『死にたい夜にかぎって』5話ネタバレあらすじと感想│好きだからというだけじゃダメなのか?

今回は、2020年3月放送『死にたい夜にかぎって第5話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

体調もよくなり、熱心に作曲活動するアスカ(山本舞香)ですが、浩史(賀来賢人)はその良さがどうしても理解できず、アスカに本当のことを言うべきか悩んでいました。

 

浩史の出した答えとアスカの答え。

 

夜明けに吉野家に繰り出すふたりがなんでか爽やかな第5話。

それではさっそく、ネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

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『死にたい夜にかぎって』5話のネタバレあらすじ

薬の量を減らし元気になったアスカ(山本舞香)は、また熱心に曲を作るようになった。

しかしアスカの作る曲は、ロックにフォークにテクノもあり曲調もバラバラ。

浩史(賀来賢人)には理解不能だった。

 

アスカは『天才だから早く事務所に売り込まないと…』と上機嫌で言うと、浩史が寝ているときも『新曲ができたから聴いて!』と叩き起こす。

 

浩史はそのたびなんとか褒め言葉を探すのだが、ちょっとでも否定するとアスカは『よくないの?』と泣き出すのだ。

 

アスカは『浩史以外は理解してくれてるし。別にあんたに理解されなくったっていい。私音楽やめないから!』と浩史を睨みつけると、外に飛び出していった。

 

そんなアスカを見て、浩史はこの先もずっと一緒にいたいなら、本当のことを言わなきゃいけないのかもしれない…と思うのだった。

 

浩史と音楽との出会い

時は遡り、1996年7月。

ある日突然、父(光石研)浩史(青木柚)にベースをくれた。

 

浩史がベースを弾いていると、父は今度は『もらったから』と言って大量のCDを置いていった。

 

浩史はそれを片っ端から聴いているうちに、ロックバンドの影響を受けて白塗りメイクで学校に行くほどハマってしまった。

しかし当然ながら先生に注意され、浩史の音楽の道は早々に終わりを告げた。

 

今思えば、父は思春期の浩史とコミュニケーションを取ろうとしていたのかもしれない。

 

浩史はそうやって適当に渡されたCDを聴き、いいと思って調べたらビートルズだったなんてこともあり、そんな音楽との出会い方ができたことを幸せに思っていた。

 

肩書ではなく、好きか嫌いか。先入観なしに好きな音楽と向き合う。

 

だが、『彼女』という肩書をはずしても、浩史にはアスカの音楽は支離滅裂にしか思えなかった。

 

アスカの曲を理解できないということは、つまりアスカのことを理解できないていないということだ

 

悩んだ浩史は、職場でレブロン(今井隆文)たちに相談した。

するとCRAZY舌(櫻井健人)がアスカの曲をぜひ聴いてみたいという。

 

嘘をつくアスカと、本当のことを言えない浩史

浩史は家に帰ると、アスカの曲を聴きなおしてみた。

深夜にアスカが帰ってきて、体調もよくなったしバイトを始めるという。

今までその面接だったというアスカに、浩史は『こんな遅くまでかからないよね?』と問いただした。

 

アスカは音楽仲間に新曲を聴いてもらっていたと言うが、浮気相手と会っていたのは明白だった。

浩史はがっかりして『音楽の仲間、新曲なんて言ってたの?』と尋ねた。

 

するとアスカは調子に乗って『私、業界受けいいんだよね〜』とか『大衆にはまだ早いのかも』と言い出した。

それを聞き、浩史ははりついた笑顔を浮かべると『ね、早く時代追いつけって感じだよね〜』と言った。

 

翌日、浩史はレブロンたちにアスカの音源を聴いてもらった。

しかし誰一人アスカの曲をいいという者はおらず、CRAZY舌は『絶対本当のことを言ったほうがいいッス!』と血走った眼で浩史に訴えた。

 

俺の手でできること

浩史は風俗に寄ると、子供の頃父から、おもちゃの代わりにライターをもらったことを思い出した。

 

浩史が気に入って火をつけたり消したりしていると、父は『これは仕事だぞ』と言って、浩史に紙を燃やさせた。

 

父は浩史が子どもだからまだわからないと思ったようだが、その中には父が母とは違う女性と写った写真や、借用書などがあった。

 

思えば父は自分で燃やすことができなかったのかもしれない。

浩史は自分の手で何ができるのか、考えていた

 

逃げずに向き合え

その後、浩史が家に帰ると、部屋からアスカの歌声が聴こえてきた。

浩史はたとえアスカと別れることになっても、本当のことを言わなければいけないと決意し、部屋の中に入った。

 

浩史は何度も『ただいま』とアスカに声をかけるが、アスカは無視して歌い続けた。

それでとうとう浩史はアスカの肩に手を置くと、

俺が帰ってきたんだから、変な曲作るのやめろよ

と言った。

 

浩史は『これは浮気相手や音楽仲間に言わしちゃ駄目だ』と言うと、

おまえは天才じゃない』と言い切った。

 

それを聞いたアスカは大暴れ!

