『ひきこもり先生』1話ネタバレと感想│「生きよう!」初回からグイグイ引き込まれる!二朗さんも鈴木梨央さんも迫真の演技!

にこ

今回は、2021年6月12日放送『ひきこもり先生』1話「はじまりの一歩」のネタバレあらすじと感想をまとめました。

“11年間引きこもっていた52歳の男性が中学校の非常勤講師に!?”

 

このドラマは、佐藤二朗さん演じる主人公・上嶋陽平が、不登校生徒が集まるクラスを任され、悪戦苦闘しながら“1歩踏み出す”姿を描いたハートフル学園ドラマです。

 

生徒役の鈴木梨央さんの迫真の演技も光ります!

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

『ひきこもり先生』1話のネタバレあらすじ

52歳の上嶋陽平(佐藤二朗)は、11年間の引きこもり生活を3年前に脱した。

そんな陽平の1日は、窓の外に並んだ植木鉢の花に水をやることから始まる。

『おはよう』

『おはよう』

部屋に顔を出したお母さん(白石加代子)にも『おはよう』

 

そこにちょうどスクールソーシャルワーカーの磯崎藍子(鈴木保奈美)が通りがかり目が合った。

しかし途端に陽平はカーテンを閉め、引きこもってしまう。

 

『なに?変なやつ』

愛想笑いを浮かべていた藍子は怒ってプリプリしながら学校に向かった。

 

そんな陽平だが、地域の人々の力を借り、今は焼き鳥屋をやっている。

だが人とまともに話もできない陽平の店には、

「店主には話しかけないでください」

 

「注文は注文書に書いてください」

 

「代金はお席に置いて帰ってください」

 

「サービスはしません」

 

「すみません」

と貼り紙がしてある。

 

店を閉めると陽平は歩いて家まで帰る。

その途中で、陽平は歩道橋から飛び降りようとしている少女(鈴木梨央)を見かける。

 

『ちょちょちょ、ちょっとっ!!!』

思わず声をかけたものの、後の言葉が続かず、口をパクパクさせている陽平を見て、少女は怖いと思ったのか走り去る。

 

STEPルーム

2019年7月19日。

市立梅谷中学校に、教育委員会統括指導室長の西村順子(室井滋)が視察に訪れた。

 

梅谷中の不登校生徒は現在13名。

隠れ不登校の子が4人に1人の割合でいる。

STEPルームという不登校生徒に対応したクラスを持つ梅谷中は、教育委員会でも注目されていた。

 

校長の榊徹三(高橋克典)は『不登校生徒ゼロを達成する』と意気込んでみせるが、

教室にいたのはたったの2人。。

STEPルームは好きな時間に登下校していいようになっているのだ。

 

無理難題を言う校長

『2人ってどういうこと?』

 

西村が帰った後、榊はSTEPルームの担任・深野祥子(佐久間由衣)に尋ねた。

すると保護者への面談や家庭訪問は続けているが、なかなか来てもらえない状況だという。

 

でもSTEPルームは不登校生徒を受け入れるためにある。

教育委員会のプレッシャーもある。

 

榊は『夏休み明けには不登校生徒13名全員を登校させること!』と無理難題を言ってくる。

 

だが言うは簡単、行うは難し。

『磯崎さ~ん、マジ私1人じゃ無理なんですけど』

祥子はスクールソーシャルワーカーの藍子に泣きついた。

 

『あ~、私の夏休み~~』

祥子は夏休みに大学時代の友達とハワイに行く予定だったのだ。

 

でも子供たちの自殺が多いのは、夏休み明けの9月1日。

この夏休みが肝心だ。

 

『2学期に全員の生徒を登校させるのは無理だとしても、全員がちゃ~んと生きてること。ね?』

 

藍子の言葉に、祥子は『はい・・・』と神妙な顔でうなずいた。

 

人手が足りない!

