『ひきこもり先生』3話ネタバレと感想│何もできない歯がゆさ。。誰にでも起こりうる恐怖…!

にこ

今回は、2021年6月26日放送『ひきこもり先生』3話「いじめの法則」のネタバレあらすじと感想をまとめました。

奈々(鈴木梨央)がステップルームに来てくれるようになり、嬉しい陽平(佐藤二朗)。

 

しかし生き物係の和斗(二宮慶多)と奈々の間には何かがあるようで…!?

 

そんな中、和斗はクラスメートから激しいイジメをうけていた…。

それではさっそく、3話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

『ひきこもり先生』3話のネタバレあらすじ

いつも花壇の世話をしている3年の生き物係、伊藤和斗(二宮慶多)はクラスメートからいじめをうけていた。

 

そんな中、ひさしぶりに堀田奈々(鈴木梨央)が学校にやってくる!

『奈々ちゃん!』

陽平が気づいて嬉しそうに声をかけると、

『ヤキトリ!』

と奈々は笑顔で答える。

 

奈々は陽平のことを「ヤキトリ」と呼ぶことにしたようで、何を言われてもヘラヘラ笑っている陽平を見て、ステップルームの担任・祥子(佐久間由衣)はもっとしっかりしてくださいと注意する。

でもそれほど奈々が学校に来てくれたことが嬉しくてたまらなかったのだ。

 

ステップルームで奈々の隣の席になったのは、1年の松山ちひろ(住田萌乃)だった。

緊張して顔もあげられないちひろを見て、

『緊張するね!緊張しちゃうね!』

と陽平はまるで自分のことのように声をかけた。

 

一方、いじめグループに荷物をぶちまけられ遅刻した和斗は、担任の田代から『もう少しクラスの友達といた方がいい』と、いつも花壇にいることを指摘されてしまう。

 

廊下に出ると、山田と奥山を始めとするグループが歩いてきて、和斗は来た道を引き返した。

和斗は彼らにいじめをうけているのだ!

 

田代は、よりによってそんな奥山に和斗のことを頼む。

奥山にはスポーツ推薦の話があるらしい。

 

和斗が花壇の世話をしていると、

『先生が心配してたぞ』と奥山たちがやってきて花壇を踏み荒らした。

 

陽平が来ると奥山たちは笑顔で挨拶をして帰っていった。

 

無言で花壇を直す和斗の姿を、陽平は辛い表情で見つめていた。

 

高校生になったゆい

そんな中、元引きこもりの陽平が非常勤講師になったという記事が新聞やネットで取り上げられ、陽平の娘・ゆい(吉田美佳子)の目にとまる。

 

陽平が離婚した時幼かったゆいは、高校生になっていた。

 

ニュースを頼りに陽平が営む焼き鳥屋にやってきたゆいは、ゴミを捨てに出てきた陽平を見て驚いて隠れる。

 

スクールソーシャルワーカーの藍子(鈴木保奈美)がやってくると、ゆいは慌ててその場を立ち去った。

 

負けたわけじゃない!

『ヤキトリって呼ばれてるんですって?よっぽど好かれてるのね〜。

よっ!ヤキトリ!』

 

藍子は祥子から奈々の話を聞いたらしい。

それにしても新聞の記事で取り上げられるなんて、校長(高橋克典)の魂胆はミエミエだ。

市長の後ろ盾を得て、校長から教育長にでもなろうとしているのだろうか?

 

そこにひきこもりカレッジの事務局長・長嶺(半海一晃)依田(玉置玲央)を連れてやってきた。

 

ヨーダ君は開口一番、

『お前が勝ったわけじゃないからな』

と陽平に言い放つ。

 

『新聞に載ったからって、おまえのほうが上なわけじゃない。

店で働いたり、教師の真似事をしたぐらいで俺に勝ったと思うなよ』

 

でも陽平はそんなこと思っていないし、今まで1度もブレたことのないヨーダ君の強さを尊敬していた。

 

するとワナワナとヨーダ君は立ち上がり、陽平を指差す。

『俺はおまえなんかよりずっと上なんだ』

そのままヨーダ君は店を出ていった。

 

ゆいの写真

その頃、陽平の母・美津子(白石加代子)は仏壇のお父さんに向かって、陽平が新聞に載ったことを報告していた。

 

その時、ゆいからひさしぶりにLINEがきて、美津子は大喜び!

