にこ
土曜ドラマ
「#天使にリクエストを」
今夜9時 総合/BS4K
第2回「捨て子ブルース」放送!子供探しを続ける中、幹枝(#梶芽衣子)が発作で危険な状態に。戻るか進むか、選択を迫られる島田(#江口洋介)たち。判断を託された看護師・寺本(#志尊淳)は…https://t.co/PSxAyZT7i7
— NHK情報局 (@nhkinfo_teno) September 26, 2020
探偵の島田修悟(江口洋介)は、謎の老婦人・和子(倍賞美津子)に頼まれ、末期がんで余命わずかな幹枝(梶芽衣子)の最後の願いを叶えることに。
60年以上前に捨てた我が子に会いたいという幹枝…。
でも息子の第一候補はなんと暴力団組長になっていた!
はたして彼は、幹枝の実の子どもなのでしょうか?
それではさっそく、2話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。
『天使にリクエストを』2話【捨て子ブルース】のネタバレあらすじ
酒浸りの日々を送る探偵・島田修悟(江口洋介)は、謎の老婦人・和子(倍賞美津子)に頼まれ、末期がんで余命わずかな大松幹枝(梶芽衣子)の最後の願いを叶えることに。
“60年以上前に捨てた我が子に会いたい”という幹枝の願いを叶えるため、島田と助手の亜花里(上白石萌歌)と訪問看護師の寺本(志尊淳)は、幹枝を連れて富士宮へ。
しかし幹枝が以前、探偵に調べてもらったという息子の第1候補・山本克美(六平直政)は暴力団組長になっていた!
山本克美との対面
『あんたが俺を捨てたっていう人か?』
組長の山本に訊かれ、幹枝は『本当にごめんなさい…』とおずおずと謝る。
そして幹枝はなぜ子どもを捨てなければならなかったのか、その経緯を語り始めた。
昭和34年、幹枝(倉島颯良)は中学を卒業して静岡市の食堂で働き始めた。
そこで幹枝は静岡大学に通う学生・稲田と仲良くなった。
稲田は幹枝が本が好きなのを知っていて、『にあんちゃん』という本をくれた。
幹枝は母親と、母親の再婚相手でテキヤをしている義父と3人で暮らしていた。
そんなある日、母親が突然亡くなってしまう。
幹枝は家を出ていこうとするが、義父はそれを許さず、身体を求めてきた。
なんとか逃げ出した幹枝は、引越し先が見つかるまで稲田の下宿先で世話になることになった。
それから稲田の部屋で過ごした数日間はとても幸せだった。
『にあんちゃん』の本はどこかになくしてしまったけど、その時、幹枝は初めて自分の人生を生きている気がした。
しかしその幸せも長く続かず、幹枝の義父が稲田に大ケガをさせてしまう。
義父は警察に捕まったものの、出てきたらまた幹枝を探しにくるかもしれない。
稲田は今のうちに遠くに逃げるよう言うが、稲田に想いを寄せていた幹枝はそばにいたかった。
でも稲田の母親に言われ、幹枝は泣く泣く離れることに…。
それからしばらくして妊娠していることに気がついたのだ。
『じゃあ、父親は稲田さんなんですね?』
島田が幹枝に問いかけると、
『違う!父親はテキヤのほうだ』と山本はいかつい顔で幹枝の前にどかりと座りなおした。
『違う!!それだけは絶対に違うから!あなたはあんな人の子どもじゃない』
幹枝は山本を見つめ、声を振り絞って否定する。
『悪いのは全部私です。それでも私は…あなたを産みたかったんです!』
幹枝は生まれた赤ん坊を富士山の見える施設の前にそっと置くと、何度も何度も遠くからよろしくお願いしますと拝み、走り去った。
すべてを話し終えた幹枝は車椅子から転げ落ちるように床に手をつくと、何度も何度も謝った。
『あなたといたかった…本当はあなたといたかった。ほんとなの、ずっと一緒にいたかった』
『……それからあんたはどうしたんだ?』
幹枝はその後、東京の工場で働き、結婚したが子どもはできず、離婚した。
それからはずっと1人で、でも死ぬ前にどうしても最後に1度だけ会いたくなったという。
『でもそれだって生きるのに精一杯で、あなたにしてあげられたことなんて何もないから…、本当にごめんなさい…』
すると山本は幹枝をじっと見つめ、『そうだよな。“克美”って名前を書いた紙を1枚つけて捨てただけだもんな』と静かに言う。
でも幹枝はそんなことはしていないし、名前もつけていなかった。
ということは、山本は幹枝の息子ではないのか?
