ドラマ『山女日記』1話ネタバレあらすじと感想│見ると山に登りたくなるドラマ

今回は『山女日記〜女たちは頂を目指して〜第1話 女ともだち~妙高山・火打山のネタバレあらすじと感想をまとめました。

立花柚月(工藤夕貴)が会社を辞め、登山ガイドになって2年。

 

とうとう柚月は1人でツアーを任せてもらえることに!

 

でも参加者の4人はみな、何か心に悩みをもつ人ばかりで…!?

原作は、湊かなえさんの『山女日記』。

このドラマは、2016年にBSプレミアムで放送された作品です。

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』1話 女ともだち~妙高山・火打山のネタバレあらすじ

立花柚月(工藤夕貴)が北アルプスの麓にある村で、登山ガイドを始めて2年。

これまで柚月は補佐役としてさまざまな登山ツアーに参加し、経験を積んできた。

そして今日、初めて単独でツアーガイドに臨むのだ。

 

ガイドに出る前に、柚月は『ロッジKISARAGI』に愛犬ハニーを預けた。

ハニーは茶色のスタンダードプードル。

仕事の時はいつもここで預かってもらっているのだ。

 

ロッジのオーナー・如月直子(かたせ梨乃)は、初単独ガイドに向かう柚月を励ます。

『ガイドに必要なのは、知識や技術だけじゃない。立花さんにしかできないことを見つけることよ。頑張って!』

柚月は直子とハニーに見送られ、笑顔で出発した。

 

その途中、柚月は木嶋陽菜(夏菜)に呼び止められ、駅まで送ることに。

陽菜は、柚月の先輩ガイド・木嶋岳志(黄川田将也)の妹だ。

木嶋は今朝、初単独ガイドに向かう柚月を張り切って迎えにきたのだが、それを柚月はあっさり断っていた。

 

『ぶっちゃけどうなの?お兄ちゃんのこと』

柚月は陽菜に訊かれ返答に困る。

すると陽菜は『やっぱ興味ないか〜。年下だし、頭は筋肉だし、空気読めないし』と兄のことを分析。

でも『柚月さんも変わってるよね』と言う。

なぜなら37歳にもなって登山ガイドになろうなんて、ふつう思わないからだ。

 

柚月はこの村に来るまでは東京の商社に勤めるバリバリのキャリアウーマンだった。

でも今は、そんなふうには全然見えない。

柚月は陽菜を送り届けると、気合いを入れ待ち合わせ場所に向かった。

 

ツアー参加者の皆さん

今回、柚月が案内するのは、デパート勤務の芝田由美(上原多香子)江藤律子(馬渕英里何)、バブル世代の西山美津子(南野陽子)神崎秀則(温水洋一)の4人だ。

 

由美と律子は、神崎が美津子が座るところにハンカチを敷いたりコーヒーを淹れたり甲斐甲斐しく世話をやいているのを見て、微笑ましく思う。

神崎以外はみな、山登りは初めてだった。

 

そこに柚月がやってきて『これから2日間よろしくお願いします』と挨拶する。

イケメンが案内してくれるのかと期待していた由美はがっかりだ。

それに気づいた律子は『若い男にも興味あるんだ〜…』と呟く。

 

その時、テントウムシが由美の腕にとまり、由美は金切り声を出して大騒ぎ。

由美は虫がいるからとトイレに行くのも我慢するくらい虫が嫌いなのだ。

山に登るのをやめると言い出した由美に、柚月は虫除けスプレーを差し出した。

 

こうしてなんとか妙高山・火打山ツアー1日目がスタートした。

一行はこれから妙高山を目指す。

辺りは少しずつ紅葉が始まっていた。

一難去ってまた一難

だんだん山道が険しくなってきた頃、由美が座り込む。トイレに行きたくなってしまったのだ。

だが山小屋まではあと3時間半。

柚月はテントを張ると、環境保護のため携帯用トイレを由美に渡した。

 

こうしてなんとかツアーは再開。

柚月は花や野いちごなどを説明しながら歩いていく。

するとその間を、先輩ガイドの木嶋が『こんにちは〜』と颯爽と通り越していく。

柚月はあ然として、2度見してしまう。

 

休憩中、由美が道中撮った花の名前を柚月に聞くと、横から見ていた神崎が『アザミ』だと言った。

神崎は高校時代、山岳部に所属していたのだ。

でも残念。これはアザミではなく、タムラソウという花だった。

柚月が訂正すると、花に詳しい美津子も『そうそう、アザミは棘があるけど、これはないでしょ』と話に入ってくる。

仲良くなった4人は、神崎が美津子のために買ってきた高~いチョコを食べるのだった。

 

この後、登山道は十二曲りという急で曲がりくねった道に入り、由美はまた途中で弱音を吐く。

すると『荷物が重すぎるんじゃないですか〜』と木嶋がやってきた。

柚月が由美のリュックを外すと、重たい!!

