロープの感覚で淡島の考えを読みとるから、おまえも読めとれというのだ。

 

しかし、いきなりそんなことができるわけがない。

早く走れば転んでしまう。

相手に合せて、二人三脚のように走らなければならない。

2人は『イチ ニ イチ ニ』と声を掛けながら徐々にスピードを速めた。

 

だが、コーナーを曲がろうとした瞬間、内田はよろけ『ちゃんと伝えろ!』と怒鳴る。

淡島は内田に指示を出すと、内田より前に出た。

すると今度は、伴走者はブラインドランナーより速く走ったら失格だという。

 

『じゃあもっと速く走れよ』

淡島が言うと、内田は本気で走り始めた

そうして練習終了後、へばっていたのは淡島の方だった。

 

内田は本気でフルマラソンを走ったら2時間半を切る

それは、女子のトップクラスと変わらないタイムだった

 

伴走者はランナーに、道路状況や他の選手への距離、ペース配分などさまざな情報を与えなくてはならない

つまり内田の伴走者は、内田と同じタイムで走れる人でなければ務まらないのだ。

 

淡島のフルマラソンのベストは、10年前の2時間13分25秒。

しかし今もそんなタイムで走れるなら、戦力外通告なんて受けてはいない。

でも会社をクビになったら、社宅を出なければならない。

困った淡島は、片瀬監督から伴走者は2人でもいいと聞き、続けることにした。

 

因縁のライバル

ところが翌日、伴走者が自分1人だけと聞き、淡島は驚く。

内田は『あんたが俺を世界に連れていくんだ』というと、淡島に近づき、胸にテザーを押しつけた。

 

でもパラリンピック選考会まであと3ヶ月。

それまでに間に合わせるなんてどう考えても無理だ。

 

するとそこに、あけぼの電工の大滝(高橋光臣)がブラインドランナーと一緒に歩いてきた。

大滝はオリンピック元代表で、関東大学駅伝で花の3区を4年連続で走ったスーパースター。

今はあけぼの電工のキャプテンだ。

その大滝が、伴走者としてパラリンピック選考会に出場するというのか。

 

その夜、淡島は飲み屋に立ち寄った。

奥の座敷では、日和食品の陸上部員と片瀬が飲んでいたが、淡島は1人離れて座るとビールを飲み始めた。

 

すると部員たちが、15年前の大学駅伝について話し始めた。

 

その時、淡島は花の3区を任され、前日のインタビューで『大滝?あんなの最初の5キロで潰してやりますよ』と大口を叩いていた。

しかし最初に飛ばしすぎた淡島は意識もうろうとなり、大滝に抜かれ、救急車で運ばれたのだ。

 

部員たちが大笑いする中、片瀬監督はトイレに立ち、淡島がいることに気づく。

片瀬は淡島と店を出ると『あの時の走り、俺は嫌いじゃなかったけどな』とつぶやく。

 

あの頃の淡島は、格上の大滝に臆することなく、果敢に勝負していた。

でもあれ以来、淡島は勝負することをやめてしまった…。

 

片瀬は、大滝も伴走者で出ることを知ると、

『負けらんねぇな』と淡島の背中を叩いた。

淡島、やる気になる

それから淡島は熱心に練習に取り組むようになった。

そこで内田は合宿を行うことにした。

 

しかし外で走るのは、競技場のトラックを走るのとは全然違う。

少しの段差でも内田はつまずいてしまうし、停まっている車がいたら教えなければならない。

 

それから淡島は内田に的確に指示を出すようになり、だんだん2人の呼吸も合うようになっていった

宿泊先のログハウスでは、管理栄養士の資格ももつ真希が、栄養バランスの取れた食事を用意してくれていた。

冷静かつ細やかに内田に情報を伝える真希の姿を見て、淡島は感心していた。

 

なんのために走る?

その夜、淡島は内田に、実際に走るコースを指でたどらせながら、コースの特徴や注意点を説明した。

 

寝室に行くと、内田は突然『メロスは自分のために走った』と言い出す

メロスは世間の注目を集めるため走ったというのだ。

 

『あんたも同じじゃないか?金も名誉もあるのに、今さらこんな辛い思いをしてどうするんだ?世間の注目を集めたいからじゃないのか?』

淡島が言うと、内田は淡島にぐっと顔を近づけ、尋ねる。

『あんたはどうなんだ。あんたはなんのために走る?』

 

長男は受験だし、2人めも産まれるから生活のためかな

『しょっばいこと言うなよ…』

内田は淡島の頭を自分の胸に引き寄せると

なんで自分のために走らない?』と囁いた。

 

