ドラマ『山女日記』2話ネタバレあらすじと感想│それぞれの答えを探して…

今回は『山女日記〜女たちは頂を目指して〜第2話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

ツアー2日目。

 

火打山の頂上を目指して出発した柚月(工藤夕貴)たち。

 

それぞれ問題を抱える登山者たちは、何かを見つけて帰ることができるのでしょうか?

原作は、湊かなえさんの『山女日記』。

このドラマは、2016年にBSプレミアムで放送された作品です。

それではさっそく、2話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』2話 高嶺の花 〜妙高山・火打山のネタバレあらすじ

妙高山・火打山ツアー2日目。

神崎秀則(温水洋一)は『山が真っ赤に染まって綺麗ですよ〜!』と西山美津子(南野陽子)を起こしにいった。

でも美津子は『この顔じゃムリ〜』と拒否。

 

『誰も見てないんだからいいのに』

神崎は朝日を見ていた立花柚月(工藤夕貴)に言うが、『でも…』と柚月は神崎を指差す。

『僕は素っぴんなんて全然構わないのに。柚月さんだってそうでしょ?』

『私も一応化粧してます』

『そうなんですか?』

そんな話をしていると、先輩ガイドの木嶋岳志(黄川田将也)がやってきて体操を始めた。

 

その頃、山荘では女性陣が身支度中。柚月もそれに混じり、歯を磨く。

 

そこで、夜中に外で変な声が聞こえなかった?という話になった。

すると『それは雌鹿が1年に1度発情期に鳴く声よ』と、美顔器で顔をマッサージしながら美津子が言った。

花だけでなく、いろんなことを知っている美津子に、柚月も芝田由美(上原多香子)江藤律子(馬渕英里何)も感心する。

 

4人が登山靴を履いて外に出ようとすると、美津子の靴だけ新品のようにピカピカだった。

神崎が磨いてくれたのだ。

 

登山靴は神崎からの初めての贈り物。

神崎は、美津子には山が1番似合うと思ったのだ。

 

『第一印象が山女なんて失礼しちゃうでしょ?』と美津子は言うが、柚月も神崎に同感だった。

美津子は山に慣れているし、山登りが初めてとは思えなかった。

 

すると山荘の主人が、観光案内組合長の如月直子(かたせ梨乃)に渡してくれと、日本酒をくれた。

直子のご主人の仏前に供えてほしいという。

柚月は預かると、火打山に向かって出発した。

 

靴擦れを起こす美津子

大倉乗越からは、黒沢池、高谷池、天狗の庭を通って火打山に登る。

 

道中、みんなは美津子が昔、一流証券会社に勤めていたことを知る。

でもバブルが弾けて、その会社は潰れてしまった。

だが一度上げたハードルは簡単に戻せない。

美津子はそれを山登りに例えると、自分はもう頂上にたどり着いてしまったけど、下りる道がわからないと言った。

 

『それで最後は手堅く公務員をゲットか。やる〜』

由美に言われ、一同は気まずいムードに…。

山には黒雲がかかり、雨を予感させていた。

 

そんな中、美津子が靴ずれを起こし、親指のマメが潰れてしまう。

普通の靴と同じで、登山靴はちゃんと履いて選ばなければだめなのだ。

 

『すいません、僕のせいで…』と謝る神崎に、『ううん、せっかく買っていただいたのに…』と美津子は頭を下げた。

 

柚月は美津子の手当てをしながら、かつての恋人・吉田真守(萩原聖人)に同じように手当てしてもらったことを思い出す。

 

柚月がしっかり靴ひもを結び直すと、立ち上がった美津子は『全然痛くない』と明るく笑った。

『ブラボ〜♪』と木嶋が手を叩きながら現れ、『グッジョブ』と小声で柚月に呟く。

走り抜けていく木嶋を見て、柚月は目を丸くする…。

 

柚月の帽子に秘められた想い

その後、一行は無事に高谷池ヒュッテに到着。

ここからは必要なものだけを持っていくことになる。

 

そこで他の男性ガイドと挨拶をかわした柚月は、吉田に登山ガイドの資格認定試験要項を見せたときのことを思い出す。

それを見た吉田は『そんなに今の仕事が嫌か?』と尋ねた。

『…というか、何も変わらないことに気がついたから』と柚月は答えた。

 

