『ライオンのおやつ』5話ネタバレと感想│切なすぎる「ごめんね」と「キス」。最後に伝えたいことってなんだろう

にこ

今回は、2021年7月25日放送『ライオンのおやつ』5話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

5話では、雫(土村芳)が弘人(石丸幹二)と再会!ずっと心につかえていた気持ちを伝えます。

 

そしてついに、雫がおやつをリクエスト!

 

はたして雫のおやつは選ばれるのでしょうか…?

それではさっそく、5話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

『ライオンのおやつ』5話のネタバレあらすじ

痛みと不安でなかなか眠れず、雫(土村芳)は睡眠導入剤を飲むことに。

前は普通にできたことが少しずつできなくなっている。

雫は朝食をとらず、ベッドに伏せていることも多くなった。

 

部屋の外に出ると、先日亡くなったももちゃんの母・千春(星野真里)と兄・一輝(浅川大治)が来ていた。

先生(三浦浩一)マドンナ(鈴木京香)も一緒になって何かを探している。

 

先生の部屋の棚から、ももちゃんの手紙が見つかったのだ。

「ママとお兄ちゃんへ」

折りたたまれた小さな紙を開けると「ベッドの下」「リクエストボックスの下」と次の場所が書いてある。

 

千春たちは宝探しのように次から次へと見つけ、嬉しそうに開いた。

でも次の瞬間、千春は顔をくしゃくしゃにして泣き出した。

 

「ママ、お兄ちゃんだいすき」

と書かれていたからだ。

 

千春はまだ、ももちゃんがいなくなったことを受け止めきれず、思い出して涙が流れてしまうときがある。

 

そんなときはライオンの家にきてくださいと、マドンナは言う。

ここではよく、ももちゃんの話をする。

 

ももちゃん、りんごが好きだったなぁとか。

ももちゃんの「まいったな~」という口癖が可愛かったなぁとか。

ここでは周りに気を遣わず、たくさん話すことができる。

 

死んだからってそこで終わりじゃない。

残された家族の人生は続いていく。

だから…。

 

ひさしぶりにももちゃんの話ができて少し心が軽くなったのか、千春と一輝は明るい表情で帰っていった。

 

弘人からの手紙

雫のもとには、弘人(石丸幹二)から手紙が届いていた。

病気のことを伝えたものの、このまま1人で死んでいくことを選んだ雫。。

 

でも「やっぱり会いたい、会って話したい」という弘人の言葉に、雫の心は揺れていた。。

 

その夜、雫は思い立って、おやつのリクエストを書いた。

 

アワトリス氏の仕事

次の日曜日のおやつの時間。

雫は1人でベッドから起き上がるのもままならず、車いすで食堂に向かった。

 

残念ながらその日選ばれたのは、アワトリス(和田正人)のティラミスだった。

 

アワトリスさんがおやつを選んだ理由を書かないのは、直接話したいから。

みんなは聞きたくなさそうだが、アワトリスさんは立ち上がって話し出す。

 

実はアワトリスさんはここに来る前、国家機密を扱うような重大な任務についていたらしい。

 

それにアワトリスさんはいつも1人。

家族がお見舞いにきているのを見たことがない。

 

でも『来てるよ、しょっちゅう』とアワトリスさんは嘘をついた。

 

弘人との再会

そのとき、チャイムが鳴り、弘人が妻の早苗(西田尚美)と娘の梢(新井美羽)を連れてやってきた。

雫に会いにきたのだ。

 

マドンナに支えられて歩いてきた雫を見て、弘人たちは戸惑う。

 

『ごめんな、約束破って…。』

謝る弘人に、

『来るような気はしてた』

と雫は答える。

 

でも体がしんどくて、雫はしばらくベッドで休ませてもらうことにした。

 

こんな姿を見せたくなかった。

けど、これってチャンスなのかも。

雫は神様がくれた最後のチャンスだと思い、弘人たちと向き合う覚悟を決めた…。

 

言いたかったこと、やりたかったこと全部

翌朝、雫は弘人たちと一緒に朝食を食べた。

昨日のギクシャクした空気も薄れ、会話も弾む。

 

雫は弘人ではなく、早苗に散歩に連れていってほしいと頼み、車いすにのって海へ行った。

 

広い海を見ながら、雫はずっと早苗のことが苦手だったと打ち明ける。

心を開けないというか、弱いところを見せられないというか。。

早苗はそれに気づいていた。

 

