小芝風花主演『書類を男にしただけで』ネタバレと感想│オタクの杉田に振り回される祐希が可愛い♪

にこ

今回は、2020年10月11日放送『書類を男にしただけでのネタバレあらすじと感想をまとめました。

祐希(小芝風花)は転職活動でうっかり男として採用試験を突破し、大企業に入社することに!?

 

そこで祐希は憧れの人(竜星涼)と再会し、心惹かれていく…。

 

スーツに肩パッドを入れ、男性に扮した小芝風花が、

 

女だとバレないよう奮闘しながら恋に仕事に邁進する姿を描いた社会派ラブコメディ♪

それではさっそく、ネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

『書類を男にしただけで』のネタバレあらすじ

箕輪祐希(小芝風花)は、ボディタッチが多くセクハラ発言の多い上司・加藤(袴田吉彦)を背負い投げしてしまい、会社をクビになった。

 

その帰り道、祐希は前から歩いてきた人にぶつかりそうになり、転倒。

痛いやら情けないやらで祐希が泣いていると、スッと男の人がハンカチを差し出してくれた。

 

『今日の痛みは一瞬。守ったプライドは永遠。ね?』

 

祐希はハンカチを受け取ると涙を拭いた。

でもそのハンカチは、漫画のキャラクターもの。

祐希が顔を上げると男性の姿はもうどこにもなかった。

 

それから祐希は転職活動をし、憧れの広告最王手・インサイトエージェンシーの最終選考に臨んだ。

でも健康診断を受けた祐希は、産業医の柏木未来(高橋メアリージュン)に意外なミスを指摘される。

 

なんと祐希は、間違って男にチェックを入れてエントリーシートを提出していたのだ!

 

3次面接まではリモートだったため、誰も気付かなかったらしい。

どおりで今日の役員面接で話が噛み合わないはずだ…。

 

『女性に訂正するのもよし、このまま男でいるのもよし。

中途採用で最終の健康診断まで進むのはみんな男なの。

経験者を採用する場合は、男だけ

 

『どうして女じゃダメなんですか…?』

『それはキミのほうがよくわかってそうだけどね』

 

それを聞き、祐希は男でやっていくなんて無理だと思う。

でも今まで女性だからという理由で不当な扱いを受けてきた祐希は、もう女で苦労するのはウンザリだった。

 

今、日本で1番勢いがある広告代理店が、男として祐希を採用してくれる。

男になれるチャンスなんてもう2度とない。

男になって違う世界を見てみたい!

 

…決めました。私、“女”を捨てます 

 

男になれば、きっと天下が取れる!

祐希は男としてやっていく覚悟を決めるのだった!

 

ハンカチの君との再会

それから1年後。

祐希は広告業界最王手の「インサイトエージェンシー」に転職し、26歳の若さで社長賞を受賞するほどの逸材になっていた。

 

その活躍ぶりが部長の古橋(デビット伊東)の目に留まり、

祐希は広告の仕事を目指す人なら誰もが憧れる第7制作部に異動することに。

 

ここは精鋭ばかりだが、中には変人もいた。

見るとドライヤーで漫画雑誌を乾かしている男性が…。

それはなんと、1年前に祐希にハンカチを貸してくれた男性だった!

 

まさかあの決め台詞の彼とこんなところで再会するなんて…!

 

彼の名前は杉田哲也(竜星涼)

こう見えて第7制作部のエースコピーライターだ。

常識は無視する、空気は読めない。

祐希はそんな彼と同じチームになり、新規プロジェクトを任されることになった。

 

『はじめまして…』

祐希が恐る恐る挨拶すると、杉田はいきなり指パッチン。

 

インサイトエージェンシーのスーパーイケメン!杉田哲也です

杉田はその場で華麗にターンをし、あ然とする祐希の前でポーズを決める。

 

『最初に忠告しておく。水曜の俺に仕事は不可。

なぜなら水曜は、週刊少年ストップの発売日だからだ!

 

そう言うと、また杉田はドライヤーで雑誌の背表紙を乾かし始めた。

実はそうすることで、雑誌が綺麗にバラせるのだ。

杉田はそれで大好きな「守護ガール BABちゃん」をファイリングして、永久保存していたのである。

 

なんだ、この人、中学生男子じゃん…

祐希はなんだかがっかりするのだった…。

これは恋…!?

