『大江戸もののけ物語』1話あらすじと感想│妖怪も人間も生き生き!元気が出るファンタジー

にこ

今回は、2020年7月17日放送『大江戸もののけ物語』第1話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

妖怪を見ることのできる勾玉に触れた新海一馬(岡田健史)は、謎の妖怪・天の邪鬼(本郷奏多)と出会う。

 

馴染みの妖怪からまったく新しい妖怪まで、荒俣宏が監修を務め、

 

迫力のVFXが妖怪たちの動きや戦いを盛り上げます!

 

人間と妖怪の友情、一馬の成長を通して描かれるゆかいな妖怪ファンタジーの世界をお楽しみください♪

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『大江戸もののけ物語』(1)お雛の願い のネタバレあらすじ

時は天保5年。徳永11代将軍家斉公の時代。

寺子屋で師匠を務める新海一馬(岡田健史)は、旗本の次男坊。

でも一馬は剣術も苦手だし、なんの取り柄もない。

まったく言うことを聞いてくれない子どもたちに手こずっていた。

 

そんな彼らをいつもまとめてくれるのがお雛(平尾菜々花)

彼女が『静かにしろ!』と立ち上がれば、みな静まり返って言うことをきく。

そんなお雛に、一馬は頼りっぱなし。

『ここをクビになりたくなかったら、しっかりしてよ』

一馬はお雛に叱られてしまうのだった。

 

妖怪に命を助けられた一馬

一馬の父・源之進(甲本雅裕)はとても厳しい人で、『武士たるもの剣術に励め』というのが口癖だった。

兄の一之進はそんな父の期待に応えているが、一馬は怒られてばかり。

 

幼い頃、一馬はよく蔵に閉じ込められたものだ。

その時、運悪く地震が起きて、上から槍が落ちてきた。

そんな一馬を助けてくれたのは、モヤモヤとした形をもたぬ異形のものだった。

 

翌日、一馬が清庵和尚(イッセイ尾形)に訊くと、和尚さまは『妖怪奇譚』という書物をくれた。

でもその中に、一馬を助けてくれた妖怪はいなかった。

 

けれども一馬はどうしてもそのあやかしに会って、助けてもらったお礼を言いたかった。

それでもう1度和尚さまにお願いした。

 

すると和尚さまは『新海家には時折あやかしが見える者が現れると言うが、一馬が選ばれたのはそういうわけでしたか…。

一馬にあやかしが見えたのは、その心の清らかさゆえ』と、幼い一馬の目を見つめると『大江戸 妖怪書巻』をくれた。

 

ところが一馬が家に戻ると、父・源之進が妖怪奇譚を燃やしていた。

源之進は『金輪際、妖怪の書物を読んではならん!』と言うと、もらってきたばかりの大江戸 妖怪書巻まで燃やしてしまった。

 

おようとの出会い

そして時は現在に戻り…。

およう(山田杏奈)という女性がお寺の手伝いをしてくれることになった。

読み書きができない おようは、そのことを気にしているようだった。

そこで一馬は『ここで手習いを学びませんか?』と提案した。

涙を流して喜ぶ おように、一馬がハンカチを差し出すと、おようは『洗ってまいります』と出ていってしまった。

慌てる一馬を見て、清杏和尚は愉快そうに笑い声をたてた。

 

『…ヒック』

その時、一馬が大きなしゃっくりをひとつした。

すると『ゲロゲロゲロッ』蛙の鳴き声がした。

それは昨日、おようと寺の前で会ったときにも聞こえた声だ…。

おようの後ろ姿を見ながら、一馬は首を傾げた。

 

お雛の秘密

その日、お雛は元気がなかった。

心配になった一馬がお雛のあとをつけていくと、お雛は古い廃屋に入っていった。

『どうかお願いです。お願いです』

お雛は大きな土器に向かって涙を流しながら手を合わせている…。

 

一馬はお雛に見つかり、『出てけよ!』と一喝され逃げ出した。

 

『いったい なんだ、あの器は…』

疑問に思った一馬は自室の天井裏にある妖怪研究室で、書物を調べ始めた。

一馬は父に隠れて、今も妖怪研究を続けていたのだ。

 

一馬があれが火焔(かえん)土器だということを突き止めた瞬間、リンリンリンリンと天井に吊られた鈴が鳴った。誰かが一馬の部屋に入ろうとしているのだ。

 

一馬が慌てて下に降りると、父・源之進が入ってきた!

