『おカネの切れ目が恋のはじまり』最終回ネタバレと感想│優しさと愛のかたまり

にこ

今回は、2020年10月5日放送『おカネの切れ目が恋のはじまり』第4話(最終回)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

前回の慶太(三浦春馬)の突然のキスにはドキッとしましたね!

 

玲子(松岡茉優)も眠れない夜を過ごしたようです。

 

そんな玲子の元に、早乙女(三浦翔平)と板垣(北村匠海)があることを伝えにやってきます!

 

玲子は自分も過去と向き合わなければ…と旅に出ますが…!?

 

スタッフさんとキャストさんの愛と想いがいっぱい詰まった最終回。

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『おカネの切れ目が恋のはじまり』最終回のネタバレあらすじ

慶太(三浦春馬)から突然キスされた玲子(松岡茉優)は、眠れない夜を過ごす。

それは慶太も同じだった。

 

翌朝、玲子がニュースを見ながら朝ごはんを食べていると、公認会計士が早乙女(三浦翔平)ではなく、別の人に代わっていた。

玲子がムッとしてテレビを消すと、ひかり(八木優希)が差し入れにきてくれた。

 

でも慶太はまだ起きてこない…

と思ったら、朝6時過ぎくらいにどこかへ行ってしまったらしい。

 

『猿くんと何かあった?』

母・サチ(南果歩)に訊かれて、玲子は面食らう。

でも玲子は『いえ、何も?いつもどおりの1日でした』と平静を装い、出社した。

 

慶太を意識してしまう玲子

会社ではみんな、玲子の髪が短くなっているのを見て驚く。

何があったんだ…

板垣(北村匠海)は動揺しながら話しかけるが、玲子は仕事に集中していて気付かない。

板垣が『髪型似合ってます!』と叫ぶと、ようやく玲子は板垣に気付いた。

 

『あれ?猿渡(慶太)さんは?』

無断欠勤です

『はぁ、またやらかしたとか』

 

それを聞き、玲子は慶太にキスされたことを思い出し、はんこを関係ないところにバン!!!

さらに、いつも正確無比な玲子の計算ミスが発覚し、これは早乙女クリス健のせいだとみんなは青ざめる…。

 

玲子が定時に退社すると、サチは同窓会で泊まりだった。

「猿くんと2人きりで仲良くカレーを温めて食べてね」という書き置きを見て、

「2人きり」だということを異常に意識してしまう玲子…。

 

するとガタンッという音がして、慶太ではなく、猿型ロボットの猿彦が現れた。

 

玲子は安心すると、猿彦の前に正座し、

『あなたのご主人はいったい何を考えているんでしょうか?

突然私に……、キス をしたんですよ?』

『ピッ?』

『もうわけがわからないんです。昨日は早乙女さんに振られ、髪を切り、ゴロゴロピッカーンって…』

 

そこまで話して、玲子は慶太が結婚というのは、ゴロゴロピッカーンって稲妻みたいに撃たれてするものだと言っていたことを思い出す。

 

もしかしてそれは…“運命”なのか?

 

サチが隠していたもの

玲子は気を取り直すと、カレーを温め始めた。

シンク下の壺からぬか漬けを取り出そうとした玲子は、その中にびっしりと現金書留が入っているのを見つける。

 

玲子がそれを眺めていると、ガラリと戸が開く音がした。

『会社にも来ないで、今までいったい!……』

慶太が帰ってきたのだと思い、玲子が怒って立ち上がると、

入ってきたのは早乙女だった。

 

早乙女は、昨日玲子が貸してくれた傘を返しにきたのだ。

『あ、どうも』

玲子はそれを受け取ろうとするが、早乙女は離さない。

 

『勝手かもしれないけど、玲子を傷つけたくなかった。

勝手だけど、玲子の気持ち、嬉しかった。

それは本当だから…』

 

玲子はそっと早乙女の手から傘を受け取ると、『私はもう、大丈夫です』と笑顔で答えた。

その顔はスッキリとしていて、嘘のない表情だった。

 

玲子がもう前に向かって歩き始めていることを悟った早乙女は『彼は?』と玲子に尋ねる。

 

でも慶太は朝、出てっていったきり帰ってきておらず、代わりに猿彦が出てきた。

 

早乙女は猿彦を抱き上げると『ほんとに、自由なヤツだな〜』と呟いた。

 

