『天使にリクエストを』1話ネタバレと感想│60年前に別れた息子に会いたい!

にこ

今回は、2020年9月19日放送『天使にリクエストを〜人生最後の願い〜』第1話【探偵挽歌】のネタバレあらすじと感想をまとめました。

このドラマは、探偵の島田(江口洋介)、助手の亜花里(上白石萌歌)、看護師の寺本(志尊淳)、そしてスポンサーの老女・和子(倍賞美津子)の4人が、依頼人の最期の願いを叶えようとする姿を描いたドラマです。

 

それぞれ傷を抱えた4人は、前を向いて歩き出せるのでしょうか?

 

脚本は、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の大森寿美男さんです。

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『天使にリクエストを』1話【探偵挽歌】のネタバレあらすじ

島田修悟(江口洋介)は元マル暴刑事で、今は探偵事務所をやっている。

だが酒浸りの日々を送る島田の事務所は、廃業寸前。

そんな島田のことを、助手の亜花里(上白石萌歌)は放っておけず、何かと世話を焼いていた。

 

そんなある日、島田は資産家風の女・佐藤和子(倍賞美津子)から変わった依頼を受ける。

それは和子が入院先で知り合ったがん患者・大松幹枝(梶芽衣子)の行きたい場所を調べ、連れて行ってあげてほしいというものだった。

 

幹枝は他に身寄りもなく、全身にがんが転移していて余命僅かだという。

そんな彼女を連れて行くには、それなりの車が必要だ。

 

『それは探偵の仕事じゃありませんね。他を当たってください』

島田は断ろうとするが、

『あなたじゃなきゃだめなの!』

と、引き止める和子。

 

幹枝には他にも隠していることがあるので、それを調べて叶えてほしいというのだ。

 

『そんなの調べてどうするんですか?高いですよ、探偵は…』

島田が嫌そうな顔をすると、和子はバッグから300万の小切手を出す。

 

『ただの知り合いでしょ?どうしてそこまでするんですか?』

島田には理解できなかったが、そこまで言われてはしょうがない。

 

島田は渋々、助手の亜花里と共に、幹枝が入院している病院へ向かった。

 

幹枝の願い

病室に行くと、幹枝は窓際のベッドにもたれ、肩にショールを巻いて眠っていた。

 

『大松幹枝さんですか?』

島田が探偵だと名乗ると、幹枝は驚いて目を開けた。

さらに和子に頼まれたことを伝えると、幹枝は『あら、あらあら』と嬉しそうに起き上がった。

 

亜花里がさっそく幹枝の行きたい場所を尋ねると、幹枝は戸惑いつつも『富士宮』と答える。

幹枝は60年前、そこに子どもを捨てたので、死ぬ前にどうしてもそこに行きたいというのだ。

 

初めは弱々しかった幹枝の声と瞳が、願いを口にした瞬間、力強くなる。

 

それを見て、島田の脳裏にある記憶が甦る。

 

島田の過去

島田はマル暴刑事だった頃、顔見知りの男がフラフラしているのを発見した。

島田に気付いた男は逃走!

島田は小学生の息子・聖哉にその場にいるよう言い聞かせてから、後を追いかけた。

 

『おまえ、まさかシャブやってんのか?』

男から覚醒剤を取り上げようとするうち、男は銃を取り出し、もみあいになった。

 

そして、その流れ弾が運悪く聖哉に当たり、聖哉は亡くなってしまったのだ。

 

 

その後、幹枝から行きたい場所を聞いた島田は、和子に報告した。

すると和子は病院までやってきて、医師を説得し始めた。

 

和子が連れてきた訪問看護師の寺本(志尊淳)は、若いのにかなり経験を積んでいた。

そして、海外では患者さんを移動させて夢を叶えるボランティアがあり、日本でもやるべきだと主張する。

 

寺本は一時帰宅を提案するが、『そういうわけにいくか!』と医師。

『死期を早めていいんですか?貴方たちにその責任が取れますか?』

『…私は探偵です。依頼人の意思に従うだけです』

島田の言葉を聞き、『これって途中で死んでも犯罪にならないですよね?』と心配になる亜花里。

 

