『うきわ』2話ネタバレと感想│秘密の共有。あなたともっと話したい…。

にこ

今回は、2021年8月18日放送『うきわ─友達以上、不倫未満─』2話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

夫・たっくん(大東駿介)の浮気に気づいた麻衣子(門脇麦)は、たっくんを問いただそうとするが、できない…。

 

そんな中、唯一の救いは二葉さん(森山直太朗)と会って話をすることだった。

 

ある晩、麻衣子はとうとう心の内を二葉さんに吐き出してしまい…?

それではさっそく、2話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 最終話

『うきわ』2話のネタバレあらすじ

防波堤で釣りをした後、たっくん(大東駿介)にプロポーズされたことを思い出す麻衣子(門脇麦)

 

たっくんの顔は真剣で、指輪のケースを開ける手は震えていた。

 

それなのに急に背景が油絵に変わり、気づくと麻衣子は海で溺れていた。

苦しくて苦しくて、そこに投げこまれる黄色いうきわ…。

 

『似てますよね〜』

クリーニング屋で店番をしながら、麻衣子はボソッとつぶやく。

 

『何が?』

ふいに言われ、隣りにいた佐々木くん(高橋文哉)は驚いて聞き返す。

 

『うわきと、うきわ』

 

麻衣子の視線は相変わらず、店の前の路上に向けられていた。

 

浮気なの?

『たっくん、最近帰り遅いね~』

 

麻衣子は手元のおかずをはしでつつきながら、テレビを見てニヤニヤしているたっくんに話しかけた。

 

『今はなんの仕事してるの?』

でもたっくんはテレビに夢中で話を聞いていない。

もう1度麻衣子が尋ねると、『相変わらず、営業だよ』とそっけない返事が返ってきた。

 

『どういう人?たっくんのタイプ』

麻衣子が顔を上げると、たっくんは何を突然という顔で『麻衣子』と答える。

 

嘘だ。

茶碗の中のごはんに「浮気してるの?」「相手はだれ?」と海苔で書かれた文字がプカプカと浮かび、麻衣子はそれを口に入れ、もぐもぐと飲み込む。

そのたび、どこからかブクブク…と水の音がした。

 

『なんで二葉さんは毎日帰りが早いのかな?』

麻衣子が質問を変えると、

『あの人は仕事ができるから』

とたっくん。

『じゃあ、たっくんも二葉さんみたいにできる人になってね』

 

たっくんは気分を害したようで、『俺、別にできないわけじゃないから』と不機嫌そうな声を出した。

 

結婚記念日

その頃、二葉さん(森山直太朗)は棚に飾られた結婚写真を横目で見ながら、1人で弁当を食べていた。

 

そこに聖(西田尚美)が帰ってきて『お祝いしようって言っていたのに』とオードブルが入っている袋をダイニングテーブルに置く。

 

そう、今日は2人の18回目の結婚記念日なのだ。

でも最近ずっと帰りが遅かったからやらないのかと思ってたと二葉さんは答える。

 

『もうすぐ木下さんが産休に入っちゃうから』

そう言って聖は『気づいてるくせに』とダイニングテーブルに置かれたままの木箱を見せる。

 

その中には陶芸教室で聖がつくった夫婦茶碗が入っている。

二葉さんは、聖が昨夜遅く、陶芸教室の講師・田宮(田中樹)と仲良く工房に入っていった姿を思い出し、食欲をなくし弁当のフタを閉めた。

 

『ありがとう』

やっとの思いで二葉さんがそう言うと、

『私にはないの?』と聖は食洗機を希望する。

 

でも食器を洗うのはいつも二葉さんの役目だ。

『じゃあ、何もいらない。このままで十分』

 

それはまるで自分たちの関係のようだった。

 

朝、5時半。ゴミ捨て場で

その日の深夜。

たっくんの携帯に「車修理110番」から何度もメッセージがあった。

 

麻衣子はそっと頭上の携帯に手を伸ばすが、寝ぼけたたっくんに阻止され、携帯を裏返される。

 

翌朝。

麻衣子は5時半に起き、パジャマのままゴミ捨てに行った。

そこでまた二葉さんと遭遇してしまい、麻衣子は気まずい思いをする。

 

『いつもこの時間に来られるんですか?』

『空気がいいですしね』

『いろいろスッキリしますよね』

 

二葉さんが急に麻衣子のほうを振り返り、すっぴんの麻衣子はあたふたと後ろを見て顔を隠す。

 

