『ボイスⅡ』9話ネタバレと感想│今回は緒方さんがとんでもないことに…!?久遠とお母さんの悲しい過去も…(>_<。)

にこ

今回は、2021年9月18日放送『ボイスⅡ』第9話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

久遠とつながっていた真の内通者は、捜査一課の片桐だった!

今回は、久遠と母親の悲しい過去が明らかに…!

そんな中、ホワイトハッカーの緒方が襲われてしまい…!?

 

それではさっそく、9話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

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『ボイスⅡ』9話のネタバレあらすじ

⒞日本テレビ「ボイスⅡ」

久遠(安藤政信)とつながり、透(増田貴久)を撃ったのは、捜査一課の片桐(中川大輔)だった!

 

透を陥れるため、残っていた薬を抜き取ったのも彼のしわざ。

『あの人と同じ、俺も最前列で楽しませてもらいました』

と不敵に笑う片桐に、樋口は銃口を向ける!

 

しかし片桐は、捜査一課長の通孝(藤本隆宏)に銃を突きつけ、人質に取る。

樋口は、通孝を生きて解放することを条件に、あえて片桐を逃がすことにした。

 

その頃、海の見える別荘でそのやり取りを聞いていた久遠は、憎しみの心に火をつけても、何度心を折っても誰かを守ろうとし、立ち上がってくる樋口にいら立ちを感じていた。

 

すると

『何を苛立ってるの?あなたの努力が足りない。

努力が足りないのは、お仕置きが足りないから?

あなたのせいで私の人生めちゃくちゃよ』

と亡くなった母・由紀子(智順)がたばこに火をつけ、迫ってくる。

 

『俺に構わないで、母さん』

久遠が声を荒げると、

『何よ、逆らうつもり?正しい教育をしても血は争えないのね。産むべきじゃなかった』

と由紀子は久遠の心を波立たせる。

 

『それ以上、言うな!母さんでも許さないぞ!』

久遠が感情を爆発させると、由紀子の幻は消え、波音が響いた。

 

決着をつける!

そのとき、片桐から電話がかかってきた。

通孝を生かすかどうか、指示を仰ぐ電話だ。

 

その瞬間、通孝が片桐に飛びかかり、通孝は太ももを撃たれて負傷!

 

逆上した片桐は通孝を始末しようとするが、

『君は生かされたんだ。フィナーレは観客が多い方がいい』

と久遠に諭され、通孝を解放する。

 

救急車で運ばれる前に、通孝はもっと早く自分が気づいていれば…と樋口に泣き言を言う。

 

そんな通孝に『今、俺たちにできることはなんだ。早く治して戻ってこい。必ず』と樋口は声をかける。

 

『そんなことはわかってる。死ぬなよ、樋口…』

 

救急車を見送った後、樋口はひかり(真木よう子)や緊急出動班のみんなを集め、げきを飛ばす。

 

『今までずっとヤツに踊らされてきたが、これからは俺たちが追いつめる番だ。

決着をつける、久遠京介と…』

 

久遠の過去

樋口とひかりは、ECUメンバーと共に、久遠の情報を整理する。

 

久遠は、病気で助かる見込みのない母親を引き取り、逃亡直前まであのマンションで暮らしていた。

屋上から母親が好きだった海が見えるからと。

 

でもマンションの住民は、何年も母親の姿を見ていない。

なのに部屋には、誰かと暮らしていた形跡があった。

おそらく久遠は、亡くなった母親と一緒に暮らしていたのだろう(樋口さん、ビンゴ!)

 

久遠の母・由紀子は、有名な舞踏家の家元の娘だった。

現在、親族で生きているのは由紀子の叔母、松田綾子(筒井真理子)だけ。

 

由紀子は17歳の時に久遠を妊娠。

自殺した小野田本部長と、久遠に殺された5人の男性たちはみな、17歳の時、同じ地区に住んでいた。

 

さらに片桐は、久遠に殺された的場達也の息子だと判明

片桐が高校生の時に両親は離婚。

それなのになぜ片桐は、父親を殺した男に協力し、内通者になったのだろうか?

 

そこでホワイトハッカーの緒方(田村健太郎)が片桐のパソコンを自宅に持ち帰り、解析を進めていた。

 

襲われる緒方!

片桐が頻繁にアクセスしていたダークウェブ上のサイトを調べると、今まで久遠が火をつけて起きた殺人事件の数々が実況放送されていたことがわかる。

片桐は閲覧数を稼ぐことで、久遠のために資金を集めていたのだ。

 

それ以上は危険だからサーバー対策班に任せるように言うひかり。

しかし『今がチャンス』と緒方は強力なウイルスでサイトを潰すことに成功。

『ミッションクリア~!』と喜んでいるところを、部屋に侵入してきた片桐に襲われる。

 

目が覚めると、緒方はイスに手足を拘束されていて…。

そこに久遠が現れ、緒方の携帯で110番通報する。

 

泣きながら、久遠に拘束されていると訴える緒方。

ひかりが出ると、久遠は『こいつを大人しくさせるには、どの指を切ればいいと思う?』と尋ねる。

 

すぐさま、ひかりは樋口たちと一緒に現場へ急行!

