『古見さんは、コミュ症です。』1話ネタバレと感想│只野くんの字が丸っこくてかわいい。筆談っていいよね~

にこ

今回は、2021年9月6日放送『古見さんは、コミュ症です。』1話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

高校の入学式。

期待に胸をふくらませ、登校した只野(増田貴久)は、まるでファッショングラビアから抜け出してきたかのように美しい古見さん(池田エライザ)と出会う。

しかし只野が緊張しながら話しかけてみると…、

まさかの無言!

それには深〜いワケがあって!?

 

原作は、週刊少年サンデーで2016年から連載中のオダトモヒトさんの同名漫画です!

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『古見さんは、コミュ症です。』1話のネタバレあらすじ

桜舞う4月。

このお話の主人公・只野仁人(増田貴久)は、フツーの高校生。

どのぐらいフツーかというと、

点滅している横断歩道を、一瞬迷うも思いきって駆け抜けることにドキドキしてしまうくらいにはフツーだ。

 

その後も只野は手押し車を押して歩くおばあちゃんの行く手に、三角コーンが倒れているのを見つけて直してあげたり、

道端に咲いているタンポポを見つけ、ちょんちょんと触ったりしながら伊旦高校に到着。

 

彼には目標があった。

それは「波風立たない高校生活を送ること」

別に中学の時に個性を出そうとして痛い目にあったとか、

思春期特有のあれやこれやの過去があるわけではない。

ないということにしておきたい。

あったとしてもリセットだ!

 

そんな只野が下駄箱で靴を履き替えようとしていると、

目の前にまるでファッション誌から抜け出してきたかのように美しい少女(池田エライザ)が現れる。

 

ストレートの長い髪に長いまつげ。

まるでお人形さんのような美少女に見とれる只野。

 

ところが只野が緊張しながら『おはようございます』と笑顔で挨拶すると、

返ってきたのはまさかのノーリアクション!!!

 

間違えた!!?今の挨拶、間違えた!?(; ・`д・´)

 

只野は焦って、もっと気さくに言えばよかったのか、

かっこよく言えばよかったのか、

「お・は・よ♪」と言えばよかったのかと、脳内で次々とシミュレーションしては違う違う違う!と彼女の顔色をうかがう。

 

でも彼女はまったくこちらを見ようともせず、

挨拶ひとつで怒らせてしまったの?と只野はがっくりと肩を落とす。

 

そんな只野の目に飛び込んできたのは、

かわいい黒猫の顔がついた赤い御守りだった。

 

只野がそれを拾い上げると、初めて彼女は只野のほうを見つめ、無言で近づき、じっと見下ろす。

 

…何?何なに!!?

彼女の視線が御守りに注がれていることに気づき、うやうやしく御守りを渡す只野。

『ニャオ』 by只野

 

でも彼女はにこりともせず…。

完全に嫌われたと思った只野は『すいません!』と頭を下げ、その場を立ち去る。

 

なんたるちいや!

ところが、しまった!同じクラスだった~!

しかも隣の席!!

只野はバリバリに緊張しながら、隣に座る美少女を見つめた。

 

今日は記念すべき高校初日ということもあり、まずは自己紹介から。

 

まずは園田大勢が『そんなバナナ!なんつって』と笑いを取り、

マンバギャルの万場木(まんばぎ)留美子(吉川愛)へ。

 

『ちょりーっす!万場木留美子で~す!ヨロシクー』

クルリと回ってポーズを決める万場木に、

只野は目を丸くしてびっくり!

 

次は、隣の美少女・古見さん!

担任から指名された古見さんは、すっと席を立ちあがるとつかつかと黒板に近寄り、

自己紹介

 

古見硝子(こみしょうこ)

と書き、みんなのどよめきが起きる。

 

そして次は只野。

只野はフツーに自己紹介したかと思うと、それでは足りないと思ったのか、

『特技は空気を読むことです!』

と満面の笑顔で手を前に突き出し、思いきり滑る。

 

『ハハハハ…!』

只野は笑ってごまかすも、超どよーん。

 

ほんとは優しい片居くん

でもそんな只野に熱い視線を送るものがいた。

金髪、いかつい顔の片居誠(溝端淳平)だっ。

 

放課後、木の後ろに隠れていた彼は、只野が来ると勢いよく目の前に飛び出し、にらみつけた。

『お、おう!』

 

でもこれはにらみつけているのでもなく、言いがかりやケンカを売ろうとしているのでもない。

彼は今朝、見てしまったのだ!

