『家、ついて行ってイイですか?』6話ネタバレと感想│たまには無理せず泣いてほしい。笑顔がすてきな物語。

にこ

今回は、2021年9月18日放送『家、ついて行ってイイですか?』6話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

今回、玉岡が訪れたのは荒木さんのお宅。

妻の真美さんは胃がんで入院中だという。

でも荒木さんはいつも笑っていて…。

玉岡は荒木さんに踏み込んだ質問をしてしまったことを後悔しますが!?

 

それではさっそく、6話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

その他のあらすじ
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『家、ついて行ってイイですか?』6話のネタバレあらすじ

⒞テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」

柏崎プロデューサー(にしおかすみこ)の思い付きで、急きょ茨城の荒川沖駅でロケをすることになった玉岡(竜星涼)

しかし来たはいいものの、まったく人がいない!!!

 

玉岡がどうしようと思いながら歩いていると、

『いた!』

泥酔状態でベンチに横たわる男性を発見!

男性はテレビ東京のことも番組のことも何も知らないようだが、

『いいよ!』

と快諾してくれた。

 

男性の名前は、荒木淳(坪倉由幸)、49歳。

家に着くなり、段差で転ぶ荒木。

でも『誰だ、こんなところに段差作ったの。俺だ』と自分でツッコみ、荒木は笑っている。

 

『なんで荒木さんはいつも笑っているんですか?』

玉岡が尋ねると、

『俺はいつも笑ってなきゃいけないの』

と荒木は言う。

 

奥さんとのなれそめ

荒木の妻・真美(野波麻帆)は、3年前にスキルス胃がんと言われ、現在入院中。

 

荒木は玉岡に写真立てに入ったツーショット写真を見せ、

『俺にはもったいない、いい女でしょ』

と自慢する。

荒木の経営する釣具店に真美がアルバイトで入ってきて、一目ぼれしたそうだ。

 

どうやってアピールしたかと言うと、やっぱり釣り!

 

荒木は自分だけが知っている穴場に真美を連れていき、

近くに釣った魚を料理してくれるなじみの店があるのでランチはそこにしましょうと釣りを始めた。

 

しかし意気揚々と始めたものの、まったく釣れず…。

なんかすいませんと荒木が謝った瞬間、真美の竿に当たりが!

2人は協力して、初めてのお魚をゲットした!

 

ところが、楽しみにしていたなじみのお店は定休日。。

荒木が真美に謝ると、真美は実はお弁当を作ってきてくれたという。

 

『お口にあうかわからないんですけど…』

真美がフタを開けると、美味しそうなおかずがいっぱい!

『合います!合わなくても、お口を合わせます!』

荒木が答えると、真美は面白いと笑ってくれた。

 

『うまかったな~。弁当史上、1番うまかった!』

と荒木はそのときの味を思い出し、感慨にふける。

 

そのとき、玉岡はテーブルの下に漫画の原稿を発見。

実は真美は、少女漫画家なのだ。

 

真美は結婚してから夢を叶え、頑張っていた。

今はさすがに描けないが、絵を集めて個展を開きたいと言っているという。

 

奥さんの病状

玉岡が奥さんの病状を尋ねると、

『うん…』と荒木は病気がわかったときのことを話し始めた。

 

その日も、荒木は昼間から居酒屋の前のベンチで酔いつぶれていた。

その間に何度も真美から不在着信があった。

 

『まずいっっ』

荒木が急いで病院に駆けつけると、

『酒くさっ』

と言いながらも、真美は怒らずに接してくれた。

 

その日は、真美の検査結果が出る日だった。

荒木は本当は一緒に聞くはずだったのに、結果を聞くのが怖くて飲みすぎてしまったのだ。

奥さんのほうがもっと怖かったと思うのに…。

 

診断結果は、余命半年。

けっこう進行しているらしく、

『まさか私が病気になるなんてね。漫画の主人公みたいじゃない?』

と真美は明るく笑ってみせる。

 

さらに編集部の人にも『ちょっと大変なことになっちゃって…』と明るく電話で話す真美を見て、荒木は複雑な気持ちになる。。

 

入院前も、真美は自分が死んだら渡してほしいと、お世話になった1人1人に手紙を用意していた。

 

真美は病気になっても明るくて、手術で胃をとった時も明るくしていたという。

 