木嶋は『ほらな』と言わんばかりにポーズを決めて、去っていった。

 

由美のリュックには、パイナップルやマンゴーなど果物がいっぱい。それに有名店の羊羹に、いちご大福。

それらは全部、由美と律子が働いているデパートの地下で売っているものだ。

 

『山に登るって言ったらもらったんだ〜。みんなで食べたら美味しいかと思って』

由美の言葉に『子どもの遠足じゃないんだから!もらったって誰に…』と律子は怒る。

だが、その誰かに気づいた律子は黙り込む。

 

結局、荷物は柚月が全部持つことに。

『うわ、めっちゃ軽い〜』と大喜びする由美を、律子はじっと見る…。

律子は職場で、由美が元原部長(飯田基祐)の前で泣いていたのを思い出したのだ。

 

元気のない律子

その後元気になった由美は『はるかな尾瀬』を歌いながら歩く。

それを美津子や神崎が引き継いで歌う。

柚月、由美、美津子、神崎のハモリが決まり、4人は大喜び。

そんな4人の後ろを、律子は浮かない顔でついていく。

 

山小屋についた由美たちは、さっそく羊羹やいちご大福をいただくことに。

美津子によると、いちご大福はバブル世代から流行りだしたらしい。

美津子と神崎は懐かしくバブルの頃を語りだす。

 

そんな2人は友人関係。

神崎は役所の福祉課にいて、美津子は同じ町の介護施設の職員で、それが縁で出会ったという。

 

律子はその話を聞くと、何も食べずに立ち去った。

 

その頃、柚月は山小屋の主人に宿泊手続きをお願いしていた。

『木嶋くんはどうした』と訊かれ、『今日から1人立ちしたんです』と嬉しそうな柚月。

しかし外にはあくびをしながら歩く木嶋の姿が。

柚月は『年寄りをからかうんじゃないよ』と笑われてしまう。

 

暇だから様子を見にきたという木嶋に、『それって私を信用してないってことですよね』と柚月は突っかかる。

すると木嶋は『柚月さんのことは俺も信用してますから』と立ち上がると、柚月の眉間のシワを伸ばし『笑って笑って』と逃げて行ってしまった。

由美の不倫

その頃、由美と律子は山小屋で話をしていた。

律子はもうすぐ結婚式を挙げる。仲人は元原部長だ。

 

由美は『仲人って夫婦でするんでしょ〜。元原部長の奥さんってどんな人?』と訊いてきた。

すると律子はちょっと意地悪したくなったのだろう。

部長の奥さんのことを褒めちぎった。

律子は以前、部長と由美がホテルで会っているのを見てしまった。

でもそのことを誰にも言わず、心にしまってきた。

 

『いちご大福も果物も部長の差し入れでしょ?仲人が新郎新婦の友人と不倫関係なんて、どんだけおめでたい結婚式よ』

律子は立ち上がると、階段を降りていった。

 

偶然それを聞いてしまった柚月は、律子に午後の水を渡す。

登頂成功!

それから5人は再び、1日目の目的地・妙高山を目指すことに。

しかし由美と律子の関係は最悪だ。

それに対し、美津子・神崎ペアは山をバックに写真を撮ったり、いい雰囲気だ。

柚月は2人のザックに、お揃いのキーホルダーがついているのに気づく。

そして、ある男性=吉田(萩原聖人)のことを思い出す…。

 

その後、5人は大倉乗越というきつい断崖のようなところを下りることに。

柚月は枝にロープを結ぼうとするが、うまく結べずみんなに心配される。

だがその後は成功。

まず経験者の神崎から降りていく。

柚月のアドバイスを聞きながら、みんなはなんとか降りることができた。

 

そして妙高山山頂に到達。

神崎たちは百名山の1つを制覇する。

 

そこで柚月は、美津子と神崎のキーホルダーについて訊いてみた。

すると2人は、本当は婚活パーティで出会い、お互いに作ったトンボ玉を交換したのだという。

 

それを聞いたみんなは『お友達なんて言って、デートじゃないですか』と盛り上がる。

でも美津子はまだ何も言われていないから『お友達よね、神崎さん』と笑う。

 