『誰かもう1人どうにかできないんですか?』

 

藍子は校長に直談判しにいった。

すると校長は、非常勤講師を考えているという。

 

『え?誰ですか!?』

藍子が食いつくと、

『ひきこもり100万人問題!』

と突然、校長が言い出す。

 

『日本は、労働問題を移民に頼ろうとしている。しかしひきこもり100万人を活用すれば、一挙解決だ!』

 

わけがわからないまま、藍子は校長に連れられて「ひきこもりカレッジ」へ。

そこで本日の講師をつとめていたのが陽平だった。

 

植木鉢を持って出てきた陽平は、マイクにではなく、花に向かって ぼそぼそと話し始める。

 

『僕は11年間ひきこもりでした。

社会人になって、ある出来事がきっかけでした。

友人と思っていた人にだまされて、多額の借金を背負いました。

人が、、信じられなくなりました。。

でも1番許せなかったのは、だまされた自分でした。

自分を、、のことを許せない、憎い、、消えたい、消したいと思いました。

 

あのころは全く、ゆとりがありませんでした。

し、死なないでいるだけで、消えないでいるだけで精一杯でした』

 

そこで陽平は感極まり、涙をこらえながら話を続けた。

 

『だから1番大切な人を、、守ろうとしませんでした』

 

幼かった愛娘に絵を見せられても、

『頼むからあっちに行って。頼むから、、頼む!』と叫び、陽平は娘を泣かせてしまったのだ。

 

今でもあの時の娘の泣き声が、耳にこびりついている。

陽平にとって、ひきこもることだけがこの世界で生きていくすべだった。

 

『僕は今、こうしてここにいます。生きてる。

でもそれだけ。。それだけなんです。。。』

 

非常勤講師になってほしい!

その後、校長は陽平の店に焼き鳥の出前を頼んだ。

実は陽平は、梅谷中の卒業生だった。

 

そそくさと帰ろうとする陽平に、校長はSTEPルームの非常勤講師になってほしいと頼む。

『無理です』

陽平は速攻で断るが、

『あなたには人の心を動かす力がある』

と校長は勝手に陽平の手を握る。

 

陽平は驚いて、学校を飛び出した。

 

外に出た陽平はマリーゴールドの匂いに誘われ、花壇のほうへ。

すると1人の男子生徒と目が合う。

彼は生き物係で、花壇の世話をしているのだ。

 

にっこり微笑む彼を見て、

『僕も生き物係です』と陽平は意気投合し、一緒に雑草を抜き始める。

 

そんな2人を見て、ますます校長は陽平に来てほしいと思う。

元ひきこもりと生徒の心の交流。

それは話題になる!

 

謎のヨーダくん

その夜。

陽平はひきこもり友達の依田、通称ヨーダくんにビデオ通話で非常勤講師の件を相談する。

すると『おまえは踊らされている』と依田は言う。

 

『学校は、すべての人間を飼いならすためにある。

俺は、今のこの境遇を選び取っている者だ。

おまえと違うのはそこだ。

お前は選んでいるように見えて、選ばされているんだ』

 

依田の部屋は真っ暗でゴミが散乱している。

その中で依田は不気味に微笑んだ。

 

不登校の理由

そんなある日。

祥子は、ある不登校生徒のことで頭を抱えていた。

3年A組の堀田奈々。

母親に電話もメールもスルーされているのだ。

(彼女はなんと陽平が自殺を止めた女の子だった!)

 

社会福祉士をしていた頃にこの家に何度か関わったことがある藍子は『とにかく会いに行ってみて』と祥子に勧める。

 

不登校になる理由はそれぞれ違う。

でもその根っこにあるものは同じような気がしたからだ。。

 

『それってなんですか?』

『なんなのかしらね~??』

 

自分で言ったくせに首をかしげる藍子を見て、祥子はとにかく奈々の家に行くことにした。

 

奈々の家

奈々が住むアパートにつくと、

『堀田さん!すいません!いらっしゃいますよね~?』

と祥子は何度も呼び鈴を鳴らし、呼びかけた。

 

すると母親が出てきて、『入って!』と不機嫌そうな顔で祥子を部屋に引き込んだ。

中に入ると、部屋はゴミだらけ。

 

祥子はなんとか話をしようとするが、

『奈々が行きたくないんだったらいいじゃないですか? あの子がサボってるんですよ!』

と母親は逆ギレする。

 

『あの、奈々さんは・・・』

祥子が尋ねると、

『奈々!!あんたの先生!出てきなさいよ!』

母親はドアをバンバン叩き、止めようとする祥子に罵声を浴びせ、いなくなった。

 

奈々はすべての音をシャットアウトするようにヘッドフォンをし、大好きなアイドルグループの歌を歌いはじめる。

GANG PARADE、通称ギャンパレの「CAN`T STOP」だ。

そんな奈々に、祥子はドア越しに懸命に呼びかけた。

 

『STEPルームは、奈々さんみたいに不登校の生徒のために作られたの。

夏休み中も毎日やってる。来たくなったらいつでも来てね』

 

歌い終わると奈々は黙って目を閉じた。

 

僕には無理です!

