『ライオンのおやつ』6話ネタバレと感想│みんなが選ぶ未来。最後まで人生、何が起きるかわからない。

にこ

今回は、2021年8月1日放送『ライオンのおやつ』6話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

ベッドで過ごすことが増えた雫(土村芳)に、マドンナ(鈴木京香)はライオンの家で起こったことを語って聞かせるように…。

 

マスター(モロ師岡)はライオンの家を出ることを考え始め、息子の直弥(萩原利久)は、大学卒業後の進路に悩んでいた。

 

そんな中、アワトリス(和田正人)に衝撃の出会いが…!?

 

いろんな変化が起きる第6話、見逃せませんよ~。

それではさっそく、6話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

『ライオンのおやつ』6話のネタバレあらすじ

雫(土村芳)タヒチ(竜星涼)にキスをし、

『ありがとうございました』

とお礼を言う。

タヒチはただ『はい…』と切なそうな表情で答えた。

 

『やっぱり、ここから見る景色は綺麗ですね』

 

目の前に広がる美しい景色が涙でにじみ、しばらく雫とタヒチはそうしていた。

 

雫はライオンの家まで送ってもらうと、あの畑に行けるのは今日で最後かもしれないとタヒチに伝えた。

 

『思い出づくりに使われて迷惑ですよね。でも私的には、やった!って感じです』

 

その様子を陰から見ていたアワトリス(和田正人)は『負けてられん…』と変な競争心を燃やす。

 

一方、マスター(モロ師岡)は部屋でコーヒーを淹れていた。

35歳で脱サラし、念願だった喫茶ムッシュを開店したマスター。

レコードなんかも置いていて、先生(三浦浩一)の作詞した曲もよくかけていた。

 

雫を心配するみんな

この頃から、雫は痛みや不安で眠れないため、睡眠薬を飲むようになった。

 

『眠れる美女になりましょうか?』

 

いつものように明るい笑顔で、マドンナ(鈴木京香)が部屋にやってくる。

雫はこのまま、部屋から出ることができなくなるような気がして寂しい…と不安を漏らす。

 

『私も考えます。雫さんがどうしたら穏やかに過ごせるか…』

マドンナが答えると、雫はベッドに重い体を横たえ、言った。

 

『そうですね…。

昔のことやこれからのことを考えて不安な気持ちになるより、今を楽しんだほうがいいですね』

 

雫のそばにはいつも六花がぴったりと寄り添っていた。

 

朝になると、舞さん(濱田マリ)が部屋に朝ごはんを持ってきてくれた。

その次はシスター(梅沢昌代)ヘルパーさん(伊藤修子)

 

マスターはコーヒーを淹れてきてくれ、

先生は『俺のプリン食べてないよな?』と訳のわからないことを言い、

アワトリスは『こないだ会った子から返事が来ない』と相談に来る。

 

なぜか前よりも忙しくなってしまい、雫は困惑。

でもみんなの顔を見るとなんだか安心した。

 

それを聞いたマドンナは、雫が部屋にいてもみんなのことがわかるように、ライオンの家で起こったことを雫に語って聞かせるようになった。

 

マスターの決心

マスターは最近体調もよく、医師からも病気の進行が緩やかなのかもしれないと言われ、ライオンの家を出て家に戻ることを決意する。

 

でもそんなことをしたら、みんなが裏切られたような気になるのではないか?

そう思ったマスターは、雫に相談する。

 

ここにいるみんなとは“同志”というか、

同じ境遇だから通じ合えるようなところがある。

なのに自分だけそこから抜けたら、雫を傷つけるのではないか。

 

マスターがじっと雫の顔を伺うと、

『行かせない…。裏切り者…』

と雫がつぶやき、緊張が走る。

 

マスターが肩を落とすと、

『なんて、言うと思いました?』

と雫は表情を緩め、微笑んだ。

 

『すごく嬉しいです。よかったですね』

『本当ですか?』

『本当です。マスターのおかげで、元気が出ました』

 

雫の言葉に、マスターは安心した表情を浮かべ、

このことをみんなに伝えるのは、もう少し後…。

「リクエストしたおやつを食べてからにしたい」

と打ち明ける。

マスターは全然当たらなくて、ちょっと意地になっているのだ。

 

『早く当たるといいですね』

雫は心からそう思った。

 

妹への想い

日曜日のおやつの時間。

雫の体調も落ち着いていて、参加することができた。

 