『てめぇ!人違いで済むと思ってんのか?』
いきりたった舎弟たちは島田に銃を突きつける。
山本はゆっくりと近づくと『病人の前でこんなもん出すな!』と一喝。
『…見なかったことにしてくれ。俺もその婆さんを見なかったことにするから』
山本に耳打ちされ、島田は幹枝を連れて店の外に出た。
亜花里の過去
その後、宿泊先のホテルについた幹枝は『もう1人いるんです』と本を見せる。
実は『捨て子だった私が医者になった』という本の著者・山岡も、同じ年に同じ養護施設で育っていたのだ。
『会って確かめたい。会えばきっとわかります』
幹枝の言葉を聞き、寺本は組長だって結局違ったのに…と躊躇する。
でも島田は幹枝の意志を尊重し、翌日、岐阜まで山岡に会いに行くことにした。
その夜、亜花里は幹枝のことをはじめは身勝手だと思っていたことを打ち明ける。
でも幹枝の話を聞いて、亜花里は自分と同じだと思った。
亜花里も父が再婚した後に亡くなってしまい、家にいづらくなって17歳で家出をしていたのだ。
その後、頼る人もいない亜花里は悪い友だちとつき合い、悪い道に踏み込みそうになった。
それを刑事だった島田が助けてくれたのだ。
『あなたにとって、あの探偵さんは大切な人なのね』
『…はい』
亜花里にとって島田は、幹枝を助けてくれた稲田のような存在なのだ。
『今は幹枝さんの願いが叶えばいいなと心から思っています。それはきっと、社長も同じです』
その頃、島田はベッドに寝っ転がりながら、過去のことを思い出していた。
息子・聖哉に流れ弾が当たって亡くなってしまってから、妻(板谷由夏)との関係は最悪だった。
ある日、家に帰ると週刊誌と一緒に離婚届が…。
中を見てみると、島田が暴力団と癒着しているのではないかと疑惑の目が向けられていた。
島田にとって、かわいい息子を失った哀しみ以外、何もないというのに…。
寺本の選択
そんな中、幹枝が喘息の発作を起こし、危険な状態になる。
『このままではもたないかもしれません』
寺本の言葉を聞き、島田は幹枝を車に乗せて深夜の道をひた走る。
途中で東京に戻るか、岐阜の診療所を目指すか、判断を問われた寺本は『このまま行きましょう』と山岡のいる診療所に向かう選択肢を選ぶ。
山奥の診療所についた島田たちは、急いで幹枝を診てもらった。
すると寺本の処置が的確だったため、今は安定していると言われ、ホッとする。
その後、島田は山岡に、幹枝のことを説明した。
しかし山岡は『違います、私じゃありません』と否定する。
実は本を出してから、母親だと名乗る女性が何人も現れ、数年前に本当の母親が判明していたのだ。
DNA鑑定もしているので間違いないと言う山岡の言葉を聞き、『また違ったか…』と呟く亜花里。
『また?』
島田が山本克美のことを話すと、山岡は『小学生の頃にイジメられるといつもカッちゃんが飛んできてくれた』と懐かしそうに話す。
そこに寺本が、幹枝が目を覚ましたと知らせにきた。
島田は山岡に『嘘をついてもらえませんか?』と頼む…。
山岡と会う幹枝
山岡は幹枝のそばに近寄ると『はじめまして。話は聞きました。…やっと会えたんですね』と嘘をつく。
幹枝は山岡をじっと見つめると手を差し伸べた。
その手を握り返す山岡。
『ごめんなさい…』
幹枝が謝ると、山岡はその場にひざまずき、幹枝の手を頬に引き寄せて涙ぐむ。
その姿を見て、寺本も亜花里も感動するのだった。
その帰り道、寺本は『息子さんに会えてよかったですね〜』と声をかけるが、幹枝の表情は冴えない。
幹枝は、もう少しいたら?という山岡の誘いを断り、帰路についたのだった。
『歌が聴きたい。“アカシアの雨がやむとき”』
幹枝に突然リクエストされ、亜花里は携帯で調べ、歌い始める。
高速を走る車内に、亜花里の歌声が静かに流れる。
それは幹枝が赤ん坊と最後に過ごした食堂で、ラジオから流れていた曲。
その時のことを思い出し、涙ぐみながらうっすらと微笑む幹枝。
こうして島田たちは無事に幹枝を病院に送り届けた。
でも島田は、診療所の山岡は突然現れた母親の存在を受け入れられず、もう母親は見つかったと嘘をついたのではと思っていた。
でも本当のところはわからない。
結局、幹枝の息子が誰なのかわからないままだった。
和子の最後の願い
翌日、事務所に和子が訪ねてきた。
和子は幹枝が感謝していたことを伝えると、先に渡した300万は全て受け取ってもらって構わないと話す。
そして和子は、人間の最後の願いを叶える財団法人を作りたいと言い出す。
『ここに1億あるわ』
和子は島田の前に通帳を置いた。
『あんた何考えてんだよ』
島田が呆れると、
『病人が死んでいくときはね、最後の最後まで他人に迷惑はかけたくない、わがままを言いたくないって、小さく小さくなって死んでいくしかないの。
せめてわがままくらい聞いてあげたっていいじゃない?』
それが和子の最後の願い。
『その願いをあなたに託す!』と和子に指をさされ、島田は怯む。
和子は島田が元マル暴刑事で、息子を亡くしたことも知っていた。
そんな島田だからこそ、親の気持ちもわかるし、死を見つめた人の気持ちもわかる。
だから和子は島田に白羽の矢を立てたのだ。
『断る!探偵はなんの役にも立てませんよ』
『幹枝ちゃんは救えたわ!』
『嘘をついたんだ。嘘をついて、本当の息子に会わせたフリをしただけ。
それで人は救えますか?そんなボランティア続ける気はない』
そこに草間組の組長・山本克美から電話がかかってくる。
山本は幹枝が死んだら、手厚く葬ってやってほしいと頼み、金がなかったら出すと言う。
それを聞き、『…もしかして嘘だったのか?』と叫ぶ島田。
山本は組長という立場上、幹枝にまで罪を背負わせたくないと思い、名前の書いた紙があったと嘘をついたのだ。
『あんた子どもを撃たれて亡くしたんだろ?…大変だったな』
山本は電話を下ろすと、島田に聞こえないように『ありがとう』と呟いた。
『じゃ、頼んだぞ』
山本は電話を切ると、手にしていた『にあんちゃん』のページをめくり始めた。
本当の息子が誰か気づいていた幹枝
その後、幹枝の病室を訪れた島田は『あなたが最初に雇った探偵はとても優秀でしたよ』と小声で伝える。
『…探偵さん……ありがとう…これで死んでもあの子のそばで、あの子の幸せを祈れます……』
それだけ言うと、幹枝は眠るように息を引き取った。
幹枝の手には、山本克美の新聞の切り抜きが握られていた。
『…わかってたんだ。2人に会えて、あんたにもわかったんだね?
