『家、ついて行ってイイですか?』3話ネタバレと感想│たくさんの青汁に龍角散。きよ美とかっちゃん、口うるさいけど温かい夫婦の物語にウルッ。

にこ

今回は、2021年8月29日放送『家、ついて行ってイイですか?』3話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

今回、玉岡(竜星涼)がうかがったのは、夫とふたり暮らしをしている71歳の村松きよ美(研ナオコ)の家。

 

口うるさいがイケメンだと、夫・勝彦(菅原大吉)の自慢話をするきよ美。

 

しかしきよ美は玉岡に、ある嘘をついていて…!?

それではさっそく、3話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『家、ついて行ってイイですか?』3話のネタバレあらすじ

その日、玉岡(竜星涼)は銭湯にいた。

カメラを持って、湯につかる玉岡。

男性が入ってくると、待ってましたとばかりに玉岡は尋ねる。

 

『銭湯の回数券をプレゼントするので、家、ついていってイイですか?』

 

しかしそんなに簡単にうまくいくはずもなく、玉岡は回数券だけもらわれて、ガッカリ。。

すると、弁天湯を出てすぐの路上で、風呂上がりの瓶牛乳をぐびぐび飲んでいた女性と目が合った。

 

江戸っ子気質の彼女は、村松きよ美(研ナオコ)、71歳。

毎日この銭湯を利用しているという。

そんな彼女に回数券を渡し、取材を試みると…、

『まぁ、いいよ。来い』

と、きよ美は年季の入った自転車をひいて歩いていく。

 

きよ美は、夕方5時ぐらいに帰ってくるというタクシー運転手の夫・勝彦(菅原大吉)と2人暮らし。

アパートに到着したきよ美は郵便受けをのぞき、ブツブツ言いながらチラシを取り出し、玉岡に渡す。。

 

玄関の鍵を開け、『はい、ごくろうさん』と閉めようとするきよ美。

慌てて玉岡が家の中を見せてもらう番組だと説明すると、きよ美はまぁいいかと中に入れてくれた。

 

きよ美のおうち

築51年、2LDKの部屋の中はすっきりと片付けられ、昼間だというのに電気がつけっぱなし。

 

玉岡が質問すると、

『細かいね、あんた。そういうところ、かっちゃんに似てるな』

と、きよ美。

かっちゃんとは、きよ美の旦那さんのことだ。

 

カレンダーの下の書き込みはなぜかぐじゃぐじゃっと消されていて、自分でもなんて書いてあるのかわからないという。

 

かっちゃんとの馴れ初め

今はもうやっていないが、かっちゃんとはきよ美が経営するスナック「かもめ」で出会い、50代半ばで結婚。

お互いに再婚同士だった。

 

愚痴ばかり言っているかっちゃんを、きよ美はいつもの調子でちゃきちゃきと励ましたものだ。

 

『落ち込んだときには、自分で頑張って明るくすんの。

自分で自分を明るくする。

そしたら金もかからない。安上がりでいいだろ?』

 

するとかっちゃんは、

『きよちゃんみたいな人が、俺と結婚してくれたらなぁ』

とポツリ。

 

きよ美は『いいよ』と即答し、

『その代わり、暗いこと言ったらすぐに離婚だからね』

と付け加える。

『えぇ!?』

そう言いつつも、きよ美は内心、嬉しくてしかたなかった。

 

かっちゃんのイケメンなところに惹かれたというきよ美は、

『あんた、かっちゃんに似てるねえ!』

と玉岡を夫婦写真の隣に立たせ、携帯で写真を撮る。

 

『ほら、いい男』

『ちょっと目ぇつむっちゃってますね』

『いいんだよ』

きよ美はイケメンは目をつむったほうがいいと明るく笑い飛ばす。

 

かっちゃんとの暮らし

冷蔵庫の中には、かっちゃんの好きな青汁がいっぱい!