そんな中、由美はひとり離れた場所で、『もう迷いは消えました。あとはあなた次第です。今度こそはっきりさせてください』と部長にメールを送る。

 

 

だが夕暮れ時になっても、部長から返事はない。

由美は綺麗な花を見つけ、手を伸ばした。

『触っちゃだめ!』

美津子が現れ、それはヤマトリカブトという毒草だと言う。

トリカブトは根だけでなく、花にも花粉にも毒があるのだ。

由美は山小屋に戻りながら、美津子にあることを頼む。

 

お祝い

一方、柚月は近くでテントを張っていた木嶋の元を訪れる。

木嶋は、柚月がロープをうまく張れずにいる所も全部見ていた。

でも口を出すと怒られると思って黙っていたのだ。

『そういうときは手伝ってくれていいです』

柚月はそう言うと、ダウンジャケットのポケットに手を突っ込み戻っていった。

 

その後は夕食を食べながら、お疲れ様会。

今夜は山小屋に1泊して、明日百名山の1つ、火打山を目指す。

 

そこで美津子は『りっちゃん結婚おめでとう!社内恋愛なんですって?』とお祝いする。

さっき由美から聞いたのだ。

 

由美は、今日山に来るはずだった多希子と一緒に選んだ夫婦箸を律子にプレゼント。

神崎と美津子は年代もののワイン、柚月はお守りの石を贈る。

でも律子は感謝しながらも、複雑な顔だ。

その様子に、柚月は気づく。

 

ゴールがどこかなんてわからない

その夜、柚月は星空を見上げながら思い出した。

吉田と山に登るようになり、登山ガイドになろうと決めたことを…。

 

するとそこに、律子がさっきのワインを持ってきてくれた。

神崎がホットワインにしてくれたのだ。

そこで律子は柚月に、結婚を辞めようと思っていることを打ち明ける。

 

律子は彼に、結婚したら仕事をやめて岡山の実家で母親と同居すると急に言われた。

彼は最初からその気だったのに、結婚式の日取りが決まるまで黙っていた。

律子は自分に相談もなく、勝手に決められたことが許せなかった。

山に来たのも、結婚するかしないか、自分の気持ちに決着をつけたいと思ったからだ。

 

『立花さんだったらどうします?』

律子に訊かれ、柚月は困る。

そして、また吉田のことを思い浮かべる。

柚月だってどうしたらいいかわからない。どこがゴールかなんてわからない。

でも…

結婚するとか…しないとか、そういうことじゃないと思うんです。

人を愛するっていうことは…』

柚月は言葉をひとつひとつ絞り出すようにして言うと、星明りの中、律子と微笑みあった。

 

陰で木嶋がそれを聞いていた。

 

それぞれの夜が更けていく中、一筋の流れ星が流れる。

 

探しものはそこにありますか?

 

柚月と律子は、涙を浮かべながら満天の星空を見上げるのだった。

 

〜  2話につづく 〜

 

 

『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』1話の感想

うーん、吉田が何者なのか全然わからなくて気になる〜(>_<)

柚月にとって大切な人で恋人だったのかなと思うけど、今は一緒にいない。

これだけ引っ張られると、一体何があったのか気になりますね~。

 

そんな柚月に、年下の先輩ガイド・木嶋くんがわかりやすくアピールするんだけど、柚月の頭は山とツアーの無事と吉田さんのことでいっぱい。

なかなかその隙間に入り込むのは難しいようですね〜。

 

でもみんなが何かしら問題を抱える中、木嶋兄妹とハニーの存在がいい感じに空気を緩めてくれてました♪

ハニー、なにプードルなんだろう…。→追記・スタンダードプードルだそうです!

 

私は小さい山にしか登ったことがありませんが、その時のことはよく覚えています。

ほんとにしんどくて途中でやめたくなったこと。

でもその時一緒だった友達が、好きな歌を延々エンドレスで歌いながら登ってたから頑張れたこと。

頑張って登りきった頂上は気持ちがよかったこと。

そしてあんなに苦労して登ったのに、帰りはロープウェイであっという間だったこと。

あれには笑っちゃいましたね〜。

 

でも山に登ると、確かに何かが変わるような、自分自身と向き合えるようなそんな感じがありました。

だから山に答えを求めて登った律子の気持ちがわかる気がしました。

 

それに次回は、美津子と神崎の関係もさらに明らかになっていくようです。

由美と律子、美津子と神崎、4人の案内人となった柚月は無事に火打山に登って帰ってくることができるのでしょうか?

4人が山で探しものを見つけられるかどうかも気になりますね!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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