『春の呪い』5話ネタバレと感想│割り切ろうとしてもできない。本当の気持ちに気づく夜。。

にこ

今回は、2021年6月12日放送『春の呪い』5話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

第5話では、春(桜田ひより)があのブログを書くまでの経緯と、 冬吾(工藤阿須加)の本当の気持ちが明らかに!

 

たとえそれが誰かを傷つけることになっても、捨てることなんてできない。

 

そんな引力をもった2人の強い想いを見せつけられます。。

それではさっそく、5話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

『春の呪い』5話のネタバレあらすじ

2020年秋。

病気で入院した春(桜田ひより)は、このまま大学も卒業できず、大人になりきれないまま死んでしまったらどうしようと、死の恐怖と闘っていました。

 

それと同時に、自分が亡くなった後、冬吾(工藤阿須加)が別の人とつき合うのではないか?

それはもしかして姉の夏美(高橋ひかる)ではないか?と思い、苦しみます。

 

夏美は誰も気づかないような冬吾のかすり傷に一瞬で気づいた。

そして冬吾も、大人しく夏美にばんそうこうを貼ってもらっていた。

 

夏美といると、冬吾が自分には見せないような笑顔を見せることも、

すべてが春には不安でしかたありませんでした。

 

・・・まるでずっと前からつき合っている恋人みたい。

冬吾さんにふさわしいのはお姉ちゃんなの?

 

病魔に襲われ、弱った心で春は考えます。

 

もし自分が死んだ後、2人がつき合い出しても私にはどうすることもできない。

でも、そんなの嫌だ。。

 

冬吾さんには自分以外の誰ともつき合ってほしくない。

 

誰にも渡したくない。

 

ずっと私だけのものでいてほしい。。

 

 

もし私が死んだ後、お姉ちゃんが冬吾さんに近づきでもしたら、

 

私は間違いなく、2人を引き裂く。

 

 

どちらかを連れていけるものなら迷わずお姉ちゃんを選ぶ。

 

お姉ちゃんを道連れにしてでも、

 

 

私は絶対、お姉ちゃんには冬吾さんを渡さない。。

 

春は秘密のブログにそう書き残し、

『私に何かあったら、これを一緒に入れてほしい』と1枚の写真を夏美に渡します。

それは冬吾とのツーショット写真でした。

 

冬吾さんには幸せでいてほしい。

でもお姉ちゃんには渡したくない。

春はそのどちらも言えず、せめて写真だけは冬吾を連れていきたいと夏美に頼んだのです。

 

冬吾にかけられた呪い

一方、母・聖美(高島礼子)からお見合いをさせられた冬吾は、婚約者の真由子(結城モエ)と喫茶店へ。

 

しかし真由子が何を話しても、冬吾は上の空。

頭に浮かぶのは夏美のことばかりです。

 

小さいころから聖美に言われたとおり、相馬家の人間として生きてきた冬吾。。

でも夏美に否定され、初めて冬吾はそれに疑問を抱きました。

 

自分にも「選ぶ自由がある」。

夏美にそう言われて冬吾が望んだものは・・・。

 

でも今、目の前にいるのは、母が決めた別の女性。

 

「そうしてみんな、大人になる」

 

冬吾は呪文のように聖美が言っていた言葉を繰り返します。

 

「そう決まっている・・・」

 

冬吾が真由子に勧められたパフェをひと口食べると、

冬吾の脳裏で焼きそばを食べて笑っていた夏美は幻のように消えてしまいました。

 

『ね?美味しいでしょ?』

『・・・ああ』

『もう!暗いよ、冬吾!相馬グループのエースがそんな顔してたら景気悪い~』

 

そう言われても、冬吾の顔にはなんの表情も浮かびませんでした。

 

義母の想い

一方、夏美は初めて冬吾と会った日、本当は着ていくはずだった緑のワンピースを着て冬吾と会うことに。

それは、春がセーラー服なのに気づいて夏美が貸してあげたものでした。

 

夏美の様子がいつもと違うことに気づいたのか、義母の芳江(河井青葉)が心配そうに玄関まで出てきました。

 

夏美が気づいて尋ねても、芳江は首を振って『気をつけて』と言うばかり。

 

もしかしたら芳江は、不倫の末に再婚した自分自身と夏美の姿を重ね合わせていたのかもしれません。。

 

悲しい告白

冬吾が指定したのは、真由子と来た喫茶店でした。

 

『こんなところにも春と来ていたんですね』

夏美が明るく話しかけると、

『春と来たことはない。

春と行った場所はもうない。春との思い出の場所はこれがすべてだ。

つまり、僕とあなたが会う理由はなくなった』

と冬吾は淡々と告げます。

 