只野がさりげなくおばあちゃんの行く手を阻む障害物を避けていたところを。

 

優しい~!(片居の心の声)

 

只野が道端にしゃがみこみ、(造花の)タンポポを触っているところを!

 

絶妙に微妙な笑顔!(片居は胸をおさえ、胸キュンモード)

 

すっかり只野のとりことなった片居は、

『特技は空気を読むことです!』という只野の自己紹介にも、

ひとり『面白っ』と廊下からこっそり覗いて笑っていた。

 

体が弱くて中学の時しょっちゅう学校を休んでいた彼は、

いるのかいないのかわからず不登校扱いされたことを嘆き、これからは強くなろうと固い決意で高校デビュー。

 

『お~!』

『い~!』

とトイレの鏡ですごみをきかせる練習をしてから、

『いい感じ!』と勇んで只野の前に現れたのであった。

 

でもいざ只野を前にすると、考えていたセリフを忘れ、焦る片居。

 

すると

『カバン忘れた!教室に!バカだなぁ…』

と只野が頭を抱えはじめ、

なんだよ~。忘れん坊さんめ♡

僕と気が合うじゃないか~

と片居はにこにこしながら只野に近づき、

ハッと我に返って『取ってこいよ!』と叫ぶ。

 

声が裏返り、慌てて低い声で言い直す片居。

『早く取ってこいよ。あ、待ってるからな!お、覚えてろよ!』

 

只野が慌てて駆けだすと、

言いたいことが言えた片居はイヒヒッと満足そうに微笑んだ。

 

ニャオ

ところが只野が教室に戻ると、意外な人物が。

『ニャオ…』

小声でつぶやくその人は、謎の美少女・古見さんだった。

 

思わず只野が『今、ニャオって』と笑顔で声をかけると、古見さんはシーン。

『いや、なんでもありません!』

只野は急いで机に近寄り、忘れ物を取ろうとした。

 

そのとき、古見さんが拝むように黒猫の御守りを見せ、頭を下げる。

 

『猫ちゃん?』

 

すると古見さんは何かを伝えようとする。

その動きを見て、

『田植え?』

と只野。

でも違ったぁ。

 

『ひ、拾う?』

只野が答えると今度は正解だったらしく、古見さんは御守りを差し出し、頭を下げる。

 

『ひ、拾ってくれて、感謝?あ、ありがとう!?』

それを見て、古見さんが怒ってるのだと思い込んでいた只野は嫌われちゃったのかと思ったと素直に口にする。

 

古見さんは首を横に振ると、何か言いたそうにして、肩を落とし姿勢を戻した。

 

そんな古見さんを見て、

『もしかして人と話すの苦手なんですか?』

と只野は尋ねる。

 

『んな!んなわけないか!失礼しました。ごめんね!』

只野は慌てて去っていこうとして途中で立ち止まり、

『もしよかったら、書いてお話でもしません?』

と黒板を見る。

黒板に書けば、古見さんも話ができると思ったのだ。

 

すると古見さんは黒板の前に立ち、只野のほうを見てちょいちょいと手招き。

 

只野は犬のようにしっぽを振って黒板の前へ走った。

 

フツーってなに?

どうしてわかったんですか?

古見さんは綺麗な字で黒板にスラスラと文字を書く。

 

『ああ、さっきの?

人と話すのが苦手だって?』

 

只野が人懐こい笑みを浮かべ、聞き返すと、古見さんはコクリ。

 

『だって全然話してくれないし、

でもさっき「ニャオ」って言ってたから、

話さないんじゃなくて話したくないのか、苦手なのかな?ってフツーに考えて』

 

普通ってなんですか?

