『コタローは1人暮らし』最終回ネタバレと感想│ひとりにしないよ。知らず知らずのうちにみんな、誰かに支えられて生きている!

にこ

今回は、2021年6月26日放送『コタローは1人暮らし』最終回(第10話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

狩野(横山裕)にとって、コタロー(川原瑛都)は”重荷”だったのか?

 

あかね(高梨臨)の言葉に心揺れるコタロー。

 

そんな中、ろくに眠らず狩野が漫画に打ち込んでいるのには理由があった!

 

狩野も美月(山本舞香)も田丸(生瀬勝久)もいない中、始まった「こどもおたのしみ会」の行方は!?

 

コタローの笑顔がめちゃかわいいです!

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『コタローは1人暮らし』最終回のネタバレあらすじ

この短期連載がうまくいけば、長期連載の可能性もある…。

そう担当編集の矢野(戸塚純貴)に言われ、狩野(横山裕)は燃えていた。

狩野にはどうしてもこの仕事を成功させたい理由があったのだ。

 

〆切が近づき、ここ2、3日ろくに狩野は寝ていない。

 

それでもコタロー(川原瑛都)のことを気にかける狩野に、元カノのあかね(高梨臨)はヤキモキ…。

コタローに『進ちゃんの重荷になってるのがわからないの?』と言い放ち、しばらく自分が幼稚園の送り迎えをすると宣言する。

 

そんなある日、あかねは花輪先生(西畑大吾)からこどもおたのしみ会の案内をもらう。

見るとそれは、狩野の漫画の〆切日!

そこに狩野がお迎えにやってきて、あかねは案内状を隠してしまう。

 

コタローはそんな2人のやり取りを見て、1人先に歩き出すのだった。

 

迫りくるコタローの父!

そんな中、弁護士の綾乃(百田夏菜子)に探偵の青田(間宮祥太朗)から連絡が入る。

なんとコタローの父親から『コタローの居場所を探してほしい』と、また依頼があったというのだ!

 

現在調査中といって引き延ばしてはいるものの、別のルートから誰かに接触するということもある。。

 

その不安はズバリ的中!

父親(滝藤賢一)はコタローと施設で一緒だった佑(松島聡)のもとを訪れていた!

 

佑はすぐにコタローに報告。

『もしかして、コタローに寄付されているお金が目的なんじゃないか?

このままここにいて大丈夫か?』

 

それを聞き、コタローは密かに綾乃に ある頼みごとをするのだった。。

 

もしかしてみんな無理!?

一方、田丸(生瀬勝久)は『最近、コタローきゅんが冷たいんだよね~』と美月(山本舞香)に電話。

おたのしみ会が今週の金曜日にあることを知る!

 

でもあいにく田丸は、息子の勇太との面会日。

美月もバイトでギリギリ間に合うかどうか。

狩野は〆切だから無理だろうし。。

 

誰も来れないと知ったら、どんなにコタローは悲しむだろう。。

なんとかできないものかと美月たちは頭を悩ませた。

 

こどもおたのしみ会

そして金曜日がやってきた。

あかねがコタローを幼稚園に連れていこうとしていると、眠そうな顔で狩野が現れた。

 

今日がおたのしみ会であることを悟られないよう案内状を隠し、あかねは『今日は漫画の〆切なんだから』と狩野を部屋に戻す。

 

そして岡先生(峯村リエ)と花輪先生によるフラメンコから「こどもおたのしみ会」が始まった!

 

アパートを出ていこうとするコタロー

その頃、狩野の部屋には綾乃が来ていた。

 

その理由はひとつ。

コタローに『このアパートを出て、新しいアパートをさがしてほしい』と頼まれたからだった。

 

強くなるために1人暮らしを始めたのに、

みんなに助けてもらってばかりだと気づいたというコタロー。

 

そんなコタローを放っておけるわけがない。

 

『すいません、俺、行かないと』

 

狩野は綾乃に謝り、幼稚園に走った。

 

みんなの前で

幼稚園では年長・星組による歌と演奏が始まっていた。

親たちの前で誇らしげな顔でステージに立つ子供たち。

そんな中、コタローだけはいつもよりさらに暗く、無表情だった。

 

そのとき、窓にへばりつき、怪しく中をうかがう狩野の姿が!

狩野は忙しくてもちゃんと今日が「おたのしみ会」だと覚えていたのだ!

 

『どうして?今日は大切な〆切日なのに』

 

驚いて外に出てきたあかねに、狩野は当然のように告げる。

 

『これが終わったら戻ってソッコーやる。

 

ここ何日か、これのために徹夜した。どうにかメドはついている』

 

ただのアパートの隣人になぜそこまでするのか、あかねは疑問だった。

 

めんどうをみる義務だってない。

責任だって取れない。

一生、めんどうをみていくなんて無理でしょ?