『すいません。でもそんな変わらないですよ』

二葉さんの言葉に

『それって褒め言葉ですか?』

と麻衣子はほんのちょっと心が浮き立つ。

 

『え?も、もちろん』

二葉さんはそう言ってくれたが、結局すっぴんを見せるのが恥ずかしくて、2人は気まずい空気のままお互いの部屋に入っていった。

 

聞く?聞かない

二葉さんが仕事をしていると、

『あの2人、なんかありましたかね?』

愛宕さん(小西桜子)がやってきて、デスクの陰から顔をぴょこんと覗かせた。

 

愛宕さんが目を輝かせている視線の先には、たっくんと福田さん(蓮佛美沙子)の姿が。

たしかに愛宕さんが言うとおり、前より距離が近いかもしれない。

 

二葉さんが気のない返事をすると、

『もっとちゃんと見てた方がいいですよ』

と愛宕さんはプイッと行ってしまった。

 

その頃、麻衣子はぐるぐる回る洗濯機をのぞきこみながら、

『聞く?聞かない?』と呪文のように繰り返していた。

 

どういう関係?

一方、同僚が3人目を産むため産休に入り、聖の負担は増えるいっぽう。。

思わず田宮にLINEで愚痴メッセージを送ってしまい、

「ごめん。最悪なこと言ってる。こんなこと言ったら引くよね」

と聖は慌てて付け加える。

 

するとすぐに「いいんだよ。聖さんが頑張ってることも、優しいことも知っているから」と返信があり、聖は胸がキュンとなる。

 

そのとき、若い男が工房に訪ねてきて、田宮は金を返す。

どうやら田宮は彼からお金を借りているらしい。。

 

聖から「ありがとう。午後も頑張ってくるね」と返信があり、

『ママ活?』と男性。

『そんなんじゃねぇよ』

『じゃあ、誰だよ』

 

でも決して田宮は口を割ろうとしなかった。

 

大人な佐々木くん

その頃、麻衣子はパート先のおばちゃんから、強面の男の接客を押しつけられていた。

彼は有名なクレイマーで、

『言いたいことがあるなら、ちゃんと言わなきゃ』

と佐々木は麻衣子に忠告する。

 

ニーチェは『人間は大概なんにでも耐えられる』と言っているが、佐々木はそう思わない。

年下なのにしっかりした考えをもつ佐々木を見て、

『なんか大人だね』と麻衣子は感心する。

 

ふいの告白

その日の夜も、たっくんから遅くなるとメールがあった。

「浮気?」

そう返信しようとして、麻衣子はためらう。

 

そのとき、「緊急時はこの壁を突き破ってお逃げください」と書かれた壁の向こうでガサゴソ音がして、二葉さんがタバコを吸いにきた。

 

『あの…、二葉さん。なんで夫はこんなに帰りが遅いんですか?

そんなに忙しいんですか?

ほんとは浮気してるんじゃないですか?』

 

麻衣子は二葉にそう訊きそうになり、ハッと我に返る。

 

薄い壁1枚隔てた向こうで、二葉さんがタバコを吸っている。

 

『あ、あの~、二葉さん』

麻衣子がゆっくり壁に近づき、おずおずと話しかけると、

『あ、すいません』

と二葉はすぐにタバコを消す。

 

『あの~。。あの~。。』

麻衣子がなかなか言えずに携帯を胸に抱いて壁際にたたずんでいると、

『もしかして中山くんのことですか?』

と二葉さんは麻衣子の気持ちを察し、職場でのたっくんの様子を話してくれた。

 

でも違う。麻衣子が聞きたいのはそんなことじゃない。

『浮気っ…

あの人、浮気してるんです…』

そう口にしたら、麻衣子はボロボロ涙が止まらなくなった。

 

その声を聞き、慌てて二葉さんはボックスティッシュを持ってきて、壁の下のすき間からそっと差し出す。

 

麻衣子が泣いている間、二葉さんは何も言えず、壁を隔てて聞こえてくる麻衣子の嗚咽する声に耳を傾けていた。

 

顔を合わせづらい

翌朝。

たっくんはテーブルの上に用意してあった夕食には手をつけず、そのまま寝ていた。

麻衣子はそれを燃えるゴミ袋に捨てる。

 

でも時刻は5時半。

今、外に出たら二葉さんに会ってしまう。

 

ゴミ捨て場に麻衣子がいないので、二葉さんは心配になって麻衣子の部屋のベランダのほうを振り返った。

 

秘密の共有

『親しくない人に突然泣かれたらどう思います?』

 

