『六番目の小夜子』3話ネタバレと感想│しだいに沙世子との仲を深めていく玲。練習試合のシーンが青春…!

にこ

今回は『六番目の小夜子』第3話「見えない敵」のネタバレあらすじと感想をまとめました。

出典:NHK

校舎の隅にある石碑に刻まれた名前…。

 

それは転校生の津村沙世子(栗山千明)と同性同名だった。

 

こんな偶然があるのか…?

 

そんな中、黒川先生(村田雄浩)から『津村について、それしか知らないのか?もっと知るべきことがあるんじゃないか?』と言われた玲(鈴木杏)は、本当の沙世子を知っていく…。

それではさっそく、3話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『六番目の小夜子』3話のネタバレあらすじ

玲(鈴木杏)の通う中学には、”サヨコ”という言い伝えがあった。

玲は伝説の鍵を受け継ぎ、6番目のサヨコになった。

ところが津村沙世子(栗山千明)という転校生が現れ、おかしなことが起こり始めた。

彼女も同じ鍵を持っていたのだ…!

 

彼女は『私が6番目のサヨコよ』と名乗り、

沙世子と玲の話を立ち聞きしていた加藤(山崎育三郎)に『せっかく戻ってきたんだから、確かめてみたら?』と謎の言葉をかける。

 

翌日、加藤は喘息の発作で倒れ、『戻ってきた』という伝言を関根秋(山田孝之)に伝えた。

 

校庭の隅にある石碑の裏には「昭和六十三年 津村沙世子 享年十五 」と刻まれていて。。

まさか沙世子は、12年前に亡くなった津村沙世子の生まれ変わりなのだろうか?

 

学校では、加藤が喘息で倒れる前の日、沙世子に会っていたという噂でもちきりだった。

 

秋は図書館に、昭和六十三年度の卒業アルバムを見に行くが、そのぶんだけ1冊綺麗に抜き取られていた。

 

誰かが返却し忘れているのか、はたまた盗まれたのか…。

司書の先生が最後に借りていた生徒に問い合わせてくれることになった。

 

沙世子の分身…!?

そんな中、玲と沙世子はバスケ部の地区大会のレギュラー候補に選ばれる。

土曜日の練習試合の様子を見て、2人のうちどちらを先発メンバーで使うか決めることになり、ライバル心を燃やす2人…。

 

練習終了後。

玲は加藤を追いかけた夜のことを沙世子に尋ねるが、口止めしかしていないと言われる。

 

『潮田さんも私のこと、疑っているわけ?

私が加藤くんを脅したとか、呪いをかけたとか…。』

 

すると部室の中をガリガリ…と何かが走る音がした。

沙世子はまっすぐに音の聞こえるほうを指さすと、まるで操るようにス~ッと指を動かす。

 

ガリガリガリガリ…。

沙世子の指が窓の外に向けられると、音は聞こえなくなった。

外に出ていったのだろうか?

 

玲が驚いて沙世子を見つめると、

『私の分身。私の命令しだいでどこへでも動くの』

と沙世子は涼しい顔で答える。

 

『嘘…』

『信じた?』

沙世子はいたずらっ子っぽい笑みを浮かべると、レギュラーは渡さないからと出ていった。

 

玲は急いで窓を開けて外を確認するが、何もいない!

その後、玲はパンやお菓子を売っている生徒たちの憩いの場「まりや堂」へ行き、秋たちと合流した。

 

写真

秋は、沙世子の写真を撮るよう玲に頼んでいた。

卒業アルバムを手に入れたら、沙世子が12年前に亡くなった津村沙世子と似ているか確かめるためだ。

 

そこに雅子(松本まりか)溝口(鳥居紀彦)由紀夫(勝地涼)も加わり、わちゃわちゃしていると、玲の弟・耕(伊藤隆大)が通りがかった。

 

でも小学5年の耕は『独りでいるときくらい息抜きをしたい』と大人のようなことを言い、去っていく。。

 

『俺なんか、いつも1人だけどね』

最近、由紀夫の父親(つまり秋の父親でもある)はフラフラして家にいないらしい。

由紀夫と秋の両親は離婚して、弟の由紀夫は父親と、秋は母親と一緒に暮らしていた。

 