 

古見さんの問いに、

『普通って、イメージはこっちかな』

と只野はカタカナで書いてみせる。

 

フツー

 

古見さんは自分で書いた字を眺めると、カツカツとチョークで長文を書き始めた。

 

私はフツーではありません。

 

みんなにも嫌われてしまったと

 

自己紹介のとき、なんとなく感じました

 

それを見て、なんか盛大な勘違いをしている!と只野は焦る。

そんな只野を見て、古見さんは自分の内に秘めた想いを黒板に書き綴る。

 

話そうとすると緊張して固まるというか、

うまく言葉が出てこない、うまく話せない、

上手に笑えない、挨拶もちゃんとできない、

これからが不安で…

 

それを見て、

『僕もですよ』

と只野は、自分も古見さんとまったく同じ気持ちを持っていることを伝える。

 

でも古見さんは首をかしげて納得いかない様子…。

そんな古見さんに、

『神社!駅3つ向こうの神社!』

と只野はぼやっとしてたら通り過ぎてしまうような神社の存在を上げ、

不安払しょくのためというか、

これからの高校生活がうまくいくように神主さんに勧められて買ったという御守りを見せる。

 

それは、ニャオ!

古見さんが持っていたのと色違いの黒猫の御守りだった。

 

『でもこれって縁結びの御守りなんですよね。

でもまあ、いいかなって。

だから誰だって多かれ少なかれそういうところはあると思うし、

あるんじゃないかな?

だから…』

 

只野は黒板に近づき、

「私はフツーではありません」という古見さんの言葉にバッテンを描き、

 

『古見さんはフツーです』

と笑顔で告げる。

 

古見さんがぱっと目をそらすと、

『じゃあ、帰りますね。お話できてよかったです』

と、只野は「またね」とかわいい猫の絵を黒板に描いて、慌てて消そうとする。

 

古見さんがその手を止め、只野は

『じゃあ、これで』

とガラリと戸を開け出ていった。

 

フツーってなんだろう…。

 

誰でもそうだよって、

 

人は言うけど、そうかな?

 

ほんとにそうだろうか…?

 

古見さんは教室を飛び出し、外にいた只野の袖をキュッとつかむ。

 

夕焼け色に染まった校舎の中を2人は歩いて教室へ戻る。

 

古見さんの本心

私は人と話すのが苦手なだけで

 

話したくないわけではありません。

 

 

だから

 

 

だから…

 

『あの!』

只野は古見さんが書いている途中でたまらず声をかけた。

 

『良かったらお話しませんか?』

 

書き終わった古見さんが少し驚いた表情を浮かべ、只野を見つめる。

 

只野が下げていた頭を上げて黒板を見上げると、

そこには

「良かったらお話しませんか?」

と同じ言葉が書かれていた。

 

はい

只野が黒板に返事を書くと、古見さんはその下に、にこちゃんマークを描いた。

 

古見さんの夢、万場木の夢

それから古見さんと只野は、黒板に書きながらいろんなことを話した。

 

古見さんは弟がいて、只野には妹がいるとか。

海と川、どっちが好き?とか、

好きな食べ物の話や、

黒板にすき間がなくなるくらい、いっぱい、いっぱい。

 

古見さんはキレイに黒板を消すと、

思いの丈をまた黒板に書き出した。

 

つらかったんです。

 

お弁当の時間が。

 

ひとりでごはんを食べるのが。

 

今日のお昼も。

 

みんなが楽しそうに食べている中、古見さんはひとりぼっちでお弁当を広げる。

そんな古見さんを、同じくひとりでいた万場木さんがじっと見つめていることに古見さんは気づいていなかった。

 

私はひとりだった。

 

どうやって話しかければいいんだろう。

 

どうすれば友達になれるんだろう。

 

フツー、どうすればいいんだっけ?

 

フツーってなんだろう…

 

誰でもそうだよって人は言うけど、そうかな?

 

 

けっこう私は必死だったりする。

 

友達いなくても、

 

ひとりでも平気ってオーラを私は必死で出してたりしてる。

 

 

どうしても話しかけることができない。

 

話しかけて、拒否られたらどうしよう。

 

つまらないって言われたらどうしよう。

 

うまく笑えなかったらどうしよう。

 

変な子だって言われたらどうしよう。

 

 

本当は、本当は……

 

古見さんがそんなふうに思いながら教室で過ごしていたとき、

同じように教室に馴染めないでいた万場木さんは、ひとりトイレの個室でお弁当を食べていた。

 

『おかしいなぁ。

こんなはずじゃなかったのにな。

高校生になったら、

新しいクラスになったら、

めっちゃ友達つくってやるぞって、

めっちゃ楽しむぞって…』

 

と、泣きながらトイレでお弁当を食べる万場木さん。

 

『どうしよう…』

 

