『探偵 由利麟太郎』4話あらすじと感想│犯人は誰…!?怪しい人物がいっぱい(@_@;)

今回は、2020年7月7日放送『探偵 由利麟太郎第4話〈マーダー・バタフライ前編〉のネタバレあらすじと感想をまとめました。

最終章突入!

 

『マーダー・バタフライ』は、由利麟太郎シリーズの中で最も人気のある『蝶々殺人事件』が原作です。

 

舞台の中心は大阪中央公会堂。

 

鈴木一真さんが約2年ぶりにテレビドラマに出演することも話題になっています。

 

 

ある日、オペラ界のスター女優・原さくら(高岡早紀)がコントラバスケースの中から死体で発見されます。

 

はたして、由利麟太郎(吉川晃司)と三津木俊助(志尊淳)は、たくさんの怪しい人物たちの中から犯人を見つけることができるのでしょうか?

 

それではさっそく、4話〈マーダーバタフライ・前編〉のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『マーダー・バタフライ』前編のネタバレあらすじ

今日は、オペラ界のスターでソプラノ歌手の原さくら(高岡早紀)の大阪公演。

テノール歌手の小野竜彦(佐野岳)やオーケストラ楽団のメンバーが次々と大阪市中央公会堂にやってくる中、前日に大阪入りしているはずのさくらはまだ来ない。

マネージャーの土屋恭蔵(鈴木一真)は入り口で、心配して待っていた。

 

そんな中、テノール歌手の小野が見知らぬ少女から手紙を渡される。

それを見た小野は『リハーサル前には戻る』と言って、急いで出ていってしまった。

 

その後、東京から荷物が届き、楽団員が自分の楽器を取り出していると、コントラバス奏者の川田良介(佐渡山順久)が『俺のコントラバスはどこだよ?』と騒ぎ出した。

 

すると、川田のコントラバスだけ楽屋の前に置いてあることがわかった。

助手の雨宮順平(水沢林太郎)がケースを重そうに引きずってきて、川田が開けようとすると、バラの花びらが零れ落ちた。

開けてみるとその中には、バラの花で覆われたさくらの遺体が入っていた…!

 

さくらの死因

さくらの夫・原聡一郎(大鶴義丹)に誘われて会場にやってきていた由利麟太郎(吉川晃司)三津木俊助(志尊淳)は、偶然その場に居合わせる。

 

その後の調べで、さくらは鈍器のようなもので後頭部を殴られた後、後ろからローブか何かで首を思い切り引っ張られて亡くなったことがわかった。

 

コントラバスケースの中には砂が落ちており、大阪府警の浅原警部(板尾創路)は、殺害場所は海岸か?と考える。

だがそれは岩石を人工的に砕いて作った砕砂だと、由利は指摘。

さらに、遺体は死後15〜18時間。遺体がどこに置かれていたかで、4時間前後幅をもたせて考えたほうがいいだろうと、由利は分析した。

 

さくらには、弟子で若手歌手の相良千恵子(吉谷彩子)が同行していたが、昨日の夜8時半以降のさくらの行動は誰もわからなかった。

他に前日に大阪入りしていたのは、マネージャーの土屋、マキノ、バリトン歌手の志賀笛人(水橋研二)

でも志賀は、友人に会うと言って神戸に行っていた。

 

浅原警部はこの4人に絞り、事情聴取を始めた。

しかし由利は事情聴取をするまでもなく、もう『的を捉えた』という。

いつもの観察で、由利は犯人が誰なのかわかったようだ。

でもまだ犯行現場や動機もわからない。

由利と俊助は『犯人がなぜコントラバスケースに遺体を入れてここまで運んだのか?』その答えを見つけることにした。

 

入れ替えられたコントラバスケース

すると、さくらの夫・聡一郎が慌てた様子で楽器の送付状を持ってきた。

コントラバスケースは3個送られており、その1つが途中でさくらの遺体が入ったものと入れ替わったようだ。

 

『考えるまでもない』

由利は呟くと、浅原警部たちを集配センターに連れて行った。

ここなら大きな梱包があっても誰も気にしないし、積み下ろしに使うリフトもある。

 

『監視カメラのチェックを』

『お〜〜!』

浅原警部は由利を指差すと、走っていった。

そんな浅原を見て、俊助は等々力警部(田辺誠一)と同じ匂いを感じる。

 

