『探偵 由利麟太郎』5話(最終回)ネタバレあらすじと感想│妄想と現実の狭間で…

今回は、2020年7月日放送『探偵 由利麟太郎第5話(最終回) マーダー・バタフライ後編のネタバレあらすじと感想をまとめました。

オペラ界のスター・原さくら(高岡早紀)の遺体がコントラバスケースから発見された!

 

現場に居合わせた由利(吉川晃司)と俊助(志尊淳)が捜査を進める中、次々とさくらの亡霊が目撃される…。

 

そんな中、第2の殺人事件が発生!

 

いったい犯人は誰なのか?

 

それではさっそく、5話(最終回)のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『探偵 由利麟太郎』5話 マーダー・バタフライ後編のネタバレあらすじ

オペラ界のスター・原さくら(高岡早紀)の遺体がコントラバスケースから発見された。

容疑者はその日、さくらと同じ舞台に立つ予定だった楽団員たちと、その関係者たち…。

犯人がわかるまでホテルから出てはいけないと警察に言われた人々は、次々にさくらの亡霊を目撃する…。

 

そんな中、マネージャー助手の雨宮順平(水沢林太郎)が死亡。

4階にあるさくらの夫・原聡一郎(大鶴義丹)の部屋の窓が開いていたことから、そこから突き落とされたと思われた。

 

聡一郎の部屋を検証した由利(吉川晃司)は、犯人は窓の外のエアコンダクトをつたって部屋に侵入したと推理する。

その時、ホテルは嵐で停電し、電気が明滅していた。

もしかしたら犯人は、部屋にいた雨宮を聡一郎と間違えて殺したのかもしれない…。

雨宮の首には絞められた跡が残っていた。

 

さらに窓の外を調べた由利は、俊助(志尊淳)とテノール歌手の小野(佐野岳)を連れ、5階の衣装部屋へ。

窓に4階と同じ擦れた跡のようなものを見つけた由利は、雨宮は4階で殺された後、停電中にここに運ばれ、落とされたと確信する…。

 

由利は等々力警部(田辺誠一)浅原警部(板尾創路)を部屋に呼ぶと、『私に話があるんですよね』と小野に話しかけた。

 

すると小野は重い口を開き、さくらの秘密について語り出した。

 

さくらの秘密

さくらが遺体で発見された日、小野は少女から手紙をもらった。

そこには楽譜の暗号で『スグタカラヅカマデキタレ マチアイシツ』と書かれていた。

すぐに小野は向かったが、彼女は現れなかった…。

その時にはもうさくらは殺されていたのだ。

 

さくらは、新人歌手の藤本章二(池岡亮介)が殺された事件で、暗号が話題になっているのを見て、小野とも暗号でやり取りをするようになったようだ。

だが2人の間に男女の関係はなく、心で繋がっている母と息子のような関係だった。

 

しかし去年の8月頃、清風荘に入っていくさくらを見かけた小野は、自分の知らない秘密を持っているさくらに怒りを覚える…。

その部屋から黒いコートの男が出てくるのを目撃した小野は、何度も部屋をノックし、やっと中に入れてもらった。

そして、藤本章二がさくらの子どもだということを知る。

 

黒いコートの男は藤本を殺害した男で、藤本がさくらの隠し子だと知り、彼女を脅していたという…。

さくらにとって、秘密を世間に公表されることは何よりの恐怖だったのだ。

 

黒いコートの男の正体

小野が目撃した男は、黒のフロックコートの前をはだけ、中にはアスコット・タイ、それにステッキを持っていた。

それを聞いた俊助は、昨日清風荘に行った時、外にいた怪しい男と同一人物ではないかと考える。

 

俊助はネットで調べ、椿姫のアルフレッドの衣装を着た相良千恵子(吉谷彩子)を発見し、同じ格好だと気付く。

 

既にそのことに気付いていた由利は『彼女は私よりよほど探偵気質だ。ご本人の話を聞きましょう』とドアの向こうに向かって呼びかけた。

 

するとアルフレッドの衣装を着た相良千恵子が登場し、俊助たちを驚かせた。

 

この衣装は、もともとさくらが歓迎会で着るために用意したもの。

『先生が着たら、私なんかよりよっぽど堂々とした紳士っぷりだったと思います』

千恵子はそう言うと、悔しさに涙を滲ませた。

重要なのは、さくらの気質

あの日、千恵子は清風荘から持ち出していた写真立てを戻しにいった。

入れ替わるように由利たちが部屋に入り、藤本章二の写真を見つけた。

その写真を見て、由利は『藤本章二がさくらの隠し子だというのは真っ赤な嘘』だと見抜く。

なぜなら写真は骨董市で買われたものだったからだ。

 

さくらは何故そんなことをしたのか?