一方、校長はひきこもりカレッジの会長に、陽平を非常勤講師として招きたいと話す。

しかし陽平は11年間ひきこもっていて、やっと最近出てきたばかり。

こないだのスピーチも、カレッジのサポートがあったからだと反対する。

 

だがそんなことでめげる校長ではない。

『サポートがあればいいんですね?』

 

その夜、校長は藍子を連れて陽平の焼き鳥屋に行った。

 

校長の顔を見てあからさまに嫌な顔をする陽平を見て、藍子は気づく。

『あ~!校長、まさかこの人ですか?私にサポートにつけって言ってた人!』

藍子は陽平と偶然、学校で会っていたのだ。

通勤途中にも会っていたけど(^▽^;)

 

そのときから変な人だと陽平のことを思っていた藍子はとりあえずビールを頼む。

すると陽平は無言でドンドンドンと壁に貼った注意書きを指さした。

「注文は注文書に書いてください」

 

その後、無事にビールにありついた校長は『考えてくれましたか?』とにこやかに陽平に笑いかける。

『無理です』

陽平は平静を保とうと植木鉢を持ち、壁にはりついた。

 

一方、焼き鳥を食べた藍子はあまりのまずさに顔をしかめる。

 

すると校長は誰から聞き出したのか、陽平が離婚してからずっと会っていない娘の話を持ち出した。

 

不登校の子たちには愛情に飢えている子もいる。

そういう子たちに、先生としてというより、1人の大人として愛情を注いでやってほしい。

『そうすればお嬢さんも・・・』

と言いかけ、ちょっと立ち入りし過ぎでしたねと校長は笑ってごまかす。

 

しかし、

『無理です』

『学校なんか関係ないんです、僕には』

と陽平は、何を言っても頑なに拒む。。

 

それを見て、『こんな人に子供を預けられない!』と藍子は怒って『他をあたりましょう』と立ち上がった。

 

『だいたいね、こんなまずい焼き鳥を出しといて、もしかしてそれも無理? 僕には関係ない?

だいたいね、軟骨は塩でしょ!塩!

サービスはしません? レモンくらいつけなさいよ!』

 

藍子はそう息まき、店を出ていった。

 

ところがそんな姿とは裏腹に、藍子が忘れていった手帳には几帳面な文字で不登校生徒が抱える問題がびっしりと書かれていた。。

 

陽平は無言で、校長と店の外でもめていた藍子に手帳を返し、店に戻った。

ひつじのぬいぐるみを抱え、カウンター席に座る陽平。

 

『でも本当に僕には無理なんだよなぁ。。

きみの世話もろくにできないのに。。。』

 

陽平はカウンターの上に置かれた植木鉢の花に『ごめんね』と謝った。

 

意外な共通点

それから陽平は植木鉢を持って、ギャンパレの歌を歌いながら家に帰った。

 

その途中、公園のそばを通った陽平は自分の歌と同じ曲を歌っている少女がいるのに気づく。

堀田奈々だ。

勢いよくブランコをこぎながら、奈々は大声で気持ちよさそうに歌っている。

 

彼女はこの前、自殺しようとしていた女の子じゃないか。。

陽平の視線に気づいた奈々は慌ててブランコから飛び降りる。

 

『ちょちょちょ・・・』

ゆっくりと近寄ってくる陽平を見て、

『来るな!』

と奈々は声で威嚇した。

 

『はい』

大人しく止まった陽平に、

『それはなんだ?』

と奈々は陽平が持っている植木鉢を見て尋ねる。

 

『木春菊(もくしゅんぎく)です』

『何言ってるんだ、置け』

 

陽平が言われるままに植木鉢を地面に置くと、奈々はそれを持ち上げ首をかしげた。

すると植木鉢が落ちそうになり、

慌てて陽平は植木鉢を支え、奈々の手に触れてしまう。

 

『きゃ~~~!!!』

奈々は悲鳴をあげて逃げていき、ブランコのそばにひつじのぬいぐるみのついた鍵が落ちていた。

 

あの曲

鍵がないことに気づいた奈々が公園に戻ると、ブランコの上に鍵がのっていた。

『よかった』

奈々が安心すると、

『よかった』

と陽平がやってきて、ギャンパレの曲を歌い出す。

 