相良千恵子

由利が公会堂に戻ると、若手歌手の相良千恵子が近づいてきた。

千恵子は『由利麟太郎の事件簿』も読んでいて、ピンヒール殺人事件で由利が言っていた言葉も知っていた。

 

『人は誰しも、批判されるような生き方をしている。

それでも人生という檻からは出られない』

 

『先生の人生も“檻の中”…そういうものだったと思います』

さくらの遺体が運ばれていくのを見送りながら、千恵子は言う。

 

その時、外に出ていたテノール歌手の小野竜彦が『先生!』と叫びながら飛び込んできた。

彼が一方的にさくらに好意を寄せていたことは、みんな知っていたという。

 

そんな小野や崇拝者に対し、さくらは思わせぶりな態度を取っていた。

それはさくらにとって、自分の魅力が保てているか見極めるためのゲームだった。

 

それにより、さくらは安心と自尊心を保ち、スターとしての輝きを保ち続けていたのだ。

千恵子も夫の聡一郎もそう思って、さくらのすることを許容してきた。

 

その後、警察の調べで、さくらが宿泊するはずだったホテルにはさくらの指紋がないことがわかった。

あったのは、相良千恵子の指紋だけ。

 

『これはどういうことですか?』

浅原警部が千恵子を問い詰めると、千恵子はさくらのフリをしてホテルに入ったことを明かす。

さくらは急用ができたと言い、京都で新幹線を降りたのだ。

 

さくらはマネージャーの土屋にバレないよう、千恵子にさくらと同じコートを着て、サングラスとスカーフで変装するよう指示した。

 

だが駅に迎えに来るはずの土屋は現れず、千恵子はホテルに急いだ。

そして、あらかじめ土屋がチェックインしておいた部屋に入ったという。

その後、さくらの荷物を置いた千恵子は、土屋にバレないよう親戚の家に向かった。

 

楽譜の暗号

その話を聞きながら、由利はさくらの遺留品の楽譜に目を留める。

それは楽譜として成立しておらず、俊助は暗号じゃないかと考える。

俊助は、以前殺された駆け出しの新人歌手・藤本章二(池岡亮介)が握りしめていた楽譜と同じではないかと言うのだ。

 

藤本章二は、バリトン歌手の志賀笛人の弟子だった。

由利たちが志賀に話を聞いていると、コントラバスケースを公会堂まで運んだタクシー運転手が見つかったという知らせが入った。

 

タクシー運転手は、阪急うめだの前で黒いコートの男に止められ、1万円で中央公会堂まで運んでくれないかと言われたという。

 

犯人はそんな面倒なことをしてまで、なぜ集配センターでコントラバスを盗んで、その中に遺体を入れて、タクシーで公会堂に運ばせなければならなかったのか?

そこには止むにやまれぬ事情がある。

『これは、普通の犯罪ではない』

由利はそう呟いた。

 

藤本章二

京都に戻った由利と俊助は、藤本章二のインタビューを見た。

その中で藤本は、子どもの頃、年に数回、おもちゃを持って会いにくる美しい女性がいたと語っていた。

ジャスミンの香りのする、その女性のことを、藤本は自分の母親ではないかと思っていた。

 

チリーンチリーンと風鈴が鳴り、由利は窓際の椅子に座る妻の後ろ姿を思い起こす。

由利が手を放し、川に沈んでいった彼女のことを…。

春の風にあおられてはためくカーテンを見て、由利は深いため息をつく。

 

そんな由利に気づかず、俊助は推理を続ける。

 

藤本は渋谷のマンションで、包丁で胸を一突きされて殺されていた。

彼はその時、さくらが持っていた楽譜と同じようなものを握りしめていた。

 

由利は千恵子からもらった楽譜のコピーを眺め、『彼女からの挑戦状か…』と呟く。

由利は勢いよく立ち上がると、コートを着て外に出た。

そしてたどり着いた場所は、あの暗号が指し示していたアパート『清風荘』。

 

殺害現場

由利に呼ばれてやってきた等々力警部も加わり、3人は部屋の中へ。

すると、砂をかぶったコントラバスと、砂嚢があった。

どうやら犯人はこれでさくらの後頭部を殴ったようだ。

 

机の上には、藤本章二の写真と、赤ん坊の頃の藤本と思われる写真が一緒に飾られていた。

やはり、さくらは藤本の母親なのだろうか?

