『閻魔堂沙羅の推理奇譚』最終回ネタバレと感想│すべてはこれからの生き方次第!沙羅が伝える大切なこと

にこ

今回は、2020年12月19日放送『閻魔堂沙羅の推理奇譚』最終回のネタバレあらすじと感想をまとめました。

何者かに刺されて亡くなった律子(牧瀬里穂)は、

 

幼い頃に頭を打って亡くなり、閻魔堂に来たことがあった。

 

律子は沙羅(中条あやみ)が初めて生き返らせた人間だったのだ!

 

『背負った業には抗えない』と沙羅に告げられた律子は『自分の人生は間違いじゃない』と食い下がる。

 

それを聞き、沙羅は律子に生き返りと、これまでの人生の消失をかけた推理ゲームを提案するが…!?

 

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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前回の簡単なあらすじ

母子家庭だった律子(牧瀬里穂)は、幼い頃に母親が殺人で逮捕され、”人殺しの娘”として苦労の半生を送ってきた。

 

しかし努力の甲斐あって、仕事で成功。

結婚するも離婚し、今は1人娘の美久(長澤樹)と暮らしている。

 

美久は反抗期で不登校だったが、彼氏ができて学校に行くように。

しかしホッとしたのも束の間、クレナイ金融の川澄(徳井優)が出所した母・町子(潮条千秋)の代わりにお金を返してほしいと言ってくる。

 

そんな中、律子の前に町子が現れ、金を要求。

律子がくれないのなら、中学生の美久に稼がせると言い出す。

 

『美久にも私の血が流れている』という町子の言葉を聞き、律子は逆上!

スマホで町子の後頭部を殴り、殺害してしまう。

 

律子は町子を自室に移動させると、遺体を埋めるため、スコップなどを調達しに外に出た。

ところが家に帰ると、遺体は消えていた!

 

先に帰宅していた美久によると、知らないおばさんが出て行ったという。

町子は生きていたのか!

 

ところが翌日、美久が学校に行っていないことが判明。

律子は嫌な予感がして辺りを捜すがいない。

するとずぶ濡れの美久が帰ってきて、そのまま倒れ、入院してしまう。

 

次の日、律子は川澄から電話で、自宅近くの河口にあるコンテナに行くよう言われる。

でもその中で何者かに律子は刺され、死んでしまう。

 

そして律子は閻魔堂の沙羅(中条あやみ)の元へ。

その顔と名前を見て、律子は思い出す。

そう、律子は前にもここに来たことがあるのだ。

 

6歳の時、母親から虐待を受けていた律子は、

お腹がすいて棚の奥にある食べ物を取ろうとして、椅子から落下し、頭を打って亡くなっていたのだ!

 

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』最終回のネタバレあらすじ

35年前、6歳の律子は生き返ることを望んだ。

 

『お母さんに…好きになってほしい』

『それは無理です』

 

『大人になって、幸せになりたい』

律子は沙羅の視線に臆することなく、凛とした目で沙羅を見つめた。

 

それを聞き、沙羅は律子の現世への復活を認めた。

その後、律子がどのような人生を送るのか見届けるために。

 

まあ、結果は予想どおりの期待外れ。

 

『弱虫。役立たず』

6歳の律子に言われ、カッとなった律子は『早く元の世界に戻して!』と訴える。

自分が死んだら、美久はどうなるのか。

でも『手放そうとしていたんでしょ?自分が楽になるために…』と沙羅は断る。

 

律子は、別れた旦那に美久を引き取りたいと言われ、美久がそのほうがいいのなら…と思ったのだ。

 

『母親失格』

6歳の律子に告げられ、律子は逆上して少女に飛びかかった。

 

しかしその瞬間、彼女は消え、沙羅と一緒に別の場所へ。

律子は怒って後を追いかけた。

 

でも沙羅と女の子は、追えば追うほど違うところから出てくる。

 

沙羅にとって死者復活のゲームとは、

人間の可能性への確認だった。

 

人は、背負った運命、宿命や業に対してどれだけ抗うことができるのか?

 

人間は強くもあれば、弱くもある。

立ち向かう者もいれば、逃げ続ける者もいる。

 

過ちを重ね、大切なことを見失い、

限りある生を浪費し、やがて死を迎え、この閻魔堂にやってくる。

 

そして、その人生にふさわしい審判を下され、犯した罪はかならず裁かれるのだ。

人間の世界とは違って、確実に。

 

律子が走り疲れて膝をつくと、走れば届きそうなところに少女がいた。

 

猛然と飛びかかる律子!