『…一馬、何を読んでおる』

『武士の心得をと思いまして、山鹿流兵法を』

本は逆さまであったが、源之進は気づかなかったようだ。

『励め…』と言うと、去っていった。

 

妖怪・天の邪鬼

翌日もお雛は寺子屋が終わった後に、廃屋に行った。

火焔土器の前で手を合わせ、『出てこい!』

『出てこい、一馬師匠!』と叫ぶお雛。

お雛は一馬がついてきたのに気付いていたのだ。

 

火焔土器は大昔に使われていたもので、魔力があると言われている。

なぜこんなものがここにあるのだろう?

一馬が火焔土器をじっと見つめると、土器には緑色の勾玉がかけられていた。

ヒック。

一馬がしゃっくりをしながら勾玉を手に取ると、勾玉が光り、大きな火焔土器がゴトゴト動き出したかと思うと、ガラガラと音を立てて崩れた。

 

一馬とお雛がびっくりして後ろにひっくり返ると、崩れた土器はドロドロと形を変え、やがて人の形になった。

 

『誰だ!おまえは何者なんだ!』

一馬は叫ぶが、お雛にはその姿は見えない。

天の邪鬼(本郷奏多)だ…』と、あやかしは名乗った。

でも一馬が勾玉から手を離した途端、天の邪鬼は消えてしまった。

 

一馬がもう1度勾玉に触れると、再び天の邪鬼の姿が現れた。

でもお雛が持っても、何も見えない。

お雛は割れた土器に近づくと、『師匠のせいで割れたんだ!』と一馬を責めた。

 

お雛は一馬を追い出すと、『これで願いごとはできなくなった…』と土器の欠片を胸にあてた。

 

天の邪鬼は天の邪鬼

その夜、一馬は妖怪研究室にこもり、天の邪鬼について調べた。

すると『わざと逆のことを言って人を惑わす妖怪』と書かれていた。

 

翌朝、一馬は廃屋に行くが、お雛が隠したのか、土器はなかなか見つからなかった。

一馬は布に包まれた土器を発見すると、覚悟を決めて勾玉を手のひらにのせた。

 

すると勾玉がピカ〜と緑色に光り、目の前に天の邪鬼が現れた。

一馬は天の邪鬼に、お雛が泣きながら何を言っていたのか尋ねた。

だが『知るか…』と天の邪鬼はそっぽを向く。

『おい!おまえ、天の邪鬼っていうんだろう?』

『…違う』

『自分で言っただろう?』

『違う!』

その時、一馬は、天の邪鬼がわざと逆のことを言って困らせる妖怪だということを思い出した。

 

一馬が『上を見ろ』といえば、下を見る。『下を見ろ』といえば、上を向く。

これは確かに天の邪鬼!

一馬はそれを確かめると、『あぁ、確かに天の邪鬼のいうとおりだ。お雛が悲しそうだからと言って知ったこっちゃない』と立ち去ろうとした。

すると天の邪鬼はまんまと一馬の演技に引っ掛かり、『待て!それでもお前、あの娘の師か?』と一馬を呼び止めた。

 

天の邪鬼によると、お雛は来る日も来る日も、あの器に向かって『おっかさん(母)に会いたい。話したいことがある』と祈っていたという

 

妖怪仲間、登場

一馬は急いで妖怪研究室に帰ると、『妖怪捨遺』という書物を持って、廃屋に戻った。

 

一馬は書物を開くと、『妖怪 魂(たま)さがしを呼び出してほしい』と天の邪鬼に頼んだ。

魂さがしなら、お雛のおっかさんの魂を蘇らせることができるはずだ。

 

だが天の邪鬼は『無理だ』の一点張り。

そこで一馬はまた『もうお前には頼まないから安心しろ。無理を言って悪かったな』と小芝居を始めた。

すると『待て…!』と天の邪鬼に呼び止められ、一馬はニンマリ。

また大きなしゃっくりが出る。

 

ぴちょん…

と水音がして、部屋の隅の樽から緑色の手が現れた。

 

ル〜ルルル〜

河童(青山美郷)だ!

