『死にたい夜にかぎって』4話ネタバレあらすじと感想|恋をして忘れ去られたアサリとアスカ

今回は、2020年3月放送『死にたい夜にかぎって第4話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

4話では、浩史がアサリを飼ったり、密かな恋をしたり、浩史の知らない父の過去が明かされたりと、様々なエピソードが詰まっています。

 

それではさっそく、あらすじをご紹介したいと思います。

『死にたい夜にかぎって』4話のネタバレあらすじ

浩史(賀来賢人)は、子どもの頃を思い出していた。

躾に厳しかった父(光石研)。レスリングが得意だった父。

浩史はたびたび父に勝とうと挑んだが、1度も勝てたことはなかった。

そんな厳しい父がとても優しかったときがあった。

 

ガムの想い出

浩史は軽トラに乗り、父から『ちゃんと噛めよ』とガムをもらった。

浩史は『うん!』と答えてガムを食べ始めるがすぐにゴクンと飲んでしまった。

 

浩史が怒られるッと父の方を伺うと、父は笑って『ちゃんと噛めよ』とまたガムをくれた。

 

するとまた浩史はガムを飲んでしまった。父は怒らず、またガムをくれた。

 

軽トラは今にも海に落ちる寸前のところで停まっていた。

 

アサリを飼い始める浩史

2010年11月。

アスカ(山本舞香)の浮気はまだ続いていた。

しかしだいぶ体調がよくなり、作曲活動にも取り組めるようになっていた。

 

アスカとつき合って5年と4日記念日

アスカは覚えていたが、浩史は覚えておらずドキッとする。

 

アサリを飼う

そんなある日、アスカとのつき合いにマンネリを感じていた浩史は、レブロン(今井貴文)たちに勧められ、ペットを飼うことにした。

 

浩史は子どもの頃アサリを飼っていたことを思い出し、白虎、玄武、朱雀、青龍と名付け、アサリを飼い始めた

アスカが話しかけても、浩史は水槽の中のアサリに夢中で返事もしなかった。

 

その夜、浩史が寝ていると、アスカがまた首を絞めてきた。

浩史がアスカを突き飛ばすと、アスカは発作で浩史の首を絞めたわけではなく、冷静だった。

アスカは浩史に、新聞を契約してしまったことを言いたかったのだ

収入もないのにごめんと気にするアスカに、浩史は新聞の匂いが好きだし大丈夫だよと声をかけた。

 

最近、浩史は仕事が忙しくなり、帰ってくることが朝方になることもあった。

浩史は家に戻ると『ただいま〜』と小声でアサリたちに囁いた。アサリの存在が、浩史の心を癒やしてくれていた。

 

ちょっとした出来心…

浩史がアサリたちの餌の準備をしていると、ゴトンと新聞が投函される音がした。

その音はだんだんこちらへ近づいてくる。

 

浩史は玄関のドアに近寄ると、耳をそば立てた。

足音が近づいてくる。

 

浩史は新聞受けをじっと見つめ、新聞がすぅーっと入れられるのを無言で受け取ると、いきなり引っ張った。

 

すると外で『キャッ』と女性の悲鳴が聞こえた。

慌てて浩史がドアを開けると、新聞配達の女性・紺野さん(堀田真由)が尻もちをついていた。

 

それを見た浩史は『すいません、大丈夫ですか?つい魔がさしてやっちゃいました。ほんとすいません』と謝った。

 

紺野さんは『あ〜びっくりした』と膨れてみせると、『次からやめてくださいね』と笑い去っていった。

 

1分間の恋人

翌日から、毎朝浩史は新聞が投函されるのを待つようになった

浩史はそれを『ドアを挟んだ片想い』と称し、直接会わない、この感じがいいと思っていた。

 

そんなある日、浩史が朝方仕事から帰ってくると、紺野さんがいた。

浩史がこの前の無礼を詫びると、紺野さんは『気にしてませんよ』と明るく答えた。

 

紺野さんは浩史が今仕事から帰ってきたのだと知ると、『大変ですね。お疲れさまです』と言った。

浩史が『そちらこそ毎朝ご苦労さまです。いつもありがとうございます』と言うと、紺野さんは嬉しそうに笑った。

この仕事を始めてからお礼を言われるのは初めてだったのだ。

 

それから浩史は、彼女が来るのを見計らって玄関の外で待つようになった

浩史は彼女にガムをあげると、一緒に膨らませたり、たわいもない会話を楽しんだり、次第に仲良くなっていった。

 

浩史はレブロンたちに、彼女のことを『1分間の恋人』だと自慢した。

次の配達先に行かなきゃいけないから、彼女とは約1分しか会えない。

つき合っているわけではないが、浩史は紺野さんに夢中になっていた。

 

そんなある日、紺野さんが『この仕事をやめることにした』と浩史に言った。

毎日バイトで、東京でやりたいこともないから、地元の青森に帰って実家を継ぐという。

今日が最後の配達だと知り、浩史はショックを受けた。

 

紺野さんはそんな浩史を見て、『カノジョさんのこと、大切にしてあげてくださいね』と言った。

紺野さんは、新聞の契約を取った人からアスカの話を聞いていたのだ。

『大切にしてあげてくださいね。約束ですよ』

そう言うと、紺野さんは浩史と指切りをした。

 