万場木さんはお弁当を床に落とし、すすり泣く。

一度泣いてしまうと、涙はあとからあとからあふれて止まらなくなった。

 

みんなと一緒にお弁当を食べたかった。

 

桜がきれいだねって言いたかった。

 

実は同じ想いでいた古見さんと万場木さん…。

 

そして古見さんの告白は続く。

 

このまま、またずっとひとりだったらどうしよう。

 

どうしよう、どうしよう…

 

永遠に続きそうな「どうしよう」の連鎖を只野が止める。

 

『あのっ、あのっ…。

たとえば、古見さんは高校生になって、なにか夢とか目標とかあります?』

 

突然の只野の質問に古見さんは少し面食らい、しばし考えてから黒板に書く。

 

私の夢は

 

友達100人つくることです。

 

古見さんの大きな夢を知り、只野は書く。

 

じゃあ、僕が1人目の友達になるし、

 

あと99人の友達作りも手伝うよ

 

ぽっと頬を赤らめ黙り込む古見さんを見て、

『あ!図々しいというかなんというか』と只野は焦って自分が書いた文章を消す。

 

すると「よろしくお願いします」と古見さんが黒板に書き、

猫の絵を隣に描いて小声で『ニャオ』とささやく。

 

『ニャオ?

い…、今、ニャオって。

ニャオ!?』

 

慌ててそっぽを向き、首をふるふる振る古見さんを見て、

『僕の方こそ、よろしくお願いします』

と只野は頭を下げる。

 

『僕が古見さんの友達 第1号です』

 

人差し指を立てて微笑む只野の顔がまばゆく見えて、

古見さんは深々と頭を下げ、お互いに頭を下げ合う。

 

こうしてぎこちなくも、前に向かって進み始めた2人。

 

 

──その頃、待ちぼうけをくらった片居は、

『只野くぅ~~ん!』

と悲しい雄たけびをあげていた ๐·°(˃˂·

 

~2話につづく~

 

 

『古見さんは、コミュ症です。』1話の感想

35歳の増田くんが高校生役って…と思っていたけれど、始まってすぐにもうその違和感は消えていた。

原作は未読ですが、最初の百面相のような吹っ切れた演技を見て、もう古見さんの世界に引っぱりこまれていました。

なんせ本当に池田エライザさんがお美しい!

セリフが「ニャオ」しかなくて、あとはほんのわずかな表情だけなんだからすごい。

それに比べ、黒板につづられる思いはなんと饒舌で、こう、思いがほとばしっているというか。

カツカツと無心に書いている古見さんの姿に圧倒されました。

そしてまた、それに合わせて語られる古見さんの声が落ち着いた声で癒されるというか。

今までにない不思議な世界を繰り広げていました。

 

そんな古見さんと、姿は対照的だけど同じように孤独を感じて、みんなの輪に入りたいと思っているのが万場木さん。

根は純情そうな万場木さんがなぜマンバギャルのかっこうをしているのか、理由が気になるな~。

 

そしてすごい高校デビューを果たしたのが、頑張ってヤンキーになろうとしている片居くん。

これまた根は純情で、なんと只野くんを見てその優しさと微笑みにひとめぼれ!

それは恋なのか、友達になりたいという気持ちなのかわからないけど、とにかく心惹かれてしまったんですね。

私的にタンポポが造花なのがすごく気になって、あれはわざとなのでしょうか?めっちゃ気になりました(;^ω^)

 

でも筆談っていいですよね~。

なんか面と向かって話さなくていいからか、高校生の頃、よくやってたな。

紙いっぱいに白いとこがなくなるくらいにやり取りして、そのぶん仲良くなれた気がして普通に話すよりずっと満足感があった。

 

だから声で伝えない伝え方から入った古見さんと只野くんは、初めからこころを共有できたような、そんな親密な関係になれたのかもしれない。

またあの、只野くんの憎めない人懐っこい笑顔がサイコーですよね。

人の心にスッと入り込むような。

 

同じ高校生を演じるのでも、みんな年齢もバラバラで本当にこの人だ!と思える人に頼んでいる感じが面白い。

次回も新たな登場人物が出てくるようで楽しみ!

とりあえず、待ちぼうけの片居くんと万場木さんと友達になってあげてくれ~。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(,,>᎑<,,)

またの~。

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