懐かしくなった美津子は幼かったゆいの写真を引っ張り出してきて目を細めた。

 

そこに陽平が帰ってきた!

慌てて引き出しにしまい、その場を離れる美津子。

しかしそこには1枚の写真が落ちていて…。

 

陽平は、ゆいの高校の入学式の写真を見てショックをうける。

 

ヨーダ君の恋

その夜、陽平は美津子がゆいの写真を持っていたことをヨーダ君にビデオ通話で相談した。

 

でもどんよりモードの陽平につき合っている暇はない。

『罪悪感は持つな。いいな』

それだけ言うと、ヨーダ君は自転車で夜の街を走り始めた。

 

着いた先はコンビニだった。

ヨーダ君はここでレジをしている外国人女性・ビックに恋をしているのだ!

 

レジ中、緊張して何も話せずビックを見つめるヨーダ君。

 

『ありがとうございました』とお釣りを渡されるとき手を握られたヨーダ君は、喜びのあまり叫びながら、夜風を切って自転車を走らせた。

 

生まれ変わるなら植物になりたい

2019年11月下旬。

陽平は和斗と一緒に花壇の世話をしていた。

 

陽平は花が散って葉っぱも落ちた冬の植物も好きだった。

森に行けばよくわかる。

そういうところで静かにしていると、枝や幹の中で春を待ちながらエネルギーを貯めているのがわかるのだ。

 

春がくれば芽吹く。

その時のための命が宿っている。

 

すると和斗がポツリと呟いた。

『植物はいいな。心とか感情がないから…。

今度生まれてくるときは、植物がいいなぁ…』

 

その時、奈々がやってきて和斗と目が合い、走り去る!

それを見て、和斗は悲しそうに目を伏せた。。

 

ちひろの母

一方、3年の坂本征二(南出凌嘉)も学校に復帰!

ステップルームにやってきた征二を見て、陽平と祥子は喜んだ。

 

でもお昼ごはんの時間になっても征二にはお弁当がない。

陽平は征二に自分のおにぎりを分けてあげた。

 

そこに真っ赤なコートを着たちひろの母・由美子が乗り込んできた!

由美子はちひろがこんな特別学級みたいなところにいるのが気に入らず、校長に直談判しにきたのだ!

 

マシンガンのように話しまくる由美子に、ちひろは何も言い返せずうつむいているだけ。

 

いつになったら、ちひろを普通学級に戻せるのか?

それは担任の祥子にもわからなかった。

 

ちひろがなぜ不登校になったのか、その理由を由美子は知らない。

何も話さないからわからないと由美子は言うが、ちひろは話さないんじゃない。話せないのだ。

 

悲しい叫び

その頃、ちひろは1人ステップルームの教室でビアノを弾いていた。

そこに偶然、奈々がやってきて話しかける。

 

奈々は歌は好きだけど、楽譜は全然読めない。

だから純粋に楽譜の読めるちひろが羨ましかった。

 

でも『あんたのママ、マジびっくり』と奈々がちひろの母親について触れると、ちひろは立ち去ろうとする。

 

『うちのママもね、あんたのママとは違うけどマジすごいから』

そう言うと奈々は適当に不協和音を鳴らしながら叫んだ。

 

『ママなんて大嫌い!みんな死んじゃえ!』

私なんか大嫌い!私なんて死んじゃえ!』

 

泣きながら繰り返し奈々は叫んだ。

 

ちひろも泣いていた。

 

廊下でそれを聞いていた陽平は、どうすることもできず、無念さを噛み締めていた。

 

不登校の原因

その後、陽平は片付けをしている和斗と出会う。

そこに奈々とちひろが歩いてきて、和斗はダッシュで倉庫に飛び込む!