河童が喉を鳴らしながら樽から出てきたのだ。

よぉ!天の邪鬼。ひさしぶりじゃないか!おまえ、今までどこに行ってたんだ〜?』

 

すると今度はシャララン…と鈴の音と猫の鳴き声がして、障子の向こうを猫の影が走ってきたかと思うと、部屋中を赤い火の玉が飛び回り始めた。

 

そして尻尾が2つに分かれた猫又(森川葵)が登場。

一馬はすっかり腰を抜かしてしまった。

 

でも妖怪大好きな一馬はすぐに興味津々に猫又の尻尾を観察し始める。

猫又のしっぽは、2つに裂けていればいるほど長生きなのだ。

 

怒った猫又は一馬に飛びかかり、それを河童が実況中継。

猫又は河童の持っていた猫じゃらしに、夢中になり始めた。

 

でも、一馬が『魂さがしを連れてきてほしい』と言っていることを知った河童は、頭の上の皿をシューシュー真っ赤にさせて倒れ込んだ。

慌てて一馬が水をかけると、河童は復活!

魂さがしがどんなに恐ろしい妖怪なのかわかっているのかと、訴えた。

 

お雛のおっかさんの魂を蘇らせたいのなら、一馬の魂と引き換えになる。

魂を抜かれた人間は、目も見えず、耳も聞こえず、口をきくこともできなくなる。

それを聞いた一馬はショックを受ける。

 

猫又と河童は『世の中には諦めなきゃいけないことがある』と一馬を慰めた。

昔、人間の娘に恋したことがある河童はその時のことを思い出し、嘆き悲しんだ。

そして『あんなに大好きだったきゅうりも美味くなかったからねぇ』と叫んだ。

それを聞いた一馬は『あ!』と何かを思いつく。

一馬は自分に考えがあると、天の邪鬼に魂さがしを呼ぶよう頼んだ。

 

妖怪・魂さがし

一馬は急いでお雛を廃屋に連れてくると、勾玉を持った手でお雛の手を握った。

するとお雛にも、天の邪鬼と河童、猫又の姿が見えた。

妖怪を見てもちっとも驚かないお雛に、一馬は『おまえ、おっかさんと会いたいんだろ?』と気持ちを確かめた。

 

とその時、雷鳴が轟き、妖怪 魂さがしが姿を現した!

魂さがしが大股で一歩歩くたび、風が巻き起こり、長い白髪が風になびく。

猫又と河童は大声をあげて物陰に隠れた。

 

だがお雛はまったく怯まず、魂さがしを睨みつける。

おっかさんを呼び出せというのはお前か?

しわがれ声で、魂さがしはお雛の顔を覗き込む。

お雛がコクリと頷くと、おっかさんはまだこの世をさまよっているという。

よほどこの世に未練があると見えると聞き、お雛は心配そうに顔を歪めた。

 

魂さがしはお雛から離れると、袋から光る玉を取り出した。

はぁ〜〜

魂さがしが大きな口を開け、吐息をかけると、玉は宙に浮かび、お雛の母・おりん(馬渕英里何)が姿を現した。

 

母ちゃんとの再会

『母ちゃん!』

喜んだお雛はおりんに駆け寄るが、通り抜けてしまう。

すると、おりんは死んでしまったことをお雛に何度も謝った。

そんなおりんに、お雛は『母ちゃん、いつも謝ってばっかりだった。なんで謝るんだよ。母ちゃんが病気になったのは、母ちゃんのせいじゃないのに…』と言った。

 

病のせいでいつも寝ていたおりんは、母親らしいことができないことをいつも謝っていた。

でもお雛は『ごめんね、お雛。ごめんね』と言われるのが嫌だった。

それでつい、『雛だって、病にならない母ちゃんのほうがよかったよ。一緒に外で遊べる母ちゃんのほうがよかった』と言って出ていってしまったのだ。

 

ところが仲直りできないまま、おりんは帰らぬ人になってしまった。

呼びかけても、揺すっても、おりんはもう返事をしてくれなかった。

 

あの日、お雛はおりんに伝えたいことがあった。

母ちゃんは、一緒に外で遊べなくても、雛にたくさんのお話を聞かせてくれた。だから雛は、母ちゃんと一緒にカチカチ山も鬼が島も竜宮城も行ったんだよ。

雛の母ちゃんが、母ちゃんで、ずっとありがとうって思ってるんだよ

『お雛…』

おりんはお雛の手を取ろうとしたが、触れられない。

お雛は拳を握りしめ、泣き出してしまった。

 