ひとしきり暴れると、アスカはベッドで小さく丸くなって泣いた。

 

それでも『私やめないから。音楽やめないから』と呟くアスカ。

そんなアスカを見て、浩史も『ごめん。俺もちゃんと文章書くから』と告げるのだった。

 

はじまりの吉野家

言うことを言ってスッキリしたアスカと浩史は、お腹が空いて朝の街に繰り出した。

100回以上通った吉野家でも、今日の吉野家は一味違う。

浩史は『今日は遠い吉野家に行こう!』と言うと歩いていった。

 

歩き疲れたアスカは『もう、どこなの〜?』と音をあげ、タバコを吸おうとした。

浩史が火をつけてあげると、アスカは『初めてだね』と喜んだ。

 

俺の手は火をつけることができる。

アスカの頭を撫でた手で、名作を書くこともできる。

アスカがいれば、俺は手の使い方を間違わず生きていける…。

 

浩史はアスカを抱いてぐるぐる回すと、〈もう少ししたら結婚しようね〉と心の中で呟いた。

 

大震災

2011年2月。

浩史はアスカから『4日遅れのバレンタイン〜』とハンディ掃除機をもらった。

 

2011年3月11日。

そのお返しに浩史はサプライズで唐揚げパーティをすることにした。

 

山盛りの唐揚げを見て、アスカが子どものようにはしゃいでピョンピョン跳ねていると、カタカタと部屋が揺れ始めた。

地震だ!

ゴロゴロと落ちる唐揚げを、浩史はなすすべなく見つめた。

それは東日本大震災だった。

 

〜最終回につづく〜

 

 

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『死にたい夜にかぎって』5話の勝手な感想

https://twitter.com/shinitai_yoruni/status/1241730067773796352?s=20

うーん、私はアスカの音楽、嫌いじゃありませんでした。歌詞は聴き取れないからわからないけど、曲はいいと思いました。なんでみんなわかんないのか、そっちの方が理解不能。

って、だから私のつくった音楽も、理解されなかったのか?薄々気づいてはいたけど…。

その人の作った音楽を理解できないということは、その人のことを理解できてないということだ

この浩史のことばが胸に刺さりました。

 

ギターの技術、メロディ、歌唱力だけでなく、万人受けしない歌詞では、耳障りなだけだったのかもしれない。

昼夜問わず作曲、練習に明け暮れ、近所迷惑だった時代を思い出し、アスカのことが他人事とは思えず、胸が痛くなりました。

 

一生懸命作ったものをけなされたら、誰だって悲しい。でもその原動力はやっぱり好きだからじゃないのか?

好きだからやってちゃいけないのか?

私はもう音楽の世界からは足を洗い、今はまったくギターも弾かなくなったけど、いつか自分で自分の才能のなさに見切りをつける日がくるんだよ。それまでやっていたっていいじゃないかと思いました。

https://twitter.com/kakukento_staff/status/1242441010623340545?s=20

 

ものすごい喧嘩のあとで、何事もなかったかのように繰り出す吉野家。

4日遅れのバレンタインも、ひと足早いホワイトデーのお返しも、『目を開けちゃだめだよ〜まだだよ〜』とラブラブなのに、この後すぐに別れちゃうんですよね。

うん、本当にこの地震は、私にとっても転機でした。

この時私は音楽をやめ、普通の?生活に戻りました。

一切合切のものを振り切れるぐらい、ガツーンと何かが変わった出来事でした。

 

だからきっと、アスカにとってもそうだったのかなぁと。

 

たぶん私が書いてる記事も、なんだこの人と思われてるんだろうなぁ。

共感の得られる記事なんて、私には書けない。

苦しみながら書いても書いても、伝わらないのかもしれない。

だけど読んでくださる方がいることに、本当に感謝しています。

 

感想じゃなくなり、すいません。

『死にたい夜にかぎって』は心の奥深くのどこかを揺さぶる天才だ。

 

きっとみんな、存在しているだけで素敵だ。

 

家に閉じこもっていると暗い気持ちになりがちですが、外はいい天気だったりしますね。

どうか皆さまの心にも、光がさしますように。

とくべつな吉野家が開店しますように。

 

牛丼ひさしく食べていないなぁと思った、にこでした。

ではでは、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

浩史とお父さんのシーン。結構好きです。

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