ドラマ『山女日記』4話ネタバレあらすじと感想│無謀に見えても、それで気づくことがあるんだ

今回は『山女日記〜女たちは頂を目指して〜第4話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

商社時代の同僚・舞子(佐藤藍子)と偶然再開した柚月(工藤夕貴)は、舞子と恋人の大輔(武田航平)のガイドを務めることに。

 

しかし、その途中で舞子が足を滑らせ、滑落してしまい…!?

原作は、湊かなえさんの『山女日記』。

このドラマは、2016年にBSプレミアムで放送された作品です。

それではさっそく、4話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』4話 ロマンチスト〜唐松岳のネタバレあらすじ

柚月(工藤夕貴)は、唐松岳で偶然、商社時代の同僚・舞子(佐藤藍子)と再会した。

突然会社をやめた柚月に対して わだかまりがあった舞子は、柚月ともっと話がしたくなり 登山ガイドを頼む。

 

柚月と舞子は、舞子の年下の彼氏・大輔(武田航平)と共に、自分のルーツについて話しながら山頂を目指す。

だがその途中で、舞子は足を滑らせ、滑落してしまう!

柚月は必死でロープを投げ、舞子を救出!

しかし、舞子は足をくじいて歩けなくなる。

 

そこで大輔が山荘まで助けを呼びに行くことになり、柚月と舞子は、ハーブティーを飲みながら待つことに。

 

柚月がハーブを育てて手作りのハーブティーを作っていることを知った舞子は、昔から柚月は理想を形にできる人だと褒める。

結果はどうあれ、女性推進プロジェクトだって、柚月だからできたことだと、舞子は言う。

 

それに対し、舞子はどうしても結果を気にしてしまう人間だった。

なのに仕事もプライベートも、なぜか目標を果たす前にダメになる。

小学校から大学までずっと続けてきたバレーボールも、高校のときインターハイの準決勝で逆転負け。

それ以来、大学でも優勝することはできず、舞子は1度もてっぺんを踏むことができなかった。

 

実業団から誘いも受けたが、舞子はもっと違う可能性があるんじゃないかと就活を始めた。

それで慣れないヒールをはいて転び、じん帯を切ったのだ。

 

でも今の仕事はやりがいがあるし、後悔はしていないと、舞子は言う。

大変だけど、自分だけのてっぺんを踏めると信じて、舞子は頑張っていた。

 

木嶋に助けられる舞子と柚月

そこに先輩ガイドの木嶋岳志(黄川田将也)が現れ、舞子を背負って山荘まで連れて行ってくれることに。

『重くないですか?』と心配する舞子に、『担げないと思うから担げないんだ』と答える木嶋。

俺の知ってる女性ガイドなんて、両足を骨折した大人を1人で背負ってふもとまで下ろしたよ

木嶋の話を聞き、柚月はロッジ如月のオーナー・直子(かたせ梨乃)のことかと思うが違うらしい。

今はその女性は、日本にいないと聞かされる。

 

その後、大輔が助けを呼んで戻ってくるが、木嶋がそのまま山荘まで背負っていくという。

山頂まではもう少し。

夕焼けに染まる山のてっぺんを、舞子と大輔はそれぞれ複雑な想いで見つめていた。

 

木嶋の母

舞子の足は骨折もなく、じん帯も切れていなかった。

そこで柚月は明日改めて足を固定し、下山することを直子に報告する。

 

するとロッジ如月に遊びに来ていた木嶋の妹・陽菜(夏菜)は『またお兄ちゃん?ストーカーしてないで、ちゃんと仕事すればいいのに』と言う。

 

でもそんな木嶋の気持ちがわからないでもないと、直子は言う。

直子も陽菜と同じで、柚月に木嶋の母・美佐江と同じ匂いを感じていたのだ。

自由に生きている人 特有の。

 

舞子と大輔の馴れ初め

一方、大輔は舞子がてっぺんを踏めなくなったことを気にしていた。

 

大輔が1人夜風に当たっている間に、柚月は、舞子と大輔の馴れ初めを聞きたがる。

まだ舞子がミッション5をクリアしてから10年後に大輔と出会ったところまでしか聞いていなかったからだ。

 

舞子は最初、大輔にまったく関心がなかった。

でも会社で、部下の女性たちが下北沢の小劇団について話してるのを聞き、興味を持った。

 

なんでもいいから何か夢中になれるものがほしかった舞子は、舞台を見に行った。

ミッション6 舞台を見に行く!

 

そのステージに立っていたのが、餃子屋でバイトをしていた大輔だった。

最初は好きとかそういう感情はなかった舞子だが、なんだか妙に気になって、バイト中の大輔に『サインをください!』と頼んだ。

ミッション7 サインをもらう!

 

大輔は色紙にサインをすると、『お名前は?』と舞子に尋ねた。

舞子は大きな声で『梅本舞子です!』と答えた。

 

でもあとから舞子は激しく後悔した。

そんなことをして店に通い詰めたら、大輔にストーカーだと思われてしまう。

舞子はお店に行けなくなり、店の前まで行っては帰るという怪しいことを繰り返した。

 

そんなある日、舞子は店の前で、大輔に声をかけられ、新作の公演チケットをもらう!