 

その時、由利はあの日にさくらがこの部屋にいたという証拠、バラの花びらを見つける。

管理人曰く、さくらは『エグチキヨコ』という偽名でこの部屋を契約していたという。

 

さくらはここで役作りの研究などをしていたが、用途はそれだけではなかった。

さくらがここにいるときにだけ、訪れる男がいたというのだ。

 

その時、窓の外に黒い服を着た男の気配がして、俊助は窓を開けた。

由利はこの部屋に来たときから、その男の存在に気づいていた。

 

その夜、由利は神社の境内で弓をひきながら今までの情報を整理した。

だが、まだ弓はうてない。

由利はその腕をおろした。

 

さくらの亡霊

翌日も、警察による楽団員たちの拘束は続いていた。

ホテルにいたすべての関係者が犯人である可能性があるからだ。

 

そこに由利と俊助、等々力警部が現れる。

さくらを悼む楽団員の歌声が響く中、マキノは窓ガラスの向こうにさくらの亡霊が立っているのを見つけ、恐怖に震える。

 

一方、マネージャーの土屋は苛立ちを隠すこともなく、助手の雨宮に罵声を浴びせていた。

土屋はさくらを崇めていたので、ショックが大きいのだろうが、これはさすがに酷すぎる。

さくらの夫・聡一郎はそんな土屋に怒りを覚える。

 

だが聡一郎もまた、ある女性と親密な仲のようだ。

そこに由利がやってきて、聡一郎は慌てて女性に握られた手を離す。

 

そして由利に近づくと、土屋が接待で飲みすぎたりしなければ、ちゃんと駅に迎えにいって千恵子の変装にもすぐ気付いただろうにと言った。

 

土屋は喉頭がんで歌えなくなったが、昔はさくらと一緒にステージに立っていたこともある昔馴染みで、それが縁でマネージャーになったのだ。

 

『君はもう、真犯人がわかっているんじゃないのか?』

煙草を吸いながら聡一郎は尋ねる。

『今は興味深い事件を観察しているだけです』

由利は冷静に答える。

 

すると聡一郎は、自分のことも観察しているのだろうと言った。

そしてよく観察すれば、愛にはいろんな形があるとわかるはずだと続けた。

死を嘆き悲しむ愛もあれば、ただ静かに受け止める愛もあるのだと…。

 

その後、エレベーターに乗った聡一郎は、開いた扉の先にさくらの幽霊を見る。

俺を恨むな、俺を恨むな…

聡一郎はエレベーターにしゃがみ込むと、唸るように繰り返した。

 

その頃、浅原警部と等々力警部は仲良く2人で推理していた。

ということは、犯人はコントラバスがどの配送業者に預けられるか知っていた人物で、その時間に大阪にいた人物だな』

 

となると該当するのは、土屋、志賀、マキノ、千恵子の4人。

土屋はあれこれ動き続けているし、マキノはさくらと犬猿の仲、千恵子はさくらの扮装でホテルに行き、志賀は藤本章二事件でも重要参考人だった。

 

『うーん…』

2人はたい焼きを頬張り、同じタイミングで唸り声をあげた。

 

由利を試す千恵子

一方、由利と俊助もお食事中。

俊助は由利とお揃いの紙ナプキンを首にまき、アピールする。

由利は楽譜はもう必要がないので、千恵子に返すと言う。

 

楽譜には暗号で『キケン テツガクノミチノ アパートマデ キタレ』と書かれていた。

由利はそれを解読し、千恵子が添えてくれた清風荘の住所を元に場所を特定したのだ。

『だから挑戦か…』

俊助は呟く。

 

この楽譜が、さくらの事件と藤本章二の事件を結びつけた。

その意味を解き明かせと、千恵子は由利を試しているのだ。

 

『なぜ、彼女は私を試すのか?そして今、どこにいるのか?』

由利の言葉に、俊助は『どこにって、ホテルにいないんですか?』と笑う。

 

そこに、テノール歌手の小野がやってきて、由利に黒い手帳を渡した。

そこには昨日からの事件の詳細が書かれていた。

それは小野ではなく、マネージャーの土屋がテーブルに忘れていったもの。

小野は土屋に返す前に、由利に見せようと思ったのだ。

 

由利はそれに目を通すと、『あなたにも事件の詳細な記録を残しておいてほしかった。特に事件のあった日の午前中、どこにいたのか?』と尋ねた。

由利は、小野が少女に渡された手紙=楽譜を見て出ていったことを知っていたのだ。

 

『僕はさくら先生に会いに…』と小野が声を荒げて答えようとした時、浅原警部がやってきた。

コントラバスを運んだという男が見つかったという。

 

