『うきわ』4話ネタバレと感想│もう、後戻りできない。加速する麻衣子の恋。

にこ

今回は、2021年8月30日放送『うきわ─友達以上、不倫未満─』4話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

初めて二葉さん(森山直太朗)と2人きりでお出かけすることになり、ドキドキの麻衣子(門脇麦)。

 

しかし二葉さんの、妻・聖(西田尚美)への複雑な想いを知った麻衣子は衝動的な行動に出てしまい…!?

 

一方、聖も、陶芸講師の田宮(田中樹)から二葉さんについて話を聞かれていて…。

それではさっそく、4話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『うきわ』4話のネタバレあらすじ

麻衣子(門脇麦)二葉さん(森山直太朗)は初めて2人きりで食事を楽しむ。

ストレス発散にひとりカラオケに行くという二葉さんの意外な一面に驚いたり。

ふだんは飲まないビールを飲んで口に泡をつけちゃう麻衣子が可愛かったり。

 

そしてふと会話が途切れた瞬間、

『奥さんの浮気相手のこと、知ってるんですか?』

と麻衣子はズバリ核心にせまる。

 

突然の直撃に驚きつつも、陶芸教室の先生だと答える二葉さん。

『芸術家ってやつです』

『なんか、ムーディー?』

『ね~』

 

その言葉どおり、陶芸教室では聖が電動ろくろを回している手に、後ろから田宮(田中樹)が手を添えていた。

 

田宮に奨学金の督促状が来ているのを見つけた聖は、手近にあった花瓶を素敵だとほめ、売ってほしいとねだる。

 

すると田宮は『どうしよっかなぁ?』と言って『ん…』と聖にキスをせがみ、聖はチュッ。

ただでいいよと田宮が言うので、

買いたいんだってば~と聖は怒って田宮の鼻を小突く。

 

そんな2人の関係を、憎たらしく思ったこともあると二葉さんは語る。

 

一方、田宮もこんなに自分のところに聖が来ていて大丈夫だろうかと二葉さんのことを気にしていた。

もし旦那さんにバレて会えなくなってしまったら。。

でも『大丈夫、あの人、優しいから』と聖は答える。

 

『じゃあ、なんでここにいるの?』

 

田宮の問いに、少し考えてから聖は答える。

『田宮くんに会いたいから』

けど、田宮が聞きたいのはそういうことではなかった。

 

『笑顔を見せられなくなっちゃったんだよね』

聖は迷った末、正直に答える。

『優しいのに?』

田宮の問いかけに、聖は困る。。

 

僕は優しくなんかない

妻の浮気に気づいてるんだから、この場合、別れてあげたほうがいいのかもしれない。

二葉さんもそう、頭ではわかっていた。

 

『でもやっぱり、妻の笑顔が好きなんだろうな』

 

この人を幸せにしたいと思って結婚したはずなのに、どうしてこんなふうになってしまったのか…。

麻衣子の前で、二葉さんは暗い表情を見せる。

 

すれ違う夫婦

もちろん幸せだと思える瞬間もあった。楽しいこともあった。

 

まだ結婚したばかりの頃。

結婚記念日に高いカメラをプレゼントし、

いつかこれで家族写真を撮ってほしいと照れながら笑う聖。

 

さっそくカメラを構える二葉さんに、

『来年、3人だったら嬉しい?』

と聖は尋ねる。

『え?』

『子どもだよ~』

『ああ』

二葉さんは笑って、それは聖さんが欲しいときに、僕はいつでもと答えた。

 

何かが微妙に違っていた。ほしいものとか。考え方とか。

妻の人生を大切にしていたつもりが、言葉選びが下手だったのかもしれない。

 

生理が来るたびに『またダメだった』と聖は謝る。

聖は30歳までに子どもが欲しかった。

そんな聖に、お互いのんびりいこう、仕事も続けられるしと二葉さんは声をかけた。

 

『私のこと、どう思う?』

その問いに二葉さんはなんて答えたらよかったのだろう。

『好きだよ』

二葉さんが答えると、聖はふっと笑って寂しそうに窓の外を見つめる。

 