真美が用意していたもの

玉岡が真美の仕事部屋を見せてほしいというと、デザインの本や雑学の本など、本がたくさんあった。

 

でも荒木は、ここは彼女の戦場だと思っていて、入ったら迷惑かと思い、仕事部屋に入ることはなかった。

 

部屋には、彼女が生まれて結婚するまでの人生をアルバムにしたものがあった。

 

『こんなものを作ってたんだね~』

荒木はアルバムをめぐりながら写真を指さし、

『これが初めてのデート。初めての旅行。

鬼怒川温泉に行ったんだけどね~。

今度また一緒に行こうって約束してるんだ』

と教えてくれた。

 

先日、1泊なら外泊OKと言われ、

『どこに行く?』

『じゃあ、同時に発表しようか?』

『いいよ』『いくよ~』

『3、2、1』

『温泉!』

『鬼怒川!』

と意見がピッタリ合ったのだ。

 

いつも旅行の準備は真美にやってもらっているので、今回は荒木がすることに。

「たびのしおり」も手作りで用意し、荒木はいそいそと病室へ向かった。

 

ところが真美が体調を崩してしまい、温泉旅行には行けなくなった。

 

いつも笑っていてほしい

『ごめんね、温泉行けなくて。せっかく休みを取ってくれたのに』

謝る真美に、

『休みなんてまた取ればいいから。また行こう』

と荒木は笑顔で言う。

 

すると真美は棚に置いてあったバッグを荒木に取ってもらい、

中から「鬼怒川温泉の素」を取り出す。

 

真美は、もしかしたら行けなくなるかもしれないと、あらかじめ用意していたのだった。

 

それに真美は自分の看病で、荒木があまり寝ていないことを知っていた。

だからこの温泉の素で少しでもリラックスしてほしいと思ったのだ。

 

『ごめんね、頼りなくて…。

俺がもっとしっかりしてたら、病気だってもっと早く見つかったかもしれないのに』

 

『そんなの淳くんのせいじゃないから』

『いつも真美にばっかり気を遣わせちゃって…。

もっと俺が気を遣わないのといけないのに。本当にごめん』

 

『いいのよ、私が好きでやってるんだから。

私、淳くんが笑った顔が大好きなの。

もっと笑ってほしくて、たくさんやっちゃうの。

だからさ、もっとたくさん笑ってほしい』

 

真美はしょんぼりしている荒木の腕をゆすって、

『ほら、そんなんじゃなくていつもみたいに笑ってよ』

と笑顔で言う。

 

『こんな感じ?』

荒木が笑顔をつくると、

『うふふふ。もっともっと口角あげて~。いい感じ、近くなってきた~』

と真美は自分の口角をあげてみせる。

真美が笑って、いつしか荒木はにっこり満面の笑みになっていた。

 

すると急に真美が涙ぐみ、

『もっと笑った顔、見たかったな~。

淳くんがおじいちゃんになった顔、見てみたかったな~』

と肩をふるわせて涙を流しながら、

『きっとすっごいしわくちゃな笑顔で、いい笑顔なんだろうな』

と笑ってみせる。

 

『私、なんで死んじゃうんだろうね。

あっちからでも淳くんの笑顔、見れるといいな』

 

そうつぶやくと、真美は荒木の顔を見て、

『あっちからでも見えるくらい、いっぱい笑ってね』

と言う。

淳は笑顔でうなずき、真美をギュッと抱きしめた。

 

もしひとりになったら

そのときもらった鬼怒川温泉の素はまだ使っていない。

 

『荒木さん、奥さんとの約束があるから、いつも笑っているんですね』

玉岡が言うと、

『私にはこれくらいしかできないから。

日本一笑ってやろうと思ってます』

と荒木は笑う。

 

そのとき、荒木は真美が遺影の候補写真を用意しているのを見つけ、

『こんなことまで先回りしなくていいのに。

先回りしすぎでしょ』

と写真を見つめ、涙ぐむ。

 

他にも、コルクボードいっぱいに生まれてから今までの写真をコラージュしたものもあり、

病気になったのをきっかけに、人生を振り返ってみました。

 

ちょうどいい写真がなかったりと、

 

ここにうつってない人たちもいますが、

 

私の心の中にいます。

 

私の人生に関わってくれてありがとう!

