『にぶんのいち夫婦』最終回(8話)ネタバレと感想│最後に2人がたどり着いた夫婦のかたちとは!?

にこ

今回は、2021年7月28日放送『にぶんのいち夫婦』最終回(第8話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

すべては、さやか(黒川智花)の嘘だった。

 

でももう元には戻れない。

 

そう思った文(比嘉愛未)は、和真(竹財輝之助)との離婚を決意する。

 

そんな中、予想外の事件が2人を襲う!

 

はたして最後に2人が導き出した「夫婦のかたち」とは…!?

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

『にぶんのいち夫婦』最終回のネタバレあらすじ

すべては、さやか(黒川智花)の嘘だとわかり、和真(竹財輝之助)への浮気疑惑も晴れた。

でも、世界一幸せだと思っていたあの頃にはもう戻れない…。

離婚を決意した文(比嘉愛未)は結婚指輪をおいて、家を出る。

 

一方、和真はなんでこんなことになったのかと自問自答していた。

 

身に覚えがないなら、最初から文に本当のことを話しておけばよかった。

なのに結婚記念日の日も『会ってくれないと、文にバラすから』とさやかに脅され、和真は会いに行った。

 

さやかに『赤ちゃんができた』と言われたときも、

『ねぇ、文になんて言う?知ったらショックで死んでしまうかも!』と言われ、何も言えなかった。

 

文ちゃんを守るためにはこうするしかなかったんだ。

和真はそう思おうとするが、

「違う、自分を守るためだ」

と、もう1人の自分が言う。

 

すべては、はっきりした態度をとることができず、嘘を重ねた自分の弱さのせい。

テーブルに残された文の結婚指輪を見ながら、和真はなくしたものの大きさを痛感するのだった。

 

捨てられた高梨

そんな中、和真の同僚・高梨(小久保寿人)は無断欠勤を続けていた。

 

和真が公園を通りかかると、高梨は昼間から地べたに座りこんで酒を飲んでいた。

立川さとみ(伊藤萌々香)との不倫がバレて、奥さんに出ていかれてしまったのだ。

 

やっぱり、さとみがしていたピンクの時計は高梨があげたものだったのか…。

高梨は、和真が文にプレゼントしようとしていた時計を見て、同じものをさとみにあげたのだ。

 

『あんなのただの浮気だよ、浮気!

本気なわけねぇじゃないか…』

 

子どもにも一生会わせないと言われ、さすがの高梨も参ったのだろう。

高梨は頭を抱え、ボロボロと涙を流した。

 

そんな高梨を見て、和真は思う。

俺も高梨と同じで、

文ちゃんなら自分を捨てたりしないと、どこかで思っていたんじゃないか?

 

気持ちの整理

和真はその足で、文が働いているコールセンターに向かった。

でも『文さんはここを辞めました』と樋口(坂東龍汰)に言われ、肩を落として帰っていく。

 

それは文が樋口に頼んで言ってもらった嘘だった。

 

文はパートから正社員にならないかと言われ、引き受けることにする。

そのほうが任せてもらえる仕事も増えるし、自立することもできるからだ。

 

文の指から結婚指輪がなくなっていることに気づいた樋口は、

『じゃあ、もう離婚する覚悟ができたってことですね…?』

と尋ねる。

 

でもそんな簡単に気持ちの整理ができるものではない。

文が黙っていると、樋口は文の気持ちを察し、

『大丈夫です、俺、それまで待ってますから』

と告げる。

 

本当の夫婦?

その後、文は母の家に行った。

こんなふうに文とお酒を飲める日が来るなんて…と母は嬉しそうだ。

 

文は母が父の離婚がもとで家を出ていったとき、母の気持ちを理解してあげられなかったことを謝った。

 

夫婦なんて信頼関係がなくなれば、他人と同じ。

今回の件で、文は思い知った。

 

『私は…、私は和真と、本当の夫婦になれなかったの…』

 

こらえきれず、文は母の前で涙した。

 

さやかとの和解

一方、優香(瀬戸さおり)はあれ以来、すっかり夫との関係もよくなり、順調なマタニティライフを過ごしていた。

赤ちゃんが女の子だとわかり、

『また女子会メンバーが増えるね』という香住(秋元才加)の言葉に、優香も文もハッとする。

 

さやかは今、どうしているのだろう?

 

帰り道、文は高校時代、よくみんなで立ち寄った公園の前を通りがかった。

お腹がすいた~という文に、手から溢れるくらいにマーブルチョコをくれたさやか。

楽しかったあの頃にはもう戻れない…

 

文が公園の中を歩いていくと、ブランコに見覚えのある後ろ姿が。

さやかだった。

 

さやかはちょっと会わない間に痩せてしまっていた。

 

『やせたね。ごはん、ちゃんと食べなきゃだめだよ』

 

文が隣のブランコに腰かけると、

さやかはチラリと文のほうを見て、申し訳なさそうにうつむき、小さな声で話し始めた。

 

さやかはずっと、ひねくれ者の自分とは違い、自分の気持ちにまっすぐでみんなに愛されている文がうらやましかった。

 

文になりたかった。

文が持っているものは、なんでもほしかった。

『最低の、友達だよね…』

 

それに対し、文は高校時代、カラオケボックスで彼氏にキスしたのがさやかだと気づいていたことを打ち明ける。

 

だけど違うと思いたかった。

さやかがそんなことするはずない。

それに、そんなことを言ったらもう、さやかと友達でいられなくなってしまう。

 

『でも友達でいたいなら、あのとき、ちゃんと言えばよかったんだよね。

とことんケンカして、向き合って、言いたいことを言えばよかった。

そうすれば今になってこんなことにはならなかった』

 