麻衣子の突然の質問に面食らいながらも、佐々木は『状況によりますけど、ビビります』と素直に答える。

 

『でもいい人なら、自分のことのように苦しんでるかもしれないですね』

 

佐々木の指摘どおり、二葉さんは仕事中も休憩中もたっくんと福田さんのことが気になって目で追ってしまい、頭を抱えていた。

 

麻衣子はもしそんなことになっていたら申し訳ないと思い、ボックスティッシュを返すべく、二葉家の前に立った。

 

でももしピンポンを押して奥さんが出てきたらどうしよう~。

そう思った麻衣子は、他の住人に怪しまれながらも廊下で掃除をするふりをしながらずっと二葉の帰りを待っていた。

 

そこに待望の二葉が帰ってきて、麻衣子は目を輝かせて『二葉さん!』と思わず叫んでしまい、二葉を驚かせる。

 

『あの、二葉さんをお待ちしておりました。

昨日は取り乱してしまい、すいませんでした』

 

麻衣子がボックスティッシュを返すと、

『遠巻きにお話ししますか』と二葉さんが笑って言ってくれて、

麻衣子の涙腺はふたたび崩壊!

『こんなはずじゃなかったんですけど』と麻衣子は泣き出す。

 

ここでは人目につくので、二葉さんは麻衣子を自分の家の玄関口に入れ、ボックスティッシュを渡してくれた。

 

すいませんとティッシュで涙をふきながら頭を下げる麻衣子に、

『いや、いつでも話聞きますから。なかなか言えないしね、こういうの。1人で抱えるのはしんどいよね』

と二葉さんは優しく声をかける。

 

まるで自分の気持ちをすべてわかってくれるような二葉さんの言葉に、麻衣子はしゃがみ込んでまた泣き出してしまう。

そんな麻衣子の肩に思わず手を置きそうになり、二葉さんは慌てて手を引っ込める。

 

でも同じような思いをしている二葉さんには、麻衣子の気持ちが痛いほどわかる。

二葉さんは傘立てに置かれた聖の傘に目をやり、

妻は陶芸教室に通っているのだが、本当はそこで他の男に会っているのだと打ち明ける。

 

『僕も、中山さんと一緒です』

 

麻衣子が涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げると、二葉さんは悲しそうに目を伏せ、もう1度麻衣子の目を見つめ返した。

 

その夜、麻衣子はたっくんが帰ってきて抱きしめてきても、寝たふりをした。

 

麻衣子が見つめる壁の向こうには、二葉家の寝室があった。

2人は壁を見つめ、眠れない夜を過ごした。

 

あんなに素敵な人なのに

『あの…、福田さんは結婚してる人とつき合ったことある?』

 

翌日、二葉さんは外回りで一緒になった福田さんに思い切って聞いてみた。

でも『課長。それ、セクハラって言われかねませんよ』と言われ、二葉さんは苦笑い。

 

信号が青になり、二葉さんは車を走らせた。

 

麻衣子が店番をしていると、

『ここで働いてたのね』と聖が客としてやってきた。

 

『私も居場所を増やそうかなと思って』

麻衣子が答えると、

『いいと思う。あそこじゃ息が詰まるものね』

と聖。

でもベランダに出るだけでリフレッシュできる気がすると、麻衣子は二葉さんのことを考えながら言った。

 

二葉さんがどんなに素敵な人か、麻衣子は夫が言っていたことにして褒めたたえる。

『優しい人だからね。それじゃ、また』

 

聖と麻衣子のやり取りを見ていた佐々木は興味をもって話しかける。

『二葉さんってそんなにいい人なんですか?』

 

『めちゃくちゃ。もう、めちゃくちゃ』

『あの奥さんにはもったいないくらい?』

 

佐々木の鋭いツッコみに、麻衣子は目を泳がせ、唇をかむ。

佐々木は図星か…という顔で上を見上げた。

 

愛宕さんの好きな人

一方、車内の階段でタバコを吸っていた二葉さんは

『セクハラ課長!』と愛宕さんにからかわれる。

 

『何もしてないよ』

『わかってますけど。気をつけたほうがいいですよ。

中山さん(たっくん)が女子社員のハートを全部持っていっちゃいましたから』

 

それを聞き、二葉さんはピンとくる。

『もしかして…愛宕さん、中山くんのこと好きなの?』

 

愛宕さんはニヤリと笑うだけで否定しなかった。

 

