にこ
終電を逃した人などに『タクシー代を払うので、家、ついて行ってイイですか?』とお願いし、インタビューする人気バラエティ番組をドラマ化!
よりすぐりの恋愛ストーリーを7篇お届けします。
1話のゲストは、志田未来さん!
今回のお宅にはどんな感動エピソードが詰まっているのでしょうか?
それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。
『家、ついて行ってイイですか?』1話のネタバレあらすじ
「家、ついて行ってイイですか?」のディレクター・玉岡直人(竜星涼)は、夜の繁華街で取材させてくれる人を必死に探していた。
1人目で取材に応じてくれることもあれば、100人に声をかけてもダメなときもある。
あと1人声をかけてもダメだったら辞表を出して転職してやる!
玉岡がダメ元で声をかけると、
『あ、いいですよ』
と女性。
拍子抜けする玉岡に、湊久美子(志田未来)は『さっきから必死に声かけてるのが見えたんで』と明るく答えてくれた。
深夜まで1人カラオケを楽しんでいたというノリのいい久美子に、思いきっていつものセリフを言う玉岡。
『あのっ。タクシー代お支払いしますので、家、ついて行ってイイですか!?』
久美子は驚きながらも、自宅へ行くことを了承してくれた。
ところが家に向かうタクシーの中、玉岡は久美子から驚くべき話を聞かされる。
同棲相手の柴田佳則(岡田龍太郎)は、1年前に階段から落ちて記憶喪失だというのだ!
記憶喪失
久美子と佳則が暮らす部屋は、アパートの2LDK。家賃は10万。
1年前、佳則が階段から落ちたと連絡があり、久美子は病院に駆けつけた。
すると『久美子さんがどうしてここに?』と佳則は驚く。
『それにあんなこともあったし…。
俺、先週、久美子さんにフラレたでしょ?』
『待って待って。それ、ほんとに本気で言ってる?』
たしかに久美子は、佳則を1度フッていた。
でもそれはもう2年も前の話。
佳則は脳震とうを起こした後、たまに起きる症状で、記憶喪失になっていたのだ。
幸い、外傷はなく、時間が経てば記憶が戻るケースもある。
今までどおりの生活をするのが大事と医師に言われ、久美子は不安ながらも『なんかドラマみたいだね』と佳則を明るく励ます。
こういうときはあたふたしてもしょうがない。
絶対、記憶は取り戻せる!と。
2人の馴れ初め
2人の出会いは、俳優や声優の養成所。
最初に告白したのは、佳則だった。
その頃、久美子はもう恋愛はいいやと思っていて断った。
それがこうしてつき合い始めたのは、佳則が交際を飛び越して、いきなりプロポーズしてきたから。
それが面白かったんだと思いますと、笑顔で久美子は当時を振り返る。
しかし残念ながら佳則にはその記憶がなかった。
厳しい道のり
まだ久美子と友達だった頃の記憶しかない佳則には、2人で一緒に暮らしていたという実感がまったくなかった。
入院中、久美子は養成所時代の写真を佳則に見せた。
『あ!これ、覚えてる!
久美子さんがくノ一をやったときの写真だよね』
刀を持って佳則を斬りつけるジャージ姿の久美子を見て、佳則は目を輝かせる。
その時、佳則がやった役は悪代官だった。
けれどもつき合う前のことはよく覚えているのに、つき合ってからのことは覚えていない。
久美子が次々と写真を指さすと、佳則はちょっと頭が痛いと横になってしまった。
この頃にはもう結婚を決めていたので、久美子は母親に来週の顔合わせは中止にしてと電話した。
『こんなこと言うのなんだけど、あんた、予定どおりに結婚するの?』
心配する母親に、久美子は自分が絶対記憶を戻させると言い切った。
記憶喪失になって困ったこと
2人は日本刀が好きで、模造刀ながらマイ刀を持っていた。
佳則が3本、久美子が2本も!
久美子が玉岡に斬りかかるフリをすると、
『斬られたフリをしてくれないと』
と久美子は笑う。
玉岡はカメラを持ったまま、わざとらしいうめき声を上げてその場に膝をついた。
佳則が記憶をなくして困ったことは、入院中にスマホを渡されたこと。
パスワードもわからないし、電話帳に入っているのも知らない人ばかり。
佳則は自分が1年前に養成所をやめ、携帯ショップで働いていることを知り、ショックをうけた。
別れの危機
退院して家に戻ったとき、
『すいません、お邪魔しまーす』
と佳則はまるで他人の家に来たようだった。
でも体が覚えているのか、電気のスイッチの場所はわかるのが不思議だ。
この時はまだ、久美子は佳則の記憶が少しずつでも戻ると思っていた。
たとえ今は2人にとって大切なことを思い出せない状態だとしても…。
しかし久美子が夕方仕事から戻ると、台所に洗い物がたまっていたり、佳則は2人で決めたルールをすっかり忘れていて、久美子はイラッ。
『どうしたら記憶が戻るんだろう』と頭を抱える佳則を見て、久美子は全部、自分のせいだと思った。
だって佳則が忘れているのは、ちょうどつき合っていた時期だから。
2人で過ごした時間を忘れたくて記憶をなくしたのかと久美子は思ってしまったのだ。
すると『別れる…?』と佳則。
このまま記憶が戻らずに、こうしてケンカが増えていくくらいなら。
佳則は明日、家を出ていくことにした。
記憶をなくしても
『最後に1つだけ、いい?』
翌日、家を出ていく前に佳則は言った。
『久美子さんのせいじゃないと思う。
この家にいたらわかる。きっと楽しかったんだって』
プロポーズした時に撮った写真は、自分で言うのもなんだけどすごく嬉しそうだし、自分があんな顔をするなんて驚いた。
刀だって、そう。
一緒に刀を買って、それを飾って。
写真の中の自分を見ればわかる。
俺、絶対この家で楽しく暮らしてたんだろうなって。
それを聞き、久美子の目にみるみるうちに涙がたまる。
『なんで…?