聖にとってそれは、まるでツボを押し間違えている指圧師のようで。

毎月、カレンダーに✕印をつけるたび、聖の顔から笑顔が消えていった。

 

二葉さんは仕事に逃げて、家に帰るのが辛くなっていった。

聖の気持ちがつかめなくなった。

全然取れないユーフォ―キャッチャーのように。

 

コーヒーの好みも違う。

 

仕事をやめて不妊治療しようと考える聖に、

『僕は今のままでもいいと思ってるよ』

と二葉さんは告げた。

 

『私のこと、どう思ってる?』

聖はまた同じ質問をする。

『そりゃ、大切に思ってるよ』

 

二葉さんの答えに、聖は黙って悲しそうにうなずき、遠くを見つめる。

大切に思っているのなら、無理してほしかったのかもしれない。

 

逆に二葉さんは、大切だからこそ聖に無理をしてほしくなかった。

 

皮肉な結果

これを境に2人の距離はどんどん離れていき、

二葉さんは聖の笑顔を取り戻したくて陶芸教室に入ることをすすめてしまう。

 

皮肉なことにその場所で、聖と田宮は出会うことになる。

そしてあんなに見たかった聖の笑顔を見ることになるのだ…。

 

──雨の日の夜。

田宮に肩を抱かれ、相合傘で歩く聖の笑顔は、二葉さんと出逢った頃のようだった。

 

もしかしたらその相手に感謝しなければいけないのかもしれない。

笑顔が見たくて結婚したわけだから。

妻が幸せならそれでいい。

そう思ったら二葉さんはずいぶん楽になった。

 

そう語る二葉さんを見て、

『それで平気なんですか?』

と麻衣子は尋ねる。

 

すると二葉さんは平気かどうか確かめにいったという。

バカみたいに陶芸教室の前に車を停めて、聖を待ち伏せして…。

 

そしたら笑顔で田宮と陶芸教室に入っていく聖を見て、胸がギュッとなった。

全然平気じゃなかった。

やっぱりまだ思いが残っているのかもしれないと思った。

 

それに対し、聖は田宮から『旦那さんは、聖さんの好きなんじゃないの?』と訊かれて、

『すごく大切にしてくれてるよ…』と答える。

 

『なんか妬ける…』

 

まっすぐな田宮の言葉に、聖は顔を曇らせた。

 

お願い、ひとりにならないで

これで二葉さん夫妻の話はおしまい。

ごめんね、僕の話ばかりしてと二葉さんは謝る。

 

でも奥さんが受け取らずに、二葉さんの気持ちはどこへ行くのか?

麻衣子はなんだか腹が立った。

僕のことはいいよ…と二葉さんは、麻衣子の話を聞こうとする。

 

でも麻衣子は、二葉さんと2人のときにたっくん(大東駿介)の話はしたくなかった。

 

『そうですね。

誰かの妻とか、誰かの夫とか、そういうの忘れましょうか?2人でいるときは』

 

この言葉が麻衣子の理性を飛ばした。

 

その後、料亭を出た2人はタクシーを探して夜道を歩く。

でもタクシーはなかなか見つからず、二葉さんは麻衣子から離れて遠くまでタクシーをさがしにいく。

 

その背中を見て、衝動的に駆け寄り、二葉さんのひじの辺りをつかむ麻衣子。

 

『二葉さん、独りにならないでください』

 

麻衣子は二葉さんの手を握り、潤んだ目で二葉さんを見つめる。

その瞳から目が離せず、たじろぐ二葉さん。

 

そのとき、タクシーが来て二葉さんは慌ててタクシーをつかまえ、乗り込んだ。

 

雨が降ってきた。

信号が赤で停まる。

 

気まずい車内で、

『なんでさっきみたいなことしたんですか?