・・・そんなことは初めからわかっていたはず。

でもいつしか夏美はそれを考えないようにしていました。

 

夏美は思い切って、最初に自分に連絡しようと思ったのは誰の意志だったのか確かめました。

すると母は関係ない、冬後は自分の意志で夏美に連絡しようと思ったことを認めます。

 

最初から、聖美の目的は春だけ。

春がいなくなった今、聖美は新しい婚約者を冬吾の前に連れてきたのです。

 

『冬吾さんはいいんですか…?また、それを受け入れるんですか?』

『相馬家の血筋は守り続けなければならない』

『やめてください!私が聞いているのは冬吾さん自身の気持ち…』

『そんなもの!、、、ない』

 

『それならなんで私に近づいたんですか?』

『・・・僕は』

冬吾が答えようとすると、

『やめて…!今でも春を好きだと言って!!』

夏美は必死に冬吾の答えを邪魔しようとしました。

 

その答えを期待している自分と、春への罪悪感。

夏美の中で相反する気持ちがグルグルと渦巻きます。

でも夏美の必死の願いも虚しく、冬吾は自分の想いを伝えます。

 

『僕は、ずっと前から好意を抱いていた』

 

けど春の、自分を地獄に連れていってでも冬吾を渡したくないという本音を知ってしまった今、その言葉は夏美には重すぎました。

 

『なんで…、なんで今頃、言うんですか?

最後まで黙っていてほしかった』

 

冬吾が今まで好きと言わなかった理由

すると冬吾は『その必要はないと思ったから』と答えます。

 

春がいなくなっても、どこに行っても、春の記憶がついて回る。

 

それに初めてのデートに夏美がついてきていたことに、冬吾は気づいていました。

春と撮った写真に、夏美の姿が写りこんでいたから。。

 

夏美は心配でついていっただけだと、それを認めました。

あのとき、夏美は春が幸せなことを確認し、春への想いをあきらめようとしていたのです。

 

でも春が亡くなった後も、夏美はずっと春のことを想い続けている。

そんな夏美を見て、冬吾は「とうてい勝てない」と思いました。

 

春のためにすべてを捧げて生きてきた夏美が、自分に振り向くことはない。

だから春との思い出の場所をめぐりたいという夏美の想いを叶えたら、終わりにしよう。

そう冬吾は心に決めていたのです。

 

『でも、僕の気持ちは知ってほしかった。

あなたに死ぬなんて考えないでほしいから。。

あなたが死ねば、僕も死ぬ』

 

『そんなこと言わないでください』

夏美は涙をためた目で言いました。

 

でも冬吾は真剣でした。

まっすぐに夏美を見つめる偽りのない冬吾の目を見た時、夏美の目からひと筋の涙があふれ落ちました。

 

『冬吾さんには死んでほしくないです』

 

それは今言える、夏美の精一杯の気持ちでした。

でも『妹を想ってのことだろ?僕を振り回すのはやめてくれ』と冬吾は割り切ろうとします。

 

『春はもういない。

死んだ人間に感情はない。

あなたには、存在しない春と距離を置いて、あなた自身の目標をもって生きてほしい』

 

やっぱ無理

そのとき、約束していたのか婚約者の真由子がやってきました。

 

冬吾は夏美のことを大学の後輩だと紹介。

でも真由子は夏美の顔を見てただの関係じゃないと見抜いたのか、外で待っていると立ち去ります。

 

夏美は、自分のことを気にして立ち去れずにいる冬吾に、

『早く行かないと。待っていますよ、新しい婚約者が』

と無理に笑顔をつくって微笑みました。

 

歩き出した冬吾が振り向くと、夏美はどんよりと抜け殻のように座っていました。

そんな夏美を気にしつつも、冬吾は真由子とデートします。

 

『どうした、冬吾!今日はとびきり暗い!』

真由子につっこまれ、明るく振るまおうとする冬吾。

 

しかしその時、地下鉄で若い人が飛び込んだと話しているのを耳にした冬吾は真由子の手を振り払い、駅に向かいます!