その後、早乙女はテーブルの上にズラリと並べられた現金書留に気付く。

それは玲子宛てに毎月5万円、10年間送られていたもので、

送り主は静岡県伊豆市山田の田中三郎さんという人だった。

 

10年前といえば、玲子は高校生。

ということはつまり…。

早乙女がその先を言おうとすると、玲子は『明日返しに行こうと思っています』と言う。

 

『玲子、なんだったら俺も…』

早乙女は玲子についていこうとするが、

玲子は『私が辛かった時、そばにいてくれただけで十分です』と断った。

 

旅は道連れ

翌朝、玲子は出発前に慶太の部屋を覗いてみた。

でも慶太の部屋は散らかったまま、帰った様子はなかった。

 

玲子が出かけようとすると、猿彦が玲子に体当たりしてきた。

『猿彦さん、お留守番お願いしますね』

 

でも猿彦はつぶらな目で必死に訴え、しまいには可愛い顔でイヤイヤを始めた。

もしや、お供してくれるんですか?

 

玲子は猿彦にサングラスを装着すると、抱っこして歩き出した。

そこに玲子を尋ねて、板垣がやってきた。

 

板垣は『鎌倉から伊豆に行くのが僕の定番で…』と嘘をつくと、玲子についていくことにした。

 

玲子の悩み

電車に揺られ、猿彦は眠そうだ。

何か悩んでいる様子の玲子を見て、

板垣は『早乙女さんのことで落ち込んでいるのなら、僕が暴飲暴食につきあいますよ!』と一生懸命励ます。

 

でも玲子が悩んでいるのは、早乙女のことではなかった。

 

『例えばの話なんですけど…』と玲子は強調して話し始める。

『例えばガッキーさんが誰かにキ…ス…をしようと思うときは、どういう時ですか?』

 

『それは…その女性のことが、とても好きだった時です。

好きな人にしか絶対、絶対にしません!』

 

板垣はそう断言すると『まあ、猿渡さんとかはわかりませんけど…』と首を傾げた。

慶太は思考回路が猿並みだから、ちょっと可愛かったら誰にでも手を出すというのだ。

 

すると隣にいた猿彦が怒って、ドンドンと板垣を叩いた。

 

いかめしと玲子

その後、電車は待ち合わせのため、駅に停車した。

見ると向かいのホームで“いかめし”が売っていた。

でも停車時間は3分しかない。

 

いかめしに目のない玲子は、板垣を車内に残し、猿彦を抱えて走る!

しかし、いつものように小銭を1枚1枚出しているうちに、電車は行ってしまった…。

 

『え〜〜〜〜!??』

驚く板垣の声を涼しい顔で見送ると、

玲子はホームのベンチに座り、いかめしを食べ始めた。

 

『良き……。

ありがとうブラリ途中下車の旅。

ありがとう、いかめし400円』

 

このいかめしには、いかが4切れも入っていて、1切れ100円。

でも猿彦にはその価値はわからない。

それもそのはず、猿彦のご主人である慶太は、いか4切れの入ったシーフードカレー1,780円を食べていたからである。

 

『でも、とっても美味しいからお土産にしてあげましょうね』

そう言うと、また玲子はいかめしを頬張った。

 

父を捜す玲子

一方、先に伊豆についた板垣は、玲子が改札から出てくるのを今か今かと待っていた。

すると近くにいたおばあさんが小銭をばらまいてしまった。

板垣が拾うのを手伝っている間に、玲子は通過。

 

玲子は住所と名前を頼りに“田中三郎”という人物を捜すが、誰も知らない。

それは父の本名である“桃田保男”といっても、結果は同じだった。

 

写真はないと答えた玲子だったが、実は大切にしていた家族写真があった。

 

玲子が諦めてアジの干物を買って帰ろうとした時、桃ちゃんと呼ばれている人がいることが判明。

 

玲子が写真を見せると、桃ちゃんは食堂で働いていることがわかった

 

玲子が行こうかどうしようか迷っていると、板垣が走ってきた。

自分を心配してくれる板垣に、玲子はさっきいかめしを買いにいったのは、目的地に着くのが怖かったからだと打ち明ける。

電車に間に合わないかもしれないというのも全て折り込み済みだったのだ。

 

玲子の過去…

実は桃田保男=玲子の父(石丸幹二)は、玲子が中学生の時に逮捕されていた。

 

玲子はテニススクールに通っていたため、すごくお金がかかっていた。

でもそんな玲子を、保男は応援してくれていた。

 

