『にぶんのいち夫婦』6話ネタバレと感想│和真の本当の浮気相手はあの人！あまりにも残酷すぎるその相手とは…？

持つべきは友？

文が香住(秋元才加)とさやか(黒川智花)に母のところにいることを伝えると、

『大丈夫？』とすぐに返事がかえってきた。

 

高校時代、香住の両親はすでに離婚していたし、

さやかは小さいころに母親を亡くしていた。

 

淋しい想いをしてきた2人は、父が浮気して両親がもめていたとき、文の心に寄り添い、励ましてくれた。

 

そろそろ集まってパーッと飲もうというさやかと香住の気遣いに、文は感謝する。

 

似た者同士

その翌日から、文は母の家から職場に通った。

でもあの日以来、樋口の姿を見かけることはなかった。

 

その頃、樋口はキャッチ仲間にさとみ(伊藤萌々香)の写真を見せて情報を集めていた。

 

そんなこととは知らず、着替えを取りに自宅に戻った文は、たった2日空けただけなのになんだか家全体がよそよそしく感じていた。

 

和真が食べ散らかしたカップ麺や皿を片付け、何やってんだろ…とため息をつく文。

 

はじめて和真と会った時、文は一瞬にして恋に落ちた。

恋人時代も、結婚してからもケンカらしいケンカなど、したことがない。

それがこんなことになるなんて…。

 

仕事に出かけようとする母に、文は手作りのお弁当を渡した。

 

母はお互いに生活リズムも違うし、好きなだけここにいていいんだよと言う。

 

母はお父さんの浮気を1度は許そうとした。

でも結局、許せず、4年経って文が就職したのを機に離婚した。

 

あの時はお母さんの気持ちが理解できなかったけど、今はわかる。

 

『逃げ回っていても解決はしないよ』

と、出かけていく母。

あの頃、母に反発してしまったのは、文がお母さんに似ているからなのかもしれない。

 

浮気現場

そこに樋口から、さとみがホテルに入っていくのを見た、2人が出てきたところを捕まえましょうと電話がかかってきた。

 

すべては「今日は楽しかったね♡♡♡」というさとみのメッセージを見たことから始まった。

そこから数々の不審な和真の行動が明るみになった。

 

今までのことを思い返しながら、文の足はだんだん速くなり、走り始める。

 

浮気を疑っていても、

どこかで和真のことを信じていたかった。

 

だって文は今も、和真のことが大好きだから───。

 

ホテルの近くの駐車場につくと、スーツを着た樋口が待っていた。

 

『大丈夫ですか？覚悟は決まりましたか？ 俺は何があっても文さんの味方ですから』

と力強く文を見つめる樋口。

 

そんな樋口の勢いに引きずられるように、不安げな顔で文は樋口の陰からそっとホテルのほうをうかがった。

 

すると軽い足取りで、若い女が出てきた。

間違いない、さとみだ。

 

これでやっと和真の浮気を疑いつづける苦しみから解放される…。

 

文は固唾を飲んで、ホテルから出てきた男性を見つめる。

でもそれは和真ではなく、和真の同僚・高梨(小久保寿人)だった…！

 

現実から目を背ける文

それならどうして高梨は、さとみを和真の浮気相手だと言ってきたのだろう？

疑問に思う文に、さとみは二股をかけているのかも…と樋口は言う。

 

和真がそれを承知でさとみとつき合っているのだとしたら…？

気分が悪くなった文はその場から去ろうとする。

 

でも現実から目を背けて逃げてばかりじゃ、何も変わらない。

いつまでたっても苦しいまま。

 

それでも文はどうしても受け止めることができなかった。

 

『本当のことなんて永遠に知らなくていい』

 

文はそう告げると、樋口の前から立ち去った。

 

高梨を追いつめる樋口

翌日。

高梨が今日は嫁がいないから弾けるぞ～と言いながら会社を出ようとしていると、樋口がいた。

 

ぎょっとする高梨のネクタイをつかみ、樋口は人気のないところへと連れていく。

 

『本当のことを話せ。おまえ、部下の女と不倫してんだろ』

 

樋口は高梨にさとみのインスタを突きつけ、声を荒げた。

 

文が和真だと思っていた「K_with_S」というアカウントは、高梨克己のもの。

 

『なんでそんなことまで知ってんだよ』と慌てる高梨を、樋口はさらに追及した。

 

『どうして文さんまで襲った。仮にも同僚の奥さんだろ？ 誰に頼まれた！』

 

高梨が言うのを渋ると、樋口は高梨のネクタイを引っ張り上げ、無理やり白状させた。

 

本当の浮気相手

樋口はその足で文のもとに向かった。

 

文がいつもの女子会に行くことを知ると、

『行くな』

と樋口は文の腕をつかみ、

『絶対に行かないでください』

と真剣な目で頼む。

 

『その中に、旦那さんの本当の浮気相手がいるからですよ』

 

樋口の言葉に、文は驚いて言葉を失った。

香住、さやか、優香(瀬戸さおり)の中に、本当の浮気相手がいるというのか…！？

 

女子会に行くと、優香はモラハラ夫に謝ってもらったといい、ご機嫌だった。

いったい誰がそうなのか？

疑心暗鬼な目で文は3人を見つめる。

 

・・・そんなわけない。

だっていつも文が辛いとき、3人は文を支えてくれた。

 

そんなわけない。

そんなわけない。

 

みんなの笑顔を見ながら、文はハイペースでワインを飲み進めた。

 

その頃、和真は家であのメッセージを見ていた。

「私たちの赤ちゃんができたよ」という、あのメッセージ。

 

すると

と新たなメッセージが届き、インターフォンが鳴った。

 

ぎょっとしてドアを振り返る和真。

ドンドン、とノックされる音がする。

 

震える指でインターフォンのボタンを押すと、

 

『こんばんは。和真さん』

 

と、さやかが笑顔で立っていた。

 

泥酔した文を連れて帰ってきたさやかは、

『はい、お土産』

と乱暴に文を和真に突き出す。

 

和真が文を連れて寝室に連れていくと、

さやかがついてきてひそひそ声で話し出す。

 

『今日は帰らない。3人でここで川の字で寝るなんてどう？』

 

青ざめて立ち尽くす和真の首筋に手を伸ばし、

『冗談よ。明日、あのバーで待ってるから。話があるの』

と、さやかは和真に迫る。

 

あのバーとは、結婚記念日の夜に和真と過ごしたバー。

 

『楽しかったね、あの夜は』

 

『ああ…、わかった…』

 

寝たふりをして話を聞いていた文は、涙を流す。

 

文は、この世で1番大切な人たちに裏切られていた。

 

 

そう夢の中で文を追いつめていたのは、

 

かけがえのない親友だと思っていた、さやかだったのだ。

 

 

──7話につづく！──