ドラマ『山女日記』6話ネタバレあらすじと感想│みんなの晴れ晴れとした笑顔が最高!

今回は『山女日記〜女たちは頂を目指して〜第6話 分岐点~白馬岳のネタバレあらすじと感想をまとめました。

白馬岳ツアー初日。

 

ツアー客の富江(丘みつ子)が高山病になり、一行は翌日 再び山頂を目指すことに。

 

しかし翌日は悪天候の兆しが。。

 

柚月(工藤夕貴)はチーフの登山ガイドとして決断を求められる…!

原作は、湊かなえさんの『山女日記』。

このドラマは、2016年にBSプレミアムで放送された作品です。

それではさっそく、6話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』6話 分岐点~白馬岳のネタバレあらすじ

白馬岳ツアー1日目。

順調に山頂を目指していた一行だったが、ツアー客の1人、木村富江(丘みつ子)が高山病で倒れてしまう。

 

登山ガイドの柚月(工藤夕貴)は今日は登るのを断念し、明日再挑戦しようとみんなに呼びかけた。

 

しかし、2度も同じ場所で白馬岳登頂を断念したことがある牧野(片岡礼子)は、今日の登頂を強く望む。

1人でも行くと言い張る牧野を、柚月は必死に引き止めた。

 

こうして、牧野はみんなと一緒に明日山頂を目指すことになった…。

 

落ち込む富江

白馬大池の山荘に戻った一行は、仲良く夕食を食べた。

そこで昔ながらの登山スタイルにこだわっていた本郷(螢雪次郎)は、奥さんとの馴れ初めを語りだした。

 

本郷は、山小屋のお茶の中に灯油が混じってて同時に吐き出したのが縁で、奥さんと一緒になったという。

 

でも結婚後は一緒に山に登ることはなくなり、退職後も何も言わないので、本郷はもう奥さんは山に登る気はないと思っていた。

 

でも…、本郷は隣に座っている木村富江をチラリと見る。

実は奥さんも富江と同じで、内心1人で山に登っている自分のことを恨めしく思っているのかもしれない。

 

富江の体調は山を下りたことで回復していたが、責任を感じて落ち込んでいた。

でも『この責任はガイドの自分にある』と、山岳ガイドの木嶋岳志(黄川田将也)は明るく富江に話しかける。

 

それでも富江の気はおさまらず、富江は立ち上がると牧野に向かって謝った。

 

牧野が登頂にこだわる理由

その夜、柚月は布フィルターでコーヒーを淹れると、外にいる牧野の元に持っていった。

コーヒーを飲んだ牧野はすぐにそれがネルドリップだとわかった。

彼女は大学時代、コーヒー研究会に入っていたのだ。

 

でもツアーのプロフィールでは山岳部だと書いていたはず…。

柚月が疑問を口にすると、牧野は1年で山岳部をやめたという。

 

山頂を目指す途中で先輩の1人が膝を痛め、下山することになったとき、牧野は先輩を置いて山頂を目指し戻ってくることを提案した。

それが原因で、みんなから総スカンを食らったのだ。

 

それが牧野の白馬岳登山、1度目の挫折だった。

 

2度目は7年前の冬。牧野が就職して家を出た後だった。

小さい頃から父にあちこちの山に連れて行かれていた牧野は、その日も父と山頂を目指していた。

 

しかし父はストックを使うことを嫌い、痛む膝で無理をして登った。

結局、父は膝を痛めて諦めて下山した。

 

きっと牧野1人だけなら、いつでも山頂に立てる。

でも最近いろんなことに行き詰まりを感じていた牧野は、このままだとずっと自分は1人なんじゃないかと不安を感じていた。

その時、たまたまこのツアーのことを知り、ジンクスを破りたいと思った。

 

明日は絶対山頂に立ちたいんです。私だけじゃなく、みんなと一緒に

 

牧野はそう、心から願っていた。

 

木嶋の母親

一方、木嶋は明日万全の体制で富江をサポートするために、妹の陽菜(夏菜)を呼び寄せていた。

 