もしあれが逆の立場なら、セクハラで訴えられたりしますよ。

お互い、結婚してるんだし』

と二葉さんは声を荒げる。

 

『すいません!ごめんなさい!』

麻衣子が思いきり頭を下げると、

『え?』

と二葉さんは半笑い。

 

今のがすべて妄想だったと気づいた麻衣子は、途中でタクシーを停め、夫に迎えにきてもらうといって歩き出す。

 

嘘つき

翌朝、5時半。

ゴミ捨てに出た麻衣子は二葉さんがいないことを確認し、ホッとする。

なんであんなことしたんじゃろ…。

 

顔を洗い、『私は中山です』と鏡を見て言い聞かせる麻衣子。

罪悪感のせいか、今日の朝食はいつもよりちょっと豪華だ。

 

『昨日の飲み会、どうだった?』

たっくんに聞かれて、

『楽しかった。ひさしぶりにお酒飲んだけど、弱くなったみたい』

と麻衣子は笑顔で答える。

 

そう言うたっくんも昨日は帰りが遅く、仕事って大変だよなと答える。

 

『結婚ってこんな感じなんだなぁと思って』

『え…?』

と笑い合う2人は、おたふくと狐のお面をかぶった仮面夫婦だ。

 

一方、聖は『嫌いなんだ』と二葉さんに朝食に出したスイカを拒否され、驚かれる。

『言ってよ~。知らなかった』

『ごめん、嘘。ちょっと嫌い…くらい』

 

慌てて二葉さんはそう取り繕うが、初めて知る事実に聖はショックを隠せない。

 

ずっと好きだと思っていたのに、ぜんぜん気づかなかった。

ずっと一緒にいても、そんなことがたくさんあるのかもしれない。

 

恋する気持ち

その後、クリーニング屋のパートに出かけた麻衣子は、

外を歩く人がすべて二葉さんに見えてしまい、なんじゃこりゃ…と目を疑う。

 

そんな中、珍しくぼーっとしている佐々木くん(髙橋文哉)を発見し、

『今、もしかして好きな人のこと考えてました?』

と麻衣子は興味津々で佐々木くんの視界に飛び込む。

 

『ん”!?』

『今、この辺に好きな人がたくさん見えてたでしょ』

からかうように言うと、

麻衣子は佐々木くんの意中の人はどんな人なの?このこの~と肘で小突く。

 

佐々木くんは怒って教えてくれなかった。

 

『でもわかるよ。その人のことしか考えられないときってあるよね』

麻衣子の言葉に、

『え?中山さん、恋してるんですか?人妻なのに』

と佐々木くんは驚いて聞き返す。

 

『はい?経験談ですよ』

麻衣子はそうごまかした。

 

一方、二葉さんは麻衣子に「昨日はありがとうございました」とメッセージを送るだけなのにずいぶん時間がかかっていた。

 

そんな二葉さんに、

『誰に送るんですか?』

愛宕さん(小西桜子)はニヤニヤしながら尋ねる。

 

ちょっと取引先の部長さん、立花さんにねとごまかすと、

どこの会社の?とツッコまれ、嘘のつけない二葉さんは大ピンチ。

 

漆原建設の立林さんでしょ?立花さんじゃなくてと言われ、んん?と二葉さんは困って首をかしげる。

 

会えない間に

一方、麻衣子も二葉さんにメッセージを送ろうか迷っていた。

ベランダでも二葉さんの家の様子に聞き耳を立て、二葉さんに気付かれると走って逃げてしまう。

 

ごしごしブラシで浴室の床をこすっていると、天井に結露していた水滴が落ちてきて、麻衣子は冷たっ!

天井裏が通れることに気づいた麻衣子は、四つんばいになって二葉家のほうへ。

 

うちのこと、どう思ってるんじゃろ?

やっぱ嫌われてるよね。

結局、二葉さんは奥さんが大切なんだし。

うちは人妻なんだし。

 

そこで『ねえ、なんか音しない?』と聖の声がして、

しまったと麻衣子は猫の鳴き真似をしてやり過ごし、忍者にドロン!