暗闇の中、もがく内田

翌朝、淡島が起きると内田は外でぼんやり座っていた。

淡島は、朝食を作っている真希に『あんたたちどうするの?一緒になるんだろ?』と尋ねた。

 

でも真希は『私たちは仕事上のつきあいだけです』と淡々と答える。

 

真希は、内田がイタリアでサッカーをしていた時に通訳として雇われた。

だが内田が交通事故で失明すると、周りにいた人たちはみな潮が引くようにいなくなってしまった。

 

私までいなくなったら彼は本当にひとりぼっちになってしまう…

真希はそう言うと、内田の後ろ姿を見つめた。

 

内田は未だに失明したことを受け入れられず、暗闇の中でもがいている

 

『彼は今度のレースで走ることで、暗闇から抜け出そうとしているんだと思います』

真希は、それまでは一緒にいたいと言うのだった。

大滝の妨害

合宿から帰った淡島は、奈美に『戦力外通告を受けたこと、どうして言ってくれなかったの?』と言われた。

合宿といって家を出たのに、社宅の餅つき大会に片瀬監督が出ていて嘘がバレてしまったのだ。

 

奈美は淡島が伴走者として走ることを歓迎すると『目指せパラリンピック〜♪』と笑顔で言った。

 

そんなある日、淡島たちは、管理会社の手違いで他の選手と一緒に練習することになった。

しかたなく、内田はサングラスをかけ、真希のピンクのニット帽を被り練習した。

 

すると後ろから走ってきた大滝とブラインドランナーに、外から抜き去られた。

そして淡島たちが抜こうとすると、大滝はわざとぶつかってきた

 

足をおさえ苦痛に顔を歪める淡島を、大滝は上から見下ろした。

そして内田に近寄ると『見ない顔だが、君も選考会に出るのか?それなら伴走者を変えたほうがいい』と笑う。

淡島と走ったら、一緒に道を這いずりまわり、救急車に乗ることになるというのだ。

 

それを聞きカッとした淡島は、大滝を殴った。

その後、大滝が警察に被害届を出し、

淡島が伴走者をするなら、内田の出場は認めない』と連盟から連絡があった。

 

淡島は大島に倒されたのが原因で、足の古傷を痛めていた。

『でももう走らないから』

淡島は言うと、せっかく仕事を紹介してもらったのにすいませんと片瀬に頭を下げた。

 

反抗期の速人

その帰り、淡島は塾帰りの速人を見かけ、声をかけた。

サッカーやめちまったのか?あんなに好きだったのに…。中学に入ったらまたやれよ』

淡島は速人と肩を組むが、

速人は嫌そうに淡島の手を振りほどくと、先に帰ってしまった。

 

『最近速人が冷たいんだよな〜』

帰宅後、淡島が愚痴をこぼすと、

奈美は『速人』という名前が悪いのだと言う。

 

淡島は知らなかったが、

足が遅い速人は、名前負けしてるといつも友達にからかわれているというのだ。

 

でも速人は今もサッカーが好きだった。

速人は机の引き出しから、内田が表紙のサッカー雑誌を取り出すと、じっと見つめた。

大滝が被害届を取り消す

数日後、淡島が陸上部の部室に荷物を取りにいくと、片瀬が現れた。

 

淡島が礼を言って去ろうとすると、片瀬は大滝が被害届を取り下げ、レースで落とし前をつけることにしたという。

 

その夜、淡島が練習場に行くと、内田が待っていた。

内田が黙ってテザーを差し出すと、淡島はそれをしっかり受け取った。

愛するもののために

2019年大みそか。

淡島は家で家族と穏やかな大みそかを過ごしていた。

 

一方、内田は1人広いホテルの部屋でソファに座り時計をいじっていた。

するとピンポンが鳴り、淡島が現れた。

 

淡島は内田に『一緒に年越しそばを食べよう』と言うと、日和食品のカップそばを作り始めた。

インスタントは食べないと言う内田だが、

一口食べると子どものように目を輝かせ、うまいうまいと食べ始めた。

 

そんな内田を見て、淡島は『真希ちゃん、待ってんじゃねぇのか』と話しかけた。

しかし内田は『俺には関係ない』と冷たく言い放つ。

 

そんな内田を見て、淡島は『わかった。おまえの走りには何かが足りないと思ってたけど、愛が足りないんだ』と気づく。

 

この前、淡島は走るのは生活のためだと言ったけど、本当は家族のため、愛するもののためだった

 