久遠は樋口に告げる。

 

『おまえの折れない心が俺を強くする。おまえがいるから俺がいる。

おまえの正義は、周りにいるものを次々に傷つける』

 

そして久遠は電話をつないだまま、緒方に尋ねた。

 

『なんで警察官になった?正直に言え。

承認欲求だろ?

ハッキング能力を披露したい。すごいと言われたい』

 

その問いに、緒方は反論できなかった。

 

すると久遠は、片桐に緒方の手を机にあげさせ、

『実況放送だ。ECUの皆さんにも聞かせてあげるよ。仲間の絶望の声を』

『スマイル』

と緒方の指を切り、緒方の絶叫が響き渡る。

 

樋口たちが駆けつけたときには、久遠の姿はなく。

なんと久遠は、緒方の指をクーラーボックスに入れて持ち去ったという。

切断された指を縫合するには、あと4時間以内に取り戻さなければならない!

 

久遠と母親の過去…

そんな中、久遠の叔母が経営していた塾に、久遠が殺した5人の被害者と小野田本部長、それに由紀子も通っていたことが判明。

樋口とひかりは手がかりを求め、叔母の綾子の家へ向かう。

 

すると綾子は重い口を開き、39年間隠し続けていた事実を告げる。

 

由紀子は、久遠が殺した被害者たちに乱暴され、久遠=川村琢磨を身ごもった。

 

そのとき、見張りとして立たされていた小野田は何度も由紀子が助けを呼ぶ声を聞いた。

でも怖くて動けなかった。

それが小野田本部長が犯した「罪」だった。

 

由紀子は、生まれてくる子どもには罪はないと、母親の反対を押し切り、琢磨を生んだ。

琢磨が生まれて由紀子はとても幸せそうだった。

 

それが狂い始めたのは、由紀子の母親が亡くなってから。

琢磨の出生の噂が流れ、伝統ある家元にふさわしくないと追い出され、行方不明になったのだ。

 

琢磨の顔を見るとあいつらを思い出すと、由紀子は琢磨の顔を白く塗り、

悲しそうな瞳で見つめる琢磨に『何よ、笑いなさいよ』と怒鳴り、たばこの火を押し当てるようになった。

『スマイル』と。

 

でも苦痛に顔を歪める琢磨を見ると、ハッとして泣きながら謝るのだ。

 

それから何年かして、由紀子が虐待で逮捕されたと警察から連絡があり、綾子は会いに行った。

 

『あの子を愛してるのに、同時に憎んでしまう』という由紀子。

その後、由紀子は自殺未遂を何度も繰り返し、心を病んで入院。

琢磨が大学生になったとき、また行方不明になってしまった。

 

「白塗り」という化け物は、母親からうけた愛情と憎悪がないまぜになって生まれたのだ。

 

そのとき、ECUから久遠たちが鎌倉方面に向かったと報告が入り、樋口はなにか心当たりがないか綾子に尋ねる。

きっと久遠は、母親のために選んだ場所にいるはずだ。

 

すると由紀子がまだ舞踏家だった頃、薊浜(あざみはま)の海で毎年行われる祭りで踊っていたことがわかる。

琢磨を連れて、近くの別荘に泊まって。

 

すぐさま、ひかりはECUに連絡し、近辺の別荘を探させる。

 

久遠の心情

その頃、久遠は変わり果てた母親の前で、昔言われた心ない言葉の数々を思い出し、涙ぐんでいた。

 

『心配いらないよ、母さん。

母さんのことは俺が守るから…』

 

久遠は優秀な解剖医だった。

理不尽な運命に苦しみながらも、前を向いて生きてきた。

 

しかし母親が死んだことにより、憎しみから殺人に走った。

同じように憎しみをもつ人間に火をつけ、エスカレートしていった。

 

そして最後に、樋口にターゲットを絞った。

かつて自分と母親を引き離した刑事に……。

 

でも、ひかりは思う。

久遠が樋口に語りかけるとき、その声には、「羨望と嫉妬」の感情が入り混じっていると。

 

樋口は理不尽な理由で妻を殺害された。

それでも一線を超えず、踏みとどまった。

 

息子の大樹を傷つけられ、透を殺害されても、樋口は久遠とは違う選択肢を選び、そのたび立ち上がってきた。

 

久遠はそんな樋口にひかれ、それと同時に嫌悪し、

壊してしまいたい衝動に突き動かされているのではないか…。

 