でも杉田はこの会社で唯一、入社前の自分を知っている人間だ。

杉田に女だとバレるのも時間の問題だ!と焦った祐希は、

産業医の柏木未のもとに駆け込んだ。

 

そんなに杉田くんのことが気になるなんて、恋でもしてるの?

と未来に言われ、祐希はドキン。

そんなはずは…と思いつつも、杉田を意識してしまうのだった。

 

10億円の使い道

その後、祐希たちはIT企業・深弦堂の社長・渡辺リカ(友近)と打ち合わせをした。

渡辺の依頼は「10億円で日本中を楽しませてほしい」というもの。

 

今まで渡辺はずっと脇目もふらず働いてきた。

それでお金や名誉は運良く手に入れられたが、次に欲しいのは“話題性”。

さすが深弦堂はびっくりすることをやってくれるなと思わせるのが、渡辺の狙いだった。

 

その時、祐希は渡辺のデスクにオリジナルのリップケースが並んでいるのに気付く。

それはインターンの人たちに記念品としてプレゼントしたもので、中身は口紅ではなかった。

 

『中身はなんだと思う?』と渡辺に言われ、みんなは考え込む。

そんな中、同じチームの須藤あやか(水沢エレナ)が答えに気づき、手を上げようとした。

でも何故かあやかは手を下ろし、代わりに祐希が『もしかして“いいね”のスタンプですか?』と答えた。

 

それを聞き、渡辺は満足そうに笑うと、

『よかったらどうぞ。これを遥かに超えるアイディアを待ってます』と言った。

 

女だとバレちゃう!

その後、祐希たちは古橋部長の恒例となっているランニングに付き合うことに。

大きな案件の時はいつもサウナまで走って行き、連帯感を高めるのが古橋流なのだ。

 

体力に自信がある祐希は軽々と走り切るが、杉田はヘトヘト。

目の前であやかに汗を拭かれているのを見た祐希はムカッ。

 

でもサウナに一緒に入ったら、女だということがバレてしまう!

困った祐希は

『自分、全身がボーボーなんで!』

と言い、なんとかその場を切り抜けた。

 

あやかの気持ち

その後、あやかと2人でカフェに行った祐希は、先ほどの打ち合わせで、あやかが気を利かせて祐希にリップケースの中身を言わせてくれたことを知る。

あやかは自分が答えるより、祐希が答えた方が渡辺社長が満足すると思ったのだ。

 

あやかは来年で30歳。第7制作部にきて7年目だ。

でも主な仕事は誰かのサポートで、重要な仕事は男性社員に任される。

そこにはどんなに努力しても、願っても、焦ってもどうにもならない現実があった。

 

そんなあやかに祐希は激しく共感!

あやかに『こんな感情をわかってくれるのは女性だけだと思った』と不思議がられてしまう。

 

『いや!たまたまです!あの、あやかさん、杉田さんとつき合ってるんですか?

さっき、汗をふいてあげたりしていたから…』

『もしかして嫉妬してくれてるの?』

『いや!そういうことじゃなくて!』

 

…気になるのは杉田さんのほうで…。。

と思いながら、祐希はストローでアイスコーヒーを飲む。

 

『私は杉田さんより、祐希くんのほうがタイプかな?』

思いがけないあやかの言葉に、祐希は『…え!?』と目を丸くした。

 

あやかの異動話

その後、祐希は古橋部長が第7制作部からあやかを異動させようと思っていることを知る。

 

“女は若いうちが花だから”という古橋の言葉に、祐希はムッとする。

今回の仕事があやかの第7制作部での最後の仕事になると聞かされた祐希はショックを受ける。

 

杉田との急接近!

そんな中、祐希は10億円の使い道を閃き、杉田と一緒にキャッチコピーを考えることに。

 

杉田は次々とキャッチコピーを考えるが、なかなかグッとくるものは出てこない。

 

『杉田さんにとって、これで勝負するって覚悟を決めた1行ですか?』

さんざんダメ出しされた挙句、祐希にズバリ言われた杉田はとうとう切れてどこかに行ってしまった。

 

ところが戻ってきた杉田は、祐希の指摘は間違っていないと全く気にしていない様子だ。

祐希は男同士ってこんなに簡単に元通りになれるの?と驚いた。

 

なんかさ、彼女と別れたときのこと思い出しちゃって。

私と週刊少年ストップ、どっちを取るの?って』

 

杉田は嘘をつけず、少年ストップを取ったと言うと、机に突っ伏して頭を抱えた。

 

祐希が呆れつつも励ますと、杉田は祐希の顔を見て、

おまえ、徹夜続きでもきれいな顔をしてるな。俺なんか、クマがくっきり

と顔を近づけてきた。

 

動揺した祐希は、慌てて後ろに飛びのく。

 

す、杉田さん!コンシーラーってご存知ですか?