そうだよ、わかってるよな、そりゃあ。子どもなんだからさ』
島田は泣きながら、幹枝の肩をさすり続けた。
新たな依頼
その後、島田は幹枝の主治医・川端に『1人、ちょっと変わった患者がいるんですが…』と声をかけられる。
その男性は戸籍も住民票もなく、名乗っている名前も偽名だと思われた。
でも家族がいるのなら一刻も知らせてあげたいと、川端は言う。
川端は幹枝のために泣いている島田を見て、島田なら家族を見つけてくれるのではないかと思ったのだ。
島田がしかたなく川端についていくと、武村(塩見三省)は『お願いだから好きなところで死なせてほしい』と川端に訴える。
『無駄に…長く生きてしまった』
そう呟く武村の言葉の意味とは…?
〜第3回・貧民狂想曲につづくのです!〜
https://twitter.com/cozy28319092/status/1310023857131012100?s=20
#倉島颯良#天使にリクエストを pic.twitter.com/ixHg3dIRQY
— 浮舟 (@03utsusemi) September 26, 2020
60年前に捨てた息子に会いたいという末期ガン患者の希望を叶えるため探偵と介護士が奔走
最初見つけた暴力団組長は人違い、次に見つけた医者には息子と嘘をついてもらう
しかし嘘をついてたのは組長で本当の息子
そのことをわかってて患者は息を引き取る本当の母子だから…
#天使にリクエストを pic.twitter.com/aBh0BhZmDk
— 伝道師 (@h_dendoshi) September 26, 2020
https://twitter.com/tanakahikaru77/status/1311678438751625217?s=20
『天使にリクエストを』2話の感想
みんなのついた嘘で、話が二転三転!
でもやっぱり、幹枝と山本は互いにこの人だとわかっていたんですね。
最後に島田さんが『わかってたんだ…、あんたわかってたんだね?』と顔をしわくちゃにしながら涙を我慢する姿に胸を打たれました。
修悟ちゃん、いつもはスカしてるけど本当は人情に熱い男なんだよね。
だけど息子を亡くして、奥さんにもその悲しみをわかってもらえなくて、非難されて、
でもどこかで人を助けたくて、それで探偵という職業を選んだのかもしれない。
その内に秘めた心に、和子は気づいたんだ。
今回、和子が言っていた『自分も病気になってそれがわかった。これは私の最後の願いなの』という言葉から、
和子もそう長くはないのかなと思いました。
そんな中、幹枝の願いを叶えようと、和子は動き出します。
でも幹枝も表情からは何を考えているのかわからないんですよね。組長も。
だから最初は、あれだけBGMで盛り上げといてやっぱり息子じゃなかったのか〜とがっかりしました。
でもそれは、親に死ぬ間際まで苦労をかけたくないという組長の最後の思いやりだったんですね。
ほんとはきっと『お母さん!』って呼びたかったでしょうに。
それに対し、母親はもう見つかったと言っていた山岡先生でしたが、
幹枝との対面を見ると、母親に会えて嬉しいという喜びに溢れているように見えました。
幹枝もまた内心、息子じゃないとわかっていながら、そんな山岡の気持ちにつき合ってあげていたように思いました。
だから帰りの車内で手放しに喜ぶことができなかったのかなぁと。
最後に幹枝が握りしめていた新聞の切り抜きで、誰が息子かちゃんとわかっていたことが判明するところはもらい泣きしてしまいました。
こうしてたぶん、修悟ちゃんの辛い過去も傷も、少しずつ癒やされていくんじゃないかなと思います。
次回は、またかなり癖のありそうな人物ですね!
武村さんはかなり心を閉ざしていそうだから、また1つ1つ小さな願いを叶えながら、本当の願いにたどり着くんだろうな。
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/
またの〜。
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