でも母親になるのは無理でも、友達ぐらいにはなれるかなぁと。

雫が成人したら行きつけの飲み屋さんに一緒に行けたらいいなぁと、早苗は思っていた。

 

けど、そのとき高校生だった雫は逃げるように家を出て1人暮らしを始めた。

やっとお父さんの面倒から解放される、新婚生活楽しんで…と嘘をついて。

 

『関わりたくなかった』と正直に話す雫に、

『感じ悪…。』と早苗も素直に返す。

 

『ふふふ、そういうこと病人に言いますか?』

『そっちが吹っかけてきたんでしょ~?』

 

『やっぱり根本的に私たち合わないですね』

『だね…』

 

でも雫はさっき、早苗が連れていきたいと言っていた飲み屋が少し気になった。

それは駅前の汚い店で、雫がずっと気になっていた店だった。

 

『嘘~!めちゃめちゃ美味しいんだよ!?』

早苗が言うと、

『行ってみたかったな~』

と雫はつぶやき、

早苗に父のことをよろしくお願いしますと頼んだ。

 

弘人は鈍いところがあるのでイラっとすることもあるけど、それに助けられたこともある。

あ、そういうとこあるよね~。

やっぱりそう思ってました?

 

ここに来てやっと、2人は心を通わせることができた。

 

弘人と過ごした日々

弘人がそわそわしながら待っていると、早苗と雫が楽しそうに笑いながら帰ってきた。

 

『じゃあ、お父さんお借りしますね』

 

雫が早苗に断ると、待ってましたとばかりに弘人は雫の車いすを押して部屋へ連れていく。

弘人はベッドの上で雫を膝枕すると、子どもの頃のように耳かきをしてくれた。

 

『ねえ、私を引き取るとき、嫌じゃなかった?

本気でチェリストを目指してたんでしょ?』

 

雫はずっと心に引っかかっていたことを弘人に尋ねた。

 

でも嵐の晩にいきなり両親を事故で失った雫を、誰がひとりにできるというのだろう。

弘人は雫と暮らすのは当然のことだと思っていたし、一緒にいて楽しかった。

 

慣れない縫い物や、PTAの会合。

雫が熱を出したときには、夜通し看病して病院へ連れていってくれた。

弘人はいつだって本当の父親のように雫を大切にしてくれた。

 

それなのに雫は、死んだ後にわかる感じでいいやなんて思ってしまった。

 

『ごめんね…』

『ごめんなさい…。ごめん』

 

泣きながら謝る雫を見て、弘人も涙する。

 

ふ~っ。

弘人は子どもの頃してくれたように、雫の耳に息を吹きかけた。

 

穏やかな日々

その間、梢はライオンの家の中を見て回っていた。

 

ロビーで、マスター(モロ師岡)が家族と面会していた。

倉敷にあったマスターの店は、夕日が差し込む素敵な店だったという。

 

それをイメージして絵の得意なシンちゃん(名村辰)が3人の似顔絵を描く。

笑顔の3人の後ろには夕日に染まった虹雲が光り、

マスターたちは、わ~っと顔を輝かせた。

 

それを見て、梢も笑顔になった。

 

後悔

一方、明日葉畑では…。

タヒチ(竜星涼)のところで農業体験をしている純(柳生みゆ)が、雫にひどいことを言ってしまったと後悔していた。

 

余命宣告をうけた人に会うのも初めてだったし、何も考えずに「2か月後にはできると思うので…」と未来の話を口にしてしまった。

 

でもそれがいいところでもあると、タヒチは言う。

純のそういう周りのことは全然気にせず、自分が思ったことにだけまっすぐなところ。

 

『なんかそれって、バカみたいじゃない?』

『アハハハ』

『ちょっと~!』

そう言いつつも、純は雫とタヒチのことが気になっていた…。

 

最後のわがまま

雫は弘人たちに、自分が亡くなった後の話をした。

遺骨はこの島に埋葬してもらうこと。お葬式はしないこと。

全部、あとのことはマドンナにお願いしてある。

 

『だから、私のことは心配しないで。

会うのはこれで最後にしたい。

電話も、これからどんどんしゃべるのも辛くなっていくと思うし、

それに今、すごく幸せだから。

この笑えてる今の姿が、みんなにとっての私の最後の姿でありたい。

ごめんね、最後までわがままで』

 

雫が笑顔で言うと、弘人は黙って涙をこらえてうなずき、早苗たちもうなずいた。

 

雫のリクエスト

その日のおやつの時間。

選ばれたのは雫のミルクレープだった…!