 

でもそれはすべて麻衣子の妄想。

現実には、不倫相手の福田さん(蓮佛美沙子)に東大出のエリートでマッチョな彼氏がいることを知ったたっくんが、せっせと筋トレに励んでいた…。

 

もう後戻りできない

朝6時半。

麻衣子がパジャマのままゴミ捨てに行こうとすると、思いがけなく二葉さんと再会する。

 

『そのままでもじゅうぶん素敵だから。そんなに気にしなくても』

パジャマ姿なことを気にする麻衣子に、二葉さんはそう声をかける。

 

『お気遣いいつもありがとうございます』

 

前を歩いていく二葉さんのあとを追いかける麻衣子。

 

『もう、会えないかと思ってました』

『いや、それは…お隣ですからね』

『嫌われたかと思ってました』

『いや、まさか…』

 

麻衣子がこの前のことを謝ると、

『あれはなかったことにしましょう』

と二葉さんは言う。

 

『僕らがああいうふうになるのはやっぱりおかしいですよ。ごめんなさい』

 

『謝らないでください』

『本当に悪かったと思ってるんです。

僕はただの相談相手。なかったことにして、気楽にいきましょうね』

 

 

『…ですね』

麻衣子はなんとか笑顔で答えると、ゴミを捨て全速力で家に帰り、ずるずると玄関にへたり込んだ。

 

するとトイレから出てきたたっくんが驚いて、麻衣子の腕を引っ張って助け起こそうとしてくれた。

その腕を振り払い、麻衣子は部屋の中へ入る。

 

麻衣子のことを気にしつつ家に戻った二葉さんはキッチンにいた聖に『おはよう』と声をかけられ、はっと我に返る。

 

 

ザブーンザブーンと、麻衣子の心に波の音が響く。

 

二葉さんといううきわをなくし、麻衣子は海に投げ出されたような、そんな気持ちでいた…。

 

 

~5話につづく~

 

 

『うきわ』4話の感想

のわー、完全に後戻りできないところまで来てしまいましたね。

麻衣子の恋心が加速するにつれ、麻衣子の妄想も加速していて面白い。

そして二葉さんと聖のすれ違いも、麻衣子と田宮くんに話す中で丁寧に描かれていました。

 

こういう微妙なすれ違いってあるあるだけど、

『私のこと、どう思ってるの?』ってすごい質問を投げかけられるくらいなら、けんかしてもいいから自分の気持ちを話せばよかったのにと思ったり。

この2人はお互いをののしったりしないんだろうなぁ。

ひとりで全部抱え込んでしまうというか。

そんな中、聖は自分の気持ちを出せる人と出会ってしまったんだ。しかも二葉さんが見つけてきた陶芸教室で!なんて皮肉なんでしょう。。。

 

そんな二葉さんに『今日は誰かの夫とか、妻とか、考えないようにしましょう』と言われて、好意を抱いている麻衣子が衝動的な行動を起こしても無理はない。

奥さんのこと好きなのわかってるけど、思わず手をつなぎたくなる。

自分のほうに引き寄せたくなる。

 

でもタクシーをさがしてあたふたしてる二葉さんは、全然そんなモードじゃなく。

仕事中に麻衣子がしてた、道行く人が全部二葉さんになってしまうという妄想の中の二葉さんも、それぞれみんな違うことをしていて可愛かった(*´`*)ウフフ

 

そして前回、甘いお菓子食べすぎな田宮くん、今回も年下彼氏の甘えたりすねたりな感じが自然でしたね。

いちゃいちゃモードの聖がかわいい。

けど聖にとっても田宮くんにとっても、二葉さんの存在はないがしろにできない存在。

優しかったら別れるべきだと二葉さんは言ってたけど、ズルいのは聖も一緒。

だから二葉さんが急に、スイカが嫌いだったと主張するシーンが妙に心に残りました。

ずっと好きだと思い込んでたものが嫌いだったなんて。

あの瞬間、今までの自分たちってなんだったんだろうと思うと同時に、聖はまだ見てない二葉さんの一面に興味をもったんじゃないかな。

 

お互いのことを思うあまりにすれ違ってしまう2人。

他の人になら冷静に気持ちを話せるのにね。なんなんでしょうね?夫婦って。

 

最後の麻衣子の思いつめたような表情が気になりますね。

後戻りできなくなった想いの行く先は…。

あれ以来、うきわは出てこないけど、最後は自分で自分を救うしかないのかな~。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(*ˊᗜˋ*)

またの~。

 

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