もう、その時の大輔の顔はキラッキラに見えて、舞子は初めてのときめきに夢中になった。

 

そしてミッション8 告白する!

舞子は何度もラブレターを書き直し、公演を見に行った。

でも大輔は若い子たちに囲まれていた。

 

舞子は持っていた花束をスタッフに渡すと帰ってしまった。

ファンなんて自分だけかと思っていた舞子は『またてっぺん見ないで撤退か〜』と、ショックを受ける。

 

するとチャイムが鳴り、大輔がやってきた。

ファンレターに書かれていた住所を見て、走ってきたのだ。

 

大輔が手紙を読んだことを知った舞子は動揺し、『あのっ、私どうかしててっ』と、大輔に背を向ける。

そんな舞子に、大輔はキス。

2人は結ばれたのだった。

 

 

それを聞いた柚月は『もう〜ちゃんと、てっぺん極めてんじゃない』と、倒れる。

『夢中になれることも見つかったし、ミッションもこれで終わり?』と柚月が尋ねると、舞子のミッションはこれで終わりではなかった!

 

やっぱりてっぺんに立ちたい

ミッション9は、登山をする!

舞子は富士山に登って、日本一の景色を見たくなったのだ。

 

舞子は大輔と出会い、幸せを感じていた。でもそれとは別に、なにか足りないものを感じていた。

それはまだてっぺんを知らないから。

だから舞子は、日本一の富士山に登って確かめたくなったのだ。

 

舞子が部屋に戻ると、大輔は部屋の隅に座っていた。

舞子は隣に座ると、今度また富士山に登ろうねと声をかけた。

 

すると大輔は『舞ちゃんにとって富士山って何?』と尋ねる。

舞子にとって富士山は、日本一とか、海抜3,776mという数字でしか存在していないような気がしたからだ。

 

実は大輔は、富士山が目の前にくっきりみえるような街で育った。

そして大輔も昔、数字に踊らされていた時があったことを明かす。

それを聞いた舞子は、まだまだお互い知らないことがあるのだと実感する

 

結局、大輔は山頂には行かず、舞子と一緒に下山することにした。

 

大輔の過去

翌朝、大輔が目覚めると舞子がいなかった。

電話をかけても、舞子は出ない。

舞子はどうしても山頂に行きたくて、1人で松葉杖をついて行ってしまったのだ。

 

大輔と柚月、木嶋の3人は慌てて舞子を探しにいった。

そして山頂付近にいる舞子を発見!

大輔は『すぐにそっちに向かうから』と電話をしながら、舞子の元に向かった。

その道すがら、大輔はまだ舞子にしていなかった過去を打ち明ける。

 

大輔は富士山の近くに住んでいたせいか、何かと言えば“上を目指せ、日本一になれ”と言われて育ってきた。

そして大学を出た大輔は、なんの迷いもなく大手の証券会社に就職。

寝ても覚めても数字のことばかり考えるようになっていた。

 

でもある日突然、大輔は数が数えられなくなった。

それで数字を読み間違えて大損失を出し、会社を依願退職…。

都会を飛び出し、気がついたらこの山を登っていた。

 

その時、会社に行く格好で山を登っているやつがいると通報があり、助けに行ったのが木嶋だった。

 

それまで大輔は、何を見ても数字が気になり、数字で物事を判断していた。

でも暑いとか寒いとか、自分の肌で感じればいいし、外に出て雨が降りそうだと思ったら傘を持っていけばいい。

映画が面白いかなんて自分次第。

そんなあたりまえのことを、大輔はこの山から教えてもらった。

 

舞子は、大輔が富士山じゃなく、この山に舞子を連れてきてくれた理由を知り、心から『ありがとう』と感謝する。

でも大輔には、どうしても山頂に行って舞子に見せたいものがあった。

 

山頂で見つけたもの

3年前に登ったときは、大輔も山頂までは行けなかったのだが、

大輔はそれを見て、頭の中から完全に数字がなくなり、好きなことをやってみようと思えたという。

そして高校時代に夢中になった演劇をもう1度やってみようと思った。

 

それを聞き、4人は励まし合いながら山頂を目指した。

『これが、てっぺん…』

『そう、これが正真正銘のてっぺん』

 

山頂に立った大輔は、遠く彼方に見える富士山を指差す。

その前には、八ヶ岳、南アルプス、個性的な山々が連なる。

少なくともここでは富士山は主役ではない。

 

富士山ばかり見てきた大輔には、舞子が富士山を特別に思う気持ちもよくわかる。

でもそれがすべてじゃないということも、今ならわかる。

 

『本当は2人で登るつもりだったけど、立花さんと木嶋さんがいないと無理だったね』

大輔は笑う。

舞子はそれを認めると、ガイドをしている柚月はやっぱりすごいと褒めた。

 

