『ナイト・ドクター』9話ネタバレと感想│ここにいていいんだよ。そう思えるように。。

にこ

今回は、2021年8月30日放送『ナイト・ドクター』9話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

心美(原菜乃華)の容体が急変し、深澤(岸優太)はしばらくナイトドクターを休むことに。

 

そんな中、心美が臓器移植のドナー登録をしたいと言い出し、深澤はそんな必要ない!と怒鳴ってしまう。

 

心臓移植をした過去をもつ桜庭(北村匠海)は複雑な気持ちになり…!?

それではさっそく、9話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『ナイト・ドクター』9話のネタバレあらすじ

深澤(岸優太)の妹・心美(原菜乃華)の容体が急変。

緊急手術により容体は安定したものの、もうすぐ退院できるはずだったのに…と深澤のショックは大きい。

 

数日後、心美の看病に専念するため、しばらく深澤は休職することに。

深澤の介護疲れを心配した美月(波留)は明日、出勤前に心美のお見舞いに行こうとみんなに提案する。

 

翌日、14歳まで入退院を繰り返していた”入院のプロ” 桜庭(北村匠海)は、大きなバッグにたくさん入院中でも楽しめそうなグッズを入れて参上。

でも相手は女子高生。

おまえとは趣味が違うだろ?と成瀬(田中圭)がツッコむ中、美月はバッグから飛び出している恐竜のぬいぐるみを見て、これはどうかな~?と苦笑いする…。

 

すると『何言ってるんだ!そんなの絶対に認めないからな!』と深澤が怒鳴りつける声がして、慌てて美月たちは病室へ。

 

心美は深澤に、臓器提供のドナー登録がしたいと告げたのだ。

 

『お兄ちゃんはさ、どれだけ多くの人がドナーを待っているか考えたことある?

ドナーが見つかれば、助かる人がいるかもしれない』

 

そう訴える心美に、

『おまえの代わりに誰かが生きるために、なんでそんなことをする必要があるんだよ!

そんな辛いこと、わざわざおまえがする必要ない!』

と深澤は激しく言い返す。

 

それを聞いて、生まれつき心臓が悪く、移植手術をうけた桜庭は複雑な気持ちになる…。

成瀬は2人が話し合って決めることだと美月たちを連れて病室を出る。

 

『とにかく俺は絶対に反対だ』

 

そう言い切る兄の姿を、心美は悲しい瞳で見つめていた…。

 

ドナー提供へのそれぞれの想い

『深澤が反対する気持ちもわかるな。

医者が言うことじゃないかもしれないけど、しんどいでしょ。

大切な人を失った上に体を傷つけられるなんて…』

 

幸保(岡崎紗絵)の言葉に、

『俺たちが口を挟むことじゃない』

と成瀬は先に行ってしまい、桜庭は荷物を置きにいったん寮へ。

美月はため息をついて行ってしまう。

 

なんかみんな、冷たくない?と思う幸保だったが、そうではなかった。

桜庭が移植手術を受けていることを知っている成瀬は、桜庭の気持ちを考え、早々に話を切り上げたのだ。

 

成瀬は、桜庭のドナーが”美月の母親”だと気づいていた。

それを知ったら美月がどんなにショックをうけるかと思うと、桜庭の心は痛む。

 

しかし提供を受けたレシピエントが誰なのか、ドナーの家族が知ることはない。

成瀬はそのルールだけは守るよう、桜庭に告げる。

 

心美の思い

その夜、病院の近くで総合格闘技の試合があり、負傷した選手たちが次々に運び込まれ、美月たちは大忙し。

ひっきりなしに救急車のサイレンが聞こえ、深澤は気になる。

 

自分を看病するために深澤が休職していることを知った心美は、

医者なら私の心配ばっかしてないで、ちゃんと仕事して!と怒る。

 

『それに、ここにサインしてくれるまで、私のお見舞いにも来なくていいから』

 

心美に病室から追い出され、行き場を失った深澤は救急センターへ。

美月に、ドナーになる必要はないと心美を説得してほしいと頼む。

 

すると美月は、自分の母親もドナーだったことを明かし、深澤が反対する気持ちに理解を示す。

でも母がそうだったように、心美には心美の考えがあるのだろう。

私から言うことはできない…と美月は断る。

 

衝突!

そのとき、また急患が入り、美月と幸保は走って出ていく。

美月に無神経なことを言ってしまったと落ち込む深澤…。

そこに外来で診察していた桜庭がやってくる。

 

なんで心美がドナーになる必要があるのか、意味が分からないという深澤に、

『臓器提供の意思表示をするのは、深澤じゃなくて心美ちゃんだろ?』

と桜庭は思い切って話をする。

 

『もしかして、自分のためなんじゃない?