柚月が今日のツアーの注意点についておさらいしていると、美津子がやってきた。

美津子は、柚月が手づくりした帽子を手に取ると『これで商売できるわよ。私も作ってほしいくらい』と褒めてくれた。

 

帽子の後ろ側には、まるでどこかの山を切り取ったかのように色とりどりの布でパッチワークがされている。

それに気づいた美津子は『ひょっとして思い出の山?』と尋ねた。

柚月は困って、笑ってみせた。

 

すると今度は柚月が、美津子のトンボ玉がここの景色と雰囲気がぴったりなことに気づく。

『偶然じゃない?』

美津子は言うが、きっと神崎にとって美津子はそういうイメージなんだろうと柚月は思う。

だから初めて一緒に登る山に、この山を選んだのかもしれない。

『どうかしら?』

美津子はトンボ玉を見つめながら呟いた。

 

喧嘩になる由美と律子

一方、不倫相手の元原部長(飯田基祐)に『もう迷いは消えました。あとはあなた次第です』とメールを送った由美は、返事がこなくて不安になっていた。

 

携帯ばかり気にしている由美に、律子は『元原部長とどうなりたいの?』と尋ねる。

すると逆に『りっちゃんはどうしたいの?』と由美に聞き返される。

 

由美は昨日、律子が婚約者と電話しているのを聞いてしまい、2人がうまくいっていないことに気づいていたのだ。

 

帰るんでしょ?岡山。でも りっちゃんは反対してる。お義母さんと一緒に暮らすくらいなら本気で別れるって

由美は、婚約者の健太郎が部長に相談していたことも知っていた。

それを知っていて、律子に思いとどまってほしくて、昨日みんなで結婚祝いをしたのだ。

 

きっと向こうに行ったらうまくいくよ。だって…』

『ふざけないでよ!!!あんたに何がわかるのよ!

律子は由美を怒鳴りつけると『やっぱり来るんじゃなかった』とその場を立ち去った。

 

いなくなった由美

その後、一行はウメバチソウやオヤマリンドウを見ながら順調に移動。

そんな中、『あんたなんて友達だと思ってない』と律子に言われた由美は元気がない…。

柚月はそんな由美を気にかける。

 

そして、天狗の庭に到着。

湿原には霧がかかり、幻想的なムードを醸し出していた。

目前には火打山が。あと登り2時間というところだと、柚月は説明した。

 

綺麗に池に映り込む逆さになった火打山を見て、『上を目指すのに下を見て言うなんておかしいですね』と美津子は笑った。

でも目的地は、過去の中にあるのかもしれません

そう呟く神崎の横顔を、美津子はじっと見つめた。

 

その時、由美にメールが来て、一行は最後の休憩を取ることに。

空は怪しく、風も強くなっていた。

だが由美は戻ってこず、行方がわからなくなってしまう。

 

土砂降りの雨

律子と喧嘩したのが原因かもしれないと知った柚月は、神崎たちを天狗の庭に残し、由美を探しにいった。

すると高谷池方面に向かったという目撃情報が…。

 

だが急に激しい雨が降ってきて、神崎たちは慌ててレインスーツに着替えることに。

山登りが初めての律子はパニックになる。

『これを靴の上から履けば泥がつかないから』

美津子は落ち着いてビニール袋を律子に渡すと、その上から着替えさせた。

 

その後、雨足はどんどん強まり、土砂降りになった。

美津子は神崎に、さっきいた公園まで戻ろうと提案する。

だが神崎は、柚月にここにいてと言われたし…と言う。

 

モニョモニョと決断できない神崎に、『男ならハッキリしてください!そんなことで私を本気で口説き落とせると思ってるんですか?』と美津子は言い放つ。

そこで神崎は公園に戻ることにした。

 

一方、高谷池ヒュッテに着いた柚月は、由美が笹ヶ峰方面に下りたことを知る。

柚月が慌てて追いかけていくと、途中で由美が木嶋に保護され、震えていた。

 

柚月は由美にダウンジャケットを着せると、温かい飲み物を差し出した。

しかし由美は震える手で『もう終わりにしよう』という部長からのメールを見せる。

 