『この曲、僕も聴いてたよ。これ、うちの店の残りものだけど』

 

そう言って陽平は、ビニール袋をブランコの上にのせ、去っていく。

しかし奈々が食べるとやっぱりマズっ。。

奈々はひと口だけ食べて焼き鳥をパックに戻した(;^ω^)

 

家に帰ると、寒そうなかっこうで母親がソファで丸くなっていて、奈々はタオルケットをかける。

 

『ママ・・・』

 

陽平の魔法

翌日、奈々はスマホで「梅谷銀座商店街 まずい焼き鳥屋」で検索して陽平の店にたどりつく。

開店準備をしていた陽平はびっくりし、奈々を店の中に入れてあげた。

 

物珍しそうに店の中を見回す奈々に、陽平は無言でひつじのぬいぐるみを渡す。

それは奈々の鍵にもついていたもの。

『これ、ドリーム遊園地のだよね!?』

と奈々は目を輝かせた。

 

陽平がラジカセをかけると、奈々が好きなギャンパレの曲が店内に流れ始めた。

 

それから陽平は奈々のiPodについた汚れを拭き始めた。

『ねえ、なんで?あれって何?』

奈々は店に入ってからずっと気になっていた貼り紙を指さした。

『うん』

『だからなんで?』

陽平がずっとひきこもっていたことを明かすと、

『マジ?』と奈々は驚いた。

その間に、iPodはピカピカになっていた。

 

感動した奈々は、洗剤を手に店中のものを磨き始める。

歌いながら無我夢中で拭いているうちに、奈々は嫌なことを忘れ、笑顔になっていた。

 

なんで産まれてきたんだろう

ところが奈々がアパートに帰ると玄関に男物の靴が。。

母の悲鳴が聞こえて慌てて部屋に入ると、母が男に襲われそうになっていた。

 

しかし『なんで帰ってくんのよ!もう~』と母は文句を言い、男の目は母ではなく、奈々に向けられる。。

身の危険を感じた奈々は台所の包丁を手にし、『出てけ!』と叫んだ。

すると母は奈々から包丁を奪い取り、

『おまえが出てけ~!』と信じられないことを言う。

 

傷ついた奈々は必死の思いで元来た道を戻り、陽平の店に駆け込んだ。

陽平は何も聞かず、額に怪我を負った奈々の手当てをしてくれた。

 

『なんで何も聞かないの?』

『うん』

 

陽平が奈々のパーカーの袖をまくると、無数のリストカットの痕があった。

奈々はそれを隠し、

『私、生まれてきちゃいけない子だったんだ』

とつぶやいた。

 

奈々の母親は昔、不倫していた。

中1の冬にその人が死んで、母と奈々はお葬式に行った。

 

その時の奥さんの憎しみのこもった目。。。

 

『なんでママ、私なんか産んだんだろう。

産んでほしくなかった。

ママも私なんか産みたくなかったはず・・・』

 

そこに藍子がやってきて、奈々を見て驚く。

 

『堀田さん、怪我!?』

 

すると奈々は店を飛び出していってしまった。

 

もし奈々に関わるなら

『あなた、うちの先生に向いているかも』

『いいえ』

藍子の言葉に、陽平はさっきまで奈々が抱えていたひつじのぬいぐるみを抱っこしながら、消え入りそうな声で答える。

 

藍子はそっとぬいぐるみの頭をなで、陽平からぬいぐるみを貸してもらった。

 

『奈々さんは不登校なの』

『・・・・・・・』

 

でも陽平は自分の娘を捨てたことに強い罪悪感を抱いていた。

ひつじのぬいぐるみは、離婚して別れるとき、娘が置いていったものだった。

 

『だから、ダメなんです。。僕には。。そんな資格はないんです』

陽平は植木鉢の花を抱えながら涙を流す。

 

『誰だって1つや2つ、誰にも話せない過去くらいあるわよ。

でもあなたは大人、私も大人。

そういうのは全部、過去のもの』

 

でも子供たちは今、苦しんでいる。

今、助けを求めている。

不登校は、命の問題なのだ。

 

『奈々さんには家にも学校にも居場所がないの。

怪我なんかして、また家でなにかあったのかしら。。。』

 

それを聞き、陽平は持っていた鉢植えを落とす。

 

『あの子、、あの子、、、大丈夫でしょうか?』

 

急に陽平は奈々のことが心配になった。

 