それってさ、自分のために言ってるんじゃない?』

 

それを聞き、勘違いした深澤は、兄として当然のことだろ?と怒り出す。

 

『心美が亡くなって、体を傷つけられるなんて考えられない。

あのカードに名前を書いた途端…、

心美が死ぬのを待ってるやつらが大勢いるのかと思うとゾッとするんだよ!』

 

『おまえ、そんな言い方はねぇだろ!?それでも医者かよ!?』

 

思わずつかみかかる桜庭に、

『医者の前に俺は心美の兄貴なんだよ。おまえには関係ないだろ!』

と深澤も胸ぐらをつかみ返す!

 

そこに成瀬が止めに入り、桜庭は深澤をキッと見据え、言い放つ。

 

『自分のためっていうのはな…、心美ちゃんのこと言ってんだよ。

心美ちゃんの気持ち、ちゃんと聞けよ』

 

それでも深澤には、どういう意味かわからなかった。

 

レシピエント側の気持ち

朝になり、美月は深澤と一緒に帰りながら、何があったかわからないけど、桜庭を仲直りしなよと諭す。

 

深澤が休んでいる間、桜庭は雑用や外来など、深澤のぶんも率先して引き受けてくれていたのだ。

 

それを知った深澤は、その日の夕方、

『桜庭は桜庭の思いがあって言ってくれたはずなのに、まったく聞く耳も持たずにごめん』

と素直に謝る。

 

すると、ムキになったのは俺のほうだと桜庭はレシピエント(臓器提供を受けた者)だということをみんなの前で打ち明ける。

 

『俺は、亡くなった方の心臓をもらって生きてる。

心美ちゃんみたいに意思表示してくれるドナーがいなければ、今頃この世にいなかった』

 

それで、ドナーを否定する深澤に頭がきてあんなことをしまったのだ。

桜庭は深澤に深々と頭を下げると、部屋を出ていく。

 

桜庭はどこかで、誰かの大切なものをもらって生きるほど立派な人間になれていないという負い目をずっと感じていた。

 

その罪悪感はきっと、一生つき合っていかなければいけないものなんだろう。

 

自分のために

一方、深澤は心美の病室へ行き、ちゃんと心美の気持ちを聞きにきたと伝える。

 

心美はまだ16歳だ。

これからまた元気になって、高校にだって通える。

なのにどうしてこんな後ろ向きなことを考えるのか、深澤にはどうしても理解できなかった。

 

でも心美にとってドナー登録は、後ろ向きな選択ではなかった。

心美は、深澤が心美のことばかり優先して優しくしてくれるたびに申し訳なく思っていた。

先生や看護師さんたちにもそう。

一生懸命治療してもらっても、いっこうに病気はよくならない。

もらってばかりで、迷惑かけてばかりで、

だからどんな形でもいいから誰かの役に立ちたかった。

 

そんなとき、ドナー提供のことを知り、

臓器提供の意思表示をしておけば、最大11人もの命を救えることを知った。

 

こんな自分でも誰かの役に立てるかもしれない。

そう思うと心が軽くなった。

自分を好きになれた。

心美は、堂々と生きていたくて「自分のために」このカードにサインをしたのだ。

 

そのとき、救急車のサイレンの音がして、

『ほら、早く行ってきて!お兄ちゃんは救急医でしょ?』

と心美は深澤をうながす。

 

誰かのおかげ

運ばれてきた患者は、アパートの外階段から転落し、緊急オペが必要だった。

 

だが昼間に使いすぎたようで、血液が足りない。

しかも血液センターの運搬車は出払っていて、到着まで2時間かかるという。

そこでちょうどやってきた深澤が血液センターまで「おつかい」に行くことに!

30分以内に戻れと言われて、深澤は車を走らせる!

 

その間、大量出血が起こり、患者は心停止。

必死の蘇生処置で心拍が戻ったところに、深澤が輸血パックを持って戻る!

こうしてなんとか間に合い、患者の容体は安定。

 

『あの輸血パックがなければ治療はできなかった。

おまえが運んだ誰かの”献血”が、あの患者を救ったんだ』

本郷(沢村一樹)は深澤に言う。

 

ドナーの家族の気持ち

翌朝、美月と深澤は、心美の病室へ。

心美の部屋には、桜庭がお見舞いに持ってきた、あの恐竜のぬいぐるみが。

このぬいぐるみを持っているだけでいいことがあるらしい。

 

その後、寮の屋上で5人は乾杯!

3日しか休んでないけど、深澤の復職祝いだ。

 

深澤は心美の意思を尊重したいと思うものの、まだ自分の気持ちに踏ん切りがつかずにいた…。

 

そんな深澤に、美月はお母さんが持っていた意思表示カードを見せる。

 

美月のお母さんはいつも誰かのために生きているような人だった。

どんなに仕事で疲れていても、お父さんが帰ってくる日は手の込んだ料理をうれしそうに振る舞い、

毎朝、美月のお弁当も早起きして作ってくれた。

 

お母さんが亡くなり、財布から意思表示カードを見つけたときには戸惑った。

 

そのときはお母さんの思いを尊重し、お父さんと承諾書にサインしたが、

実際に提供し終えたお母さんと会ったら、本当にこれで正しかったのかわからなくなった。

 

