『死にたい夜にかぎって』6話(最終回)ネタバレあらすじと感想│また生きてゆける、この夜を越えて。

死にたい夜にかぎって

今回は、2020年3月放送『死にたい夜にかぎって第6話(最終回)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

地震を機に、6年間のつき合いに終止符を打つことになった浩史(賀来賢人)アスカ(山本舞香)。前向きなアスカに対し、浩史はまだ未練タラタラですが…。

 

アスカらしい別れと、浩史らしい別れに涙が止まらない最終回。

それではさっそく、ネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

『死にたい夜にかぎって』6話(最終回)のネタバレあらすじ

2011年3月11日。日本を巨大地震が襲った。

1回目の揺れにはなんとか耐えたアスカだったが、2回目の揺れで泣き出してしまった。

浩史はアスカをなんとか落ち着かせようとするが、自身も閉所恐怖症を発症。部屋を出て症状を抑えようと必死になる。

しばらくして揺れもおさまり、浩史が部屋に戻ると、アスカは『泣いてるあたしを置いてどこに行ってたの?』とカンカンだった。

突然の別れ

4月になってもアスカの体調はよくならなかった。

浩史が精一杯の愛情を込めて『おはよう』とアスカに声をかけると、アスカは突然『別れよっか』と言った。

アスカは『別れよう。別れます』と繰り返すとベランダに出た。

 

するとまた余震が起こり、浩史は慌ててアスカに駆け寄ろうとした。

でもアスカは『大丈夫!』とひとりで揺れに耐え、部屋に戻った。

 

『震度4だって』と携帯を見せるアスカに、浩史はニカッと精一杯の笑顔を作ってみせた

それを見たアスカは『何その変な顔。6年一緒にいて初見なんだけど』と笑った。

 

アスカはDJに恋していて、浩史より面白いところが好きだという。

あまりにあっけらかんと『ごめんね』と繰り返すアスカに、浩史は言葉を失った。

これで同棲も解消。アスカは実家の静岡に帰るはずだった。

でも人手不足ですぐにバイトをやめることができず、アスカはあと1ヶ月半だけこの部屋に住むことになった

公園で寝泊まりする浩史

だがそれ以来、アスカは浩史に対して、はっきり線を引くようになった

アスカに手は出さない。

お風呂に入っている間は洗面所に入ってはいけない。

風呂の水は共有したくない。

ついには一緒に寝たくないという始末。

浩史はしかたなく、公園で段ボールをかぶり、泣きながら眠った

 

それを聞いた職場のレブロン(今井隆文)たちは『優しすぎる!異常ッス!』と驚いた。

アスカにまだ未練タラタラの浩史を見て、『もしかして彼女さん、初体験の人ですか?』という黒田(戸塚純貴)

浩史は『それは別の人』と10年くらい前に出会った車椅子の女性・ミキ(安達祐実)のことを思い出し、アスカも自分のことを忘れてしまうのかなぁと淋しく思った。

 

浩史はそれから毎日『ただいま〜』と公園に帰った

滑り台の下の空間がちょうど屋根のようになっていて、浩史はそこをねぐらにしていた。

そして朝、アスカが出かけると、部屋に入りシャワーを浴びて仕事に行く。

星が綺麗

そんなある日、いつものように浩史が公園に行くと、ホームレスの男性が『それ、一緒に飲もう』と言ってきた

浩史が自分のために買ってきたチュウハイを飲ませろというのだ。

浩史はおじさんに1本チュウハイを渡すと、アスカの話を聞いてもらった。

おじさんは浩史の話を聞くと『好きならしょうがないな』と言ってくれた。

そして自分はホームレスになって、178センチあった身長が168センチくらいに縮んでしまったと言った。

どんな人間も縮んで小さくなって、そのうち死ぬ。それなら若い今を楽しんだほうがいい

おじさんはそう言って浩史を励ましてくれた。

 

浩史が上を見上げると、夜空に星が輝いていた

浩史は星を見ながら、口笛を吹いた。斉藤和義の『空に星が綺麗』という曲だった。

それを聞き、おじさんは『いいねいいね〜。星が綺麗って思えるうちは大丈夫だ』と笑った。

浩史はおじさんの言葉に背中を押され、アスカのいる家に帰ることにした。

 

家につくと浩史は鍵を開けようとしてためらった。

浩史がピンポンを鳴らすと、アスカが出てきて、浩史は緊張の面持ちで『ただいま』と手を挙げた。

するとアスカは『おかえり!久しぶり!』と元気に言った。

アスカが『私に触るのは駄目だけど、一緒にご飯行くくらいならいいよ〜』というのを聞き、浩史は笑ってしまった。

アスカが旅立つ日

そしてアスカが静岡に帰る日がやってきた

浩史が駅まで送るというと、アスカは中野をぶらっとしてから帰ろうと提案した。

『ここで豆腐買ったね』

『アサリごめんね』『また飼うから』

『なんで俺とつきあってくれたの?』

浩史は気になっていたことをアスカに聞いてみた。

するとアスカは、唾の話をした時に浩史が否定せず肯定してくれたのが嬉しかったと言った。それにピュアで可愛かった、とも。

 

駅につくと、浩史はアスカに駅弁を買ってあげた。アスカは駅弁を2個も買った。

アスカは新幹線に乗り込むと、浩史にくしゃくしゃの封筒に入った手紙を渡した

そんなアスカに、浩史は最後にひとつ質問をした。

俺の笑った顔って、虫の裏側に似てるかな?