彼は、ネットカフェのトイレでいきなりサングラスの男から10万円の入った封筒を手渡され、車を借りるよう頼まれた。

そして曽根橋公園でコントラバスケースを載せたという。

 

曽根橋公園といったら、近くに宅配便の集配センターがあったはず。

浅原警部は、さっそくそこを調べることにした。

 

悲劇の人

その後、由利と俊助は、助手の雨宮を観察しながら話をする。

そもそもコントラバスの件だって、彼が箱の中身を確認していれば、こんなことにはならなかったはず。

 

だが、彼こそがこの事件の大きな役割を担っていると由利は考えていた。

おそらく彼は、この悲劇の原動力だ

 

すると俊助は笑って『悲劇といえば、志賀さんですよ。さくらさんは心の恋人だったみたいです』と由利を叩いてみせた。

志賀はぼんやりと口を開けて椅子に腰掛け、さくらの亡霊を見ていた。

 

俊助が聞いた千恵子情報によると、志賀が独身を通しているのは、さくらへの叶わぬ恋に一生を捧げているかららしい。

それを聞き、『彼女は探偵に向いている』と由利は去っていった。

 

姿を消した千恵子

そんな中、次々とさくらの幽霊を見る者が現れる。

小野もまた、さくらの亡霊を見ながら、オペラの歌を口ずさむ。

 

その後、相良千恵子がいなくなったことを知った土屋と雨宮は、ホテルの部屋を見て回ることに。

 

外はとうとう雨が降って嵐になり、ホテルに閉じ込められた楽団員たちのイライラもマックスに。

その時、外にさくらの幽霊が現れ、ホテル全体の電気が消えてはついてを繰り返す。

さくらの亡霊を見た雨宮は、信じられず目をぱちくりする。

 

その頃、聡一郎の部屋を激しくノックする者が。

ドアを開けた聡一郎は、その人物を見て驚く。

その後、激しい物音がして、人が落ちた音がした。

由利たちが外に駆けつけると、布をかけられた遺体が。

それはなんと助手の雨宮だった!

 

その頃、部屋を慌てて飛び出していくマキノの姿があった…

 

〜 マーダー・バタフライ後編に続く 〜

 

『探偵 由利麟太郎』4話の感想

うわぁ、登場人物が多くてそれだけでパニック(^_^;)

一応わかりやすいように気をつけながらあらすじを書くよう頑張りましたが、人物想像できないと辛いですよね、やっぱり。。

 

私はとりあえず、さくらの亡霊をしてるのは、姿を消している相良千恵子かなぁと思ったんですが。

さくらを殺したのは、それとは別にいるのかなと思っています。

千恵子は、さくらを殺した犯人をおびき寄せようとしてるのかな。

あまりさくらに対していい感情は持っていないようですが…。

由利りんが『彼女は探偵向きだ』と言っていることからも、彼女は犯人ではないのかなぁと思ってます。

 

でも犯人はほんとに、なんでこんなに面倒くさいことをしてまで、コントラバスケースで遺体を運ばなくちゃいけなかったのか…。

もし藤本章二の事件と関係があるなら、彼を殺したのは誰なのか?

その時握りしめていた楽譜にはなんと書かれていたのか?

 

でも藤本の殺人事件が載った雑誌を、さくらは無造作にゴミ箱に捨ててたんですよね…

それがとっても気になって。

 

由利りんも、的を捉えてると冒頭で言っておきながら、どこまでわかってるのか…。

犯人を泳がせてたら、第2の殺人事件が起こってしまったじゃないか〜!

 

私はてっきり殺されたのは、夫の聡一郎かと思ったのに、雨宮くんでびっくり。

しかも遺体には布がかけられていて、落ちた感じが全然ありませんでしたね。

犯人はなぜ彼を落とす必要があったのか、その理由が気になりますね…。

 

その間に逃げるようにホテルの部屋を出ていったマキノさんも気になる。

マキノさん、一体何者なんだ…。楽団員の1人だとしかわからず、具体的な説明ができず、すいません。

 

 

そんな中、浅原警部と等々力警部のやり取りがほっこり、癒やしでした。

今回も由利りんの奥さん、少しだけ出てきたけど、次で最終回ですよ!

ちゃんと話はすべて回収されるのでしょうか?

 

今回、結構じっくりやってたので、最終回がバタバタしたものにならないことを祈ります。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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