今どきは男でもこういうの塗って隠してるんですよ!

 

祐希はそう言うと、杉田のクマをコンシーラーで隠してあげた。

 

すると『箕輪、お前、指細くないか?』といきなり手を握る杉田。

祐希は『キォーーーーーーーー!』と心の中で昇天すると、バッと手を離した。

 

『よかったら、これ差し上げます』

なんとか祐希が平静を装うとした時、杉田が『前にどこかで会ったことがあるんじゃないか?』と言い出した。

 

そこにあやかが差し入れにきてくれて、なんとかセーフ。

お弁当を食べた杉田はソファで眠ってしまい、祐希は『この企画を思いついたのはあやかさんのおかげです』とあやかに感謝した。

 

するとあやかは『最後に、役に立ててよかった』と言う。

あやかは深弦堂の仕事が終わったら、会社をやめようと思っていたのだ。

 

『もっと仕事のキャリアを積みたいが、温かい家庭も築きたい。

でも今のままではどちらのビジョンも見えてこないし、思い描いていた人生とはかなり違う気がするの…』

 

それを聞き、祐希は前の会社にいた時に自分が抱えていた悩みと一緒だと思う。

 

あやかはもう自分をごまかすのはやめて、自分を必要としてくれる職場を探そうと心に決めていた。

 

『明日の深弦堂のプレゼン、頑張ってね。応援してる』

涙ぐむあやかに、祐希はティッシュを渡す。

 

するとあやかは祐希に抱きつき、

『今だけでいいから、こうさせて』

と涙を流した。

 

祐希があやかにしてあげられること

翌日、祐希は産業医の未来のもとを訪れた。

そして昨日、あやかになんの言葉もかけてあげれなかった自分を悔やんだ。

 

祐希も前の会社で働いていた頃、あやかと同じように理不尽な目にあってきたのに。

誰よりもあやかの気持ちがわかるのに。

 

『はいはいはいはい、落ち込んでる場合じゃない。あなたにできることをやってあげたらいいじゃない。

…あなたには仕事があるでしょう?』

 

未来に発破をかけられ、祐希はハッとして医務室を飛び出した。

 

 

祐希は第7制作部に行くと、プレゼンの内容を全面的に変えたいと杉田にお願いした。

すると杉田は怒るどころか、

『プレゼンまであと5時間もある。そういう展開、大好きだ』

と盛り上がった。

 

祐希が『あやかが会社をやめようとしているのを止めたい』と話すと、杉田は去年、上司を投げ飛ばしてクビになった子がいたことを思い出した。

 

気になって後を追いかけてハンカチを貸してやった。必死で闘ってる感じが、お前に似ているような気がしてさ

 

突然、杉田にそんなことを言われて祐希は焦る。

 

彼女、ほんとにかっこよかった!今、どうしているのかなぁ?

…で、どう変更するんだ?』

 

ワクワクした顔で尋ねる杉田を前に、祐希は覚悟を決めて話し始めた…。

 

運命のプレゼン

そうして5時間後、運命のプレゼンが始まった!

 

まず祐希はプレゼンを始める前に、1人の残念な女性の話を始めた。

話を聞かされていなかったあやかと古橋部長はびっくりだ。

 

その女性は東京の下町生まれ。

祖父の代から続く小さな開業医で、父が跡を継ぎ、母が会計を手伝っている。

急患があると両親は帰ってこない。

彼女は小学生の頃から家事をこなし、夕飯を食べて宿題をする。

でも寂しさをこらえてどんなに頑張っても、跡取りなのに男の子じゃないからと親戚中にガッカリされていた。

 

彼女と気が合う友達は、たいてい男子だった。

夏休みは真っ黒になって一緒にザリガニを捕まえにいき、

女子はそれを遠くで『あいつまた男に媚を売ってる』と白い目で見る。

 

コミュニティを超えた付き合いは同性から嫌われる。

そのことに彼女は長い間気づかなかった。

 

だから中学時代はなかなかの暗黒時代。

自信があった握力測定で学年トップの数値を叩きだすが、

好きだった男子に『女じゃねぇな』と呟かれて、学級新聞の見出しになった。

 

高校時代、初めてできた彼氏に振られたときの言葉は、

おまえはラーメン屋のカウンターで替え玉を注文できる女だろ?