乳酸菌が入っていて美味しいよと、きよ美は玉岡にも飲ませてくれた。

 

ビール好きなかっちゃんのために、グラスはいつもキンキンに冷やしてある。

夫婦で龍角散が好きなため、棚にはかっちゃんが買ってきたのど飴が山積みだった。

 

そんな話をしているうちに、いつしかきよ美はソファのひじ掛けにひじをついて横になり、リラックスモード。

きよ美にとってこのポーズは楽でいいのだが、腰痛持ちのかっちゃんには辛いらしい。

 

『ちょっとあんたもやってみな』

きよ美に言われて玉岡が実演してみると、

『いいですね~』

と玉岡はリラックス。

 

『だろ~?どうしてかっちゃんにはわからないんだろ』

きよ美は換気扇の下でタバコを吸いながら、

『細かいんだよ』

と、かっちゃんの几帳面な部分について話し出す。

 

めんどくさがりなきよ美に毎日薬をちゃんと飲ませたり、

電気はちゃんと消そうと注意したり、

散らかっぱなしで探しものばかりしているきよ美に、

『人間ってさ、探しものしてる時間だけでね、年間150時間も浪費してるんだって』

とウンチクを披露したり…。

 

かっちゃんはいつもきよ美の心配をしていた。

 

きよ美のついた嘘

気付けば、時刻はもうすぐ5時。

かっちゃんが帰ってくるころだ。

玉岡が尋ねると、

『来ないよ』

と、きよ美。

 

『え?どういうことですか?』

驚いて玉岡が聞き返すと、きよ美はさっさと部屋の奥に歩いていき、

『ここにいるから』

と、かっちゃんの写真を見せる。

 

なんと、かっちゃんは2か月前に亡くなっていたのだ!

 

きよ美が5時には家に帰ってくると嘘をついたのは、まさか家にあがると思っていなかったから。

 

その日もかっちゃんはきよ美にタバコをやめさせようとして言い合いになった。

 

なんだか具合が悪そうなかっちゃん。

でもきよ美は気づかず、

『謝るぐらいなら最初から口にするんじゃねえよ』

とひどいことを言ってパチンコに出かけた。

 

景品でいつものタバコと、かっちゃんのためにビールを交換して家に帰ると、

かっちゃんは胸をおさえて苦しんでいた。

 

きよ美は慌てて119番通報しようとするが、電話が見つからない!

 

『だから掃除しろって』とかっちゃんは苦しみながらも注意する。

 

きよ美は、かっちゃんに言われるままにテーブルの下、キッチン、洗面所を探し回るが見つからない。

そうしてようやく、枕元にある携帯を発見!

急いできよ美は救急車を呼んだ。

 

『きよちゃん、今日の薬は…?』

『うん、ちゃんと飲むよ』

きよ美がかっちゃんの手を包むと、

かっちゃんは脂汗を浮かべながら、きよ美の頭を優しくなで、

『龍角散、買っておいたから』

と言う。

『うん、わかった』

 

かっちゃんが意識を失い、きよ美は何度も名前を呼ぶ。

 

『かっちゃん…、かっちゃん~!』

 

救急隊員がきて必死に心臓マッサージを試みたが、かっちゃんはそのまま息を引き取った。

 

8月3日、納骨。

ここに書いてあるだろ?と、きよ美はぐしゃぐしゃに消されたカレンダーの書き込みを指さす。

そこには「8/3 11時」「納骨」「お寺」と書かれてあったのだ。

 

今でもコップを冷やしているのは、納骨が終わってコップまでなくなってしまったら影も形もなくなってしまうから。

青汁や龍角散がたくさんあるのは、ひとりだと全然なくならないから。

 

かっちゃんがいなくなって2か月。

きよ美は全然眠れないし、暗くするのが嫌で電気もつけっぱなしだった。

 

『明るくしないと気分も落ち込んでしまうから…。

かっちゃんには怒られてしまうだろうけど』

 

そう言ってきよ美は、お土産に青汁と龍角散をビニール袋に入れて玉岡に渡す。

 

『いいんですか?』

『うん。もう、かっちゃんいないからさ』

 

『がんばれよ』

玄関を出ていく玉岡に笑顔できよ美は手を振った。

 