仮面夫婦

その夜、珍しくたっくんが早い時間に帰ってきた。

いつもいるかいないのかわからないので、麻衣子がご飯とみそ汁しか用意していないことを謝ると、

たっくんは自分も帰りが遅いので夕飯を用意してくれるだけありがたいと感謝する。

 

『ううん、だって仕事だもん、しかたないよ。

私もパートで疲れていつも手抜きになっててごめん』

『パート、辛かったらやめていいからな』

 

そう話す2人の顔は、笑顔のはりついたおたふくと、狐のお面のようだ。

 

『でもたっくんのお金ばかりに頼ってたらダメだなって。

もしたっくんがいなくなって1人になったら、生活できないから。

もちろん死別ね』

 

麻衣子の言葉に、たっくんはドキッとして『殺すなよ』と笑う。

ところがその後、たっくんは急な仕事のトラブルで会社に行ってしまった。

 

会いたい気持ち

1人になった麻衣子はベランダに出て、蚊取り線香をたきながら二葉さんが現れるのをじっと待つ。

 

するとガラリと窓を開ける音がして、麻衣子は嬉しくてパッと立ち上がり、

『こんばんは!二葉さんにこんな話をしてもいいのかわからないんですけど』

と壁の向こうに向かって話しかける。

 

でもそれは二葉さんじゃなく、聖だった。

慌てた麻衣子は、ベランダの窓が開けづらくてとごまかす。

 

聖は洗濯物を取り込みながら、本当はあの人のことでしょ?という。

聖は、二葉さんがここでタバコを吸うので迷惑だと思ったのだ。

 

でもなんか落ち着く気がして、麻衣子はあの香りが好きだった。

 

助けて

二葉さんに会えなくて、麻衣子は悲しい気持ちでベッドルームに向かう。

ベッドに正座し、壁を4回ノックする麻衣子。

 

『た、す、け、て』

 

壁に耳をあて、そっと耳を澄ます。

 

『うち、何しよっとじゃろ』

広島弁で麻衣子がつぶやき、ベッドに横になると、

ゆっくりと4回、ノックが返ってきた。

 

それを聞き、麻衣子の目に涙が浮かぶ。

 

 

海で溺れそうになっていた麻衣子に黄色いうきわを投げてくれたのは、

── 二葉さんだった。

 

話がしたい

翌朝、5時半。

麻衣子はゴミを捨てにいく。

向こうから歩いてくる二葉さんを見つけ、駆け足になる麻衣子。

 

『おはようございます』

 

今日は麻衣子はちゃんと洋服に着替え、化粧もしている。

二葉さんは自分が寝間着なのに気づき、なんかごめんなさい…と恥ずかしそうに謝った。

 

『二葉さんと話がしたかったです』

『あ、いつでも聞きますよ、ベランダで』

 

『たぶんそういうことじゃないんです。

そういうことじゃなく、話したいんです』

 

どういう意味かわからず、二葉さんが首を傾げていると、車の停まる音がした。

音のほうを振り返った麻衣子は驚いて言葉を失う。

 

そこにはタクシーから降り立つ、たっくんと愛宕さんの姿があった…。

 

 

~3話につづく~

 

『うきわ』2話の感想

うわぁ、麻衣子の泣き顔が可愛いくて色っぽすぎる。

あんなふうに目の前で泣かれたら、ボックスティッシュを差し出したくもなるよな。

肩に手を置きたくもなるよな。

そのくらい門脇麦さんの演技が自然で引き込まれる。

 

弱っているときに安らげる存在を見つけたら、自分の気持ちをわかってくれる人を見つけたら、もっともっとと求めたくなってしまう気持ちもわかる。

朝5時半の、ゴミ捨て場からマンションまでの短い時間と、

薄い壁1枚隔てたベランダでの会話。

すぐそこにいるのに顔は見えず、でも声もタバコの香りも蚊取り線香のにおいも届く距離。

そして部屋の壁1枚隔てた向こうには、寝室があったのか。。

 

ひとり寂しいもの同士、壁をノックし合う仲。

 

それは聖にとってもおんなじなんだなぁと、田宮から返事をもらったときの聖の顔を見て思った。

今の聖にとって、ありのままの自分を受け入れてくれ、元気をくれるのは田宮なのだ。悲しいことに。

 

本当は誰よりも結婚記念日を意識してるのに、聖が浮気してることを知り、素直になれない二葉さんが切ない。

 

最後のシーンはどういうことですかね?

まさかいきなり自宅に愛宕さんが押しかけてくることはないでしょうから、本当に仕事で会社にいたのかな?

次回の展開が気になります!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

その他のあらすじ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 最終話