玲子がやりたいということはなんでもやらせてくれたし、なんでも買ってくれた。

玲子はそれを当然だと思っていて、いつも父におねだりをしていた。

 

中2の時、玲子がテニス留学を勧められたときも、父は辞書を片手に手続きをしてくれた。

 

でもその夏、父は逮捕されてしまった。

会社で経理を任されていた父は、長年に渡って横領していた。

玲子に使っていたお金はすべて、そこから出ていたのだ……。

 

家も家財もすべて売り、母・サチが親戚に頭を下げてお金を借りて、なんとかお金を返すことができた。

あとに残されたのは、玲子がテニス大会で負けたときに、父が買ってくれた猿のおもちゃだけだった。

 

その後、父は離婚届をおいて行方不明になった。

それで玲子とサチは、祖母が暮らしていたあの鎌倉の家に引っ越したのだった。

 

お節介な猿彦

玲子は父が罪を犯したのは、自分があれもこれも欲しいと望んだせいだと責任を感じていた。

自分が父の人生を壊してしまったんだと…。

 

『だから会いたくて……、でも会いたくないんです』

 

すると『無理して会わなくていいんじゃないんですか?』と板垣。

『こうして、お父さんが住む町まできた。今日はそれだけでいいじゃないですか』

 

『帰りましょう』

板垣が差し出した手を取り、玲子は立ち上がる。

 

でも見ると、猿彦は1匹でどこかへ行こうとしていた。

『もう!猿彦さん、あなたっていう人は』

 

玲子は猿彦を捕まえると、お説教しようとした。

そしてふと、いつもお節介な慶太のことを思い出す。

あの時も、あの時も、慶太はいつだって、玲子のためを思って行動してくれていた。

 

『こらッ』

玲子が猿彦の鼻を笑ってつつくと、父・保男の声がした。

 

そこは保男が働く食堂だったのだ。

 

でも玲子を見た保男は慌てて逃げ出す。

 

お父さん!お父さん!

玲子は砂浜を駆けて行く父を追いかけた。

待って!もう行かないで!

 

すると父はその場に膝をつき、玲子に向かって土下座した。

 

テニスのコーチから、玲子には才能があると言われた父は、金がないからと言って諦めさせるのはかわいそうだと思い、魔が差したのだという。

 

俺がおまえの夢を潰してしまった…。

おまえの人生を壊してしまった』

 

泣き出す父に、玲子は『お父さんに悪いことをさせてまで欲しくなかった』ことを伝える。

玲子はテニス大会で負けたとき、父が買ってくれた猿のおもちゃ、それだけでよかったのだ。

 

おもちゃは壊れていたが、玲子はそれを直して今も大切に持っている。

これを繕うところから、玲子の人生は始まったのだ。

 

玲子が猿のおもちゃを動かしてみせると、父はあの時と同じように笑顔になった。

 

私ね、今、このおもちゃを作った会社の経理部で働いているの。

それにお金はないけど、けっこう幸せ。毎日けっこう楽しい』

 

玲子の言葉を聞き、父は安心したように顔をほころばせる。

 

そこに板垣も加わり、

僕、こんなに幸せにお金を使う人見たことないです

とキラキラした目で話し始めた。

 

180円のかけそばをあんなに美味しそうに食べる人は初めて見たし、

パン屋のポンデケージョ3個ずつでこんなに幸せな気持ちになれるんだってことも、

玲子が教えてくれた。

 

それに玲子はこの前、めちゃくちゃ楽しそうにテニスをしていた。

玲子が今でもテニスをしていることを知り、父はホッと胸を撫で下ろす。

 

『お父さん、もう私も大人だからさ。お金は自分のために使ってください』

 

玲子はそう言うと『これからはお父さんはお父さんの人生を生きてほしい』と頼んだ。

 

泣き出す保男を慰めるように、猿彦が『プ〜ンプー』と近づく。

保男が『これはなんだ?』と持ち上げると、

玲子はつい『こちらは猿渡さん』と言いそうになった。

それを聞いた板垣は、慶太には勝ち目がないな…と悟るのだった。

 

慶太パパとママの想い

その頃、鎌倉の家には、慶太パパ・富彦(草刈正雄)と慶太ママ・菜々子(キムラ緑子)が来ていた。

慶太の元カノ・まりあ(星蘭ひとみ)から、慶太がここにお世話になっていることを聞いて様子を見に来たのだ。

 