雫は知らなかったが、最近、シマさん(かとうかず子)は体調を崩し、休んでいるという。

そのせいか、舞さんも元気がないようだ。

 

今日こそ、自分がリクエストしたおやつが当たってほしいと祈るマスター。

でも選ばれたのはそこにいた誰でもなく、シマさんのぼた餅だった。

 

シマさんは子どもの頃、妹の舞さんのことがあまり好きではなかった。

なぜならお母さんが妹ばかり可愛がっていたような気がしたからだ。

 

でもある時、舞さんが友達の家に遊びに行き、お母さんと2人きりになった。

初めてシマさんは『おやつが食べたい』と母親に甘えた。

その時作ってもらったのが「ぼた餅」だった。

 

いつも仕事で忙しいお母さんはあまり料理をしない人だったが、張り切って作ってくれた。

だから小豆も固くて、たまにゴリッとするのが混ざっていた。

 

でも、そのぼた餅が美味しいのなんの。

シマさんはおなかを壊すわよと母に止められても食べ続けた。

このぼた餅だけは妹に渡したくなかったのだ。

 

今回、シマさんがぼた餅をリクエストしたのは、舞さんに謝りたかったから。

 

ずっと隠してきてごめんね。

シマより。

という言葉で、手紙は結ばれていた。

 

舞さんは今までそのことをまったく知らなかった。

ぼた餅のことも、シマさんがそんなふうに思っていたことも…。

 

たしかに若いときはそんなに仲が良くなかった。

でも2人とも結婚して、子どもも独立して、夫に先立たれて、なんか暇だね〜と言っていた時に、ライオンの家で働かないかとマドンナに誘われて。

それで今みたいな関係になれたのだ。

 

シマさんは若い頃に乳がんの手術を受けていて、1年前に再発。

でもここで料理していたほうが調子がいいとずっと続けていた。

 

けど最近、体調を崩して治療のために本土の病院に入院している。

退院したらライオンの家の空き部屋に入居する予定で、もう入居手続きも済ませてある。

きっとそのとき、リクエストボックスに入れたのだろう。

 

お皿に並んだあんこときな粉のぼた餅を見て、

『なんかシマさんと舞さんみたいですね』

と雫はつぶやく。

それを聞き、嬉しそうな舞さん。

 

するとガリッ。ゴリッとあちこちで固い小豆を噛む音がして、みんなが顔をしかめた。

 

『あれ?小豆、固かった?』

 

おやつが得意な舞さんだが、小豆を炊くのだけはシマさんのほうが得意なのだ。

舞さんは母親に似て、せっかちだから…。

 

『でもそれって、当時シマさんが食べたぼた餅がちゃんと再現されてるってことですよね』

マスターの言葉に、みんなの心に温かいものが広がる。

 

マドンナは柔らかな笑みを浮かべ、シマさんが書いた手紙を舞さんに手渡した。

 

このままでいいのかな?

一方、マスターの息子・直弥(萩原利久)は就活するも、何社も落ちまくっていた。

 

やっと1社から内定をもらいホッとしていると、明日葉畑に向かうタヒチと純(柳生みゆ)の姿を見かける。

 

その夜、バーに行った直弥は、タヒチが畑もバーもやっていることを知り、驚く。

タヒチ曰く、純は「旅人」。

好きなことをやるために転々としていて、ここに来る前はフランスでワインを造っていたという。

 

それに対し、直弥は内定をもらったものの、

本当にこれでいいのか、自分がやりたいのは本当にこういうことなのかと思い悩んでいた。

 

そのとき、お客さんが入ってきてタヒチと純は接客に向かう。

やりたいことを見つけ、生き生きとしている2人が、直弥の目にまぶしく見えた。

 

シマさんの帰宅

そんなある日。

シマさんが退院してライオンの家に戻ってきた!