やっぱり俺、もっと控えめで守ってやりたくなる女がいい』。

 

大学時代は綺麗でかわいい子から順に就職の内定が出ることに驚いた。

 

その後、彼女は新卒で広告関係の会社に就職するが、そこはセクハラ、パワハラ何でもありの会社だった。

 

彼女は我慢して働いていたが、ついに職場の管理職に実態を告げ、改善してほしいと相談した。

 

その内容は、若い子が隣に座るとクライアントが喜ぶからと、担当でもない打ち合わせに呼ばれたり、

社長の愛人だというデマを流され、みんなの前で“愛人”というあだ名で呼んだり、

非常識極まりない行動だった。

 

でも彼は会社のほとんどの案件を任されており、処分することは難しい。

会社のためにここはなんとか…と、彼女は泣き寝入りを強いられた。

 

その後も彼女は愛人と呼ばれ続け、とうとう我慢の緖が切れて、上司を背負い投げしてしまった。

 

そこまで話すと祐希は部屋を退出。

代わりに杉田が話し始めた。

 

彼女は会社をクビになり、転職活動を始めたが不採用の嵐。

ところが受かるわけないと思って書いた会社のエントリーシートの性別チェックをうっかり男にしてしまう。

 

彼女は自分のミスに全く気づいていなかった。

でも書類を男にしただけで、彼女はそれまで全く知らなかった男性の人生を手に入れた。

 

女性の姿に戻った祐希

そこに女性用スーツを着てハイヒールを履いた祐希が現れた。

 

その女性は私です。

嘘をついてしまい、申し訳ありませんでした!

 

頭を下げる祐希を見て、古橋部長は慌ててプレゼンの中止を渡辺社長に申し出た。

でも渡辺は構わないので続けてほしいと言う。

 

男として入社した祐希は、地方ではあったがいきなりCMの仕事に抜擢された。

男だというだけで、こんなにもチャンスや自由度の高さが違うのか。

 

男の人生だって複雑なことはたくさんあるけれど、女性とは全く違った喜びや安心感がある。

でも祐希は男性として過ごしながら、いつも後ろめたかった。

それは、自分の人生に嘘をついているような気がしてたまらなかったから…。

 

部長。女は30を過ぎたら現場から引くって、いったい何時代のルールでしょうか?

須藤あやかさんは優秀なプランナーです!第7にとって、大事な戦力です!』

 

祐希はそう言うと、あからさまなセクハラやパワハラは減っだが、見えづらく陰湿になっただけだと訴えた。

 

男性であろうと女性であろうと、祐希の仕事のしかたは何ひとつ変わっていない。

女である祐希が エージェンシーを損させた事実はどこにない。

 

すると古橋部長は『誰のおかげでここに立っていられると思ってるんだ!』と目くじらを立てた。

 

祐希が考えた10億円の使い道

それで?あなたは私にどんな10億円の使い道を提案してくれるのかしら?

渡辺に尋ねられ、

祐希は『IT企業・深弦堂に物語を作るプロジェクトです』と答える。

 

実は渡辺は、この会社を始める前に実家の化粧品会社を廃業していた。

その化粧品会社の名前は、深弦堂。

 

でも渡辺はそのことを誰にも話していなかった。

祐希はIT企業なのにどうしてリップケースを使ったのか、なぜオリジナルにこだわったのか疑問に思い、

リップケースの発注を受けた会社に問い合わて、このことを知ったのだ。

 

渡辺はもう化粧品会社には未練はないと言い張るが、祐希にはまだ懐かしさが残っているように見えた。

 

化粧品会社を復活させませんか?

 

男性も女性も一緒にシェアして使えるユニセックスコスメを作る。

それが祐希の考えた10億円の使い道だった。

 

男性にも顔色が悪いとき、寝不足をカバーしたいとき、吹き出物を隠したいときがある。

手に取りやすい化粧品があれば、使ってみたいと思う男性も多いはずだ。

 

それはこの前、コンシーラーでクマを隠してもらった杉田も同意見だった。

その杉田が考えたキャッチコピーは

パートナーとシェアするのは愛だけじゃない

 

深弦堂がIT企業として大成功を収めた理由は、何よりユーザーに自由を提供したこと。

男でもメイクしていい、女でもメイクしなくてもいい。

ユーザーにすべての自由を委ねるコスメは、深弦堂が今まで築き上げてきたビジネスの視点と一致している。

 

それが私のやるべきこと?