なんで佳則くんのままなのよ〜』
記憶をなくしても、佳則のそういうところは全然変わっていなかった。
他人が気づかないようなところに気づく、そういうところ。
もっと変わっていたら久美子だって嫌いになれるはずなのに。
佳則くんじゃなければ、別れるのもこんなに悲しくなかったはずなのに。
泣きじゃくる久美子を見て、佳則は困った顔で謝る。
久美子はノートを持ってくると、佳則について細かく書き始めた。
今、どんな状態なのか?
どんな状況で記憶を取り戻すのか?
何を覚えていないのか?
どんなささいなことでもいいから気づいたことをここに書いていく。
『いいの?別れなくて』
戸惑いながら尋ねる佳則に、
『別れたくない』
と久美子は答える。
『全部吐き出してスッキリした。
記憶のない佳則くんとトコトンつき合う』
そう言って涙をこぼしながら笑う久美子を、佳則はギュッと抱きしめた。
前向きな2人
それから久美子は日記を書き始めた。
玉岡が中を読ませてもらうと、
「東京タワーが取り壊されたといったら、信じていた。記憶がないって面白いかも」
とめっちゃこの状況を楽しんでいる様子だった。
『アハハハ~。
トコトン向き合うって決めましたから~』
そう言って笑い合う2人の顔はとても幸せそうだ。
『今も一緒にいる理由を教えてもらっていいですか?』
最後に玉岡が尋ねると、久美子は佳則の顔を見てから満面の笑みで言った。
『思い出がなくなっても彼の根本は変わらなかったので、
今度は記憶をなくしても忘れられないくらいの濃い思い出を作ろうと思います』
『いや〜…。
記憶喪失になった男についてくる女なんてなかなかいないですよ。
世界一ですね〜。
いや、銀河一!』
いい仕事
こうして撮影も終わり、玉岡が帰ろうとしていると、久美子が忘れ物を届けに外に出てきた。
久美子に『今日はありがとうございました』とお礼を言われて、玉岡は驚く。
記憶喪失の話なんてあまり人にしないから、自分たちの気持ちを整理できてよかったという。
『いいお仕事ですね』
久美子はそう言って、カラオケの割引券をくれた。
最初に会った時、玉岡が切羽詰まった顔をしていたので、いい息抜きになると思ったのだ。
『暗い顔をしてると、暗いことが起きますよ。それじゃ』
パタンとドアが閉まり、玉岡の瞳に光が宿る。
『よっしゃ!帰ったらNetfli〇に履歴書送ってみっか』
久美子たちに元気をもらった玉岡は、自分の家に帰っていくのでした。
〜2話につづく〜
ドラマ「#家ついて行ってイイですか?」第1話#Paravi で見逃し配信スタート🏠▷https://t.co/udm0qrORkt#家ついて で実際に放送され、話題を呼んだ回をディレクター役 #竜星涼 でドラマ化📹
初回は、事故で記憶喪失となった彼氏と同棲していた女性のお話。ゲスト出演:#志田未来@tx_ietsuite pic.twitter.com/PNPTlYJRMl
— Paravi(パラビ) (@_paravi_) August 14, 2021
『家つい』ありがとうございました!
バラエティに出演されていたご本人ともお話しする機会があったんですが、今は結婚されているようです。とても仲が良さそうでした。
そして2人とも声優として活動されているようで。応援しています! pic.twitter.com/975wReTscK— 岡田龍太郎 (@RyutaroOkada) August 14, 2021
『家、ついて行ってイイですか?』1話の感想
このバラエティ番組は好きで、前に見てたことがあるんですけど、ほんと1時間に1本は必ずといっていいほど、号泣ものの話が含まれてたりするんですよね。
人の人生ほどドラマチックなものはないって感じで。
それがこうやってドラマ化され、しかも再現ドラマとインタビューが一緒になっているのが新感覚で面白いです。
それに久美子を演じる志田未来さんが、演じてるんじゃなく、本当に久美子さんが笑ったり泣いたりしてるみたいですごくよかった!
インタビューに答えてるところなんて、2人で見つめ合いながらのろけながら話してる姿が臨場感たっぷり。
すごく明るい久美子だけど、こうして乗り越えて、彼の記憶喪失と向き合えるようになるまではいろんな葛藤があったんだな〜。
それに何より深夜にいきなり話しかけられて家に来ていいと言える懐のデカさがすごい。
玉岡が必死に声をかけてるのが見えたからって、さらっと言えるあたり。
その時点で別格だなーと思った。
私だったら恥ずかしいし絶対断るもんなぁ。
次回はどんな人がインタビューに応じてくれるのか楽しみですね!
玉岡さん、辞めないで頑張って〜☆
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)
またの〜。