それを知った柚月はびっくりする。

陽菜は、仲良さそうに話す兄と富江の様子を遠くから見ながら、柚月に言った。

富江はどことなく、母・美佐江に似ているのだと…。

 

美佐江のことが気になった柚月は、ロッジ如月のオーナー・直子(かたせ梨乃)に電話した。

すると美佐江は、フランスのシャモニーで山岳ガイドをしているという。

 

美佐江は、陽菜がまだ小学生の時にフランスに旅立っていた。

 

考えに考えて考え抜いた末の決断、今が最後だと言って出ていった美佐江。

直子はその時美佐江に言われた言葉を思い出す。

あなたもいつまでここにいるつもり?道雄さんはもう帰ってこない。今さら留まる理由なんてないと思うけどな

 

けれども今も直子はここにいる。

 

『…留まる理由か』

直子は道雄の写真を見ながら呟いた。

 

美幸が希美を誘った理由

一方、山荘では…。

美幸(井上晴美)が部屋で泣いているのに、妹の希美(佐藤めぐみ)が気付く。

美幸に誘われ、希美は薄暗い食堂で、これからのことについて話した。

 

ある程度の収入は必要だという美幸に、希美はお父さんの年金はあてにしていないし、農家も工夫次第で儲かると言った。

 

希美なりに将来のことを考えていることを知った美幸は少し安心するが、希美はいつも上から目線な美幸の態度に腹を立てる。

 

希美は美幸に『このツアーに誘ったのも、自分を自立させるためにワザと仕組んだんじゃないの?』と言い始めた。

父の代わりに、居候なんかやめて家を出ていくよう説得するために。

 

でも美幸が希美を誘ったのは、全然違う理由からだった。

希美が理由を問い詰めると、『楽だから…』と美幸は小声で呟き、立ち上がった。

 

1人でじっくり考え事をしたかった美幸は、山に行きたいと思った。

でも1人でツアーに参加するのは心細い。

それで希美を誘ったのだ。

 

『希美と一緒なら楽だと思った…』

『…雨が降っても?』

『雨が降っても。希美がよかった』

 

いったい何がそんなに美幸を苦しめているというのか?

希美が尋ねると、美幸は徹から離婚を告げられたことを打ち明けた

理由は、自由になりたいから。

徹は家族を養わないといけない義務から解放されたいという。

 

でも美幸は徹の気持ちが理解できずにいた。

すると希美があっけらかんと『ほんとはお義兄さんもよくわかってないんじゃない?真面目な人だから考えすぎちゃったんだよ』と言い出した。

 

もともと徹は、両親の期待に応えて医学部の特待生になるような人だ。

きっと今回も理想の自分を演じ続けてるうちに、張り詰めていた糸がプチーンと切れてしまったに違いない。

 

もしそうなら、希望はあるよ。きっとやり直せる。大丈夫

希美は美幸の手を握ると、勇気づけた。

 

吉田の仕事

陰でその話を聞いていた柚月は、かつての恋人・吉田(荻原聖人)とキャンプに行ったときのことを思い出す。

 

あの時、吉田は砂防ダムを見せてくれた。

砂防ダムは土砂災害を防ぐもの。

人間と自然が共存していくためには、折り合いが必要だ。

吉田の仕事は、その橋渡しをすること。

このダムは、吉田が初めて作ったダムだったのである。

 

吉田は仕事で迷ったり初心に帰りたいときはいつもここに来ていた。

吉田の夢はすべて、このダムに詰まっているのだ。

例の、吉田のデッカイ夢も!

 

2人は顔を見合わせて、笑い合った…。

 

再出発!

そして翌朝、白馬大池は朝日が昇り、鏡のようにその光を映していた。

 

そんな中、柚月たちは白馬岳山頂を目指して再出発!

写真を撮っている美幸に、柚月は『この美しい景色をご家族にもライブで送ってあげてください』と言う。

 

美幸は希美の顔を伺うと、勇気を出して写真を送った。

 

その後、一行は順調に進んでいった。

だが思ったよりも早く雲行きが怪しくなってきて、小蓮華山の山頂に到着した頃には、雷鳴が轟き始めた。

 

そこで木嶋は、リーダーの柚月にこれからどうするか決断を任せた。

このまま白馬岳を目指すか、それとも別の選択肢を取るか?