するとそこは35年前。

目の前に、椅子から落ちて倒れている自分を見つけ、驚愕する律子。

 

彼女はぐったりしてまったく動かない。

律子は鏡に映った自分の姿が母・町子に見え、絶叫して我に返る。

 

『あなたに期待したのが間違いでした。

あなたは地獄行きです』

 

すると律子は『間違いなんかじゃない』と訴えた。

 

たしかに律子は弱虫で、役立たずだったかもしれない。

生き返ってから辛いこともたくさんあった。

でもそれだけじゃない。

 

母が逮捕された後、律子を引き取ってくれた叔父さんと叔母さんは、律子によくしてくれた。

うまくいかなかったけど、結婚もした。

そして、美久を産んだ。

 

『美久を愛してる!それだけは嘘じゃない!

あの子に会えただけで、生きててよかったってそう思うから。

だからお願い、私にもう1度生き返るチャンスをちょうだい』

 

でも既に、律子が母親から与えられた心の傷や、人殺しの娘だという業を消せないことは証明されている。

 

それでも律子は、生き返りたいと強く望んだ。

 

生き返りと人生をかけたゲーム

出典:NHK『閻魔堂沙羅の推理奇譚』 MANTAN WEBより

『じゃあ、ゲームをしましょう』

名付けて、死者復活謎解き推理ゲーム。

クリア条件は1つ。

推理して自分を殺した犯人を言い当てること。

 

だが、律子にチャンスを与えるのはこれが2回目。

クリアできない場合の罰則は厳しくなる。

 

沙羅は6歳の律子に赤いマントをかぶせると、袋状に縛った。

そして律子もゲームが終わるまで、この場から動けないように魔法をかけた。

 

沙羅が指さすほうを見ると、不気味な仮面をつけた黒づくめの使者が立っていた。

あの地獄の使者に触れられてしまったら、ゲーム終了。

 

6歳の律子は地獄に堕ち、

これまでの35年分の人生がなくなるのだ。

 

もしそうなれば、あの時点で町子は保護責任者遺棄致死容疑で逮捕され、

律子と野上叶恵が経営する建築事務所もない。

そして、美久の存在も消えてしまうのだ!

出典:NHK『閻魔堂沙羅の推理奇譚』 MANTAN WEBより

『ではゲームスタート!』

沙羅が指を鳴らすと、

地獄の使者がおもりをつけた足を引きずりながら、ゆっくりと近づいてきた。

 

推理開始

そこで律子は、自分を刺したのは誰なのか推理し始めた。

 

普通に考えたら、律子が刺されたコンテナに行けと指示した川澄が怪しいが…。

 

すると『まんまと罠にハマってくれましたな』と川澄が現れた。

そして町子の姿も!

 

2人はグルで、律子から金を巻き上げようとしていたのだろうか?

あの時見つけたレコーダーも、録音してあとで口裏を合わせるため。

 

『やっぱりあんたなんか産むんじゃなかった』

町子に言われ、律子は持っていたスマホを投げ捨てた。

 

次に律子が向かったのは、自宅マンション。

すると、叶恵がナイフを持って現れた。

人殺しの娘より、殺人事件の被害者のほうが会社のイメージを守れるというのだ。

 

さらに『ごめんなさい、美久ちゃんとつき合うのに邪魔だったから』と、美久の彼氏の蔵本樹季がナイフを持って現れる。

 

こんなことになったのも、律子が誰も信用しないし、心を開かないせい。

『だから美久の幸せのために、律子さんは邪魔なんだ!』

 

別れた夫・福森にナイフを向けられ、律子は『やめて!』と部屋の外に逃げ出した。

そこで律子は誰かに刺される。

それは娘の美久だった。

 

『なんで私を産んだの?

自分が楽になるために捨てようとしたくせに』

 

美久のさげすむような視線を受け、

律子はすっかり自信をなくし、閻魔堂に戻った。

 

自分は、母親からも娘からも嫌われるような人間なんだから、誰が犯人でもおかしくない。

 

だが、みんなが敵だと思ってしまうこと。

それこそが律子の生き方の最大の間違いだと沙羅は言う。

 

その間にも、地獄の使者はゆっくりと進み続けている。

 

そもそもゲームに参加しなければ、律子が地獄に堕ちるだけで済んでいた。

そうすれば、美久の存在が消えてしまうこともない。

 

でも律子は、どんな罪で地獄行きになったのかわからない。

沙羅に教えてほしいと頼んでも、答えにつながることは教えられないという。

 

そこで律子はマンションに戻り、再び推理を始めた。

 

律子がたどり着いた答え

まず川澄だが、律子からお金を取るのが目的なら殺したりはしない。

 

それになぜあの日、傘立てに傘が3本あったのだろうか?