結局、島田たちは医師の許可を得て、福祉車両を借り、幹枝を連れて行くことにした。

 

仲違いする亜花里と寺本

出発前、亜花里は準備中の寺本に『介護ビジネスは儲かるんでしょ?』と尋ねた。

すると『お金目当てのそちらと同じに考えないでもらえますか?』と否定される。

 

訪問看護師も介護ヘルパーも、いくら経験を積んでも保険の点数評価は上がらない。

もらえる金額はみな一緒なのだ。

 

寺本のきつい言い方に、亜花里の寺本への好感度は急激にダウン。

以降、険悪なムードになってしまう。

 

そんな中、和子は島田に『修悟ちゃん』と呼びかけると

彼女の最後の願いを叶えられるのは、あなたしかいないってことだけは忘れないでね』と念を押すのだった。

 

こうして幹枝を乗せた車は無事に出発。富士宮を目指して走り出す。

その道中、亜花里は 寺本が和子に賛同してボランティアで参加したことを知り、さらに驚くのだった。

 

さらなる願い

そして一行は、17年前まで児童養護施設があったという場所にたどり着いた。

目の前には富士山がどーんとそびえ立っている。

『ふじの家』。そこに幹枝はまだ赤ちゃんだった息子を捨てたのだ。

 

無事に目的地についた島田は、そのまま病院に戻ろうとした。

でも幹枝は『待ってください!子どもに会いたいんです!捜してください!』と訴える。

 

だがその瞬間、幹枝は激しい痛みを訴え、車に戻った。

 

実は幹枝は33年前に1度、子どもを捜したことがあった。

幹枝は大きな事故などがあると、息子も巻き込まれたんじゃないかと不安になってしまうのだ。

 

幹枝はその時、興信所に頼んで調べてもらっていて、探偵にこの人が息子じゃないかという新聞記事の切り抜きをもらっていた。

 

それは暴力団組長を射殺した容疑で逮捕された暴力団組員の山本克美。

息子がヤクザかもしれないとわかった幹枝は、怖くなって会いに行けなかったという。

 

でも今は、できるならひと目会いたいという幹枝。

今もヤクザをしているのなら、静岡の暴追センターに聞けばわかるかもしれない。

 

さっそく島田が電話してみると、山本克美は現在、藤山会系草間組の組長になっていた!

島田は『ここまでわかれば十分でしょ』と言うが、『会いたいです』と言い張る幹枝。

 

幹枝はたとえ自分が息子に恨まれていて、会って殺されたとしても、会って謝りたいという。

 

『そうなってしまったのは私のせいですから…。

あなたを捨てたくて捨てたわけじゃないってことだけは、ちゃんと伝えて死にたいんです

 

幹枝は苦しそうに息をしながら言うと、目をつむってしまった。

 

その直後、島田はハッとして『この記事、佐藤(和子)さんに見せましたか?』と詰め寄る。

『はい…。向こうに着いてその気になったら見せればいいって…』

 

和子は最初から幹枝の息子がヤクザだとわかっていて、元マル暴刑事の島田に頼んだのだ。

それを知った島田は『最後までやるしかないだろ?』と腹をくくる。

 

山本に会おうとする島田たち

まず島田はダメ元で、山本克美の豪邸へ。

すると門からわらわらと舎弟が出てきて、掴み合いになる島田。

 

そこに田村という偉そうな男が出てきた。

『お宅、刑事だろ?』

『元だよ!今は探偵だよ!』

 

島田は『東京から来た島田だ』と名乗るが、田村は『元にしちゃ偉そうだな』と信用しない。

 

お宅の組長、山本克美さん。養護施設“ふじの家”の出身だろ?