それに対し、

『火をつけられた憎しみは消えていない。

ヤツと向き合ったら、引き金をひくかもしれない。

絶対に許せない、久遠京介を』

と樋口は燃えたぎるような目で話す。

 

今度は樋口の番

樋口たちが久遠の潜伏している別荘にたどり着くと、テーブルの上に爆弾が置かれていた。

 

2階でエンバーミング処理された母親の遺体を見つけた樋口は、まだ近くにいるはずだと、ひかりに音で探すように指示を出す。

 

しかし樋口たちに気づいた久遠は2階から飛び降り、逃走。

タイムリミットまであと3時間。

クーラーボックスも見つからず、このままだと間に合わない。

 

樋口は屋上から、まだ近くに潜んでいるであろう久遠に向かって呼びかけた。

 

『久遠京介~!おまえは俺からたくさんのものを奪った。今度は俺が奪ってやる』

 

『1人息子が正気を失っていたらたしかに母親も成仏できない。

俺が葬ってやる!おまえの母親を!』

 

そう言うと樋口は火のついたたいまつを別荘の中に投げ入れた。

 

『火がついたか?久遠京介~!』

 

燃え上がる炎を見ながら、久遠は母親が亡くなる前のことを思い出す。

 

その頃になると由紀子は、久遠に悪いことをしたと謝ってばかりいた。

 

医者に診てもらおうとすると、

『母さんは怖いの。外の世界が怖いの』

と久遠の頬に手をあて、

『そんな顔しないで笑いなさい。私はいつもあなたのそばにいる。たとえ死んでも…』

と涙を流しながら優しく微笑んでいた。

 

その姿を思い浮かべながら、久遠は、

持っていた爆弾のスイッチを押すか迷う。

でもどうしても押すことができず、由紀子の遺体は鑑識に運ばれていった。

 

片桐と合流した久遠は、なぜ樋口を殺さなかったのかと問われる。

 

『人生は選択の繰り返し。

何を選ぶかで人間の価値が決まる。

最高の選択をするよ。

クライマックスにふさわしい』

 

久遠はそう告げると、黄金色に染まった夕焼けの海を見つめた。

 

片桐が久遠に心酔する理由

一方、ECUに戻った樋口たちは、片桐の父親が詐欺まがいのことをしていて、

離婚した理由も母親への暴力が原因で、片桐が父親を恨んでいたことを知る。

 

おそらく片桐は、恨んでいた父親を殺してくれた久遠にひかれ、シンパシーを感じたのだろう。

 

出頭

──タイムリミットは残り30分。

焦る樋口たちのもとに、信じられないニュースが飛び込んでくる。

 

それは、久遠が自分が関わったすべての事件の犯行を裏付ける証拠を報道機関に送り、

一連の事件を起こした背景には、39年前の複数の未成年者による性的暴行事件が関わっていると主張しているというもの。

 

そんな中、港東警察署の前に久遠がクーラーボックスを持って現れ、樋口に会いにきたという!

 

樋口とひかりが飛び出していくと、

『出頭するよ、樋口彰吾』

と久遠は手を挙げ、『スマイル』と微笑む。

 

いったい久遠は何を考えているのか…!?

 

~最終回につづく!~

 

 

『ボイスⅡ』9話の感想

なんか久遠の過去を聞いていると、ちょっと同情してしまう自分がいる…。

だからといって、人を殺していいということにはならないけど…。

小野田本部長は事件を見殺しにした自分を許せずに警察官になったのかもしれないなぁ。

 

人生は選択の繰り返し。

「スマイル」

「そんな顔しないで笑って」

というお母さんの言葉が、

呪縛のように重くのしかかって辛い。

 

愛してるけど憎んでしまう。

相反する気持ちを制御できず、苦悩する由紀子の姿を演じていた智順さんの演技に圧倒されました。

 

琢磨を虐待しているときの顔と、悪いことをしたと謝っているときの顔と、幸せそうな顔と。

まるで別人のようで、でも同じ「由紀子」という人だったから。

 

その姿は、憎しみに火をつけられても、どんなに心を折られても復活し、そのたび強くなっていく樋口の姿に惹かれれば惹かれるほど、自分はそうはなれないと違う方へ進んでいく久遠の姿と重なって見えて…。

クーラーボックスは持ってきてくれたから、なんとかギリギリ緒方さんの指はくっつきそうでホッとしたけど、

久遠が何をしようとしているのか、わからず怖いよー。

 

久遠が警察署に入っても、久遠に心酔している片桐は野放しだしね…。

予告見ると、高層マンションに108個も爆弾を仕掛けたとか…ありえん展開に!

はたして樋口たちは、住民を救うことができるのか?

樋口と久遠の一騎打ちは?

 

最後は、お互い憎み合うだけじゃなく、何か心に光が射す終わり方だといいなぁ。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(*´ω`*)

またの~。

 

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