でも、柚月は『私の方こそ、梅本さんが羨ましかった』という。

自分の決断が正しかったのか今も迷っている柚月には、会社で頑張っている舞子がすごく高いところにいるような気がしたのだ。

 

しかし今回の件で柚月は、“大事なのは、上を見るとか 誰かと幸せを比べるとかじゃなく、なりたい自分を思い描くこと”だと気づいた。

 

『なりたい自分…』

『舞ちゃん、一緒に頑張ろう』

笑顔の大輔に、舞子は頷く。

舞ちゃん、ミッション10 決まったね

柚月はとびきりの笑顔で言った。

 

すると舞子と大輔は山頂から『大好き〜!』とお互い言い合った。

 

 

その後、舞子と大輔は無事に下山。

柚月は、ロッジ如月のアルバイトに戻った。

舞子の彼氏が年下だったという話は、あっという間に直子にも伝わっていた。

『うちにも1人いるけど、どう?』

直子に暗に木嶋を勧められ、柚月は速攻で『興味ないです』と断る。

 

一方、木嶋家には母・美佐江から絵はがきが届いていた。

こうして淋しくなると、美佐江は手紙をよこすのだ。

 

吉田と柚月の馴れ初め・続編

家に帰った柚月は、メールをチェックした。

西山美津子(南野陽子)は、さっそく柚月お手製の帽子をかぶり、神崎(温水洋一)と山に登ってくれたようだ。

 

さらに、舞子からは『森のクマさん=吉田(萩原聖人)の続きを聞くのを忘れました』というメールが届く。

そこで柚月はひとり、森のクマさんの続きを思い出す。

 

柚月がビールにつられて山荘につくと、生ビールは吉田が飲んでいるので終わりだった。

結局、柚月は吉田のジョッキを奪い、全部飲んでしまった。

 

そこで2人は自己紹介。

吉田真守は、東京の建設コンサルタント会社で働く技師だった。

柚月も東京の商社で働く会社員だと答える。

 

吉田は柚月と強引に握手すると、外に出て目の前の夕日を見ながら言った。

吉田には、目の前の南アルプスにも負けないくらい大きな夢があるらしい。

吉田は振り向くと、持っていた缶ビールを柚月に差し出す。

2人は乾杯し、ビールを飲んだ。

 

〜 5話につづく 〜

 

https://twitter.com/1119Sekaowa/status/802870584979787776?s=20

『山女日記〜女たちは頂を目指して〜』4話の感想

前回はどうなることかと思いましたが、舞子が無事でよかった〜。

それに今回は木嶋の力を借りずに助けることができて、柚月の成長が感じられましたね。

 

でも、大輔が木嶋と会ったことがあったというのはびっくりしました!

二人は何をにらみ合ってるんだろうと思ったら、危険なことをして止められた過去があったんですね。

 

やっぱり人は息詰まると大自然に逃げ出したくなるのかな。

私も親元を離れたばかりの頃、無性に海が見たくなって、自転車を適当に走らせ、帰り道がわからなくなったことがありました(そんなんばっか…)。

 

でもそういう無茶をして、初めて自分の気持ちに気づいたりすることもあって、あながち無茶は無駄じゃない気がします。

 

柚月も無謀なことして、吉田に怒られたしね。

大輔も無謀なことして、木嶋に怒られたしね。

案外、みんな無謀なことをしてるのかもと思い、安心しました(←そこかい!)

もちろんそれは、頑張って頑張って頑張って追いつめられたからそんなことをしてしまったのかもしれないけど。

 

夢中になれるものを見つけたときの、光がパアッと射したような感覚は、ほんとワクワクドキドキ、言葉には表せんくらいのときめきですよね。

 

そして今回、ひさびさにドラマを見てドキドキしましたよ〜!

舞子と大輔の恋物語に、えぇ〜いきなりそうなんのと驚いてしまいました。

 

下北沢という土地にも、演劇にも縁があるので、なんかシチュエーションにどハマリしてしまい、いきなりラブレター書いて両想いになるとかありえんだろ〜と思いつつ、不意打ちのキスにドキドキしてしまいました(*ノωノ)

 

でもときめきも幸せも、ずっとてっぺんは続かないから、すぐに何かが足りないような気がしてしまうんですよね。

なんて人間って贅沢なんだ〜。

 

けど大事なのは、誰かと比較するんじゃなく、なりたい自分をイメージすること。

 

お互いにまだ言っていなかったことを話して、てっぺんで愛を確かめあった舞子と大輔。

 

最後にちゃんと森のクマさんの続編も描かれ、少しずつみんなのことがわかってきましたね〜☆

木嶋とお母さんとの確執はまだわからないけど、それもおいおいわかっていくんでしょうね。

お母さんはもう亡くなっているのかと思ってたので、生きててよかった。

それになんだかんだ木嶋は、ガイドとしてお母さんのことを尊敬してるようですしね…。

骨折した大人を1人で背負って下山したのは、きっとお母さんのことなんだろうなと思いました。

 

次回は、どんな人たちがどのような悩みを抱えながら山に登るのでしょうか?

楽しみです。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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