『人間1人じゃ生きていけねぇって、おまえが1番わかってるんじゃねえか?』

淡島はそう言うと部屋を出ていった。

サプライズ

2020年お正月。

淡島たちがお節を食べていると、ピンポンが鳴った。

玄関に出た速人はびっくりして、後ろに倒れ込んだ。

なんと内田が家に来てくれたのだ。

 

内田は速人がサッカーをやっていたことを知ると喜んだ。

そして自分も足が遅かったことを明かすと、速人に『中学に入ったらまたやれよ』と促した。

それを聞き、速人は嬉しそうに『はい!』と答えた。

内田が淡島を選んだ理由

数日後、淡島たちは実戦を踏まえ、日和食品の陸上部員と一緒に走ることにした。

 

どんどん部員を抜き去る淡島たちを見て、奈美と速人はその速さに興奮した。

でもその陰で、淡島は足の古傷を気にしていた

 

そして、パラリンピック選考会まであと7日。

とうとう内田がブラインドランナーとしてパラリンピックを目指すことが公表された。

 

インタビューを受ける内田を横目に、淡島は『なんであいつはマラソンを始めたんだ?』と真希に尋ねる。

すると真希は『…たぶん淡島さんと走りたかったから』と答えた。

 

内田は15年前、関東駅伝で地面をはってでもタスキを渡そうとする淡島の姿を見ていたのだ

 

その時内田は高校生で、大けがをしてサッカーから遠ざかっていた。

だが淡島の姿を見て、必死でリハビリしてイタリアでプロになった。

失明して絶望の淵に立ったとき、淡島はまたあの日のことを思い出したのだ。

淡島と走れば、何か変わるんじゃないか。もう1度頑張れるんじゃないか…。

告白

そして選考会前日、真希は明日の準備をすると、内田に声をかけ部屋を出ていこうとした。

すると内田は『これからも一緒にいてくれ』と真希に近づき、ぶつかる。

 

内田は真希の髪に触れ、両手で真希の頬を包むと『おまえが好きだ』と言う。

内田はハッとして『テザー大丈夫か?ドリンク頼む』とごまかした。

そんな内田を見て、真希は黙って涙を流すのだった。

真希の答え

パラリンピック選考会当日

その日は速人の中学受験の日でもあった。

 

スタート前、内田は淡島に『レース中、勝負どころでは大きな声で指示を出してくれ』と頼んだ。

そうすれば周りの選手のペースが乱れるというのだ。

 

それを聞いた淡島は『俺はそういうのは嫌だな。あの大滝だって、被害届を出さずに俺とフェアに走ろうとしてるんだぞ』と言った。

しかし大滝が被害届を取り下げたのは、内田が金を渡したからだった。

 

そこに、真希が『レース前の検査が始まった』と呼びにきた。

真希は内田にテザーを渡すと、急ぐよう促した。

検査が始まり、係員がテザーの長さなどを測り始めた。

すると係員はテザーに何か書いてあるのを発見した。

そこには真希の字で『私もあなたが好きです』と書かれていた。

 

そしてスタート前。

内田は『俺は真希のために走る』と言うと『飛ばしてくぞ!!!』と大声をあげた。

 

On your mark!

選手たちは一斉に走り始めた。

古傷が痛みだす淡島

レース序盤、淡島と内田は第2集団につけていた。

全体のペースはかなり速く、いずれ落ちてくると思われた。

 

淡島は『ここを下りきったら追い風だ。その時に一気に出るぞ』と内田に言った。

しかし内田は、わずかに向かい風だと気づいた。

淡島はそれを信じ、他のランナーの後ろについて風を避けた。

他の選手は向かい風に気づかず、飛ばしすぎて失速した。

 

ここで一気に淡島たちは前に出た。

海沿いの道。先頭まで10メートル!

淡島たちはついに大滝たちを抜き去った

 

しかし淡島の足首は悲鳴を上げていた

足をかばいながら必死に走る淡島。

だが、徐々にペースは落ち、息が荒くなる。

 

内田はそれに気づき『どうしたんだよ』と声をかけた。

淡島は痛みに耐え、足を引きずりながら走った。

でも大滝たちに抜かれてしまう

デッドヒート

その頃、急に産気づいた奈美は、無事に女の子を出産していた。

それを聞いた真希は、次の給水ポイントに、メッセージ入りのペットボトルを置いた。

 

淡島はそれを取るとメッセージに気づいた。

奥さんから電話あり。元気な女の子誕生!