渡辺社長はため息をつくと、後ろを向いてデスクの上のリップケースを見つめた。

 

長い長い沈黙の後、渡辺は笑顔で振り返った。

ありがとう、感動したわ。

もう2度と化粧品には関わらないと思っていたけど、深弦堂が化粧品を売ることになったら、世界中が驚くかもね』

 

こうして祐希のプレゼンは成功し、祐希は涙を流して喜んだ。

 

あやかも会社に残ることになり、これからは好きなものを着て好きなものを選ぶ!と笑顔で言った。

 

影の支配者?

後日、医務室に行った古橋部長は、来年からエントリーシートの性別チェック欄がなくなることを知る。

 

もしかして箕輪祐希をそそのかしたのは先生ですか?

古橋部長に言われ、未来はにっこりと微笑む。

 

未来にはこの会社のすべての人の弱みを握っているという噂があった。

だから祐希の性別詐称もお咎めなしに、あやかも異動がなくなったのか…?

 

男でも女でも、気兼ねなく話せる関係であれば、わかり合える気がしませんか?

未来に言われて、古橋も観念。

もしかしたらこれからはもう少し女性も意見が言いやすい職場になるかもしれない。

 

未来に向かって!

そうして女性に戻った祐希は、借りていたハンカチを杉田に返す。

 

“今日の痛みは一瞬。守ったプライドは永遠”

 

杉田が貸してくれたハンカチは、杉田が大好きな漫画のキャラの限定品。

でもその言葉が祐希の支えになった。

 

私、杉田さんのことが好きです!

俺もお前のこと、好きだよ

 

杉田はひと目も気にせず、祐希を抱きしめる。

 

『あの、杉田さんの“好き”はどういう好きですか?私の言う“好き”はいわゆるLOVEのほうで』

 

どういう好きかはうまく言えないけど、でも俺、週刊少年ストップと同じくらい気になるんだ』

 

それを聞き、祐希は笑ってしまう。

『これからもよろしくお願いします』

 

本来の自分を取り戻した祐希は晴れやかな顔で笑う。

 

“私は、私らしい私でいたい。

自分がなりたい自分を諦めたくない。

 

誰にも傷つけられない、そんな世界がありますように… ”

 

祐希はそう願いながら、前を向いて歩いていくのだった。

 

〜終わり〜

 

https://twitter.com/whatsin_t_joshi/status/1312225866332737537?s=20

https://twitter.com/Kita_Fukalien/status/1315193284440936448?s=20

『書類を男にしただけで』の感想

小芝風花さんの男装、初めは違和感あったけど、最後は自然でカッコ良く思えてくるから不思議!

それはやっぱり祐希が男として仕事をこなし、自信をつけて眼力が宿ってくるからかな?

 

でも心の中はいつも杉田への恋心でいっぱいで可愛い女のコなんですよね。

そのギャップがよかったです。

 

産業医役の高橋メアリージュンさんの安定感も素晴らしかった。

穏やかで押しつけ感全くなしなのに、彼女ににっこり笑われるとなんでか逆らえない。

まるで手のひらで転がされてるような、影の支配者感。

 

だから祐希の性別詐称がお咎めなしになったのも頷けました。

彼女なら確かにみんなの弱みを握っていそうだ〜(^_^;)

 

でも、今まで理不尽な対応を受けていた女性が、自分らしい生き方を取り戻すというテーマが妖怪シェアハウスとダブってしまい、

澪と祐希を重ねて見てしまい、残念でした。

 

私も今まで数え切れないくらいセクハラ、パワハラを受けてきましたが、

それが自分が女だからだと思ったことはあまりないかも…。

 

小学生の時は、男だったらよかったのに…と思うこともありました。

でも男のほうが持久走の走る距離も長いし、男だから責任もてとか、泣くなとか、仕事しろとか言われてしまう。

 

そうして考えて行き着く先は、自分は女なんだし仕方ないか…と。

人間関係がうまくいかなくて悩んだこともたくさんあったし、今も悩んでるけど、

結局それって、女であることが原因じゃなくて、たぶんイラッとされやすい自分に問題があると思うので…。

 

祐希は自分らしい生き方を見つけて、前向きになれてよかったと思いました。

杉田さんとの幸せそうな終わり方もよかったです♪

 

皆さんは生まれ変わるなら男と女、どちらがいいですか〜?

 

それでは最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました\(^o^)/

またの〜。