『春の呪い』最終回(6話)ネタバレと感想│呪われた恋の結末は?

にこ

今回は、2021年6月26日放送『春の呪い』最終回(第6話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

冬吾(工藤阿須加)が事故に遭ったことを知り、病院に駆けつける夏美(高橋ひかる)!

 

『春に呪い殺されるなら、私は本望』

 

本当の気持ちをさらけ出した2人が出した答えは?

 

呪いが解ける日はやってくるのか?

 

いよいよ最終回!

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

『春の呪い』最終回のネタバレあらすじ

 

春、、お願い。冬吾さんを連れていかないで

 

冬吾(工藤阿須加)が事故にあったことを知り、祈るような思いで病室の扉を開け、中に入った夏美(高橋ひかる)

 

しかしそこに冬吾の姿はなく、、

春(桜田ひより)が連れていこうとしていたのは私じゃなかったの?と、夏美は後ずさり、春の気配を感じて後ろを振り返る。

 

だがそこにいたのは春ではなく、冬吾だった。

 

『そんなところで座り込まないでくれ』

『しゃべった!』

『何言ってんだ?』

『幽霊、じゃない?』

 

松葉杖はついていたが、冬吾は無事だった。

 

夏美と別れた後、地下鉄で人身事故があったという噂を聞き、冬吾は駅に向かった。

 

なんせ夏美には橋から飛び降りようとした前例がある。

それに喫茶店で最後に見た夏美は今にも死にそうな目をしていた。。

 

それで夏美が死のうとしたのかと思い、いてもたってもいられなくなったのだ。

 

春のブログ

それを聞き夏美も、冬吾が事故にあったことを知り、春が連れていこうとしたのかと思ったことを打ち明ける。

 

春は死の恐怖と闘いながら、ブログにこんな言葉を書き残していたのだ。

 

お姉ちゃんを地獄に道連れにしてでも、冬吾さんは渡さない

 

それほどまでに強い気持ちを春は抱いていた。

でもそれと同時に、春にとって冬吾は初めて愛した大切な人でもあった。

 

冬吾と撮った数少ない写真を見ながら、デートした時のことを思い出し、涙する春。

 

長い葛藤の末に春は、

冬吾との思い出だけでも一緒に持っていきたいと、写真を棺に入れてくれるよう夏美に頼んだのだ。

 

冬吾にとって

すると今度は冬吾がポツリポツリと自分の気持ちを話し始めた。

 

このまま母の期待通りに春と結婚するつもりだった冬吾。

でも春が亡くなり、また目標のない何もない人生に戻ってしまった。

 

だけど冬吾の心の中には、消せない想いがあった。

初めて会った時から気になっていたのは春ではなく、夏美のほうだった。

 

夏美に交際を申し込んだところ、予想どおり断られ。。

それでよかったんだと冬吾は思った。

 

ところが夏美に『春との思い出の場所をめぐりたい』と言われ、その申し出に冬吾は救われた。

夏美と会う後ろめたさがなくなり、春への罪悪感も薄らいだ。

 

でも、夏美に会える週末を楽しみにしている自分に気付いた時、

どこまでいったってこの恋は実らない、認められない恋なんだと冬吾は思い知った。

 

別れれば、2人とも元に戻れる。そう思った。

けど、夏美と会うと心が揺らぐ。

もう元になんて戻れない。

冬吾にとって夏美といることが、生きる意味になっていたから。

 

生きる意味

それは夏美も同じだった。

 

春が死んで、夏美は生きる意味を失った。

でも『私は死なない』

 

それは、春のことを想って死ねないんじゃない。

冬吾が死んだら悲しいからだ。

夏美が死んだら俺も死ぬ!と、冬吾が言っていましたからね。

 

いつしか夏美も、1人でいると冬吾と過ごした楽しいことを思い出し、切なくなっていた。

冬吾から心が離れらない、そんな自分に気付いていた。

 

涙を浮かべ、冬吾の目を見つめる夏美を見て、冬吾は痛む足を引きずり、立ち上がる。

 

『僕は死なない。あなたが生き続けるかぎり生きていたい。

 

ずっと夏美といたい』

 

冬吾に抱きしめられ、夏美は告げる。

 

『春は私のただ1人の家族。

 

でもその春に呪い殺されるなら 本望です』

 

夏美はすべてを受け入れる覚悟で冬吾の背中に手を回し、抱きしめ返すのだった。

 

束縛からの卒業

ある夜。

冬吾はこれからは自分の道を歩いていくと母・聖美(高島礼子)に告げる。

 

『できるのかしら?あなたに』

『わかりません、でも挑戦してみます』

 

それを聞き、聖美は立花のダメな女のほうにたぶらかされたのねと夏美の悪口を言う。

 

でも何を言ってももう冬吾の意志は揺るがない。

自分で選ぶ人生に、悔いはない。

 