耕が歩いていると、病院に向かう沙世子とぶつかる。

『ごめんなさい、ちょっと考え事をしていて…』

花束を抱えて去っていく沙世子を見て、ハッとして耕はカメラを取り出した…。

 

同じ名前の転校生

翌日。

秋は新聞部の設楽に、卒業アルバムがないか聞きに行く。

でもなぜか新聞部にもなく、

『もしかしておまえ、亡くなった女子生徒について調べてるのか?』

と言い当てられる。

 

既に学校では、校庭の隅にある碑に刻まれた名前と、転校生の名前が一緒だと噂になっていた。

 

『そのことについてぜひ話したいという人がいる』と設楽が言うので、秋と玲が石碑の前に行ってみると…、、

そこにいたのは担任の黒川先生(村田雄浩)だった!

 

黒川によると、彼女は昭和63年にこの中学にやってきた転校生だったという。

だが文化祭の日に、家族3人で学校へ向かう途中、学校近くの国道で事故にあった。

 

グラウンドから国道のほうを見下ろした玲は、なぜかキュンとする。

 

その子の家は社宅で、建物が古くなって取り壊されマンションになっている。

だから隣近所含めて、彼女の家を覚えてくれている人は誰もいない。

 

それが12年前に亡くなった津村沙世子のことで、わかっていること。

現在の津村沙世子については、秋が神戸の写真仲間から情報をもらっていて、

ちゃんと3月まで陽光学院中に在学していて、1年生ながらバスケ部のシューティングガードのエースを務めていた。

 

つまり、2人に接点はまったくなし。親戚でもないし、赤の他人。

でも同じ名前で、同じ転校生なんて出来すぎだ。

 

玲がブゥ~とほっぺをふくらますと、

『同じ名前で、同じ転校生。おまえたちが津村について知っていることはそれだけか?

現実の津村について、他になにも知らんのか?

死んだ生徒の生まれ変わりだとか、亡霊だとか、そんなことよりもっと知ることがたくさんあると思うけどな?』

 

と急に黒川が先生っぽいことを言い、玲と秋はじっと黒川を見つめる。

たしかに、2人は沙世子について何も知らなかった。

 

ひとりぼっちの沙世子

玲が教室に戻ると、沙世子はみんなの輪の中に入らず、1人席に座って本を読んでいた。

帰りも1人。

 

みんなから荷物持ちをさせられていた溝口が

『津村さん!一緒にど~ぉ?』

と声をかけるが、

周りの女子生徒たちに『津村さんがそんなバカなことをやるわけがない』と止められ、沙世子は戸惑いの笑顔を浮かべ、去っていく。

 

そんな沙世子の寂しそうな後ろ姿を見て、沙世子の写真を撮ろうと後をつけていた玲は複雑な気持ちになる…。

 

2番目のサヨコ

一方、秋が部室で新聞部の設楽と話をしていると、ガリガリ…と何かが走り回る音がした。

『なんだ、今の…』

慌てて秋は窓の外を確認するが、何もいない。

 

『サヨコの仕業かも。。』

そう言うと、設楽は自分が知っていることを話しだした。

 

実は12年前に亡くなった津村沙世子は、この学校の2番目のサヨコだった!

「サヨコの怒りに触れて事故が起きた」

そう言い伝えられているのだ。

 

沙世子の後をつける者…

その頃、耕は花束を抱えて歩いていく沙世子の後をつけ、写真を撮っていた。

 

それに気づいた沙世子は道の角で耕を待ち伏せし、

『ずっと撮ってたよね?なんで?』

と問い詰める。

 

驚いた耕は走って逃げ、国道に飛び出し、トラックにひかれそうになる!

 

『危ない…!』

耕は沙世子に助けられ、助かるが、そこはちょうど12年前に事故が起きた場所だった…。

 

クラスできれいなお姉さんを撮って自慢し合うというのが流行っていて、耕はしかたなくそれにつき合っていた。

家族なんて撮ったらバカにされちゃうし、誰を撮ろうか迷っていたところに沙世子が現れたのだ。

 

話を聞いた沙世子はフィルムを抜き取り、カメラを返す。

『いいの?』

『つき合いでもなんでも、人が嫌がることはしちゃだめ。わかる?』

 

耕は謝るが、沙世子は『許さない。代わりにこっちにつき合ってもらう』と耕にあることを頼む…。

 