 

『あいつとはやっぱ無理』

真由子はつぶやき、歩き出しました。

 

捨てきれない想い

駅につくと、構内は混乱に陥っていました。

 

夏美が橋から飛び降りようとしたことを思い出し、飛び込んだのが夏美ではないかと思う冬吾。

 

「おまえが死んだら、俺も死ぬぞ!」

 

心の中で何度も念じながら、冬吾は走ります。

 

冬吾は、夏美が棺の中の春に『お姉ちゃんもすぐにそっちに行くからね』とささやいているのを見ていたのです。

 

でも亡くなったのは男性で、夏美ではありませんでした。

冬吾はホッとして、笑いながら涙しました。

 

夏美だと勘違いしてこんなにも取り乱して走ってきた自分をあざ笑うように。。

 

やっぱり忘れることなんてできない

その頃、夏美は冬吾と思い出巡りをしたことを後悔しながら歩いていました。

 

でも、こんなことになるなんて思わなかった。

冬吾さんが自分を好きになるなんて思わなかった。

 

夏美は1度は冬吾のことを好きになったことを認め、心の中で春に謝りました。

 

けどこんなときでも、ポケットに手を入れれば、

『猫背になるよ』と春に言われ、

『嫌だよ~』とポケットから出さずに、春とふざけ合った思い出があふれ出します。

 

── やっぱり春のことを忘れることなんてできない。

 

そう思い、夏美が笑顔で歩き出したそのとき…。

いきなりポケットに入れていた左手を後ろに引っ張られ、夏美は驚いて振り返りました。

でも後ろには誰もいません。。

 

『・・・春がやったの?』

 

夏美がまた歩き出すと、その後をゆらゆらと春の幻がついて歩き出しました。。

 

冬吾が事故!?

一方、後ろから走ってきた自転車を避けようとした冬吾は、車道にはみ出してしまいます!

 

夏美が家に帰ると、玄関で芳江が待っていました。

お父さんには口止めされていたのですが、冬吾が事故に遭ったというのです!!!

 

まさか春、冬吾さんを連れていこうとしているの?

お願い、やめて!

 

夏美は必死で病院に走り、冬吾の病室を見つけました。

 

『春。お願い、冬吾さんを連れていかないで』

 

夏美は祈るような気持ちで病室のドアを開け、中へ入っていきました。

 

 

呪われた恋の結末は、悲劇と決まっている・・・。

 

~次回、最終回につづく~

 

 

『春の呪い』5話の感想

今回は、春の気持ちにぐいっと引き込まれました。

まだまだやりたいことがいっぱいあるだろうに刻々と近づいてくる死の足音。

それと同時に、どんどん悪い方向へ考えていってしまう春。。

 

大学生だけど、あんまり友達いなそうだし、お見舞いにくるのは、冬吾と夏美だけ(?)

春の世界はすごく狭くて、だからよけい夏美に好きな人をとられるかもという不安が強かったのかもしれません。

好きな人が自分には見せない笑顔を見せたら、そりゃ凹むわな。。

 

死の恐怖の中で、姉を一緒に地獄に引きずりこんででも冬吾とつき合わせたくない。

そう思った春の激しいまでの激しい恋心。

でもそれを春は口に出すことなく、亡くなってしまいました。

どんなに無念だったでしょう。

その想いがブログに残り、呪いのように夏美をがんじがらめにしてしまった。

 

冬吾が何度も言うように、もう春はいない。

時折、現れるゾンビのような春は回を増すたびにどす黒さを増していくようで、それは夏美の罪悪感を表しているのかもしれない。

 

妹のことを思いながらもその元婚約者を好きになっちゃって、相手も好きになってくれて嬉しい!けど、それを認めたら春に悪いという堂々巡り。

 

だけどドラマで見てるとセリフの選び方なのか、ちょっと夏美が偉そうに見えてしまい、イラッ。

でもそれを見ないようにして、互いを思いながらも春のことを考えてすれ違う2人の気持ちに集中すると、

なんかすごい泣けてきました。

 

もう、決まったこと。運命は変えられないと、初めて好きになった人への想いを断ち切り、母親の決めた道を歩こうとする冬吾と、

冬吾に惹かれながらも、春への罪悪感と好きになっちゃいけないという想いに引き裂かれそうになっている夏美と。

 

冬吾は母親に、夏美は春の想いに縛られて動けなくなっている。

だから似た者同士なんだなと。

 

そしてここに来てようやく夏美のお義母さんが動き出しましたね。

お父さんと不倫して、夏美と春のお母さんが亡くなってすぐに再婚したお義母さんは、お父さんの影に隠れるようにして夏美にいつも気を遣っているように見えました。

 

でも冬吾に惹かれている夏美を見て、自分と同じように感じてるんだな、心から心配してるんだなというのがすごい伝わってきて、泣けました。

ただ立ってるだけなのに、すごい悲しそうな顔で見つめているから。

 

今回の1件で、お互いの死を身近に感じて自分の気持ちを再確認した夏美と冬吾。

最終回ではどんな結末を迎えるのか?

楽しみですね!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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