たとえ相馬家の加護がなくなり、社会の荒波にもまれようとも。

この先に、どんなに惨めで辛いことが待ち受けていようとも。

 

聖美の干渉を受けず、生きていきたい。

 

『お世話になりました』

 

深々と頭を下げ、去っていく冬吾に、

聖美は初めてうろたえた母の表情をあらわにするのだった。

 

ありがとう

一方、夏美は買い物から帰ってきた義母・芳江(河井青葉)家を出て、冬吾とつき合うことを伝える。

 

それを聞き、芳江が1番に気にしたのは、夏美がお父さんに何も言わずに出ていこうとしていることだった。

 

夏美は勘違いしているようだが、

お父さんが冬吾とのつき合いを反対したのは、夏美に辛い想いをさせたくなかったから。

 

お父さんは、夏美がまるで自分の娘のように愛していた妹の婚約者と結ばれ、本当に幸せになれるだろうか?と心配していたのだ。

 

芳江もそう思って、夏美を諭さなきゃと思った。

こんなときこそ、母親の役目を果たさなきゃと。。

 

でもできなかった。

芳江は夏美の母親が亡くなる前からお父さんと交際していたから。

そんな自分に何が言えるだろう?

 

芳江の気持ちを知り、夏美は初めて優しい気持ちで芳江と向き合うことができた。

 

『芳江さんは、いつも私たちのいいお母さんであろうとしてくれた。

いつもお弁当、ありがとうね』

 

夏美がお礼を言うと、芳江は泣き出し、お父さんには自分から話しておくという。

もしお父さんに言ったら、夏美はこの家からいっさい出してもらえなくなってしまうから。。

 

『だからその前に行って。

 

お母さんがあなたを勘当します』

 

『ありがとう、お母さん』

夏美は微笑み、芳江と手を重ね合わせた。

 

呪いが晴れる日

それから晴れ晴れとした気持ちで夏美は冬吾との待ち合わせ場所に向かった。

 

するとまた先を越された。

冬吾は最初に待ち合わせをした時のように、木にもたれて夏美のことを待っていた。

 

歩きだす冬吾の後を追って、幸せそうに歩き出す夏美。

するとマツの陰にも、ツツジの陰にも春の幻影が見え、急に夏美は不安に駆られる。

 

『どうした?』

 

『春は今の私たちを見てどう思うんだろう。

私たちが一緒にいるかぎり、春はずっと・・・』

 

しかし春がまだ一緒にいるのか、ずっと2人を見ているのか知るすべはない。

 

きっとその答えが解ける日は、一生こない。

 

『死んだ人間がどうなるかなんて、死んでみないとわからない。

 

それを恐れていてもしょうがない。

 

僕たちは僕たちで、生きていくしかない。

 

前に進むしかない』

 

冬吾が差し出した手を取り、夏美は冬吾と歩いていく。

 

すると2人の隣を楽しそうにスキップしながら、少女時代の春が歩いていた。

 

そしてふと気づけば、夏美の左隣には 笑顔の春の姿が。

それはグレーのセーラー服に身を包み、恨みがましい目で夏美をにらんでいた春ではない。

 

光差す春のように穏やかで、曇りない笑顔だ。

 

春、忘れないよ。

 

ずっとそばにいてね。

 

 

夏美はそう思いながら冬吾と手をつなぎ、緑薫る道を歩いていくのだった。

 

 

── 終 ──

 

 

『春の呪い』最終回の感想

最後、今まではなんだったの〜!?と思うくらい笑顔の春を見て賛否両論あると思いますが、私は涙が止まりませんでした。

それがなんでかはわかりません。

 

でももしかしたらあの呪いは夏美だけじゃなく、春自身にもかけられていたのかも。。

直接、夏美と冬吾を引き離すようなことはせず、ブログの中にだけ想いを残し、冬吾との想い出を胸に旅立つことを選んだ春。

 

そんな春があまりにもふびんで、最後に春が笑ってくれたとき、幻になって現れていた春の心が救われた気がしました。

 

結局、2人は春のことを忘れず、前を向いて歩いていくことを決めた。

 

その結果、

冬吾は長年自分の心を縛っていた母と別れ、

夏美は長年わだかまりのあった義母を初めて「お母さん」と呼ぶことができた。

 

でも結局、お父さんとは会わないまま。

いつか時が過ぎ、お父さんが夏美に会いたいと思ったとき、夏美はあの家に帰ってきてくれるだろうか?

 

親の想いを考えると、2人の巣立ちが辛かった。

想いがすれ違っていただけで、みんな、子どものことを愛していたんだなというのが伝わってきて。

 

だから2人には笑っていてほしいな。

春のぶんまで、できなかったことを目いっぱい。

そんなことを思いました!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました✧(◍•ᴗ•◍)✧*。

またの〜。

 

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