 

どんな顔をしたらいいのかわからず、舞さんが緊張の面持ちで立っていると、

『ぼた餅、当たったんだって?』

とシマさんのほうから話しかけてきた。

 

『ごめんね』

シマさんが謝ると、

『小豆、うまく炊けなかった…』

と舞さんは唇をとがらせ、子どものように答える。

 

『今度、教えてあげる』

シマさんは舞さんの手を握り、微笑んだ。

 

今思えば…。

シマさんが帰ってきて賑やかになったものの、

やれ、使っている皿が違うの、床が濡れてるから早く拭かなきゃと、

スタッフのシンちゃん(名村辰)カモメちゃん(蔵下穂波)へのチェックが厳しくなり、2人はへとへと…。

 

でもそんな不満を持ちながらの生活も、今思うと幸せだったなぁと、雫は思う。

あの頃は、あたりまえに明日が来ると思っていたから…。

 

『次のおやつ、いけるかな。いきたいな。。』

 

雫の手をマッサージする手を止め、悲しそうにマドンナはベッドに横たわる雫を見つめた。

 

人を笑顔にする力

翌朝。

マスターの奥さんと直弥が食堂にやってくると、舞さんが朝食の新メニューをみんなに振る舞っていた。

 

ニューヨークで流行っている「コンジ―」

お米をココナツミルクで煮込んで、フルーツやグラノーラをトッピングしたものだ。

 

それを食べた直弥は『美味しい!』と感動!

笑い合いながら食べているみんなの顔を見て、笑顔になる。

 

アワトリスの決意

一方、アワトリスはライオンの家ではなく、別の場所で両親と会っていた。

 

アワトリスは両親が来られないように、どこのホスピスにいるかも教えていないようだ。

亡くなるとき、両親を呼ぶよう、オーナーには伝えてあるという。

 

『友彦。私たちはおまえとできるだけ一緒にいたいと思っている。

うちに戻ってこないか?』

 

父親はそう言うが、アワトリスは考えを変える気はなかった。

最期はライオンの家で、と心に決めていた。

 

泣いている母を支えるようにして帰っていく2人。

アワトリスはやるせない気持ちでその姿を見送った。

 

運命の恋

その帰り道。

アワトリスは道の途中でふらつき、石垣に寄りかかる。

 

すると『大丈夫ですか?』と軽トラから女性が降りてきて、

アワトリスはひと目見て恋に落ちる。

 

『は、はい…。大丈夫です』

 

それは純だった!

 

アワトリスはライオンの家まで送ってもらうと、純をお茶に誘う。

でも純はまだ仕事がある。

アワトリスの勢いにたじろぎながら、純が断ると、

『じゃあ、これ…』とアワトリスは純に名刺を渡す。

 

『彼女募集。末期がんでも待つ祈願…』

それを読んで、純はドン引き…。

アワトリスは満面の笑みで笑っている。

 

すっかり気をよくしたアワトリスは、雫の部屋に顔を出すと、

『雫ちゃん、俺も頑張る。ウフフフフ』

と笑って去る。

『ん?』

雫はなんのことかわからず、首をかしげた。

 

直弥の挑戦

一方、ライオンの家では、シマさんの代わりに働いてくれる即戦力のある調理師を募集していた。

 

それを知った直弥は『ここで働かせてください!』とマドンナと舞さんに頼む

 

大学の単位はもう取ってあるし、明日から働ける。

内定も辞退する。

 

直弥はこの前、みんなが朝食を食べているのを見て思ったのだ。

僕もこういう仕事がしたい。

みんなを笑顔にできるような、そんな力になるものを作れるようになりたい…と。

 

マドンナは父親であるマスターに相談した。

マスターは反対というより、調理経験のない直弥がみんなに迷惑をかけるのではないかと心配していた。

 

マドンナが『未経験者は募集していないの』と申し訳なさそうに直弥に謝ると、

後ろで聞いていたシマさんがつかつか直弥の前に歩いてきて言った。

 

『君、覚悟はある?

私の体力がもつかぎり、教えてあげてもいい』

 

『あります…!』

 

直弥の言葉にシマさんはクシャッと微笑み、マドンナと舞さんと喜び合う。

 

シマさんがドンッと直弥の胸を叩くと、直弥は『よろしくお願いします!』と深々と頭を下げた。

 

張り切るシマさん

『シマさん、張り切っていました。この子を育てあげるって』

 

マドンナがマスターに報告すると、

マスターは『そんなふうに言ってくれる人がいて…』と泣いて喜んだ。

 

『マドンナさん、ご迷惑じゃなければよろしくお願いします。

ビシバシ鍛えてやってください!』

 

翌日から、シマさんのスパルタ教育が始まった。

それを遠くから見守るマスター。

 

そうして次のおやつに選ばれた手紙を見て、

『あらま』とマドンナは直弥のほうを見つめる。

直弥は気合いを入れてうなずいた。

 