放送を終えて

「弁天湯できよ美さんについて行ったら、

2か月前に亡くなった旦那さんとの思い出と共に生きる女性に会えました」

 

無事にオンエアされた映像を見て、玉岡はきよ美に電話をかける。

きよ美は『化粧しとけばよかったね。今からなんとかなんないのかい』と言いながら、いつものスタイルでソファに横になっていた。

 

『いやぁ、もう放送しちゃったので』

玉岡が困ると、

『あっはっは。ババアジョークだよぉ』

と、きよ美は笑う。

きよ美は玉岡のせいで、かっちゃんがいなくなったことを再認識したという。

 

『すいません』

謝る玉岡に、

『いいんだよ~、寂しくて』

ときよ美は告げる。

『ありがとさん』

 

『はい…』

笑顔で答える玉岡に、

『またいつでも遊びにおいで。青汁も龍角散もまだたっくさんあるから。頑張りなよ』

ときよ美は言い、電話を切る。

 

きよ美はかっちゃんに手を合わせると、

ずっとつけっぱなしだった電気を消し、笑顔のかっちゃんの写真を振り返った。

 

『これで文句ないだろ?』

 

つながる世界

その頃、玉岡は机の上の龍角散をひとつ口に入れ、感慨にふけっていた。

 

今まで玉岡は、あまり面白くなさそうにこの仕事をやっていた。

後輩の山中(曽田陵介)にも『仕事、楽しいですか?』と訊かれ、『普通』と答えていた。

でも今は違う。

 

『あれ、訂正。この番組、俺、普通に好きだわ』

『あはっ、前と同じじゃないですか~』

『全然違うわ。普通に、好きになってきた』

 

玉岡は山中に笑顔でそう言うと、

『ま、おまえも頑張れよ』

と山中の肩を叩き、出かけていく。

 

──今夜はいったい、どんな人と出会えるのか?

 

玉岡はこの仕事にやりがいを感じるようになっていた。

 

~4話につづく!~

 

 

『家、ついて行ってイイですか?』3話の感想

うーん、今回も何度もきゅーんとして泣きそうになってしまった。

なんと言っても研ナオコさん演じるきよ美の、口は悪いけどあったかい人柄がいい。

落ち込んだら自分で自分を明るくしなきゃ。

そう言ってかっちゃんを励まし、結婚することになった2人。

そんなきよ美は、電気を消したら心も暗くなるような気がして1日じゅう電気をつけっぱなしにしていた。

 

かっちゃんが元気だったときは、電気をつけっぱなしにしていることをいつも注意されていた。

タバコを吸いすぎなことも、ちゃんと薬を飲まないことも、物がどこに行ったのかわからなくなってしまうことも。

 

そしてかっちゃんが亡くなる日も、口うるさく注意されてケンカして家を出てしまった。

 

でも口は悪いけど旦那さんのことをすごく愛しているきよ美は、グラスをキンキンに冷やしてあげたり、この日もビールを持って帰ったり。

 

けど電話が見つからなくて、救急隊員が着いたときには間に合わなかった。

朝、ケンカした時から具合が悪そうだったことを考えると、きよ美はずっとその日のことを後悔していたのだろう。

もしちゃんとかっちゃんの言うとおりにしていたら、もしあのとき、こうしていたら、もしパチンコに行ってなかったら、もし、もし…。

それでも間に合わなかったかもしれないけど、そう考えずにはいられない。

玉岡に『帰ってこない』と事実を告げたときのきよ美の気持ちを思うと、いたたまれない気持ちになる。

 

でも、誰かに言うことで前に進めることもある。

オンエアを見たきよ美は電気を消し、

玉岡はきよ美の声援を力に変え、仕事にやりがいを見いだす。

 

2人の前には、龍角散のど飴。

のど飴を見るたび、2人はどこかで繋がっているような気がする。

そしてこのドラマを見た私も。

『頑張れよ』と、きよ美に背中を押してもらえたような気がした。

 

そんな気持ちになるのは、なんでなんだろう。

『家、ついて行ってイイですか?』にはそんな不思議な力がある。

 

次回も楽しみだな〜!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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