失意の表情で部屋に戻ると、浩史はベッドで眠っているアスカに向かって呟いた。

 

『アスカを大切にします』『アスカを大切にします』

 

何度も何度も呟いた。

 

今明かされる父の過去

浩史は父に『車の中でめっちゃガムを飲み込んだ日のこと、覚えてる?』と尋ねたことがあった。

 

『…あったな』と答える父に、

浩史は『なんであの時だけ、あんなにジュースとかガムをくれたの?いつもは1枚だけなのに』と聞いた。

 

すると父は一瞬隣にいる祖母をチラリと伺ってから、

1回死のうとしたんだよ、お前を連れて。借金があってさ。最後の晩餐だよ』

と言った。

 

浩史が驚いて『俺の最後、ガムでいいと思ったの?』と言うと、父は

『何回注意しても、ガムを飲み込むお前を見てたら、死ぬのがバカらしくなっちゃって』と笑った。

 

アサリとアスカと、浩史とアスカ

浩史がガムを握りしめながら眠っていると、ガンガン何かを叩くような音がした。

浩史が台所に行くと、それはアスカが料理している音だった。

 

アスカが『なんかガム握りしめて寝てたけど大丈夫?』と聞くと、浩史は『なんかいろいろ思い出してた…』と答えた。

 

しかしよく見ると、鍋でグツグツ煮られていたのは、アサリだった

 

浩史は『なにしてんだよ!アサリ…俺のアサリだろうが!』と空っぽの水槽を見て叫んだ。

 

だが、アスカは『は?アサリでしょ』と冷たい反応。

それを見て浩史は一気に逆上した。

 

ただのアサリじゃないだろ!俺のペットだろ?大切なんだよ。白虎、玄武、朱雀、青龍だよ!

 

浩史が叫ぶと、アスカは『じゃあ今ゆでてる中からそいつら見つけてみろよ!』と叫び、泣き出した。

 

浩史がたまらず外に飛び出すと、

アスカは『アサリより私のこと大事にしろよ!』と叫んだ。

 

アスカもまた、淋しさを感じていたのだ。

 

また、生きていく

浩史は公園に行くと、滑り台の上に寝っ転がり、ほとぼりが冷めるのを待った。

 

しばらくして浩史が家に帰ると、床に薬の包装シートが散らばっていた

浩史が慌ててアスカに駆け寄り呼吸を確かめると、アスカは眠っていただけだった。

 

アスカが目を覚ますと、ベッドのそばに浩史が座っていた。

浩史はいつもより薬の量が多かったので心配してずっと見ていたのだ。

 

アスカは起き上がると、アサリを料理してしまったことを謝った。

そして『私と別れたい?』と聞いた。

 

浩史は『アサリで別れたいとかいうわけないじゃん』と言うと、怒鳴ったことを謝った。

こうしてふたりは仲直りし、浩史はまたアスカと生きていきたいと思うのだった…。

 

~5話につづく~

 

 

『死にたい夜にかぎって』4話の感想

お父さんのこと

いつも怖いお父さんだけど、今回ガムを飲み込んでも怒らなくて優しいなぁと思ったら、車が海に落ちるギリギリに停まっていて(というか、前輪飛び出してて)何事かと思いました。

そしたら後で、死のうと思ってたことが発覚して…。

あの状況で停まるって、やっぱりお父さんも死にたくなかったんだと思います。

今は元気にやっているようなので、その後必死に頑張って借金を返したんでしょうね。

浩史にはまったく気づかせず、浩史に聞かれるまで話さなかったお父さん、すごいぜと思いました。

 

紺野さんのこと

紺野さんもきっと浩史のこと、好きだったんでしょうね。

でなければ、もっと早く『彼女がいるんだから、こういうのやめてください』と言ったはず。

でも東京で、紺野さんがほっとできる時間は、浩史と過ごす1分間だったのかもしれない。だから、浩史に彼女がいると知っても言わず、最後の最後の日まで地元に帰ることも言わなかった。

もし浩史が『帰らないで』と引き止めたら、また違う展開になっていたんでしょうね。でも浩史はつき合っているわけじゃないから何も言ってくれなかった。

だから紺野さんが最後に『カノジョさんのこと、大切にしてあげてくださいね』って言ったのは、せめてもの紺野さんの強がりというか、抵抗だったのかなと思いました。

そうすることで浩史への気持ちに蹴りをつけ(東京にも踏ん切りをつけ)、地元に帰ったのかなぁと思いました。

なんだか高校のとき、お似合いのふたりがつき合い出したとき、そうなんだ〜よかったねと、本当は私も好きだったのに言わざるをえなかったときの気持ちを思い出しました。

 

アサリのこと

アサリを飼うというのに、まずびっくり。アサリの寿命ってどのくらいなんだろう?あの水槽の水は塩水なのかな…。など、謎ばかりのアサリさん。

白虎、玄武、朱雀、青龍と名前をつけて飼い始めるところは、ほのぼのとして笑ってしまいました。

でも紺野さんに夢中になり、忘れ去られるアサリとアスカ…。

アスカだって絶対気づいてたと思うんですよね。

それがアサリを料理するという行為に現れたんじゃないでしょうか。

ふたりの言い合いが、どちらの言い分もわかって辛かったです。喧嘩って、あんなだよなぁって。。

 

次回、5話もまたひと悶着ありそうですが、最終回まであと2回。大事に見たいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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