柚月は悩む。

 

旦那さんを見返してやりたいという富江、今度こそみんなと一緒に山頂に立ちたいという牧野。

みんなの想いが柚月の頭をよぎる。

それでもガイドとして、最悪な状況は避けなければならない。

柚月はみんなに、白馬岳登頂を中止することを告げた。

 

それを聞き、牧野はうなだれ、雨女の希美は自分のせいだと泣き出した。

 

でもこれが“ 山 ”なのだ。

山は気まぐれで、受け入れてくれるかどうかは、山の気分次第。

ここでの主役はあくまで山であって、人間ではない。

 

けれども、山はいつでも変わらずそこにいてくれる。

自分たちに登る勇気さえあれば、必ず受け入れてくれる。

 

だから私は山が好きです

 

柚月の話を聞き、牧野は納得して山を下りることにした。

富江も『小蓮華山を2度も登頂できたなんて、主人に自慢できる』という。

なんせここは、新潟の最高峰なのだ!

 

すると本郷も『これはすごいことですよ、皆さん!』と言い出し、みんな笑顔に。

土砂降りの中、みんなは大声で歌いながら陽気に下山した。

 

そんな中、牧野が選んだ曲は『ぼくらはみんな生きている』。

この曲は子供の頃、牧野と父親が山を登りながら歌っていた曲なのだ。

 

探しものは見つかりましたか?

そうして下山した頃には雨はすっかり止み、びしょ濡れのカッパを脱ぎながら、富江たちは山の気まぐれさを実感した。

 

するとそこに、美幸の夫・徹からメッセージが届いた。

美幸が見ると、言葉はなく、黄身が潰れて白身が焦げたマズそうな目玉焼きの写真が…。

 

『ふだん料理もしないのに、私がいなくてもやっていけるとでも言いたいのかしら?』

美幸が首を傾げると、『逆じゃない?』と希美。

お姉ちゃんがいないと何もできない。もう別れるなんて言わないから、早く帰ってきてくれ〜って

 

希美の言葉を聞き、美幸は写真を撮った。

目の前には仲良く、白馬岳と小蓮華山が夫婦のように並んでいる。

 

美幸の送ってきた写真を見て、娘の七香は『綺麗な山…』と呟いた。

エプロン姿の徹も『ああ…』と答えた。

 

そんな美幸と希美の様子を見た牧野は、父親に電話をかける。

『来年また白馬岳に登ろうよ、一緒に。お母さんも』

ずっと言えなかった言葉を言い終えると、牧野は耐えきれず涙を流し、そして笑った。

 

それを見て、柚月も周りにいたみんなも、温かい気持ちになるのだった。

 

 

そして富江が帰るときになった。

富江は木嶋と陽菜にお礼を言うと『今回のツアーで山が好きになった』と笑った。

 

『今度はご主人とどうぞ』

木嶋は言うと、笑顔で小指を差し出した。

2人は照れ笑いをしながら、指切りをかわした。

 

 

一方、直子は白馬大雪渓にいた。

山荘についた直子は、昔馴染みの主人と話をした。

すると大雪渓の調査団に、ガイドを1人つけてほしいと頼まれたという。

でも直子は自分ではなく、木嶋に行かせることにした。

 

その頃、家に帰った柚月は玄関先でコーヒーを飲みながら、父からの手紙を見ていた。

 

『ハニー、携帯ちょうだい』

柚月が頼むと、ハニーはザックのポケットから携帯をくわえて持ってきた。

 

柚月は父に電話すると『長い間ご苦労さまでした』と、父の退職をねぎらった。

 

父も母も元気だとわかり、笑顔になる柚月。

『たまにはこっちにも来たらいいじゃん』

柚月は目の前の山々を見ながら、電話を切った。

 

直子の人生

柚月の帽子は評判がよく、次々と注文の依頼が舞い込んだ。

柚月はまさか自分が帽子屋さんを始めるなんて想像できなかったと驚く。

 

でも直子は言う。

『大学の時や商社にいる時に、登山ガイドをするなんて思わなかったでしょ?