そこには、さくらの芸術家としての気質、気性、性格が関係していた。

“世間を驚かせたい”そんな子どもっぽさが、さくらにはあった。

 

すべては、さくらの仕組んだお芝居だった。

フロックコートの男も、さくらの変装。

さくらは小野に嫉妬してほしくて、わざと小野の実家のそばに部屋を借り、男が部屋に訪れているよう見せかけたのだ。

 

それを偶然、千恵子は目撃してしまった。

さくらの気性をよく知る千恵子は、彼女が藤本章二を隠し子だと信じようとしたのは、愛情を欲していたからだと推察する。

 

でも藤本章二が殺されて、さくらは狂うほどに哀しみ、妄想と現実が曖昧になった。

そして自分で自分の嘘に騙されたいと思うようになった。

 

千恵子が写真を持ち出したのは、折を見て小野にそのことを伝えようとしたためだった。

そんな時、さくらが子どもが欲しいと言い出した。

それで夫の聡一郎は、ちょうど自分とさくらの子どもと呼べるような年齢の雨宮順平を連れてきたのだ。

 

そこまで話を聞いた由利は『ありがとう。今、的を捉えました』と、懐中時計の蓋をカチリとしめた。

 

志賀の自殺

だがその時、屋上でバリトン歌手の志賀(水橋研二)の遺体が発見される!

志賀は自分で胸を短刀で一突きして亡くなっていた。

 

でもよく見ると、それは『蝶々夫人』でマダム・バタフライが自決するときに使う小道具だった。

これで死ぬことはできない。

彼はさくらを失った哀しみから、心臓麻痺を起こし、死亡したのだ。

 

志賀のスマホに残された遺言を見た千恵子は『…私のせいです』と呟く。

なぜなら志賀はさくらの亡霊に導かれるようにして自決していたからだ。

亡霊の正体は、なんと椿姫のカツラと衣装を着た千恵子だったのだ!

 

怖がらせれば、きっと犯人がボロを出す。

そう思って、千恵子は犯人かもしれない人物の前に姿を現した。

その結果、志賀は妄想と現実の境界がわからなくなり自殺した。

でも由利はそれは千恵子のせいではないと言った。

 

『あなたはもう休んでいい。静かに悲しんでいいんです』

由利は千恵子にそう語りかける。

『悲しんでいい?』

由利は千恵子からバトンを受け取ると、さくらの夫・聡一郎に話を聞くことにした。

 

打ち砕かれた妄想と現実

聡一郎は雨宮の遺体の横に付き添い、じっとその顔を見つめていた。

聡一郎の顔は黒ずみ、目は落ちくぼんで10歳以上老け込んで見えた。

 

聡一郎によると、さくらは高校生の時に男に襲われ、男性とは関係を持てない体になっていたという。

その反動から、さくらは幾人もの男性に色気を振りまき、浮き名を流した。

そして現実より幻想の中で生きるようになっていた。

 

ところがその幻想は、会いに行った藤本章二により打ち砕かれた。

 

『あんた、頭がおかしいよ!あれはマスコミ向けの作り話だ。現実はオペラみたいにうまくできてないんだよ!!』

一方的に責めたてられたさくらは、藤本を殺してしまう。

そして代わりの子どもを求めた。

 

そこで聡一郎が与えたのが雨宮順平。

雨宮は、聡一郎が愛人に産ませた実の子どもだったのだ。

 

それもひとりじゃない。何人もですよ』

マネージャーの土屋(鈴木一真)が怒りをにじませながら現れた。

 

雨宮を殺した犯人・・・

『おまえ、どこにいたんだ!』という浅原警部の質問に答えるように、由利が土屋の今までの行動を説明する。

 

土屋は聡一郎を殺すはずが誤って雨宮を襲ってしまい、口封じのために殺害。雨宮をカーテンで包み、停電の間に5階に運んだ。

それから土屋は窓枠にロープをかけ、カーテンごと遺体を吊り下げて、ロープを幾度もねじった。

ねじれたロープがくるくると回転し、遺体が落ちるまでの間に、土屋は窓の外のエアコンダクトをつたって1階まで滑り降り、何食わぬ顔で由利たちと合流したのだ。

 

それを聞いた土屋は、聡一郎を羽交い締めにし、ナイフを突きつける。

楽団の女たちをさんざん弄んでおいて…』『何を言ってるんだ!』と、口論になる2人。

そのスキを狙い、由利は後ろからナイフを取り上げ、土屋を柔道技で投げ飛ばした。

 

聡一郎さん、あなたの部屋の鏡に口紅がついていた。

愛にはいろんな形がある。でも妻を亡くした翌日に、他の女性を抱くような、そんな愛は認めない

由利は土屋を押さえつけながら、聡一郎を睨みつけた。

 

さくら殺害の真相

また、さくらを殺したのも土屋だった。

さくらの遺体がコントラバスケースから発見されたとき、土屋はさくらの首につけられていたネックレスをさっと直していた。

それは既に愛する者の死を受け入れた人間だけができる行為だ。

由利はその時から、犯人は土屋の可能性が高いと睨んでいた。

 

その想いは、土屋のノートを見たときに確信に変わった。

土屋はマメで、スマホにみんなのスケジュールなどをメモしていた。

だから、あのノートは存在自体が不自然だ。

不自然なものは必ず破綻する。

 

では何故さくらの遺体はコントラバスケースに入れられていたのか?

