『そのご縁、お届けします』1話ネタバレと感想│めちゃ優しくていいドラマ。河川敷を自転車で爆走したくなる!

にこ

今回は、2020年11月3日放送『そのご縁、お届けしますーメルカリであったほんとの話ー』第1話 バンドマン編のネタバレあらすじと感想をまとめました。

このドラマは、メルカリに届いた2万を超える体験談の中から6つのエピソードを厳選!

 

それらを基に書き下ろした全6話のオムニバスです。

 

誰かが必要としなくなったものが、誰かの宝物になるかもしれない…。

 

 

主人公・陸(飯豊まりえ)が、今日もご縁を届けます!

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『そのご縁、お届けします』1話 バンドマン編のネタバレあらすじ

 

黒江陸(飯豊まりえ)は、ピンクの象が目印の「エレファント・エクスプレス」の配達員。

訳あって今は、寂れた商店街にある青果店「八百吉」の店主・三田史郎(塚地武雅)と暮らしている。

 

『寿命だね〜。買い替えるか〜』

三田は店のテレビデオをいじりながら言った。

その間に、陸は店のお釣りの10円を拝借し、店内のガチャガチャを回してガムをパクリ。

 

荷物を確認すると配達に出かけた。

 

不思議なご縁

縁というものは不思議なものだ。

 

意図せぬところで繋がり、この街のどこかで今日も小さな奇跡を起こす…。

 

今日、陸が配達するのは、元バンドマン・宮田寛(浅香航大)がメルカリに出品したもの。

彼は、15年間活動していたバンドが解散し、溜まりにたまったバンドグッズや機材を次々と売りに出していた。

 

一方、送り主の高校生・瀬尾孝之(板垣瑞生)は寛がやっていたバンド、マイティ・ダックスにどハマリ中。

シンプルなんだけど寛の歌詞がすごくよくて、たまたまラジオで聴いて力をもらえたような気がしたのだ。

 

しかし友人にはその良さはわかってもらえず、『ダサくない?』と言われてしまう…。

 

動き出す運命

陸が配達先に到着すると、ちょうど孝之が自転車で帰ってきた。

 

孝之と目が合った陸は名前も聞かずに近寄ると

はい、君宛ての荷物

と茶色の小包を渡した。

 

孝之が驚きつつも受け取ると

大きく動き出すかもね、君の運命

陸は微笑んで行ってしまった。

 

中を見た孝之は、マイティ・ダックスのDVDにライブ後インタビューまで入っていて『すげぇーじゃん』と興奮した。

 

夢を諦めようとする寛

一方、寛は後輩のバンドマン・淳(坪根悠仁)と行きつけの焼肉屋へ。

 

『本当に何もかも手放しちゃうんですね』

物があると責められてるような気分になるんだよなぁ。

こんだけやってもお前はだめだったって』

 

本当は潔く捨てればいいんだろうけど、

それはそれで全部無駄だったと言われているようで、寛は悔しかった。

 

マジで音楽やめちゃうんスか?

『とっくにやめてるよ』

 

寛は今はアルバイトをしながら、就職活動をしていた。

すると休憩中に、孝之からお礼のメールが届いた。

「DVD届きました。めっちゃカッコいいです!バンドTシャツの出品も嬉しいです」

 

「ご購入ありがとうございます。またよろしくお願いします」

寛はお決まりの返事をした。

 

荷物持ちの孝之

 

その頃、孝之は炎天下の中、友人たちの荷物を自転車の荷台にのせて歩いていた。

 

友人たちと別れて荷物持ちから解放されると、孝之は『だはぁ〜』とため息をついた。

 

でも寛から返信が来ていることに気付いた孝之は嬉しくなって、バンドTシャツを購入。

「高校生でお金がないので、こんなに安く買えて嬉しいです」とメッセージを送った。

 

それを見た寛は『高校生か〜』と呟く。

 

「マイティ・ダックスの音楽を聴くと、こんな僕でも強くなれる気がします」

 

マイティ・ダックスの歌を口ずさみながら、孝之は河川敷の道を自転車で走っていく。

 

「ところでボーカルの寛って、今何をやってるんですかね?」

 