誰かが家に来ていたのだろうか?

 

律子は美久が泥だらけの靴を履いて、ずぶ濡れで帰ってきたことを思い出し、ハッとする。

 

あの時、美久は『帰ったら、変なおばあさんがいた』と言っていた。

そして翌朝、いつもだったら律子に起こされないと起きないのに、先に起きて待っていた。

 

『そんな…、じゃあ…』

律子は涙ぐむと、沙羅に推理ができたことを告げた。

 

沙羅が指をパチンと鳴らすと、地獄の使者はすんでのところで手を止めた。

 

解答編

まず律子は、川澄と町子はグルだと指摘。

目的は、律子から金を脅し取るため。

だから律子を殺そうとするとは思えない。

 

『では、誰があなたを刺したのですか?』

『美久のボーイフレンド・蔵本樹季くんです』

 

あの夜、彼はあることをするために、あのコンテナの中にいた。

そこに律子が入ってきて、律子だと知らずに樹季は刺してしまった。

疲労と恐怖でパニックになっていたのだ。

 

彼があそこにいたのも、ナイフを持っていたのもすべて美久のため。

やはり律子はあの時、町子を殺してしまっていたのだ!

 

律子がホームセンターに行っている間に美久が帰宅。

美久は、律子の寝室に隠された町子の遺体に気づいてしまった。

部屋にあったレコーダーを聞いて、それが誰なのかも知ってしまった。

 

だから律子が戻ったとき、すでに遺体は美久の部屋に移されていたのだ。

次の日、美久が早起きしていたのは、律子を部屋に来させないため。

 

その後、美久は樹季に助けを求め、遺体をトランクに入れて河口のコンテナに運んだ。

その姿を川澄に見られてしまった。

 

2人は傘を持たずに出かけたため、帰ってきたときはずぶ濡れで靴も泥で汚れていた。

2人は遺体を埋めようとしたが、夜になり、作業を中断した。

 

翌日、美久が入院したことを知った樹季は、1人で作業するためにコンテナにナイフを持って行った。

 

『いいでしょう、正解です』

沙羅がパチンと指を鳴らすと、

律子は『どいて!』と地獄の使者に駆け寄り、突き飛ばした。

 

すると仮面がはずれ、町子の顔があらわになった。

『律子、お願いだからそばにいておくれ。私が悪かったよ。お母さんを許しておくれ…』

 

『今さらなに言ってるの!?自分のこと”お母さん”って言うな!

私は美久を守ってみせる!あんたは地獄で罪を償え!』

 

律子がすがりついてくる町子を振りほどくと、

町子の姿は消え、沙羅のマントの中から美久が現れた。

 

でも律子が抱きしめようと近づいた瞬間、美久の姿は消えてしまう。

 

『これで美久さんの未来は守られました』

沙羅の言葉を聞き、律子はよかったと涙する。

 

律子の言うとおり、町子と川澄はグルで、デザイナーとして成功した律子の金を脅し取ろうとしていた。

でも律子は町子を殺害してしまった。

 

そして律子にとって想定外だったのは、美久が独断で死体を処理しようとしたこと。

 

美久は律子と同じことを考えていたのだ。

「こんな奴なんかのために、自分とお母さんの人生を台無しにされてたまるか」と。

 

そんなふうに美久が思う理由はただ1つ。

律子の愛情がしっかり美久に届いていたからだ。

 

律子は「人殺しの娘」という世間からの逆風に負けまいと気を張って生きてきた。

でも律子のことを認め、助けようとする人間がいることを理解すべきだと、沙羅は言う。

 

共同経営者の野上叶恵は、川澄と風評被害から律子を守るために弁護士に相談していた。

 

元夫の福森が、美久を引き取ると言い出したのも、距離をおいたら美久と律子の関係が改善するのでは?と思ったから。

 

『じゃあ、始めますか。

2度目の復活を認めるのは、私も初めてです』

 

当然ここでの記憶も消えてしまうが、

本当に生き返っていいのかと、沙羅は尋ねる。

 

現世に戻ったら、律子は人殺しの業を背負って生きていかなければならない。

そして美久にも、自分と同じ「人殺しの娘」という業を背負わせてしまうのだ。

 

もしかしたらまた後悔して、「あの時、死んでおけばよかった」と思うかもしれない。

 

律子はそれを受け止めると、

それでも精一杯生きてみます』と涙をためた目で沙羅を見つめた。

『生きててよかったと思える選択をするために…』

 