『マジか!産まれた!女の子!』

淡島は思わず叫んだ。

 

『おめでとう!足大丈夫か?』と内田。

淡島は『そんなこと言ってる場合じゃないだろ?おまえを世界に連れてってやる!と叫ぶと猛然と追撃を開始した

 

あの時大滝に抜かれ、何もできなかった自分。

あれ以来、全く勝負をしなくなった自分。

今、淡島は誰のためでもない自分のために自分自身のために走っていた

 

そして内田は、暗闇から抜け出そうとしていた

2人の手と手はテザーという絆でしっかりと結ばれていた

 

あと少し、あと少し。

ラスト100!

必死で逃げる大滝たち。

 

先にゴールテープを切ったのは、

 

 

淡島と内田!!!!!

 

淡島と内田はゴールを切ると、倒れ込み地面に寝転んだ。

2人の顔はすべてを出し切った高揚感に溢れていた。

 

そこに審判が駆け寄った。

『審判団で競技した結果、あなたたちは失格です』

淡島はゴールの瞬間、1番にテープを切ってしまった。

伴走者はブラインドランナーより前に出たら失格なのだ。

 

すると大滝が近づいてきて『いい走りだった。みごとな伴走だった。おまえの勝ちだ』と笑った。

 

淡島は勝負には勝ったが、内田をパラリンピックに連れていくことはできなかった。

謝る淡島に、内田は『そんなことはどうだっていい。俺は…あんたと走りたかっただけだ』と泣きながら言った。

 

『思ったとおりの人だったよ。淡島さん』

内田はそう言うと淡島の腕を掴み、

『一緒に走ってくれてありがとうございました』と敬語で言った。

 

淡島は『敬語なんてらしくねぇぞ。俺もだよ。おまえ最高だよ』と言うと、泣きじゃくる内田を抱き起こし、背中をトントンと叩いた。

 

その後、走ってきた真希を内田は抱きしめた。

抱きしめ合う2人を見て、淡島は競技場を後にした。

その後…

月日は流れ、内田がウガンダにプロチームを立ち上げるというニュースが流れた。

速人は無事に中学に合格。サッカー部に入るとはりきっていた。

 

そして淡島は、陸上部に戻り走っていた。その目は15年前のようにギラギラしていた。

淡島は本気でオリンピックを目指し、走り始めた

 

~完~

 

『伴走者』の感想

内田と淡島、2人の出会いは最悪で、私も淡島同様、内田のことを『なんだこいつ!』と思ってしまいました。

でも淡島も最初は嫌なやつだったから、印象はどっこいどっこいかな…(;^ω^)

けど実は内田は、淡島の大学駅伝の様子をテレビで見てて、ずっと前から知ってたんですよね!

そしてそれを見てまたサッカーを始めた…

大怪我してサッカーやめて、また活躍できるようになったと思ったら今度は失明って、作者はどこまで内田を苦しめるのでしょうか(汗)

内田役を演じてる市原隼人さんが、本当に見えてないような表情をされていて、演技とは思えませんでした。

内田と淡島がぶつかり合いながらも、一緒に走り、だんだんお互いを知っていくにつれ、私もだんだん2人のことが好きになっていきました。

誰だって理由もなく嫌な奴になるわけじゃない。そう思いました。

 

そんな中、失明して周りに誰もいなくなってしまった内田を、淡々とお世話する真希が印象的でした。

真希も内田もお互い自分の気持ちに蓋をして、見えないふりをしていたけど、最後に想いが伝わってよかったです。

 

そして、選考会での大滝たちとのデッドヒート

淡島の古傷が再発して、絶対ムリっていうときに、赤ちゃんが産まれて。いろんなことが力になって生まれた奇跡。

なのに、淡島が内田より前に出てしまい、失格という(^_^;)

でも、内田はパラリンピックに出たかったわけじゃなく、淡島と一緒に走りたかっただけなんですよね。

淡島と走ることで、変われるような気がした。変わりたかった。

お金で淡島を動かしたのは残念でしたが、そうでもしないと全然接点もない人にお願いするのは無理ですもんね。。

何はともあれ、デッドヒートからの内田号泣シーンはジーンとしました。

走りきった後の内田は、今まで強がっていたのが嘘のように素直で、淡島にも敬語を使ってて子供のようでした。

淡島も、大滝に勝ってトラウマを吹っ切ることができてよかったです!

ひとりじゃ乗り越えられないことも、ふたりなら乗り越えられる。みんなとなら乗り越えられる。

そんな瞬間を見た気がしました。

 

以上、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。