文はさやかと目を合わせると、

さやかと向き合うことから逃げてしまったことを謝った。

 

『なんでよ…。なんで文が謝るの?なんでよ…』

 

さやかはうなだれ、鼻をすすって泣き出した。

 

逆恨み

文は和真ともちゃんと目を合わせて、話し合おうと思った。

 

母の家を出ようとしていると、樋口から電話があった。

これからご飯にでも行きませんかという樋口。

でも文は用事があってと、急いでドアを開けた。

 

そこにはニヤリと笑う高梨がいた。

高梨は土足で部屋に踏み込み、おまえらだけ何もなかったことにして元通りになるつもりか?と、文に襲いかかる。

 

文が必死に払いのけると、逆上した高梨は台所から包丁を持ち出した。

 

物を投げて必死に抵抗する文だが、まったく通用しない。

もうダメだ…!と思ったその時、和真が文をかばうように間に入り、背中を刺された。

 

『文ちゃん、、大丈夫…?』

和真はそう言うと、その場に倒れた。

 

長い夜

和真は病院に運ばれ、緊急手術が行われた。

駆けつけた樋口に、

『手、貸してもらってもいい?』

と文は断り、樋口の腕をギュッとつかみ、恐怖に耐えた。

 

無事に手術が終わり、

『和真…』

と文は和真の手を握る。

 

そのまま文は寝てしまったらしい。

でも朝になっても和真は目を覚まさなかった。

 

そのままの文さんでいて

気づくと樋口の姿はなく、差し入れが置かれていた。

それを見て、文は樋口のあとを追いかける。

 

『ありがとう、一緒にいてくれて…』

文は、本当に心強かったと樋口に感謝した。

 

樋口は『俺、文さんのこと、本当に好きです』と告白する。

でも昨日、一緒にいて樋口は気づいた。

自分が好きなのは「旦那さんを一途に愛し続ける文さん」なのだと。

 

樋口の腕には、文にきつく掴まれた手の感触がまだ残っていた。

 

『だから文さんはそのままでいてください。

旦那さんを好きな、そのままで

 

『ありがとう、樋口くん…』

文は去っていく樋口の背中に向かって、つぶやいた。

 

和真からの手紙

文が必要なものを取りに家に戻ると、テーブルに和真からの手紙が置いてあった。

 

文ちゃん。

 

今更だけど、どうしても伝えたいことがあるんだ。

 

僕はずっと自分に自信がなかった。

 

表面上いくら取り繕っても、自分がいかにずるくて臆病で小さい人間なのか、知っていたから…。

 

 

でも文ちゃんは僕を好きになってくれた。

 

だから、ダメな自分を変えなきゃって、

 

頑張って文ちゃんにふさわしい夫にならなきゃってもがいてた。

 

 

けど結局、僕がしていたことは、文ちゃんと会う前にしていたことと同じだったんだ。

 

ダメな自分を変えられず、取り繕っていただけ。

 

そんな僕にあいそをつかして当然だ。

 

 

でも文ちゃん。

 

僕は文ちゃんと一緒に生きていきたいんだ。

 

その気持ちだけはどうしても変えることができない。

 

だって僕は、文ちゃんのことが……

 

文は走って、走って、和真のいる病院へ急いだ。

 

病室のドアを開けると、和真はこちらを見て微笑んだ。

痛む体を起こし、和真は言った。

 

『文ちゃんのことが、好きなんだ。

好きで…、どうしても、大好きなんだ』

 

『私も…、

私も和真のことが大好き…!』

 

文が泣きじゃくりながら和真の胸に飛び込むと、和真は笑って優しく文の背中を何度もさすってくれた。

 

にぶんのいち夫婦

世界一幸せだったころの自分にはもう戻れない。

半人前の弱い自分に、世界一幸せになる資格はない。

 

どこから見ても完璧に見える和真もまた、文と同じ弱さを持っている。

文と和真はどちらも半人前の、にぶんのいち同士だ。

 

でも、だからこそ文たちは”夫婦”になった。

”にぶんのいち夫婦”の和真と文は、

にぶんのいちずつ、精一杯の想いを持ち寄って、

自分たちなりの、ふたりだけの幸せをこれから一緒につくっていく。

 

 

文と和真は手をつなぎ、空の下を歩き出した。

 

 

~終~

 

 

『にぶんのいち夫婦』最終回の感想

「にぶんのいち夫婦」というタイトルにはそんな意味が込められていたのか〜。

結局は、和真の浮気もさやかの嘘だったし、

さやかも文への憧れがねじれた愛情に繋がっていたことを自覚し、反省していましたね。

 

どちらとの関係も修復し、前に向かって歩き出した文。

さやかもこれで踏ん切れて、もっと自分に自信をもって、大切な人を見つけてくれたらいいな…。

なんてなかなか持ってるもんは変えられないんだけどね…。

だからこそ、自分の弱さを認め、相手の弱さも認め、にぶんのいち同士支え合っていこうという文たち夫婦の姿は理想形。

 

変なプライドを捨てて、相手のことを思って生きていけたら、私ももっと理想の家族の形に近づけるのかもしれないけど、なかなか難しいですね…!

 

不倫ドラマの多いクールだったけど、文が和真のことを愛してるから、不快感はなく、一緒にハラハラドキドキして楽しめたかな?

樋口が「旦那さんを愛してる文さんだから好きになった」と言っていたのがすべてを表していたような気がしました。

 

いろいろあったけど、最後はハッピーエンドでホッとしました。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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