柚月は飲み物を渡すと、『美味しい…』と涙する由美の背中をさすり続けた。

 

由美の想い

やがて雨が上がり、由美はトリカブトの花に近づき、『食べたら死ねるかな』と呟いた。

『バカなこと言わないでください』

『だって、私…もう…』

由美はまた泣き出した。

『そんなことない。そんなこと絶対ないから。…ね?』

柚月は必死で由美の背中をさすった。

 

そこに神崎たちがやってきて、柚月は声に出さず『来ないで』と合図をした。

 

『芝田さん、私も山に登っていると、本当に苦しいな〜って思う時があるんです。

自分の強さとか、弱さとか、全部に向き合わなきゃいけなくなる。

でもそんなふうに裸の自分になれるからこそ、私は何度も何度も山に救われてきました。

だから大丈夫。 解放して』

由美は頷くと涙を流した。

 

 

由美は毎週、元原部長の母・サチ江(田島令子)がいる老人ホームに通っていた。

サチ江は、全く面会に来ない息子のことは忘れていても、由美のことは覚えていていた。

 

由美は息子さんから預かってきたと、パイナップルとマンゴーと、サチ江の好きな羊羹といちご大福を渡す。

サチ江の中で、由美は息子の嫁で子供もいることになっていた。

 

由美にとって、サチ江は大好きなひとを産んでくれたひと。

大切にしてあげたいと、由美はこころから思っていた。

だから律子にも『きっと向こうに行ったらうまくいくよ』と言ったのだ。

 

…大好きなひとを産んでくれた人だから

それを聞いていた律子は呟く。

 

部長は小さい頃、犬に噛まれた。

サチ江は一晩中部長を背負って『遥かな尾瀬』を歌ってあげた。

その話を聞いた部長は泣いて、その時の傷を見せてくれた。

そしてパイナップルやマンゴーなどをサチ江に持っていくよう、由美に託したのだ。

だがサチ江はそれを全部、山に持っていきなさいと由美に持たせた。

 

山に登り、花を見るのが好きだったサチ江に、由美はたくさん花の写真を撮ってくると約束した。

せっかくいっぱい撮ったのにもう会えないのかな…

 

すると『行きなよ』『部長なんて関係ない』と律子たちがやってきた。

『私たちは山の仲間じゃない。いつだって一緒よ』と美津子は言った。

 

律子は由美に、酷いことを言ったことを謝った。

そして、うわべだけ綺麗事を言ってお義母さんを遠ざけていた自分を恥じた。

 

どうなりたいかじゃなくて、どう愛するかなんですよね

律子は柚月に言うと、

友達じゃないなんて嘘だから。絶対嘘だから

と由美を抱きしめた。

 

 

いつの間にか雨は上がっていた。

 

山頂で愛を叫べ

その後、5人は火打山山頂に到着し、一緒に記念写真を撮った。

 

火打山の周りには南アルプスの山々が連なっている。

『あれは…』と山の名前が出てこない神崎にかわり、

『左から白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳。3つ合わせて白馬三山。私が初めて登った山です』と美津子が言った。

 

実は美津子も、高校・大学と山岳部だったのだ。

北から南まで日本の山はみんな登ったという美津子。

 

『どうして最初に言ってくれなかったんですか?』と神崎は尋ねた。

『だって聞いてくれなかったじゃないですか』と美津子は言った。

そんなこととは知らずに、自分のほうが山に詳しいと思っていた神崎は恥ずかしくなる。

 

美津子は証券会社に入ったとき、山登りが趣味だと言って否定されてからずっと、山に登りたいという気持ちを封印していた。

でもその消えかかっていた山への想いに、神崎だけは気づいてくれた。

『美津子さん、山が1番似合いそうだから』と。

 

美津子が神崎にあげたトンボ玉は、美津子が初めて白馬大雪渓に登ったイメージで作ったものだった。

 

そんな美津子に、柚月は『山で1番大事なのは、下りる勇気では…』と囁く。

同じ山だって、下りればまたイチから登り返せる。

 

柚月だって登山ガイドとしては未熟で、一合目だってまだまだだ。

けど必死で登っている。

 

だったらそのガイド、僕に任せてもらえませんか?