慶太の部屋に行くと、テーブルの上に慶太が子どもの頃に描いたおもちゃのアイディア帳がおいてあった。

 

『あら、懐かしい〜コレ』

それを見たママは大喜び。

 

『1番最初に描いたのは、画用紙からはみ出すほど長いしっぽの猿だったよ』

 

それからピンクのうさぎの風鈴に、

吹き矢のように飛ばす飛行機、

ほっぺを赤くする帽子、

ロングハイパーアーム、

フライング蚊取り線香。

 

富彦は慶太が考えたアイディアをすべて覚えているくせに、厳しくしていたのだ。

 

先代の社長は『役に立たないものを作れ』とよく言っていた。

慶太はその才能を、そして人を笑顔にする才能を、生まれたときから持っていた。

 

しかも大人になっても何ひとつ失っていない。

 

『それをそのまま言ってあげればいいのに〜』と菜々子は言うが、

富彦は『あいつには会社は絶対継がせない』と頑なだ。

 

その理由は、その方が慶太が輝けるから。

富彦は社長という重荷を慶太に背負わせたくなかったのだ。

 

 

富彦が出ていくと、菜々子は慶太のお気に入りの茶色のジャケットをハンガーにかけ、胸ポケットにポチ袋を入れた。

 

慶ちゃん、ママはいつだって慶ちゃんの1番のファンだからね

菜々子はジャケットの袖をもつと、そっと囁いた。

 

きっと帰ってくるよ

その頃、玲子と板垣は電車に乗って帰宅中。

 

『猿渡さん、今頃帰ってきてますかね?』

『どうかなぁ?もともと住むところが決まるまでっていう約束だったから』

 

微笑む玲子を見て、板垣は精一杯の言葉をかける。

 

『あの人、出会った時からそうだったけど、なんか憎めないんですよね。

きっとひょっこり戻ってきますよ

 

電車は柔らかいオレンジの光を浴びながら走り続けた。

 

板垣の失恋

駅で玲子と別れた板垣はたまらず、泣き出した。

そこにまりあが現れ、見られてしまう。

板垣はくしゃみをすると、花粉だと言い訳をした。

 

まりあが鎌倉にきたのは、慶太のママと会い、外堀から埋める作戦だった。

 

その作戦、間違ってると思います…。それに若干遅いかも

 

板垣はそう言うと、『暴飲暴食につき合ってください』とまりあに頼む。

 

そこに菜々子から電話がかかってきて、慶太が留守だと聞いたまりあは豹変。

 

板垣を捕獲すると、菜々子との食事に付き合わせるのだった…。

 

ひかりとお父さん

一方、玲子は家に帰る途中に、ひかりと会う。

ひかりは、赤ちゃんの頃に離婚した父が壁に絵を描いている様子を観察していた。

 

『ねぇ、養育費を払わないってことは愛がないってことだよね?』

『うーん、お金と愛の相関関係については、私もまだわかりかねます。

ですが、もし誰かがひかりさんのことを傷つけるようなことがあったら、私と』

『プウ〜!』

『猿彦さんが全力でお守りいたしますよ』

 

それを聞き、吹っ切れたひかりは、父の隣で絵を描き始める。

もちろん父は、ひかりが誰かわからない。

 

でもその絵の真ん中には、女の子を高い高いする父親の姿が描かれていた…。

 

慶太のおかげ

その後、玲子は富彦にばったり会い、慶太がひかりのことを富彦の隠し子だと思っていることを伝える。

それを聞いた富彦は、あいつは何を考えているんだとご立腹。

 

でもそのおかげで、慶太とひかりは本当の兄妹のようになれたのだ。

それに慶太が来てから、サチはとっても楽しそうだ。

思えば今まで玲子は、母を喜ばそうなんて思ったことがなかったが、慶太がいるだけでサチは笑っている。

 

『だから迷惑じゃない』と玲子が言うと、富彦は突然『あいつは君が好きなんだよ』と言い出した。

 

え!?何もかも噛み合いませんが…

玲子が慌てると、

僕も妻もそうだよ。でも妻がいると楽しい。

あいつにもそういう誰かがいてくれたらと思う

 

サチのほころび

家に帰った玲子は、サチに現金書留の束を見せた。

するとサチは、それを見つけたら玲子が保男にお金を返しに行くだろうと思って黙っていたことを明かす。

保男が玲子にお金を送るのが生きがいなら、それを奪ってはいけない気がしたのだ。

 