まだお母さんが亡くなったことも受け入れられていないのに、体だけどこかに持っていかれたような…。

そんな気がして、寂しくなった。

 

でもしばらくして、サンクスレターというレシピエントからの手紙が届いた。

 

「お母さんのおかげで助かった人がいて、今もどこかで元気に生きている」

 

そう思ったら、悲しいはずの過去がほんの少しずつ変わっていった。

その手紙が届くたびに、優しかったお母さんが今もどこかで見守ってくれているような気がして、寂しい気持ちがだんだん和らいでいった。

 

だから美月はこのカードを残してくれたお母さんに、今は「ありがとう」と伝えたいという。

 

それを聞いた桜庭は耐え切れなくなって席を立ち、涙を隠す。

 

その後、桜庭は御曹司らしいところを見せ、A5ランクの肉を差し入れ。

 

『ありがとな、桜庭。いろいろと話しづらいことも話してくれて』

と、ふいに深澤から感謝され、

『俺は、みんなだから話したんだよ』

と笑顔で桜庭はうなずく。

 

すると肉奉行の成瀬が、おまえたちは指1本触れるなと肉を焼きだし、みんなは笑顔に。

 

──こうして私たちが出会ったのは偶然なんかじゃない。

と、美月は思う。

 

お互いがそれぞれの場所でいろんな思いを経験し、選択してきたから今がある。

 

今、こうして一緒に働けるということは、今までの選択が間違っていなかったということ。

 

お母さんがそう教えてくれているような気がして、

美月は笑顔でみんなとピースサインで写真を撮った。

 

おまえがいるから

それから深澤は、ドナーカードにサインして心美に渡しにいった。

 

昨日の患者さんは、誰かが献血してくれた血液のおかげで助かった。

臓器というと、なんか特別なもののような気がしていたけど、

人はふだんからいろんなものをもらって生きているのかもしれない。

たとえば、心美が桜庭から恐竜のぬいぐるみをもらったように…。

 

『これでおまえは堂々と胸を張ってればいい。

だっていつか、誰かの命を救うかもしれないんだから』

 

でも、もうすでに心美はじゅうぶんに役に立っているぞと深澤は窓から差し込む夕日を背にして言う。

 

『俺が頑張れるのは、心美がいるから。

それにそのカードを使う日は絶対来ない。

だって、おまえは必ずよくなるんだから』

 

それを聞き、心美は『うん、そうだね』と涙を流す。

 

初めての受け入れ拒否

こうして深澤が戻り、また救急センターに賑やかさが戻った。

 

そこに胸部大動脈解離が疑われる患者の受け入れ要請が入る。

 

患者は発症から2時間以上が経過していると救急隊員の星崎(泉澤祐希)は訴えるが、

なぜか本郷は美月に『断れ』と指示を出し…。

 

美月たちは本郷の真意がわからず、戸惑いの表情を浮かべるのだった。

 

~10話につづく!~

 

 

『ナイト・ドクター』9話の感想

いや〜、最後の深澤の『俺が頑張れるのは、心美がいるから』『絶対よくなるから』というセリフ、よかったですね〜。

グッときました。

 

臓器提供カードについては、私も一時期悩んだときがありました。

今は全部に○して財布に入れて持ち歩いてますが、まさか最大11人も人を救うことができるとは思わなかった…。

でも臓器提供にも年齢制限があるんですね。やっぱり若い人のほうがいいよね〜と地味にショックをうけました(;´∀`)

 

若い頃は死んだ後のことを考えるのが嫌で保険の話をするのすら嫌だったんですが、だんだん年取って死が近づいてくると、なんていうかもう、もう死んでんだから自分の体を傷つけられてもいいや〜、こんな体でも役に立つならという気持ちに…。

むしろ移植された体がその人に合わなかったらどうしようというほうが心配ですね(;^ω^)

 

と自分の話はさておき、今回はひさしぶりに桜庭がフル出場〜。

みんながドナー登録の話をしている間の表情の変化がリアルで、カメラも話をしている人より、彼の表情を追っているからついつい見入ってしまいました。

 

成瀬以外はみんな桜庭が心臓移植したことを知らないから、いろんなこと言われて腹立たしかったり、悲しくなったり、複雑な想いだったろうと思います。

でもドナーの娘である美月に、ああいうふうに言ってもらえてほんと救われただろうな。

生きててよかったって思えたろうな。

バッと立ち上がって、みんなに見えないように涙を流すシーンは、屋上でよかったなぁと思いました。

 

屋上シーンは、無事に朝を迎えたごほうびみたいなものなのかな。

肉奉行と化す成瀬が面白いし、年相応の無邪気な顔に戻るみんなの笑顔が好き。

ナイトドクターたちにとっては、朝のほうが開放感にあふれ、素直になれるのかもしれない。

そこも普通の人と逆転してるんだな。

 

そしてこの5人は、「ここにいていいんだよ〜」って思えるように出会えたのかなって思いました。

やっぱ出会いって大切ですな〜☆

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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