大人の土ドラ『13(サーティーン)』最終回のあらすじと感想│13年間苦しみ続けた百合亜の結末は?

にこ

今回は、2020年8月22日放送『13(サーティーン)』最終回【過去と未来】のネタバレあらすじと感想をまとめました。

黒川一樹(藤森慎吾)が百合亜(桜庭ななみ)と2人きりで会いたいと要求してきた…!

 

警察が見張る中、指定の場所に向かう百合亜だが一樹に連れ去られてしまい…!?

 

衝撃の最終回をお見逃しなく…!

それではさっそく、4話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『13』4話【過去と未来】のネタバレあらすじ

13年間のわだかまりが解け、やっと母・麻美(板谷由夏)の胸の中で泣くことができた百合亜(桜庭ななみ)…。

しかしそんな2人を引き裂くように、1本の電話が鳴る。

それは、黒川一樹(藤森慎吾)からだった。

 

ゆりりんを出してください!』と訴える一樹の要求を飲み、永井(青柳翔)は百合亜にそのことを知らせた。

 

電話に出た百合亜は、永井にメモを見せられて、誘拐された麗花が無事かどうか声を聞かせてほしいと一樹に頼んだ。

でも麗花は今、遠いところにいるので電話に出られないという…。

 

そして一樹は麗花を解放する代わりに、百合亜と2人きりで会いたいと条件を出す。

『明日の13時。記念日のいつもの場所で会おう』

そう言うと、一樹は電話を切った。

逆探知は間に合わず、一樹のアジトはわからなかった。

 

警察は百合亜を一樹に会わせようと考えるが、麻美は『もう1度犯人に会わせるなんて、そんな恐ろしいことはできない』と声を荒げる。

 

襲われる百合亜

その後、永井と佐緖里(遊井亮子)に送られて家に帰った百合亜は、家に入ろうとしたところを男に襲われる。

 

父・宗一(神保悟志)が慌てて取り押さえると、なんとそれは麗花の父親・森正隆だった。

彼は、百合亜が犯人をかばっているせいで麗花が見つからないと思ったのだ。

 

宗一は警察に通報しようとするが、麻美がそれを引き止める。

麻美は必死で、百合亜が一樹とグルだというのは誤解だと正隆に説明した。

 

すると正隆は、怯えた目でこちらを見つめる百合亜に気づき、申し訳なさそうにうつむいた。

 

百合亜は麗花が無事だということを伝えると、自分が犯人と会えば麗花が解放されることを告げた。

 

それを知った宗一と妹の千帆(石川瑠華)は、危険だと反対するが、百合亜は一樹に会ってくるという。

百合亜はもう、自分と同じような目に合う子を増やしたくないのだ。

 

『明日、麗花ちゃんは帰ってきます。安心してください』

百合亜の言葉を聞き、正隆は『よろしくお願いします』と頭を下げた。

 

次に会うときは・・・

翌日、百合亜は一樹に会いに行く前に渉(井上祐貴)のもとを訪れた。

 

13年前、一緒にいたら…と自分を責める渉に対し、百合亜は『もうそういうのはやめて』と言う。

 

麻美も宗一もみんなそう。

百合亜がこうなったのは自分のせいだと暗い顔になる。でも百合亜はそれが辛かった。

悪いのはあの男だけ。みんなのせいではないのだから…。

 

ねぇ、約束して。次に会ったときは笑ってよ

髪をなびかせ、笑顔で去っていく百合亜を見て、渉は百合亜がどこかに行ってしまうような気がして尋ねた。

 

でも百合亜は答えず、笑って行ってしまった。

 

一樹との待ち合わせ場所

一樹に会う予定時刻が近づき、永井はGPSのついたブローチを百合亜に渡した。

佐緖里が呼ばれて、百合亜と2人きりになった永井は、百合亜を少し疑っていたことを謝る。

でも百合亜は『刑事さんは自分の仕事をしただけでしょ? 私も自分のやるべきことをやるだけです』と答える。

 

その後、百合亜は一樹に指定された場所に1人で向かった。

そこは百合亜が23歳の時に連れて行ってもらったショッピングモール。

百合亜はその時と同じように、座って一樹が来るのを待った。

 

永井や佐緖里たちはそんな百合亜を遠くから囲み、モニター4台で監視を行った。

だがもうすぐ約束の13時になるというのに、一向に一樹は姿を見せない。

すると近くの風船がバーンと割れ、百合亜は何かに気づき、歩いていった。

 

百合亜は警察のモニターの死角に入って見えなくなるが、警察は動かない。

その間に、百合亜は奥の通路にある自動証明写真機に向かって歩いていった。

そこは、一樹と2人で写真を撮った場所だった。

 

カーテンの下に汚れた白い靴が見え、百合亜はそれを凝視する。

するとカーテンが急に開き、眠っている麗花を抱いた一樹が現れた

『やっと会えたね、ゆりりん』

一樹はニコッと笑ってみせた。

 