 

あかねや佑、青田から言われた言葉が狩野の頭の中に渦巻いた。

 

それでも狩野は、事情があってコタローの成長を見れない親の代わりに、せめて記憶してやりたかった

その記憶は、コタローが”生きている証”だから。。

 

たしかにあかねの言うとおり、コタローの人生に責任をもつことはできない。

ひょっとしたら明日にでも離れ離れになってしまうかもしれない。

だからこそ狩野は、今だけでもコタローの1日1日を記憶したいと思ったのだ。

 

そのためにも、なんとしてでも漫画の仕事を成功させる!

失敗したら、自分のめんどうをみていたせいだとコタローは落ち込むだろう。

 

そのとき、あかねは自分が考えていたことがまるで逆だったことに気づく。

 

それを表すように、田丸が息子の勇太を連れて走ってきた!

あとを追うように美月もやってきた!

 

中に入ると演奏が終わり、『ぼくらはみんな生きている』の歌が始まったところだった。

 

ぼんやりと歌い出したコタローは、咳払いを耳にしてハッと顔を上げる。

そこには「笑顔、笑顔~」とジェスチャーで伝える狩野と、田丸、勇太、美月の姿があった!

 

生き生きと大きな声で歌い始めるコタローを見て、

『子供たちの成長には驚かされるばかりです』と涙ぐむ花輪先生。

『花輪先生だって立派に成長してますよ』と岡先生は笑って言った。

 

またね

おたのしみ会が終わり、田丸は勇太を送っていくため帰っていった。

『またな、コタロー』

 

『私も元気もらえた! コタローちゃん、またすぐね』と美月。

 

さよならは言わない。

またいつだってコタローに会いたいと思っているから。

 

ここが俺たちの家

3人を見送ると、あかねはコタローと目線を合わせ、

『ごめん、私の勘違いだった』と謝った。

 

『コタローくんはお荷物なんかじゃない。

 

むしろ支えてくれてたんだね。

 

進ちゃんはね、コタローくんがいるから漫画のお仕事を頑張れるんだって。

 

コタローくんは必要な存在みたい。

 

進ちゃんのこと、よろしく頼むね』

 

『私、今でも好きだから』

『え?』

『進ちゃんの漫画』

 

そう言って切なそうな顔で笑い、あかねは去っていった。

でもその顔は陰になり、狩野には見えなかった。

 

『じゃ、仲直りすんだぞ~』

『なんなんだ、もとはといえばおまえが。。』

 

そのとき、狩野はじっとコタローが自分のことを見上げていることに気づいた。

 

『・・・ちゅーわけで、たしかにおまえはみんなに助けられているところもある。

 

でもそのぶん俺らにいろんなことを教えてくれている。

 

というわけで、トントンだ。

 

それが「一緒に強くなる」ってことなんじゃねーの?』

 

『・・・わらわは、ここにいてもいいのであろうか?』

 

そう尋ねるコタローに、狩野は「アパートの清水」のほうを見つめて答える。

 

 

『おう、ここが俺たちの家だ』

 

コタローの支え

そしてもう1人、気づかないうちにコタローに支えられていたものがいた。

綾乃だ。

 

綾乃が子供が苦手なことにコタローは気づいていた。

気づいていて、

『わらわの両親もわらわのことが苦手だったときがあったぞよ。

だから綾乃どのの力になりたい。仲良くなりたい』

所長(光石研)に言ってくれていたのだ。

 

それを知り、綾乃は胸がいっぱいになった。

 

とのさまんのサプライズ

そしてついに「とのさまん」の最終回が放送され、コタローは狩野と一緒に最後まで見届けた。

 

『最後までつまらなかったな~。さあ、早く寝るぞ』

狩野は早くテレビを消すようコタローを促すが、コタローはテレビの前から動こうとしない。

 

「街とピアノ」の2015年6月12日放送より…

 

置いてあるグランドピアノに笑顔で近寄ってきたのは、なんとコタローの父と母(紺野まひる)だった!

 

父親がピアノを弾く横で、大きなお腹を愛しそうになでながら、流れるメロディーに体をゆだねる母。

そのお腹の中にはコタローがいるにちがいない。

そんなふうに2人が仲良くしている姿を見るのは、初めてだった!

