『死にたい夜にかぎって』3話ネタバレあらすじと感想｜そういうときもあるさ

自転車泥棒、恋泥棒

その初恋の人が、なんと今、浩史(賀来賢人)の自転車を盗もうとしている！

吉野はガンガンとスパナで鍵を叩き、壊そうとしていた。

 

浩史がどうしたものか困っていると、吉野が気配に気づいて振り向いた。

 

吉野は浩史にゆっくり近づくと『わぁ〜！ひさしぶりやん！』とスパナを振り回しながら言った。

 

浩史がさり気なく、なぜあの赤い自転車がいいのか尋ねると、吉野は『赤が好きだからや』と即答。

 

浩史は自転車を盗むのを手伝うふりをして、鍵のナンバーを押し解除した。

吉野はそれを見て『すごい』と大盛り上がり。

浩史と吉野は、2人乗りで家に帰った。

 

アスカの浮気

夜。誰もいない編集部でうたた寝していた浩史は、メールの音で目を覚ました。

 

それはアスカ(山本舞香)からで、

『ジョン！今日はすっごい楽しかった〜！新曲できたらまた聴いてね〜。愛してるよ』とハート付き、ツーショット写真付きのメールだった。

 

アスカが浮気相手と間違えて、浩史に送ったのだ！

浩史は、女は必ず裏切る。わかってる…と思いながら、赤い自転車に乗って家に帰った。

するとアスカは、携帯を握りしめたまま眠っていた。

 

それを見て、何があってもアスカがこの部屋に帰ってきてくれるから許せるんだと浩史は思うのだった。

 

あゆと、アタック

2009年3月。

アスカは朝からノリノリで、浩史に浜崎あゆみのCDを見せた。

 

この頃アスカは、浩史の買ってあげた自転車で遠出するようになっていた。

アスカは『私、あゆになる』と宣言すると、自分で作った曲に合わせて踊り始めた。アスカはダイエットするというのだ。

 

浩史はそんなアスカとのバランスを取るため、風俗に通っていた。

一方、会社では、ライターの岡田(小西桜子)からの猛アピールが続いていた。

 

岡田はみんながいる前で堂々と『彼女さんと別れたら、私を彼女にしてください』と言うと、小説を書いたら彼女より先に読ませてとお願いするのだった。

しかし、あまり女の子にアタックされたことのない浩史は、どうしたらいいかわからずにいた。

 

本気

その夜、レブロン(今井隆文)が浩史に、岡田のことをどう思っているのか尋ねてきた。

 

浩史が『彼女いるから』とか『赤が好きな女の子は天使に見える』とはぐらかすと、レブロンは『逃げないでくださいよ』と言った。

 

レブロンによると、岡田はラッパー仲間の間では、有名なヤリマン。

でも、この2年は浩史にマジで片想いしているというのだ。

 

不安定なアスカ

その夜も、アスカはミラーボールを回し、踊り続けた。

アスカは寝ている浩史に突然飛び乗ると、浩史の首を絞めた。

 

浩史が押しのけると、アスカは『ごめんなさい。薬も減ったのに…、体重も減ったのに…』と泣きじゃくった。

浩史は『大丈夫だから』とアスカの背中をさするのだった。

 

妹。。

そんな中、岡田のアピールはまだ続いていた。

岡田は浩史に『今度ライブに来てください。きっと私のこと好きになると思う』と言った。

 

浩史は『今日、岡田さん誕生日だよね？』と言うと彼女をバーに連れて行った。

浩史は、嬉しそうに目を輝かせる岡田にプレゼントを渡した。

それは、最高級のエアガンだった。

 

戸惑う岡田に、浩史は『この銃を岡田さんに持っていてほしい』という。

浩史は、もし明日死ぬとしても、自分があげた銃を持っている女がいれば安心だというのだ。

 

しかし岡田には全く意味がわからない。

『俺が銃を贈りたいのは、妹分の岡田さんだけ』と言う浩史に、岡田は『妹ッスか…』と顔を曇らせるのだった。

 

突然冷めた

翌日から岡田は浩史に対して、一切愛の言葉を言わなくなった。

岡田は出来上がった原稿を浩史に渡すと、まだ14時半だというのにさっさと帰ってしまった。

 

さらに、浩史は岡田が男と遊んでいるのを目撃。

いてもたってもいられなくなった浩史は、岡田がライブをする予定のライブハウスに向かった。

 

浩史がライブハウスに入ると、社長がライブをしていて盛り上がっていた。

浩史は岡田を見つけると、勢いで『好きです』と告白した。

しかし、岡田の心はもう浩史から離れた後だった。

 

すっかり冷めた岡田は『あのエアガンとか、ほんと寒かったッス。いつも冗談っぽく言ってたけど本気でした。それをあんなふうにごまかすとか無しです』と言った。

 

浩史が謝ると、岡田は追い打ちをかけるように、浩史が小説を書いてるのもダサいと言った。

そして浩史が今は小説を書いていないと明かすと、『さらにダセーっす』という岡田。

見事に振られた浩史は、岡田のライブを見ずに外に出た。

 

だが、階段を上る浩史に、岡田のラップが聴こえてくる。

『へったくそだな〜』と浩史は呟くと、傷心で家に帰った。

『ドッドッドッドッ』という低音だけが、浩史の耳に響いた。

 

傷心の浩史

その夜も、寝ている浩史のそばで、アスカは音楽をかけ踊り続けた。

ドスンドスンと横に飛び跳ねるアスカの音は『ド』の音で、浩史の胸をざわつかせた。

 

浩史はアスカに『踊るのやめて、こっちにきて』と隣に座るよう頼むが、アスカは踊りながら聴くという。

 

そんなアスカに、浩史は努めて穏やかに『どうせ踊るなら、もっといろんな踊り覚えたら？』と話し始めるが、話しているうちにヒートアップして言い合いになってしまう。

 

そしてついに浩史は『今の俺は“ド”の音が嫌なんだよ！おまえのステップは“ド”なんだよ！』と泣き出した。

 

だがアスカに『じゃあおまえが踊れ』と言われ、浩史はそろそろと怪しげなステップを踏み始めた。

それを見て『結構いいね』とアスカは笑った。

 

浩史は『TRFのSAMが言ってた。どんなに激しく動いても、首から上は動かさないようにするのが基本って』と言うとステップを続けた。

アスカも浩史の真似をしてステップを踏むと『変なの』と笑った。

 

浩史はそんなアスカに『ごめんな』と何度も謝った。

 

いつもとは違う1日が、

いつもと同じように終わる。

 

俺もちゃんと帰ってきたよ、アスカ。

 

浩史はアスカに『愛してるよ』というと、笑顔で踊り続けた。

 

 

～4話につづく～