連れ去られる百合亜

その後、麗花は無事に発見されたが百合亜の姿はなく、麗花は百合亜に渡したGPSを持っていた。

 

永井は地下駐車場で百合亜の乗った車を発見するが、駆け寄ろうとする永井に、百合亜は必死で首を振る。

永井は背後から現れた一樹に鉄パイプでめった打ちにされ、倒れた。

 

一樹は車に乗り込むと銃をダッシュボードの上に置き、無言で百合亜を威圧する。

急発進する車を、永井は遠のく意識の中で見送った。

 

その後、麗花は無事に両親と再会した。

しかし百合亜は帰ってこず、宗一は『どういうことだ!』と怒鳴り、麻美と千帆は落胆する…。

 

さっそく麗花の事情聴取が行われたが、麗花はショックで一言も話せない状況だった。

 

アジトにて

その頃、百合亜はアジトに連れて行かれ、椅子に手を拘束された。

 

一樹はメロンを包丁で切ると、包丁を持ったまま百合亜に近づき、百合亜を後ろから抱きしめた。

ゆりりんの匂いだ。

会いたかった。すごく、すごく会いたかったよ

 

…私も、私も一樹に会いたかった。逃げたりしてごめんなさい。

私には一樹しかいないの

百合亜は外に出たものの、13年の間にみんな自分のことを忘れてしまっていたことを告げる。

 

『ねぇ、これ とってくれない?私、もう逃げないから…』

百合亜は一樹に手の拘束を外してもらうと、再会を分かち合うように抱き合った。

 

百合亜の裏切り

その後、百合亜は『お風呂沸いたよ』と一樹のシャツを脱がせ、その隙に銃を奪った。

 

『…来ないで!!!』

『信じてたのに…。嘘だったの?全部…』

 

銃口を向けられても、一樹は百合亜の方にゆっくりと近づいてくる。

百合亜は必死で引き金を引いた!

が、カチッカチッと音がするだけで弾が出ない。

ピストルは脅しで、本物ではなかったのだ。

 

一樹に殴られ、百合亜は気絶した。

 

私たちにしかできないこと

一方、意識を取り戻した永井は、佐緖里に一樹の車のナンバーを電話で連絡した。

しかし麗花を家に帰したことを知ると、永井は『なんでですか!唯一の手がかりじゃないですか』と憤慨する。

こうしている間にも、百合亜の命は危険にさらされているのだ。

 

『信頼を回復してきます…。

13年間監禁されていた少女の結末が 悲劇でいいんですか!?』

永井は電話を切ると、痛む体を引きずりながら麗花の家に向かった。

 

永井は『麗花ちゃんに会わせてほしい』と正隆に頼むが、『娘の気持ちを考えてください』と断られる…。

 

その頃、相川家では…。

宗一が『何もしてやれなくてすまない…』と麻美と千帆に謝っていた。

麻美はそんな宗一を隣に呼び寄せると、『一緒に祈りましょう。あの子が無事に帰ってくるように…』と優しく言った。

 

すると宗一は黙って麻美の手に自分の手を重ねた。

麻美は宗一の手を握り返すと、頷いてみせた。

 

それを見た千帆は微笑んだ。

『ねぇ、パパ。私たちにしかできないことがあると思うの

 

麗花の描いた絵

宗一たちが麗花の家に向かうと、玄関先に永井がいた。

宗一は正隆に『どうか麗花さんに会わせてください。麗花さんの知っていることを話してほしい』と頼むが、今は無理だと断られる。

 

でも一樹に酷い目にあわされたのは百合亜も同じだ。

百合亜は13歳で誘拐されてから13年間、ずっとひどい目にあわされてきたのだ。

けれども百合亜は麗花を助けるため、身代わりになった。

 

ですから今度は娘さんに百合亜を助けてもらいたいんです。それができるのは娘さんだけなんです!

お願いです。お願いします!』

宗一は土下座をして、正隆に頼んだ。

 

『顔をあげてください…』

自身も同じ思いをしたばかりの正隆は、宗一たちを家の中に入れてくれた。

 

永井は麗花に『何か覚えてることはないかな?』と優しく尋ねるが、麗花は辛そうに顔を歪める…。

 

すると麗花は、監禁されていた部屋の窓から見えた風景を絵に描き始めた。

そこにはスカイツリーが描かれていた。

 

一樹が百合亜に執着する理由

一方、百合亜が目を覚ますと、百合亜は白いワンピースに着替えさせられ、ベッドに左手を拘束されていた。

 

一樹は百合亜のこめかみから流れる血を優しくタオルで拭き取ると、

『ごめんね、ゆりりん。もう逃げないでよ。僕にはゆりりんしかいないんだから』

と頭をなでた。

 