でも中途半端なことをすれば、よけい奈々を傷つける。

もし関わるのなら、絶対に先生になること。

藍子は陽平に、梅谷中の非常勤講師になるように促した。

 

『いや、それは、無理。。。』

『じゃあ絶対奈々さんに関わるな。話しかけるな。そばによるな。何もするな』

 

そう釘をさし、藍子は帰っていった。

 

生きよう

しかしその帰り道。

陽平は、奈々のほうから呼び止められる。

 

『おじさん!』

『うん・・・』

陽平はできるだけ関わらないように目を合わせずに答えた。

 

『おじさん、話を聞いてくれてありがとう』

『うん』

『おじさん、、さよなら。元気でね』

 

涙で声をつまらせ、奈々は駆けだす。

心配になった陽平は後を追いかけた。

すると奈々はまたあの歩道橋から飛び降りようとした!

 

『ちょちょちょっ!』

陽平が慌てて止めようとすると、

『来ないで!私は汚い子なの!』

奈々は叫び、

『私なんて産んでほしくなかった。生まれたくなかった』

と涙を流す。

 

『奈々ちゃん』

『そんな名前、もう呼ばないで!聞きたくない。。

その名前も私も全部消えたらいい!

消えたらいい!!!』

『奈々ちゃん』

『だから呼ぶなって』

『奈々ちゃん』

『呼ぶなって』

 

『・・・・・・・』

陽平は涙を流し、震えながら『生きよう』と言った。

 

『奈々ちゃん、生きよう』

『生きよう』

そう言いながら、陽平は1歩、また1歩奈々に近寄り、ついに奈々を抱きしめる。

 

『生きよう。。奈々ちゃん、生きよう。生きよう!』

 

何度も、何度も、繰り返し繰り返し。

陽平はボロボロ涙を流しながら奈々を強く抱きしめた。

 

それは奈々だけでなく、自分自身に向かって言っているようだった。

 

はじまりの日!

そして2019年9月2日。

梅谷中は2学期を迎えた。

 

祥子の頑張りもあり、全員無事が確認され、STEPルームには不登校生徒13名中7名が登校した。

 

そんな中、陽平は非常勤講師として初めて中学校に行くことに!

 

『陽平、無理しないでね。なんかあったら帰ってきていいんだからね』

母に見送られ、

『うん、うん』

と陽平は外に出る。

スーツからはみ出した太鼓腹をさすりながら、植木鉢を片手に歩いていく陽平。

 

そんな陽平を見かけ、藍子は手を組んで祈る。

 

『あなたの1歩が、子供たちの1歩になりますように・・・!』

 

 

こうして陽平の新しい1歩がスタートした!

 

~2話につづく~

 

 

 

『ひきこもり先生』1話の感想

うわ〜、なんだこれ、すごいなー!

ベテラン俳優陣の抜群の安定感で、誰が何をしても壊れない!

厳しいテーマの中にもどこか明るさが漂うこの雰囲気。

テンポもよく、最後まで引き込まれるように見てしまいました。

 

ひきこもりからなんとか抜け出したものの、まだ人とうまく話せない陽平と、

自分なんて生まれてこなきゃよかったと思っている奈々の交流。

 

まずい焼鳥屋で検索して店にきちゃうシーンは笑ってしまいました。

それに同じアイドルグループの同じ曲が好きとは!

『この曲、僕も聞いてる』と恥じらいもなく言って堂々と店で流す陽平はちょっと意外でした。

私だったら、いい年してこんなの好きって言ったらひかれるかなと躊躇してしまうなぁ…(´ε`;)

 

心の安定剤として、植木鉢かひつじのぬいぐるみを持ってないとだめというところも可愛かった♡

あのぬいぐるみ、うちにもあるのでなんか嬉しい!(>ω<)

 

けどあのぬいぐるみにも、離婚して以来会っていない娘さんとの悲しい想い出が詰まってるんですよね。

でもきっと楽しい想い出も詰まってるはず。。

奈々と過ごすうちに、それを思い出してくれたらなと思いました。

 

『生きよう!』って奈々に言うところはマジで涙腺崩壊でした。

その前の奈々の死にたくなるような苦しい想いがあってこその、あの言葉。

鈴木梨央ちゃんってまだ16歳なの!?

なんか自分自身といろいろ重ねて見てしまい、辛かったけど救われた。

二朗先生なら、奈々だけじゃなくみんなを救ってくれるような気がしました。

 

生き物係の子もまた出てくるかな?

次回も楽しみです〜!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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