それに釣られて陽平も思わず隠れてしまう。

すると奈々たちは気づかず、倉庫の前のベンチに座ってしゃべり始めた。

 

ちひろは幼稚園からピアノを習っていた。

ピアノが好きだった。

いつもけんかはかりの両親だけど、ピアノを弾いている間は、1人になれる。

だから好きだった。ずっと弾いていたかった。

でもママに『才能がないからやめなさい』と言われてやめた。

 

それを聞き、奈々は怒って倉庫の扉をガンガン蹴った。

 

けどちひろが不登校になった理由はピアノをやめたからじゃなかった。

 

ママに携帯を取り上げられた時に友だちからLINEがきて、ちひろが気づかずに学校に行ったら無視され。。

そこからいじめが始まったのだ。

 

奈々も中2の時にいじめられていた。

荷物をバラまかれ、LINEで悪口が送られてきた。

やっていたのは和斗を始めとする奥山、山田のグループ。

奈々は学校に来ても気持ちが悪くなって校門をくぐれなくなった。

 

それを聞き、倉庫の中で和斗は涙を流した。

 

先生は学校に行けと言うけど、奈々は起きられなかった。

でも今はこうして学校に来てる。

 

奈々はイヤホンを取り出し、ちひろに渡した。

流れ始めたのは大好きなギャンパレの曲。

 

思わず笑顔になるちひろに、

『行こ』

と奈々は声をかけ、歩き出す。

 

2人が去ると、和斗は『僕が堀田をいじめていたんです』と泣きながら告白した。

 

やらなきゃやられる。

奥山に言われて、和斗は奈々の荷物をバラまき、悪口を送った。

奈々は和斗のせいで学校に来られなくなったのだ。。

 

不登校、隠れ不登校の生徒たち

その夜。

焼き鳥屋で、陽平は藍子と祥子と話していた。

 

学校で辛いことがあっても親に話せる子はまだいい。

でも中には、やっとのことで話したのに、その親に責められる子もいる。

 

話したくても自分でも理由がわからない子もいるし、なんとか学校には来れても教室に入れない子もいる。

 

隠れ不登校の子たちは、学校にも家にも居場所がない。

 

不登校の原因のひとつは、いじめ。

そう言って藍子は注文用紙を1枚取り、スクールカーストを書いた。

 

教室の中には、生徒たちの序列、カーストが存在する。

でも1番上にいた生徒が1番下に転落することは簡単だ。

いじめていた者が、いついじめられる側になるかわからない。

和斗がそうだったように…。

 

和斗は2年の時は奈々をいじめる側だった。

でも今はいじめられる側になっている。

 

問題は教師が見て見ぬふりをするどころか、このカーストを利用する者がいることだ。

上の子をうまく使って学級運営に利用する。

和斗の担任、田代のように。。

 

悲しいが、子どもたちがみんな神様にでもならない限り、いじめはなくならない。

というかその前に、大人が神様にならないと。

 

スクールソーシャルワーカーをやっていても、藍子は歯がゆいことばかり。

 

藍子はゴクゴクとビールを飲み干すと陽平に言った。

 

『ヤキトリ!あんたは子供たちの気持ちが1番わかるでしょ?

あんたにならできる!なんかやってみてよ、ヤキトリ!

ヤキトリ!?ヤキトリ…、ヤ・キ・ト・リ?』

 

藍子はだんだんその呼び方が気に入ったようでなんだか楽しそうだ。

 

なんのために

翌日。

陽平は大荷物で学校へ向かった。

持ってきたのは炊飯器に海苔、ザル、お米など。

陽平はお米を研ぎ、生徒たちと一緒におにぎりを作った。

楽しそうなちひろの姿を見たちひろの母は文句を言わずそのまま帰る…。

 

みんなで屋上で、おにぎりを食べた。

わいわい食べる子供たちの顔を見て、祥子は不甲斐なさそうに立ちすくむ。

そんな祥子に洋平はおにぎりを手渡した。

 

後ろを向いて離れたところで大きなおにぎりにかぶりつき涙する祥子。

 

『私、なんで教師になったんだろう…?

なんのために教師になったんだっけ…?』

 

祥子は何も考えていなかった。

大学で教職をとり、ただなんとなく教師の道を選んだ。

 

『何も考えてなかったんです…』

『はい…。』

『すいません…』

『はい…。』

陽平はただ『はい』とすべてを受け止める。

その話をいつのまにか生徒たちも聞いていた…。

 

居場所がない僕たち

そんな中、和斗へのいじめはエスカレートしていた。

担任の田代はそれに気づいているのかいないのか、

『また伊藤はいないのか?』

とボヤき、山田や奥山たちの笑いを誘った。

 

その頃、花壇でびしょ濡れになって震えていた和斗を見つけた陽平は、和斗をステップルームに連れて行く。

 

でも奈々と目が合った和斗は、学校を飛び出していく!