カタンカタンカタンカタン…

電車の通り過ぎる音がする小さな暗いアパートの一室で、寛は目の前の履歴書を見つめた…。

 

面接を受ける寛

数日後、寛は会社の面接を受けた。

でも今までバンド一筋で就職した経験のない寛は、ボーカルをしていたと答え、バンド名を訊かれた。

 

マイティ・ダックスは一応メジャーデビューもしたことがあるのだが、

面接官は知らず、今回はご縁がなかったということで…という結果になった。

 

それを聞いた焼肉屋の店主は『この店をやってみないか?』と言う。

突然の申し出に、寛は『考えておきます』と答えた。

 

意気地なし

一方、孝之はマイティ・ダックスの曲を聴いているうちに、ギターに興味をもつように…。

楽器屋の前で見ていると

『弾いてみます〜?』と店員が出てきた。

 

『だ、大丈夫です!』

孝之はその場を逃げ出すと、河川敷へ。

 

孝之が大好きな曲『Warmduscher』には、“自分の領域を出ない、意気地なし”という意味がある。

 

意気地なしか〜

孝之は呟いた。

 

ほんとにそれでいいの?

そんな中、孝之と寛のメッセージのやり取りはまだ続いていた。

もちろん孝之は、相手が憧れのボーカル・寛だとは気付いていない。

 

だから『寛はもう歌わないんですかね?』なんてことも平気で書ける。

 

『歌わないんすか?』

部屋に遊びに来ていた淳に尋ねられ、

『歌わないって言ってるだろ』と寛は答える。

 

『ほんとにそれでいいんすか?

1人でも待ってる人がいるなら、歌い続ければいいじゃないですか』

 

けれども寛も、もう35歳だ。

バイト暮らしで客も呼べない、曲も作れない。

そんなダサい自分が今さら歌えるはずがない。

 

『そんな難しく考えないで、趣味でも…』

趣味になんかできるわけないだろ!

こっちは15年間、死ぬ気でやってきたんだ!

趣味になんかできるわけないだろ!』

 

思わず寛が声を荒げると、淳は部屋の隅に立て掛けられたギターを指差した。

じゃあ、あれは何なんすか?

 

楽器も機材も全部手放すと言いながら、寛はあれだけは売れずにいた。

 

『…俺は死んでもやめないです。

そう思ってやってきたんで。

今の寛さん見てると、未来の自分を見てるみたいで嫌になるんです』

 

そう言うと淳は部屋を出ていった。

 

ネオンが散らつく部屋で、寛はしゃがみこんだ。

 

変わろうとする孝之

翌日、孝之は音楽室に行き、アコースティックギターを手に取り弾いてみた。

 

その頃、寛も窓辺に座ってギターを弾いていた。

 

 

その帰り道、孝之は大量の荷物をのせた自転車を横に倒した。

 

驚いた友人たちが何事かと振り返る。

孝之はヘッドホンをすると、マイティ・ダックスのイントロを聴きだした。

 

『Warmduscher…』

 

『孝之、荷物落っこちてるぞ!』

『自転車はな、押すもんじゃねえんだよ!漕ぐもんなんだよ!』

 

『あ”-------!!

 僕は漕ぎ出したんだ〜!!!』

 

孝之は自転車に飛び乗ると、手放しで叫び、猛然と漕ぎ出した!

 

 

僕のスーパースター

その頃、寛はメルカリにアコギを出品しようとしていた。

でも値段なんてつけられない。

つけられるはずがない。

 

寛がベッドに寝っ転がると、また孝之からメッセージが届いた。

 

「オリジナルピック、購入させていただきました。

 

 僕、夢ができました!

 

 ギターを練習して、寛みたいになります!