玲の好きなこと

その後、耕はごきげんで家に帰る。

ポストに「迷い猫、迷い犬を探します」というチラシが入っていたと持ってくる耕。

それを見て、母・真弓(美保純)は『こういうの玲が好きなんだ』と取っておく。

 

玲は行方不明になったペットを捜し出す仕事に興味があるのだ。

 

レギュラー争い

翌日の土曜日。

今日の3年生との練習試合で、玲か沙世子、どちらがレギュラーになるかが決まる。

 

でも沙世子は昨日、耕を助けた時に右手を怪我していた。

 

理由はわからないが沙世子が辛そうなのを見て、

『右でシュートができなかったら、津村さんのレギュラーは無理だよ』

『チャンスじゃん!』

と雅子たちは盛り上がる。

 

練習試合は、22対20の接戦だった。

試合終了間際にシュートのチャンスが訪れ、玲は雅子でも他の部員でもなく、後ろにパスをする。

 

パスを受け取った沙世子に、玲は叫ぶ。

『左で!!!』

 

沙世子が鮮やかに3ポイントシュートを決め、玲はガッツポーズ…!

 

『津村さん、やるじゃん』

『すごい~!』

みんなが沙世子の周りに集まり、玲は満面の笑みで沙世子とグータッチを交わした。

 

玲はこの前、沙世子がガリガリ…という壁の音を指さしたとき、左手だったことを覚えていた。

それに鉛筆を回してるときも、本のページをめくるときも時々…。

 

『よく見てる』

沙世子は嬉しそうに笑うと、小学校まで左利きだったと教えてくれた。

それで練習したら、どちらでもワンハンドシュートが打てるようになったのだ。

 

『なんでパスしてくれたの?』

沙世子の質問に、

『勝ちたかったから』

と玲は答える。

『津村さんなら決めてくれると思ったから』

 

その言葉に沙世子は顔を曇らせ、レギュラーおめでとうと言う。

でも怪我をしていなかったら、きっとレギュラーは沙世子のものだっただろう。

 

玲はあることを思いつき、沙世子に提案する。

『6番目のサヨコの話だけど、あれって1人じゃなきゃだめなのかな?

どっちもサヨコじゃ、だめなのかなぁ?』

 

そのとき、部長がやってきて沙世子は先に帰ってしまった。

 

自分の目でたしかめなきゃ

家に帰ると玲は、秋に相談した。

しかし『ダメだ。2人ともサヨコになるなんて、論外だ』と秋はいつになく激しく反対する。

 

秋は昼間に、12年前に文化祭の実行委員長だった工藤に話を聞いていた。

 

事故で亡くなった津村沙世子は、3年ごとに現れるうちの中学の「2番目のサヨコ」だった。

 

でもその年はちょっとしたアクシデントがあり、

津村さんはサヨコを成功させることができなかった。

そして事故で亡くなった。

だからルールを破って続けるのは危険だというのだ。

 

『ねえ、アクシデントって何…!?』

玲が秋のあとを追うと、

『2人いたんだ。その年のサヨコは2人いた』

と秋は告げる。

 

サヨコの激しい奪い合いがあり、その最中に事故が起きた。

彼女はそれで亡くなったのだ。

 

玲が持っているのは、彼女が持っていた鍵。

『じゃあ、もしかして事故にあった時も?』

 

玲の質問に無言で秋がうなずくと、首から下げられるようひもに通してあった鍵がカチャリと落ちた。

 

でもルールなら最初から破っている。

玲はどうしてもサヨコになりたくて、秋から鍵を取り上げたのだ。

 

『今ならまだ戻れる…!』

秋は強い口調で止めるが、

玲は『嫌だよ、決まりどおりの大人しいサヨコなんて』と拒否する。

 

『サヨコ伝説が本当に危険か、沙世子が本当に亡霊か、自分の目で確かめなきゃわからない。

ルールを破って危険な目にあうのが怖いなら、私が秋を守る』

 

その言葉に、秋はギュッとこぶしを握り締めた。。

 

その夜…。

秋は暗い部屋の中で持っていたペットボトルをべきべきと握りしめ、壁にぶつけた。

 

そしてパソコンに向かい、

「ふたりのサヨコ…」と打ち始める。。

 

ヘンなおじさんとの出会い

翌日、玲は沙世子の家に行った。

すると『何か御用ですか?』と庭で作業していた男性(古尾谷雅人)に話しかけられる。

 