するとアスカは笑って『似てない似てない』と否定した。

 

アスカは『じゃ、長い間お世話になりました。まあまあ楽しかったね』と別れの言葉を言うと、さっさと席に座り駅弁を食べ始めた。

浩史のほうを見ようともせず、黙々と食べ続けるアスカを見て、浩史はこれもアスカの優しさだと涙をこらえ、懸命に笑顔を作ろうとした。

だって、私の笑顔は虫の裏側には似ていないから。そう、アスカが教えてくれたから…

アスカの目にも涙がにじんでいた。

 

ドアが閉まり、浩史は必死で手を振った。

堪えていた涙がこぼれ落ちる。

『じゃあね』

新幹線は見る間に遠くなり、行ってしまった。

 

ひとり残された浩史は、ノートの切れ端に書かれたアスカの手紙を読み始めた

そこには

6年間 お互いに時間の無駄だったね。マジで。

 

でも最高に楽しい時間の無駄遣いだったよ。

 

ありがとう。

と殴り書きされていた。

 

 

〜終〜

特別編『あとがき』につづく

 

 

『死にたい夜にかぎって』6話(最終回)の感想

とうとう『死にたい夜にかぎって』が終わってしまいました。

昨日偶然テレビをつけたら放送していて(うちは田舎なのでかなり放送が遅れています)、追っかけリアルタイムで見て泣いてしまいました。

6年間のつき合いに終止符を打った浩史とアスカ。

6年もつき合えばもうそれは、恋人とか通り越して、ふたりにしかない関係です。浩史はそれを『戦友』と初回で言っていましたが、ほんとふたりで数々の眠れぬ夜を越えてきたはずなのに、ある日突然別れは訪れる。

あっさり『私、今恋してるんだ。ごめん』と言ったアスカ。

アスカの気持ちはわかりませんが、そこでうじうじ『ごめんね、ごめんね』と泣かれたほうが嫌かもしれない。

その後、ずっと公園で段ボールかぶって寝てる浩史がかわいそすぎました…。

でもそんな浩史におじさんが声をかけてくれて。

はじめ、178センチが168センチに縮んだってそんなことある!?と思ったけど、おじさんは至って真面目でした。

そしたら私も153センチの身長が140台になってしまうのだろうか…。

みんないづれ、小さく小さくなって死んでしまう。それなら今を楽しんだほうがいいという言葉が心に沁みました。

 

それに対し、夜空を見上げ、『空に星が綺麗』を口笛で吹く浩史もよかった!

曲は知らないんですが、口笛上手!私は吹けないので、いいなぁと思ってしまいました。

6年間の軌跡

アスカと巡る中野もよかった

豆腐屋の前では『よく買ったね』。魚屋の前では『アサリごめんね』。あのアサリは魚屋で買ったものだったのでしょうか?

アスカが冷凍庫にアイスを置いてきたと気づくシーンも、実話なのかな。

淡々としてるけど、どのエピソードも生々しく、リアルに一緒に想い出を辿っているような気持ちになりました。

解放

そしてアスカはくしゃくしゃの手紙を浩史に渡し、簡単な別れの言葉を言った後は、いっさい浩史のほうを見ずに駅弁を食べ始める

一方、浩史は窓の向こうから、アスカに対して心の中で別れの言葉を投げかける。

この時、ごはんを口に頬張りながら涙ぐむアスカの横顔が泣けました

 

6年間って、一生のうちでは少ないかもしれないけど、20代の6年間って貴重ですごい大切なものだと思うから、それを最高に楽しい時間の無駄遣いだと言えて本当によかったです!

浩史も、ずっと高校のときから抱えてきたトラウマを解いてもらえてよかったですね!

浩史の笑顔は、虫の裏側になんて似てないよ。

 

ふと、それを言った張本人の山村さんは今頃どうしてるのかなぁ?と思いました。

特別編『あとがき』

この後、特別編の『あとがき』があって、車椅子のミキさんの話やアスカとの再会、浩史が小説を書き出すところが描かれるんですよね〜。うー、見たい!

ほんとはそこまでちゃんとテレビでやってほしかったけど、たぶん6年で6話にこだわったんでしょうね

ほんとに無駄がなくて、心にグイグイくるドラマだったと思います。

賀来賢人さんと山本舞香さんの、ふたりにしかできない演技が素敵でした。

浩史の人生を通り過ぎていった女性の皆さんもみな個性的で印象的でした。

ラッパーのみんなも最高でした。

 

こんな夜にかぎって星が綺麗だ。

 

それに気づけたらまだ大丈夫だ。

 

私は、この作品に出会えたからまだ大丈夫だ。

 

死にたい夜を越えて、まだ生きていけそうだ。

 

そんなことを思った夜でした。

今まで読んでくださり、ありがとうございました。

歌い出す前の、スゥッと息を吸い込む瞬間で一気に世界に引き込まれる。素晴らしい曲やと思います。