人生なんて案外そんなもん。行き着く先なんてわからない』

 

すると直子は、自分がロッジ如月に来るまで何をしていたか話し始めた。

 

直子は大学にはほとんど行かず、ゆくゆくは政治家になるつもりで、海外でボランティア活動をしていた。

それがどうして山の世界に飛び込んだのか?

 

それは、夫の道雄と出会ったから。

道雄との出会いが、直子の人生を変えたのだ。

 

ネパールで道雄と会って、この村に来たのが30年前。

それからここを拠点に海外の山に遠征して、木嶋の母・美佐江ともよく一緒に登った。

お互い尊敬しあって、生きたいように生きて、怖いものなんてなかった。

 

でも道雄は、白馬大雪渓で山スキーの遭難者を助けにいき、それっきり戻ってこなかった。

結局、遺体は見つからず遺品も見つかっていない。

 

柚月が登山ガイドを目指したきっかけ

柚月は家に帰ると、また商社時代のことを思い出した。

 

柚月はニュージーランド支局に行くよう出向命令が出て、それで仕事を辞めて登山ガイドになろうと思ったのだ。

 

このまま与えられた仕事を続けるべきか、新たな夢を追いかけるべきか?

悩む柚月の背中を押したのは、かつての恋人・吉田だった。

 

柚月の帽子のパッチワークにもなっている涸沢の紅葉。

そこで吉田は、兼ねてから抱いていたデッカイ夢を実行に移そうと思うと柚月に言った。

 

涸沢は、柚月たちにとって素晴らしい再出発の場所になるはずだった。

でも…。

 

今も2人の大切な思い出はあの場所に置き去りにされたままだ。

 

きっと探しものもそこに…。

 

柚月は、涸沢の写真を眺めながらため息をついた。

 

〜 7話(最終回)につづく 〜

 

『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』6話の感想

お〜、いよいよ核心に迫ってきましたね!

最終回では、なぜ吉田と別れてしまったのか、その原因も判明するようです。

 

はたして柚月の置き去りにされた心は、最終回で解き放たれるのでしょうか?

 

みんな、表では明るく振る舞ってるけど、柚月も直子も、木嶋もみんな、ある時から心の時が止まっている人ばかり。

そんな中、陽菜は本当に太陽みたいに明るくてサバサバしてて、気持ちがいいなぁ。

 

それに今回は結局、白馬岳山頂は踏めなかったんですが、

登頂を諦めることになったときも、下山後すごくいい天気になって、なんじゃそれとなったときも、みんなサッパリとしたいい顔をしてたんですよね〜!

 

山頂は踏めなくても、みんな山で探しものを見つけたんですね。

美幸も、旦那さんから離婚を突きつけられて落ち込んでたけど、希美のおかげもあって、もう1度やり直そうという気持ちになれてよかったです。

旦那さんも、自分が言ったことを反省したみたいだしね(^_^;)

 

希美の雨女は解決しなかったけど、前回出てきた、手作りの小玉ねぎのワイン漬けとかを販売して、これから巻き返すんだろうな。

 

美幸の、山に登るなら希美と一緒がよかったという言葉は、目頭が熱くなりました。

もう、いてくれるだけでいい。それだけでいい。

そんな、自分を丸ごと肯定してくれるようなひと言だったから。

 

美幸はお節介で、いかにも長女なお姉ちゃんでうるさいと思うときもあるけど、やっぱりこういう時、姉妹っていいなぁと思いました。

 

それに、牧野さんも最後は素直にお父さんにまた山に登ろうって言えてよかったですね。

富江も今度は旦那さんと一緒に来れそうだし、本郷も奥さんと来るかもしれない。

みんなの気持ちが晴れて、明るい未来が見えるような笑顔に、グッときました。

山で探しものが見つかって、本当によかったね〜〜〜(;O;)

 

次回、最終回もみんなの前向きな笑顔が見れますように…。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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