母親が会いたがっている。病気で死にかかってひと目会いたがってるんだ』

 

島田は『組長に言うだけ言ってあげてくれ』と頼むが、田村は取り合ってくれない。

『消される前に帰れ』

舎弟たちに凄まれ、島田は帰った。

寺本のお母さん

そこで次は、亜花里が近くのスナックで面接を受け、スナックのママから話を聞き出すことにした。

 

するとママは、ここで働けばいつか山本克美に会えるようにしてくれると言う。

 

この店は草間組がやっている可能性が高いと思った島田は、本格的に粘ることに。

それを知った看護師の寺本は『いつまでやるつもりですか?』と渋い顔。

 

そんな寺本に、幹枝は『迷惑をかけてごめんなさい』と謝る。

でも寺本は笑って『僕は大松さんが心配なだけです』と答える。

 

寺本の母は訪問看護師をしていて、寺本が働く訪問看護ステーションを設立したのも母だった。

 

寺本の家は母1人子1人で、いつも喧嘩ばかりしているという。

それを聞き、『いいわね〜』と繰り返す幹枝。

 

助手席で話を聞いていた亜花里も、少し寺本のことを見直すのだった。

無縁坂…

その夜、島田はスナックに潜入。

みんなにせがまれ、カラオケで『無縁坂』を歌い出す。

 

歌いながら、聖哉が亡くなった日のことを思い出し、途中で歌えなくなる島田。

 

島田はお会計をして帰ろうとした。

伝票を見ると、カラオケ1曲にウーロン茶1杯で30万!

気付けば、後ろには舎弟たちの姿が。

 

『こんなもん払えるわけないだろーが!組長を呼べ、この野郎!』

と、島田は舎弟を蹴り、長い棒を振り回して乱闘に。

 

だが1人では到底勝ち目はない。

田村もやってきて、けっきょく島田はボコボコにされてしまった。

 

しかしその時、組長(六平直政)が現れた。

田村はちゃんと山本克美に話を通してくれていたのだ!

 

『おまえ、本当だろうな?そのばあさんの目的はなんだ』

『あんたに謝りたいんだよ。憎けりゃ安心しろ、もうじき死ぬんだ。これが最後の願いだ…!』

 

山本との対面

こうして、幹枝は山本に会えることになった。

すると幹枝は、車椅子で移動する最中に、鼻についていた酸素を送るチューブを抜き取ってしまう。

 

そしてスナックで対面。

『大松さん。こちらが山本克美さんです。あなたの息子さんに間違いありませんか?』

 

2人はしばし黙って見つめ合う。

 

……はたして彼は、幹枝の息子なのだろうか…!?

 

〜 2話につづく 〜

 

https://twitter.com/iknk00_/status/1307335574903074818?s=20

https://twitter.com/jun_ao0305/status/1307308058503188480?s=20

『天使にリクエストを』1の感想

先にドラマの10分PRを見たのですが、日本でもこういうボランティアをしていらっしゃる方がいるんですね。

 

自分の願いを誰かに聞いてもらうとき、それが叶うとわかったとき、それまで暗かった表情がパッと明るくなり、できなかったことができるようになったりするそうです。

 

『この人の、どこにそんな力があったの?』って。

組長が見つかって、会いに行く時の幹枝はまさにそんな感じだったと思います。

車椅子より前に体が走り出しているような、心は空を飛んでいるような、そんなふうに見えました。

 

はたして組長は、探していた息子さんなんでしょうか?

気になりますね……。

 

それに対し、島田は息子を死なせてしまい、妻と別れた過去がありました。

それ以来、酒浸りの日々を送っています。

 

何かといえば、そのことを思い出してしまい、歌も歌えなくなってしまう島田。

カラオケのシーンは、見ていて苦しくてなりました。

 

でも幹枝の息子はまだ生きているかもしれない。

会わせてあげられるかもしれない。

 

最初は乗り気じゃなかった島田だけど、『これはあなたにしかできないことよ』という和子の言葉の意味を知り、最後までやり切ることを誓います。

 

その力はどこから湧いてくるのかと思うくらい、すごく温かくて、ワクワクしたものじゃないのかなぁと思いました。

 

島田だけじゃなく、亜花里も寺本も和子も、みんなそれぞれ傷を抱えているようです。

最後の願いに寄り添う中で、その傷がどう癒やされていくのか気になります。

 

しかし、1話完結かと思ってたので、肝心なところで終わってしまってびっくりです〜(>_<)

幹枝の願いが叶って、みんなで明るく歌いながら病院に帰れるといいなー。。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

 

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