神崎は美津子に近づくと『僕が西山さんをエスコートします。お願いします』と両手を差し出し、頭を下げた。

 

『こちらこそよろしくお願いします。秀則さん』

美津子は初めて神崎の名前を呼ぶと、その手を取った。

 

それを見てみんなは『やった〜!』と大喜び。

律子は『私も結婚するぞ〜!!!』と叫んだ。

『私も新しい恋、見つけるぞ〜!!!』と由美。

『行くぞ、岡山!健太郎〜〜〜!!!』

 

そんな4人を見て、柚月は嬉しそうに拍手する。

こうして初めての柚月の単独ガイドツアーは終了したのだった。

 

ツアーは失敗?

みんなが帰った後、柚月は木嶋に由美を見つけてくれたことを感謝した。

あの時、柚月1人だったなら、どんなことになっていたか…。

もしかしたら最悪な事態になっていたかもしれない。

 

今回のツアーは失敗です

そうだな。他の客を置き去りにした時点でガイド失格だ

落ち込む柚月に、『嘘だよ気にするな、結果オーライ』と木嶋は笑った。

 

柚月は木嶋と別れると如月荘に戻り、山荘の主人から預かった日本酒を仏前に供えた。

 

ガイドとしてやっていけるのか不安になる柚月を直子はそっと励ます。

答えなんてそうそう見つからない。だから楽しいのよ、人生って

 

それぞれの夜

その頃、木嶋は居酒屋で酔いつぶれて寝ていた。

そこに木嶋の妹・陽菜(夏菜)がやってきて、木嶋の携帯を『ふぅ〜ん、はぁ〜あ、へぇ〜〜』とチェックする。

木嶋は柚月の写真ばかり撮っていたのだ。

 

木嶋は組合長(直子)への報告用だと開き直るが、『でもなんか似てない?柚月さん、お母さんに』と陽菜は言う。

2人の生き方に、陽菜は似たようなものを感じていたのだ。

 

一方、愛犬・ハニーを連れ、家に戻った柚月は帽子を手に取り、思い出の山を思い浮かべていた。

吉田と見た、赤黄に染まる鮮やかな秋の山を…。

 

『探しものはそこにありますか?』

 

柚月の答え探しはまだまだつづくようだ。

 

〜 3話につづく 〜

 

https://twitter.com/gaku5581/status/962702722112790529?s=20

『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』2話の感想

ぐわ〜、やられましたね。

1話で疑問に思っていたことがすべて2話で解け、みんなの心を溶かしていく。

 

特に、由美が部長のお母さんに会いにいっていて、それでパイナップルやらマンゴーやら持ってきたんだとわかるシーンは泣けました。

 

すべての人が由美のようにお義母さんとうまく行くわけじゃない。

由美だって四六時中お義母さんと一緒にいたら、イラッとすることだってあるだろう。

 

私もお義母さんとは適度な距離があるから大丈夫だけど、年を取ってきたらそうもいかないのかなぁと。

これからどうなるのかなぁと漠然とした不安があります。

 

火打山の山頂に登った4人はそれぞれの答えを見つけ、明るい笑顔で元いた街に帰っていく。

美津子と神崎は、いい夫婦になれそう〜。

神崎はずっと変わらず、美津子に尽くしてくれそうだし。

美津子が『男ならハッキリしてください!』と言うシーンは、私もシャキーンとなりました。

南野陽子さんの包容力ある演技が素敵でした。

 

律子も吹っ切れて、山頂で『岡山に行くぞ〜』と叫ぶシーンがよかったな。

これから迷ったら、律子は何度も山に登るかもしれないとか、お母さんと一緒に山に登るようになるかもしれないとか、そんなことを思いました。

 

現実はこんなにうまくいかないかもしれないけど、胸がほっこり。いいドラマでした。

あとは柚月の心が晴れれば〜〜!

 

あんなにキラキラした瞳で生き生きと頑張っている柚月なのに、ひとりになると途端に瞳が陰る柚月。

いったい吉田と何があったんだろう。気になりますね!

 

それから、ハニーはミディアムプードルではなく、スタンダードプードルでした。

ここで訂正させていただきます。すいませんでした(>_<)

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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