一樹は、7歳の時に父親の暴力がひどくて母親が逃げたことを、今までにも何度も百合亜に話してきた。

それから一樹は1人で耐えていたが、12歳の時に父親が死亡。母親は赤ん坊の優樹を連れて戻ってきた。

でも母親は、優樹ばかりをかわいがり、一樹には優しくなかった。

 

『寂しかったよ、ずっと…。

ゆりりんは僕に優しくしてくれた 初めての人なんだ

 

それは、一樹が百合亜の中学校で用務員をしていたときだった。

草むしり中に指を怪我をした一樹を見て、『大丈夫ですか』と声を掛け、絆創膏をしてくれたのが百合亜だった。

その時から、一樹は百合亜に好意を寄せるようになったのだ。

 

『僕は気づいたんだ。ゆりりんは僕の神様だって。この子といたら幸せになれるって…。

一緒にいて幸せだったよ。でも、もうおしまいみたいだ』

遠くにサイレンの音を聞きながら、一樹はナイフを百合亜の首に押し当てた。

 

でも目を閉じて抵抗しない百合亜を見て、一樹はナイフを離した。

百合亜は一樹の目をじっと見つめると言った。

 

『そうね、私にはもうあなたしかいない』

やっと、わかってくれたの? 2人だけの世界に行こう

 

心中

それから練炭の焚かれた部屋で、百合亜と一樹はベッドの上に横になった。

 

『お願い、はずして。最後に あなたとひとつになりたい』

百合亜は一樹に手錠を外してもらうと、キスをした。

その瞬間、百合亜は一樹の舌を噛み、朦朧とした一樹を椅子で殴りつけ、なんとか部屋から逃げ出した。

 

百合亜が必死でドアを押さえる向こうで、一樹が百合亜の名前を呼びながらドアを叩く。

 

ドアのすき間からナイフが飛び出し、百合亜の脳裏に13年間の辛い記憶が走馬灯のように駆け巡った。

 

しかしさすがの一樹も練炭ガスには勝てない。

一樹はそのまま、意識を失った。

 

百合亜が裸足で青空の下に出ると、そこにパトカーがやってきた。

麗花の描いた絵を頼りに、アジトの場所を見つけたのだ。

麻美と宗一、千帆の3人は、百合亜に駆け寄ると笑顔で抱きしめた…。

 

百合亜の27歳の誕生日

そして百合亜の27歳の誕生日がやってきた。

 

『27歳のお誕生日おめでとう!』

百合亜は笑顔でケーキのろうそくを吹き消し、『ありがとう』と言った。

 

『13年間、あの部屋で私が生き延びられたのは、いい思い出があったから。

ママやパパや千帆との想い出があったから頑張れた。

私、もう失くしたもののことを考えない。前を向いて生きていく』

 

窓辺には昔のものだけではなく、今の百合亜と宗一、麻美、千帆で撮った家族写真が飾られていた。

 

ラスト。

百合亜は想い出の公園でベンチに座り、風に吹かれている。

百合亜はメイクをし、生き生きとした顔で立ち上がる。

 

彼女の未来はこれからだ…

 

〜 fin. 〜

 

『13』4話の感想

結局、百合亜がどうやって最初に逃げ出してきたのかはわからずじまいでしたね。

単に手錠の鎖が切れたので、逃げたのかな…?

 

そして最後に一樹がどうなったのかもわからず終わってしまいました。

あの状況だと、一樹は死んじゃったのでしょうか?

すぐに警察が来たから間に合ったような気もするし、わかりませんね…。

 

しかもパトカー、永井たち以外は百合亜の横を通り過ぎてくし…。

す、素通り!!!!?

と、驚愕してしまいましたよ〜。

 

 

でも13年間、恐怖で支配されてきたであろう一樹のことを、

最後は大人になった百合亜が翻弄していましたね。

少しの間だけど、外に出て、いろんなひとの想いを感じ取った百合亜は、一気に成長して大人の女性になったのかもしれません。

 

それにアジトから脱出して、家族に抱きしめられたのに、全然嬉しそうじゃない百合亜の表情がとても印象的でした。

それは一樹に対する想いだったのか、

13年間に終止符を打った喪失感だったのか、

 

ホッとしたような物悲しいような、今を受け止めてきれないような、なんとも言えない表情でしたね。

 

なので百合亜はこれからどうなっちゃうんだろう?と心配になりましたが、

27歳の誕生日のときには、すごく生き生きとした顔になっていて、綺麗になってて、人ってこんなに変わるのかと思いました。

 

やっぱり大事なのは、生きる希望なんだな。

それが目に宿り、生気となって人を輝かせる。

同じ人でも別人のように見える。

 

 

最後のシーンはちょっといらない気もしましたが、家族も円満に戻ったようでよかったです。

こういう短期ドラマもまたやってほしい!と思いました。

 

それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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