 

 寛は僕のスーパースターなんで! 」

 

『…スーパースターって』

寛は微笑む。

 

「そう言ってもらえて、寛もきっと成仏できるよ」

「…寛って死んじゃったんですか?」

『いや!死んでねぇわ!』

寛は思わず突っ込むと、なんだか心が軽くなったような気がした。

 

繋がるバトン

それから数日後、陸は配達の前に、缶に入ったペリカンガムの中から1つ選んだ。

今日は、あたり。

 

陸は微笑むと、孝之のところに配達に向かった。

 

『はい、これ 君宛ての荷物』

陸は車からギターケースを取り出し、孝之に渡した。

『え?』

『おまけだって』

 

驚く孝之に、陸は『頑張れ!』と声をかける。

陸の乗った車が走っていくのを、孝之はぼう然と見送った。

 

孝之は路上にギターケースを下ろすと開けてみた。

 

『…これ、寛のギターだ』

 

ギターの弦には、マイティ・ダックスのオリジナルピックが挟まっている。

 

孝之はギターを取り出すと、ギターを空に掲げ見た。

 

陸の両親

『あれ?テレビデオは?』

陸が八百屋に帰ると、テレビデオがなくなっていた。

三田は断腸の想いで引き取ってもらったという。

 

『そんな大げさなことだっけ?』

『数々の思い出があったんだよ。

でも、過ごした時間は“ここ”に残ってるから』

三田はトントンと胸を叩いた。

 

あ、そろそろケンジとサチエさんの命日だろ?墓参りでも行くか

 

……私は2人と過ごした時間が“ここ”に残ってないから行かない

陸が胸に手を当てて言うと、

『あのなぁ、それは陸…』

ジリリリリリリ…

電話が鳴り、陸は電話に出た。

 

夢の始まり

それからしばらくして…、

寛は行きつけの焼肉屋を継ぎ、すっかり焼肉屋の親父が板がついていた。

 

淳は新しいバンドを始めたものの、サポートの方が多いようだ。

 

でも『まあ、いいじゃん。音楽で飯が食えてんだから』

『そっすね』

2人は笑い合う。

 

一方、孝之は自作の曲を作って街で弾き語りをするように。

その透き通った歌声に人々が吸い寄せられるように集まってくる。

その中には淳の姿も…。

 

彼は孝之が弾いているギターを見て、微笑む。

 

縁というものは不思議なものだ。

 

それは私たちの意図せぬところで繋がり、この街のどこかで今日も小さな奇跡を起こす。

 

 

その日、誰かが手放したものが、

 

明日、誰かの宝物になるかもしれない。

 

今日も陸はご縁を運ぶため、どこかの街を走っている…。

 

〜2話につづく〜

 

 

https://twitter.com/entodo_mbs/status/1323198799217487872?s=20

https://twitter.com/MILK_1124saa/status/1323990896463945728?s=20

『そのご縁、お届けします』1話の感想

これが本当にあった話なんてすごいなー。

憧れのボーカルさんだと知らないでやり取りしてるのがいいですね。

まぁ、本人もまさか自分だとは言えないかぁ…。

 

かつて寛が歌った曲が、孝之の背中を押して、本当の気持ちをさらけ出す強さをくれた。

寛が諦めようとした夢は、いつしか孝之の夢になった。

そして受け継がれたアコギ。

おまけというにはあまりにもすごいおまけだけど、

値段なんてつけられないし、

捨てることもできない。

夢が繋がって、2人が前に進んでいく姿に胸が熱くなりました。

 

それに、孝之がラストに路上で弾き語りしてるのがうますぎて!!!(@_@;)

あの曲はこのドラマのためだけに作られた曲なのかな?

だとしたら凄すぎる。

 

私はなんぼ練習してもギターがうまくならなくて、諦めました。

なんでもやろうと思うとのめり込むタイプなんで、

始めるときはいいけど、やめるときは辛いですよね。

 

人からしたらどうでもいいかもしれないけど、本人にとっては一世一代のこと。

やめるほうがずっと勇気もいるし、パワーもいる。

そのぶんやめたら、急にスッキリするから不思議だ。

今まで何をそんなに縛られていたんだろうと。

 

だから寛が焼肉屋の仕事が性に合ってたみたいでよかった。

焼肉屋の店長はどこに行ってしまったのか気になるけど…。

 

ところで、飯豊まりえさん演じる配達人・陸はちょこっとしか出てこないんですね〜。

陸も何かを抱えているみたいだし、まだまだ謎に満ちていて気になります。

 

これから陸のこともだんだん明かされていくようなので楽しみです。

 

マイティ・ダックスの曲が流れる中、

孝之が『俺は漕ぎ出したんだ〜!』って叫んで自転車で走ってくところが激アツでした!

青春だなー。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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