それを見た天の邪鬼は、自分の手を合わせ、光の玉をつくる。

すると不思議なことに、おりんの体が元に戻った。

おりんはお雛をぎゅっと抱きしめると頭を撫でた。

 

『お雛…達者でね』

おりんはお雛から離れると、手を振り光の粒子となり消えていった。

 

魂を抜かれた一馬

ここまでじゃ。俺のもとから魂が1つ減った。代わりに、おまえの魂をいただこう

魂さがしが、しわがれ声で一馬に迫る。

 

魂さがしはハァ〜〜〜と口を開くと、ズボッと一馬の胸に腕を突き刺し、魂を抜き取った。

魂さがしの笑い声が響く中、一馬は人形のように倒れ、動かない。

『こんな小娘のために。バカなやつだ。ア〜ハッハッハッ』

馬鹿はおまえだ…。いや、なんでもない

天の邪鬼が呟くと、魂さがしは高笑いして黒雲の中に吸い込まれるように消えていった。

 

その後、すぐに天の邪鬼は光る玉を一馬の胸に押し込んだ。

すると一馬は生気を取り戻し、飛び起きた。

 

なんと天の邪鬼は、魂さがしが一馬から抜き取った魂を、河童が取った尻子玉とすり替えたのだ。

『ハァ〜よかった。うまくいってよかったな』と妖怪たちと笑い合う一馬を、お雛はどつく。

何も知らないお雛は、本気で心配していたのだ。

 

見えない壁

その後、河童は今までどこにいたのか、天の邪鬼に尋ねた。

『それに、体についているのはなんなんだ?』

天の邪鬼の体には、火焔土器の欠片のようなものが鎧のようについていた。

『わからない。何も覚えていないんだ』

 

すると腕の欠片が燃えるように光り、剥がれ落ちた。

さらに、天の邪鬼が廃屋の外に出ようにも、見えない壁に阻まれ出られない。

猫又も河童も普通に出られるのに、天の邪鬼だけは出られないのだ。

 

帰宅した一馬がアイツらにお礼をしなきゃな〜♪とウキウキしていると、お雛がやってきた。

『…ありがとう、師匠』

それだけ言うと、お雛は駆け出した。

去っていくお雛に、一馬はとびきりの笑顔で手を振った。

 

だが、『新海一馬…。あの者とはどこかで…

天の邪鬼は窓辺に座り、記憶の断片を思い起こしていた。

 

〜 2話につづく 〜

 

『大江戸もののけ物語』1話の感想

小学生の頃を思い出すようなワクワク感!

既にドラマの内容が児童向けの文庫本として出版されていることから、子ども向けなのかな?

エンディングの大江戸もののけ音頭もみんなで踊っていて楽しそうです。

 

とにかく、岡田健史さんはじめ、キャストの皆さんの表情が豊かで思い切りがよく、見ているだけで元気が出ます。

岡田くんは中学聖日記のイメージが強いので、こんなに振り切った演技もできるのかとびっくり!

嬉しくてニンマリしちゃうとこなんて、3枚目すぎて笑っちゃいました。

 

厳しいお父さんに隠れて妖怪研究をしているのも面白いし、純粋すぎるおようちゃんも可愛かった!

そして、天の邪鬼、河童、猫又の妖怪3人衆!と、魂さがしのおじいさん。

 

私的に妖怪・魂さがしのじいさんが1番面白かったです。

ずっと目だけ上を見て、白目向いてるのが凄すぎる…。笑

ときどき辛くなって、目が下にキロッとおりてすぐ上に上がるのを見て、『無理しないで〜』と応援したくなりました。

そこにリアリティを感じる私は、変わり者でしょうか(^_^;)

 

怖いのは、魂さがしが尻子玉だと気づいて復讐しにくるんじゃないかということ。

また魂を抜かれたら、今度こそ助かりませんよね…((((;゚Д゚))))

 

それに天の邪鬼はあの廃屋から出られないんですね!

ということは、これからも天の邪鬼だけはあの中にいるということですね?

 

一馬の言葉にだけ、天の邪鬼な答えを返す天の邪鬼がかわいい。

これは妖怪監修をした荒俣さんが考えた妖怪だそうです。

 

天の邪鬼がなぜ火焔土器に封じ込められていたのか?一馬とどんな関わりがあるのか?

気になりますね!

 

基本大人になれてない大人なので、こういう話大好きです!

2話も楽しみですね〜☆

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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