とメッセージが添えられていて…。

 

『もう、なんなんですかね?こんな神様みたいなことして。ありがとね』

と荒木はお礼を言い、

『でもまだ早いか。今、病院で頑張ってくれてるし』

と言い直す。

 

『奥さんがいなくなった後のことを考えたりするんですか?』

玉岡が質問すると、

『聞きにくいことを聞くね!』

と荒木は一瞬固まった後、そうツッコみ、

『ひとりになったら?どうなるんだろうね』

とお酒を飲む。

 

『うーん、でもそんなのいいや!

今はもっと楽しい時間をあげたい。

俺も笑うし、奥さんも笑う。

そういう時間をたくさん作ってあげたい』

 

自分にできること

最後に荒木は、玉岡を呼び止めて言った。

 

『俺も先回りしようかな?』

荒木は、奥さんの夢だった個展の場所を先回りして予約しようと思いついたのだ。

 

『いいんじゃないですか?』

玉岡が答えると、

『そうしよっ。たまには先回りしたっていいでしょう!』

と荒木は吹っ切れたような顔で笑う。

 

『お気をつけて!』

荒木に見送られ、玉岡は玄関の扉を閉めた。

 

素敵な荒木さん

荒川沖駅で荒木さんの家について行ったら…

 

愛する妻にもっと楽しみを与えたい

 

そう願う夫の気持ちが聞けました

 

後日。

奥さんが亡くなったことを、玉岡は知らされた。

 

玉岡が荒木に踏み込んだ質問をしたことを後悔していると、

荒木から電話があった。

 

一緒に居酒屋で飲む2人。

実は取材の日に荒木が酔いつぶれたのも、病院の検査結果を聞く日に酔いつぶれたのも、この店。

この店は、真美と2人で来ていた店だったのだ。

 

『そういえば、なんで取材のとき、

ひとりになったときのことを想像するかって聞いたんですか?』

 

とつぜん荒木に聞かれ、

『すいません。。踏み込みすぎちゃいましたよね』

と玉岡は恐縮しまくり謝る。

 

でも『ありがたかった』と荒木は言う。

 

『あんなふうに聞いてくれたから、

ひとりになったときのことをちゃんと考えられて、

個展を開かないと後悔すると思った。

だから先回りして、場所を押さえられた』

と…。

 

『すごく喜んでました』

荒木は、個展を開いた時の写真を見せてくれた。

 

『たくさんの人が来てくれて…。

生きているうちにお葬式ができたみたいだって。

でも本当のお葬式は、もっとたくさんの人が来てくれて。

真美に見せたかったなぁ。見てたかなぁ』

 

荒木は時折、天を仰ぎながら涙をこらえ、笑おうとする。

それでもあとからあとから涙があふれ、荒木は謝った。

 

『すいません。俺、笑わなきゃいけないんだけど…。

今日は、ごめん……』

 

そう言って、荒木は深く息を吸い込み、

『よーし、もう泣かないぞ!

放送、楽しみにしてますね。僕、TBS大好きなんで』

と言い放つ。

 

『テレビ東京です』

玉岡が申し訳なさそうにいうと、

『ああ!そうですか』

と荒木は朗らかに笑い、

ここ塩(やきとり)が美味いんでと言って、タレを2本頼んだ。

 

~最終回につづく!~

 

 

『家、ついて行ってイイですか?』6話の感想

うぅ~、今回もウルウルでした。

こんなふうにお互いを想いあってる夫婦もいるんだよなぁ。。

奥さんは性格でもあるんだろうけど、自分の中で死を受け止めるために、そうやって人生を振り返り、お世話になった人たちに手紙を書いていたんだろうなぁ。

亡くなる前に夢だった個展が開けて、本当によかった。

 

そして何より、荒木さんの性格がいいですね~。

テレビ東京をTBSと勘違いしてたり、塩が美味しいと言ってタレを頼んだり。

涙をこらえながら奥さんのことを語るシーンは、たまらないものがありました。

坪倉さんも野波麻帆さんの演技も自然で、ほんとの「家、ついて行ってもイイですか?」を見ているような気持ちになる。

 

ほんと人の数だけ、いろんなドラマがあるよね~。

 

次回で最終回なんて、寂しいなぁ。

最近、本家のほうを見てないので、また見てみようと思いました。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(。˃ ᵕ ˂。)

またの~。

 

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