『それは、これからのあなたの生き方次第』

 

律子がうなずくと、律子の魂は一瞬にしてコンテナを開けるところまで戻った。

 

警察に自首する律子

中に入るとすぐにスマホのライトをつける律子。

すると雷鳴がとどろき、稲光で樹季の驚いた顔がはっきりと見えた。

近くには町子の遺体が横たわっていた。

 

『全部、僕がやったんです…!』

樹季が言うと、そこに美久が病院を抜け出してやってきた。

 

律子は病院に電話すると、樹季にタクシーで美久を病院に連れて行くよう頼んだ。

そして自分はやることがあると言う。

 

『やめてよ、警察なんか行くの。私、これからもお母さんのそばにいるから』

美久が言うと、律子は晴れ晴れとした笑顔で言った。

 

いつも言ってるでしょ?ちゃんとしなさいって。私もちゃんとしようと思う。

これは私のけじめだから。2人には関係ない。

それにしても、まんまと騙された。

私の部屋を荒らしたの、美久でしょ?』

 

『そういうことしそうな人だったから、ちゃんとリアリティ追求した…』

 

『…ばか。そういうとこばっかりちゃんとしないでよ』

律子は涙ぐむと、

『ごめんね、迷惑かけちゃって』と美久を抱きしめた。

 

『でもありがとう。

お母さんね、美久のこと、愛してるから』

『…私もだよ』

 

美久たちが去った後、律子は町子に向かって『ありがとう、私を産んでくれて』と感謝した。

そのおかげで、律子は美久に逢えたのだから…。

 

すべてはこれからの生き方次第

律子が警察署に行くと、警察署の前で派手な服装の若い女性が、オープンカーにもたれかかっていた。

沙羅だ。

 

『あの…、私、昔、あなたそっくりな人に会ったことがあるの。もう、何十年も前に』

『他人の空似じゃない?』

そう言うと、沙羅は面白いニュースがあると話し出す。

 

昨日、落ちた雷で中年の男性が黒焦げになって亡くなったというのだ。

律子がスマホで見てみると、亡くなったのは川澄だった!

 

『まあ、こんなひどい死に方するなんてよっぽどひどい生き方をしてたんでしょうね。地獄行き決定です』

 

『…そうね、でもそれなら、私も地獄行きだわ』

『でもあなたはまだ生きています。

だから地獄に行くかどうかは、これからのあなたの生き方次第』

 

律子は同じ言葉をどこかで聞いたような気がして、首を傾げる。

『気のせいですよ』

沙羅が後ろを向くと、律子は警察署に向かって歩いていった。

 

 

…閻魔堂の裁定は、常に平等。

 

天国に行くか、地獄に行くかは生き方次第。

 

生き返るチャンスを得られるか否かも。

 

『閻魔堂へようこそ』

 

沙羅は今も、人々の人生を見届けつづけている。

 

~ 終 ~

 

 

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』最終回の感想

閻魔堂の裁定はいつも平等だというけど、その対応の仕方は人によってけっこう違うような気がする…。

もちろん沙羅が口が悪いのは変わらないけど、地獄に堕ちたのはR-指定さんだけだったな。

人は殺してないけど、騙した人の数が多かったから?

それともずっと一緒にいた相棒を殺そうとしたから?

 

最後の律子が、人を殺しても生き返れたのが少し疑問に思う終わり方でした。

でもある意味、人殺しの業、人殺しの娘という業を背負って生きていくことの方が、地獄行きより大変なのかもしれない。

沙羅が生き返ってもいいのか確かめるくらいだしね(>_<)

 

それでも生きていくことを誓った律子は、母親としても人間としてもすごく晴れ晴れとした顔をしていて、綺麗でした。

町子に、産んでくれてありがとうと言う時にとっても仏頂面な律子が、とても人間らしいなと。

でも人間、真面目に生きていても、いつ間違った道に踏み入れてしまうかわからないと恐ろしくなった回でもありました。

 

地獄の使者がだんだん近づいてくる中で推理しなくちゃいけないというのも、スリルがあって面白かったです。

 

すべてはこれからの生き方次第。

どんな生き方をしていても、どこかで自分の生きざまを見てくれている人がいるんだと思ったら、生きている意味があるのかなと思える。

 

辛口だけど、大切なことを教えてくれる沙羅。

会えるなら死ぬ前に会って、根性叩きなおしてほしい!なんて(;´∀`)

 

いつも閻魔堂の舞台が素敵で、音楽もとても合っていて好きでした。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの~。

 

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