マスターのおやつ

今日のおやつ。

雫は体調が悪く、休むことにした。

初めての欠席だ。

 

雫がベッドで休んでいると、トントンとノックする音がしてマスターが入ってきた。

 

『雫さん、ご報告があります。おやつが当たりました』

 

そう言って嬉しそうにマスターは、直弥も手伝って作ってくれた”カヌレ”を見せる。

 

おやつの時間。

 

直弥たちが緊張の面持ちで見守る中、マスターは震える手でカヌレを手に取り、味わった。

 

『美味い…』

 

その言葉に、直弥は顔を輝かせ、シマさんもパチパチと無音で拍手を送った。

 

そのカヌレを雫もご馳走になった。

 

『うん…。。おいしいです…。

カヌレにはどんな思い出があるんですか?』

 

マスターは大学生の頃、ヨーロッパに1人旅に行った。

その時から飲食業につきたかったが、両親に猛反対され、銀行へ就職することが決まっていた。

 

そのとき、パリのカフェで食べたのが”カヌレ”だった。

人生で初めて食べたカヌレは、衝撃だった。

でもそれより衝撃をうけたのは、一緒に頼んだコーヒーの美味しさだった。

 

マスターは思った。

こんな美味しいコーヒーを淹れられるカフェのマスターになりたい。

 

『夢を、叶えたんですね…』

『はい…。私はこれで家に帰ります』

 

『おめでとうございます』

『ありがとうございます』

 

こうしてマスターは家に帰ることになった。

 

さよなら、マスター

ライオンの家を去るとき、マスターは直弥に「喫茶ムッシュ」のエプロンを渡した。

 

『しっかりやれよ、直弥』

『うん』

 

みんなが笑顔で見送る中、マスターを乗せた車は遠ざかっていく。

 

『こういう去り方もあるんだなぁ』

 

みんなは車が見えなくなっても、ずっと手を振っていた。

 

最後まで仲間

『マスター、出発されましたよ』

マドンナが雫に報告すると、

『寂しいけど…、やっぱり嬉しいです』

と雫は言う。

 

マスターは雫のことを”同志”だと言ってくれた。

最後にそんな仲間ができるなんて…。

 

『マドンナさん。

ここを作ってくれて…、ありがとうございます。

ここに来て…、よかったです』

 

そう言うと、雫はまた目をつむる。

マドンナはそっと雫の手を握り、温かなまなざしで雫を見つめた。

 

 

~7話につづく~

 

 

『ライオンのおやつ』6話の感想

雫がどんどん弱っていく姿がリアルで辛い…。

でもそんな雫のそばにはいつも六花が寄り添っていて。

あんなに自由で元気に飛び跳ねていた六花がずっと一緒にいてくれるなんて〜とウルッとしました。

 

そしてマドンナさんの慈悲深いお顔がほんと聖母のようで。

いつも雫のそばに寄り添ってくれて、感謝です。

 

そして念願のおやつが選ばれてライオンの家を去っていったマスター。

原作では早々に亡くなってしまうので、まさかこんな形でライオンの家を出ていくとは思わなくてびっくり。

まさにこんな去り方もあるのね〜でした。

 

念願のおやつが、息子さんが手伝って作ってくれたものなんて感無量だろうなぁ。

『美味い』とだけ言って、味わうようにかぶりつくマスターの姿が、息子に多くは語らないけどこれぞ父親って感じで素敵でした。

 

でも心の中では、直弥が本当にやりたいことを見つけてくれて、しかも自分と同じように飲食の道に進んでくれて嬉しかったでしょうね。

 

マスターが旅先で出会った1杯のコーヒーを飲んで、いつかカフェを作りたいと思ったように、

直弥は舞さんのおかゆを食べて、誰かを笑顔にしたいって思ったんだ。

 

その直弥の強い想いが、シマさんの生きる希望にもなり、繋がっていく。

シマさんと舞さんのぼた餅の話は、見てるだけでカリッゴリッとなる小豆が想像できて、お母さんとの想い出がグッと迫ってくるようでした。

 

そしてまさか、まさかアワトリス氏が恋に落ちるなんてね〜。

しかもお相手が、純とは…!びっくりしました。

でもなぜアワトリス氏があそこまで両親をライオンの家から遠ざけているのか、気になりますね。

その謎もあと2回で明らかになるのでしょうか?

 

やっぱりみんな、見えないだけでいろいろ抱えているんだよね…。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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