 

『コタロー。

おまえはちゃんと愛されて生まれてきたんだな』

 

『うむ…』

 

コタローの脳裏に、お母さんが出ていった時の言葉がよみがえる。

『コタロー。ママがいなくてもちゃんと生活していくのよ』

その後に、お母さんはこう言ったのだ。

 

『ママ、絶対…、絶対に帰ってくるから…。

 

またコタローと一緒に暮らせるように、頑張るから。

 

だからそれまで1人でもちゃんと生きていって…』

 

お母さんはコタローを置いて出ていったわけじゃない。

戻ってくるために、帰ってくるために出ていったのだ。

 

テレビを見ていると、画面の中の母がコタローを手招きしているような気がした。

父も笑って、コタローを呼び寄せる。

 

2人の間にコタローは笑って走り寄り、ピアノの弾き方を教えてもらった。

 

そのとき、なぜ自分が「とのさまん」が好きなのか、コタローは気づいた。

 

『父上の声に似ているのである!』

 

『そっか…』

『うむ!』

 

コタローの言葉に、狩野は優しくうなずいた。

 

コタローからの手紙

その頃、青田は調査報告の代わりに、コタローからの手紙を父親に送っていた。

 

ベンチに座って封筒からコタローの手紙を取り出し、読み始める父上。。

 

ちちうえ

 

わらわはまだ ちちうえにあうことはできぬぞよ。

 

まだ よわきもののわらわゆえ、ちちうえをがっかりさせてしまうのである。

 

いつかなんでもできる、つよきにんげんになってからあいたいぞよ。

 

そして わらわのことをすきになってほしいのである。

 

それを読み、父上は目を潤ませ、は~と深く息を吐いた。

 

コタローの夢!

コタローは大家のじーさんとばーさん(イッセー尾形)からバイト代をもらい、アパートの看板を塗り直すことに。

狩野もそこに駆り出される。

 

赤いポストの貯金箱を持ち、新しくできた夢を嬉々として語るコタロー。

 

それは、いつかお城のように大きな家を建て、

 

父上と母上、狩野やみんなと一緒に暮らすこと!

 

『え?俺も?』

コタローの夢の中に自分も入っていることを知り、にやける狩野。

『おぬし、何をデレておる』

『デレてねーよ!おまえも手伝えよ』

 

赤い貯金箱を置き、水色のペンキを塗り始めると、田丸が部屋から出てきて手伝い始めた。

 

すると201号室に戻ってきた美月が『アップルパイができたよ~』と部屋から出てくる。

 

そうして完成したのは、水色に黄色い枠、白い可愛らしい文字の「アパートの清水」!

 

4人はできあがったばかりの真新しい看板を掲げ、

ペンキのついた顔で誇らしげに見上げるのでした。

 

 

──おしまい──

 

 

『コタローは1人暮らし』最終回の感想

つよきものになるために1人暮らしを始めたコタローが手に入れたのは、心強い仲間たちでした。

 

どちらかが一方的に支えてるんでも支えられているのでもない。

狩野が言うところの「トントン」

弱いところも強いところも補い合い、笑って生きていけたら最高だ。

 

彼らはお互いのことをすべて知っているわけじゃない。

知ろうとしているわけでもない。

適度な距離感を保ちつつ、必要があれば助け合う。

 

おたのしみ会に行くために、勇太を連れてきた田丸。

バイト先から駆けつけた美月。

 

コタローの成長をこの目に焼きつけようと、徹夜して原稿を頑張っていた狩野。

 

漫画を頑張るのはコタローのためじゃなく、自分のためでもあるんだけど、もしうまくいかなかったら自分のせいだと思うだろうと、そこまでコタローを思いやる狩野が優しい。

 

コタローがステージから狩野たちを見つけ、生き生きと歌い出すところは最高でした。

 

いつの間にか、みんなのいる場所がコタローの居場所になっていたんだ。

 

誰かと寄り添いながら生きていくことは、悪いことじゃない。

そう思えたから、コタローにはみんなで暮らすという新しい夢ができたんじゃないかな?

 

「とのさまん」が最終回で起こしてくれた奇跡。

とのさまんの声がお父さんの声に似ていたことも、お母さんがとのさまんの真似をすると笑ってくれたこともみんな、この日のためだったのかもしれない。

 

3人をつなぐ、優しい記憶。

お母さんとお父さんに呼ばれてその間に飛び込んでいくコタローはこの上なく幸せそうでギュッと抱きしめたくなった。

 

でも綾乃のように子供が苦手だったり、母上のように生まれてから子供が苦手だとわかることもある。

 

コタローは綾乃の知らないところで、そんな綾乃にも寄り添いたいと思っていた。

子供が苦手な綾乃に、コタローはお母さんの姿を重ねていたのかもしれない。

 

コタローの言葉に優しく『そっか』と答える狩野が好きでした。

なんであんなに優しい声が出るのか、魔法みたい。

 

水色に塗り替えられた新しい看板には、可愛らしい文字で「アパートの清水」の文字が並ぶ。

 

それを見上げる4人の顔には希望の色しかなく、美月もアパートに戻ってきて賑やかそう!

 

コタローがいつまでこのアパートで暮らしていくのかはわからないけど、これからもコタローを包む世界が優しく光り輝いていることを願わずにはいられません。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(◍•ᴗ•◍)✧

またの〜。

 

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