陽平はそんな和斗を必死に追いかけた。

 

『どうして上嶋先生は和斗くんをここに連れてきたのかな?』

 

陽平たちが去った後、奈々に優しく祥子は問いかけた。

 

『きっと和斗くんもどこにも居場所がないからだよね』

 

それを聞き奈々はハッとして陽平たちを追いかけた。

 

ヤキトリがつなぐ縁

和斗は川原に出ると叫んだ。

 

『不登校の奴らはいい!

僕は学校を休めない…!

休む勇気なんかないんだ。花壇にいるのがやっとなんだ。

僕なんか僕なんか、消えてしまえばいいんだ…!!』

 

そこに奈々がやってきた。

陽平は気づかずに言った。

 

『それは違うよ、和斗くん。消えていい人なんかいないよ』

『だって僕は…』

『消えれば!?』

奈々が叫んだ。

 

『私もマジ消えたいと思ってた。てもヤキトリが現れたんだ』

 

奈々を見て和斗は自分がしたことを謝った。

奈々は和斗に近づくと石を拾って川面に投げた。

 

奈々は和斗を見つめると、また石を拾い上げ和斗に差し出した。

『ほら』

 

その顔はもう怒っていない。

和斗は石を受け取り、川に向かって投げた。

 

苦しいときは

そんなある日。

和斗が花壇に行くと、1面に和斗の荷物が散らばり、花壇が踏み荒らされていた。

 

無言で拾い集める和斗を、屋上から山田たちが見下ろしニヤニヤ笑っている。

 

そこに陽平がやってきてあまりの惨状に言葉を失う。

陽平は今にも叫びだしそうになるのをこらえながら一緒に荷物を拾い始めた。

 

『苦しかったら…、

 

学校なんか来なくたっていいんだ…。

 

苦しかったら、、苦しい時は、

 

学校なんか…来なくたって…いいんだ…!』

 

歯を食いしばりながら涙を流し、教科書を拾う陽平。

 

すると奈々たちステップルームのみんながやってきて、一緒に拾ってくれた。

周りにいた生徒たちも集まってきた。

 

本当に悪いのは。。

その後、陽平と祥子は校長にいじめを報告した。

でもこれはいじめじゃなく、よくある人間関係のトラブルだといい、校長は和斗と奥山に無理やり握手をさせ、仲直りさせる。

 

陽平は和斗から目をそらし、その場を逃げ出してしまう。

 

一方、その様子を見ていた藍子は、

『なにかしんどいことかあったらいつでも話を聞くよ』と奥山に声をかける。

 

すると奥山はみるみるうちに瞳を震わせ、涙を流し始め…!?

 

そんな2人を、陰から山田が見つめていた…。

 

〜4話につづく!〜

 

 

『ひきこもり先生』3話の感想

こういうの見ると、今はSNSで返事が遅いとか無視されたとかそういう理由で無視されたり、怖いな〜って思いました。

私もある日突然みんなに責められた経験があり、何が起こったのかわかりませんでした。

昨日まで仲良かったはずの人が、突然敵になる。

え?どういうこと?と顔を見ただけで、

私が悪いっていうの?とにらみ返されてしまう。

まさに寝耳に水の世界。

それは誰にも起こり得ることで、だから怖い。

 

まさか和斗が奈々をいじめていたとは思わずびっくりでした。

そしていじめを報告しても、校長は聞いてくれない。

 

あっちが修復したかと思えばこっちがダメになり、陽平は耐えきれず逃げ出してしまう…。

 

そんな中、娘のゆいちゃんが陽平とニアミス!

ゆいちゃんは今もお父さんのこと好きなんだろうな。

でもゆいちゃんと陽平さんがちゃんと話せるのか心配…。。

こんな時、奈々がいたら間に立ってなんとかしてくれそう(;´∀`)

 

あとヨーダ君の恋!

突っ走ってましたね〜〜!

今どきあんなふうにお釣りを手渡しする人はいないと思うけど、恋愛免疫の少ないヨーダ君にはテキメンでしたね。

恋がうまくいって、ヨーダ君も一歩前進できるといいのですが…。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(◍•ᴗ•◍)✧*。

またの〜。

 

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