それは、さくらにとって、ああいう芝居がかった登場のほうが自然だったから。

さくらは自ら望んでケースに入ったのだ。

 

ここから、由利は事件の種明かしを相良千恵子に任せる。

 

さくらは藤本章二に妄想を打ち砕かれ、精神不安定に陥っていた。

そんな彼女を、誰よりもそばで見ていた土屋は、彼女が狂気のソプラノ歌手として汚名を残す前に葬ろうと考えた。

彼の愛は、さくらが壊れる前にこの世から退場させることだったのだ。

 

あの日、土屋はさくらに『コントラバスケースから現れてみんなを驚かせたい』と持ちかけられた。

それに乗じて、土屋は彼女を殺す計画を立てたのだ。

 

殺害現場に清風荘の部屋を選んだのは、あの部屋の存在を世間に知らしめたかったから。

あの部屋を調べれば、さくらと藤本が繋がっていることがわかる。

そうすれば、世間は藤本がさくらの隠し子だと思い込む。

そして、ようやく会えた息子を殺すわけがないと思うだろう。

 

喉頭がんが再発して死期が迫っていた土屋は、自分が死んだらもう誰もさくらを守るものがいなくなると思った。

それで最後に自分ができる唯一のことをしたのだ。

 

『先生は、私の、私だけの、きれいで優雅なアゲハチョウですから…』

警察での取り調べで、そう土屋は語った。

 

別れ

千恵子と由利は、みんなを驚かせようと子どものようにワクワクしながら椿姫の衣装を着て死んでいったさくらの最期を思い浮かべる。

涙を流す千恵子に、由利はそっとハンカチを渡した。

 

その後、由利と俊助は千恵子に見送られ、ホテルを後にした。

『僕、気付いてましたよ。彼女の呼び方。相良さんから千恵子さんになってましたよね』

俊助は由利に顔を近づけ、いたずらっ子っぽく笑った。

先生は相良千恵子さんのファンなんでしょ?

俊助は、由利の部屋に千恵子のレコードが何枚もあることに気付いていたのだ。

 

その後、歩道橋の上でさくらの亡霊を見た聡一郎は、驚いて足を踏み外し死亡した…。

 

妄想と現実の狭間の中で・・・

由利は懐中時計を開き、部屋で酒を飲む。

チリーン…。

風鈴の音がして窓に目をやると、追憶の椅子に座る妻の姿が見えた。

 

妄想と現実。

由利もまた、妄想と現実の狭間で揺れながら生きていくのだ。これからも……。

 

〜『探偵 由利麟太郎』終 〜

 

『探偵 由利麟太郎』5話の感想

最終回になっても結局、由利の過去は明かされませんでしたね〜(>_<)

ゆりりんが相良千恵子のファンだったというオチにちょっと笑いつつ、

由利はこれからも妻の消えない妄想と向き合っていくんだなと思いました。

そしてその謎は、謎のまま語られることはないんだなと…。

あの日のまま、時を止めた懐中時計のように。

 

さくらを殺したのは、土屋マネージャーだったんですね〜。

千恵子が『この事件にはさくらの芸術家気質が深く関わっている』と強調してたから、さくらの自作自演か、殺してと誰かに頼んだのかと思いましたが違いましたね。

さくらはそこまでは望んでいなかったようです。

 

5回の事件ともすべて、愛にはいろんな形があって、それが事件の引き金になったというものでした。

 

強い愛情、強い執着心が人を狂わせ、悲劇を生む。

 

伝えたいことがたくさんあって、スッキリしない部分があり、そこが残念でしたが、

昭和テイストと現代が融合し、セピア色だけど暗くなりすぎないポップな感じが好きでした。

 

いつも見終わると、しばらく頭の中を吉川晃司さんの『焚き火』が回るんですよね〜。

ル〜ルルルルル〜ル〜ル〜ル〜♪って。

スキャットだけって最初はどうかと思ったけど、終わってみればそれが由利麟太郎のムードを高め、しっかりとまとめてくれていた気がします。

 

このコンビでオリジナルの事件も見てみたいですね♪

あとは由利麟太郎、過去の事件か。

奥さんは由利が刑事時代に亡くなったのかな?

刑事時代の等々力とゆりりんの謎解きも面白そうですね☆

 

それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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