沙世子は今、出かけているみたいだと言われ、玲は迷った末に男性に伝言を頼む。

 

『この前のサヨコの話、本気だから。

学校で待ってるって伝えてください』

 

そう言うと玲は走って門を出ていく。

『あ!お嬢さん!?』

そのとき、猫の声がして、慌てて男性は捕獲アミを手に『ミミちゃ~ん、どこかな~?』と呼びかける。

 

学校に行くと、玲はステージを見つめた。

 

『サヨコはサヨコを演じる。。次は、文化祭』

 

でも沙世子はその日、学校に来なかった。

 

ガリガリの正体

翌朝、写真部と手芸部の合同部室で、玲は秋に昨日、沙世子の家に行ったことを伝えた。

 

『何が起こっても知らないぞ』

秋が脅すと、ガリガリという音がした。

 

玲は以前、沙世子がやってみせたようにスッと指をさし、窓の外までツ~ッと指を動かした。

 

驚く秋に、玲は落ち着き払った顔で告げる。

『指で音を動かしたんじゃない。音に合わせて指を動かしただけ』

 

玲は”現実の津村沙世子”を見ていて、そのことに気づいたのだ。

 

それに玲はチラシを見て、ガリガリの正体に気づいていた。

『なんかこの壁の後ろによく迷い込んでるみたい。見つけたら、捕まえといて』

 

玲が朝練に行った後、秋が壁に近づいてみると、猫の鳴き声がした。

ガリガリの正体は、猫だったのだ。

 

沙世子の返事

一方、2人1組になってストレッチをしながら沙世子はこっそり玲に告げる。

 

『この前の話だけど、断るから。6番目のサヨコは、もうやめる…』

 

『どういうこと…?』

 

ランニングが始まり、沙世子は質問に答えずに行ってしまう。

そのとき、図書館の司書の先生が雅子を訪ねてきた。

雅子がまだ来ていないことを伝えると、

司書の先生は、昼休みに図書館に来てくれるよう伝言を頼み、去っていく。

 

いったい雅子になんの用だろう?

 

 

その頃、雅子は校舎の隅の石碑の前にたたずみ、涙を流していた…。

 

~4話につづく!~

 

 

『六番目の小夜子』3話の感想

うーん!今回も伏線が多いなぁ…。

でも玲が先生に言われて、現実の沙世子に目を向けるようになっていくところがすごくよかった!

今まで何を考えているのかわからないミステリアスな存在だった沙世子が、はにかんだ笑顔を浮かべたり、楽しそうに笑う姿にキュン!

 

練習試合のシーンでは、怪我をした沙世子に対し、これでレギュラーは玲のものだと雅子たちが盛り上がる中、玲は沙世子のことを気にしていて、最後のシュートを沙世子に託す。

 

雅子たちがマークされているのを見て、後ろにいる沙世子にノールックパスを送り、ノーマークの沙世子がロングシュートを決め、弾けるような笑顔を見せるシーンはまさに青春…!

いつもがホラーなだけに、こんなシーンが見られるとは思わなかった。

沙世子と玲が無言でグータッチを交わすのが、また相棒って感じでいいんだよね♡

 

それで勢いづいた玲は、沙世子に2人で6番目のサヨコをしないかと提案するが断られ…。

秋は、玲が沙世子と仲良くなるのが気に入らないのかな?

なんか怪しい文書を作成してましたね。

実は落ち着いて見えて、内に熱いものを秘めているようですね。

思春期真っ盛りだしね…。

 

そして、沙世子が耕に頼んでいたことも気になりますね!

沙世子は病院に何をしにいっていたのか、これは次回わかりそうですね。

 

あとは津村家にいたおじさん!

実は迷子の犬猫探しの人だったんですね!

まさかあの、なにげなく耕が持ってきたチラシがガリガリの正体につながるとは。

ガリガリという音に合わせて指を動かす栗山千明さんの演技が秀逸で、本当に音を操っているみたいでした!

 

残念ながら、沙世子の家は事故でなくなった沙世子の家ではなかったですね。

前回の推理はハズレてしまいました、残念!

 

そして最後の雅子の涙が気になりすぎる〜!

図書館からアルバムを持ち出したのは、もしかして雅子??

次回も気になります…!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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