『お母さん、お父さんに会いたくないの?』

『もう、別れたしね。それにお母さん、何も気付いてあげられなかったから』

 

サチは涙を拭いて笑顔を作ると、お金は玲子が結婚する時にあげようと思っていたと語る。

でもサチはそのお金をいくらか使ってしまっていた…。

 

会いたい

その後、慶太の部屋に行った玲子は、慶太が作った豆皿を発見する。

サチからことの経緯を聞いた玲子は、その豆皿を部屋に持って帰り、小さなお座布団の上にのせる。

 

『猿彦さん、私はどうしてあの人のことが気になるんでしょう。

出会ったときから迷惑で…、あちこち“ほころび”だらけで…、

でも思い返せば、猿渡さんはいつも優しかった』

 

それはずっと隣にいるとわからないもの。

でも隣にいない今はすごくわかること。

 

玲子は猿彦を抱っこすると、話し続ける。

 

『今頃、お金を使い果たして帰れなくなってるんじゃないか心配だし、

伊豆でお父さんに会ったことも話したい。

どうしてでしょうか…、会いたい、猿渡さんに。

 

つまり私はほころびを繕っているうちに、猿渡さんのことを…

 

でも皆まで言わないうちに、猿彦はうとうと夢の中。

『今日は長旅でしたもんね…』

玲子は猿彦を赤ちゃんのように優しく抱きしめ、ゆらゆらと揺らすのだった。

 

翌朝、そのまま寝てしまった玲子は、猿彦の声で目を覚ます。

するとガラガラガラガラ…

玄関の引き戸が開いて誰かが入ってきた。

 

その顔を見て、玲子はとびきりの顔で微笑んだ。

 

 

https://twitter.com/Dqn4NSBBjMdqeYy/status/1313483930713100290?s=20

『おカネの切れ目が恋のはじまり』最終回の感想

冒頭だけじゃなく、

いつか出てきてくれるんじゃないか、ワンシーンくらい出てきてくれるんじゃないかと思ったけど、

そのままいなくなってしまうなんて…。

 

その後、慶太のことをあまりよく知らないはずの早乙女が、猿彦を抱き上げて『ほんとに自由な奴だな〜』というシーン。

あそこでまず泣いてしまいました。

 

あれって早乙女さんじゃなく、三浦翔平さんのアドリブだったんじゃないでしょうか…。

そのくらい優しい表情で、早乙女と慶太がマブダチみたいに見えました。

 

その後も、猿彦が慶太の代わりに、みんなを慰め、みんなを笑顔にしていく。

そしてみんなは猿彦に想いのバトンを渡してく。

 

そんな中、玲子が過去の精算をするべく、伊豆に赴き、父と会う姿もきっちりと描かれていました。

玲子が中学まで、あんなに金遣いが荒かったなんて、今からじゃ想像もつかなくて驚きました。

 

玲子のお金の使い方はみんなに真似できるものではないけど、

ひとつひとつを大切に選びとり、生きられるようになったからこそ知った喜びもたくさんあったんだろうなぁ。

 

そして、慶太やみんなのほころびに気付き、そのほころびを繕えるような人になった。

 

やり方は違うけど、玲子も慶太と同じようにみんなの心を癒やしてきたんだ…と思いました。

 

そして玲子もサチも、お父さんが逮捕されるまで気付かなかったことを後悔している。

それはそのまんま、春馬さんへのメッセージのようで胸が痛くなりました。

 

それとは別に、板垣の玲子への想いもきっちりと描かれていて、

慶太には叶わないと失恋を悟り、男泣きするシーンは心に沁みました。

 

板垣、よく頑張ったぞ。

玲子には気付いてもらえなかったけど、

きっと板垣にも素敵な出逢いがあるはずだ!

それはまりあだったりするのかな?

 

 

そして、最後に引き戸が開いて誰かが入ってくるシーン。

足音がして、気配がして、どうしてもそこに立っているような気がしてならなかった。

その後の松岡茉優さんの笑顔が、なんとも言えず綺麗で…、

慶太に会えたんだなと思って救われました。

 

辛い中、最後まで作品を守り抜き、作品として昇華させてくれたキャストさんスタッフさん、ありがとうございます。

 

ずっと忘れません。

 

 

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

またの〜。

 

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