 

小学3年生のとき、雫は弘人の誕生日に初めて1人でケーキをつくった。

選んだのは、ミルクレープ。

オーブンを使わないから自分でも作れると思ったのだ。

 

心配して見に来る弘人に、

『来ちゃダメ!』

と雫は笑って注意する。

 

今まで雫の誕生日を弘人がお祝いしてくれることはあっても、雫が弘人の誕生日をお祝いしてあげたことはなかった。

 

生クリームを泡立てて、何枚も生地を焼いて、生クリームやジャムを塗りながら重ねていった。

今思えばなんてことのない作業だけど、当時の雫にとっては大きな挑戦だった。

 

『ジャ~ン!』

雫が弘人の目隠しをとると、

『うわ~!これ、雫がつくったの?』

と弘人はすごく喜んでくれた。

 

完成したミルクレープは決して上手な出来ではなかったと思います。

 

でもそのとき喜んでくれた父の顔はいまだに忘れられません。

 

とてもいい思い出です。

 

マドンナが雫の手紙を読み終わる。

照れくさそうに雫が隣に座っている弘人の顔を見上げると、弘人は嬉しそうに何度もうなずきながら、溢れ出るものをこらえた。

 

みんなから拍手が起こり、早苗も梢も笑顔で拍手する。

 

みんなにミルクレープが配られ、ひと口食べた弘人は当時のことを思い出したのか、こらえきれず泣き出した。

 

その後、シンちゃんに家族で似顔絵を描いてもらった。

 

短い間だったけど思い出をたくさん作って、弘人たちは帰っていった。

 

『マドンナさん、最期までよろしくお願いします』

『はい』

マドンナは雫の顔をのぞきこみ、優しく微笑んだ。

 

最後のキス

雫はタヒチに頼み、車でお気に入りのベンチに連れていってもらった。

 

雫はこの前、家族と会って自分の気持ちを正直に伝えられたことを報告した。

それもタヒチが相談にのってくれたおかげだ。

 

でもやっぱり、つらくて。。

雫は死ぬことを全然受け入れられていなかった。

 

『もっと、生きたい。まだ生きたいんです』

 

雫は笑顔でそう言うと、

『キスしてもいいですか…?』

とタヒチが答える前にキスをする。

 

 

驚くタヒチの頬を包み込み、雫はもう1度、長いキスをした。

 

 

~6話につづく~

 

 

『ライオンのおやつ』5話の感想

ももちゃんが残した手紙。

いつの間にそんなことをしていたんだろう?

準備しているときのももちゃんの様子を想像すると微笑ましい。

亡くなってからもお母さんたちを楽しませてくれるなんて。

 

大好きなんて言われたら泣いてしまう。

ぽっかりと空いた穴が埋まることなんてないのかもしれない。

でも残された人たちはこの世界で生きていかなくちゃいけない。

 

そんな千春の姿を見て、雫はお父さんの気持ちに想いを馳せる。

人生、亡くなったら終わりというわけじゃないんだと…。

 

弘人が島にやってきて、はじめは拒否してしまう雫。

でもこれは神さまがくれたチャンスだと思い直し、自分の正直な気持ちを伝える。

どちらかといえば、わだかまりを感じていたのは早苗に対してだったのかもしれない。

 

偶然なんですが、早苗さんというのが、うちの再婚してできた母と同じ名前でして、雫の気持ちが2倍3倍増しで伝わってきました。

別に嫌いなわけじゃないんです、でも反りが合わない。

かと言って私の場合は、父ともうまくいってないんですが(;´∀`)

 

そういう人生の宿題を死ぬ前に片付けるといったらなんですが、心残りはすべて消化したほうがいいですよね…。

雫が本音で早苗さんにぶつかっていって早苗さんもそれを受け止めて、ひょんなとこから打ち解けて…。

最後に笑いあえてほんとよかったと思いました。

 

想い出のミルクレープも弘人と一緒に食べることができてよかった。

最初はアワトリスさんのおやつが当たって、これで2度目じゃん!って思ったけど、かえって家族でいるときに食べられてよかったんだと思う。

 

アワトリスさんの過去もチラホラ出てきて、気になるなぁ。

 

予告で出てきた雫の『裏切り者』というセリフがどういう意味なのかも気になりますね。

死ぬ前にそんな展開になるなんて、心臓が痛い…。

 

タヒチは雫のことをどう思ってるのか、ほんとの気持ちが知りたいよ〜。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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