『閻魔堂沙羅の推理奇譚』6話ネタバレと感想│生き返る前と後。行き場のない想いが辛いね~(>_<)

にこ

今回は、2020年12月5日放送『閻魔堂沙羅の推理奇譚』第6話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

今回、沙羅(中条あやみ)の元にやってきたのは、犯人逮捕のためなら暴力もいとわない刑事の武部(村上淳)。

 

気弱な後輩・森野(上川周作)と殺人事件を捜査し、事件は解決したかに思えた。

 

しかしその帰り道、武部は何者かに刺され死亡。

 

『最後の事件の犯人はえん罪』と沙羅に聞かされた武部は、生き返りたいと沙羅に頼むが…!?

それではさっそく、6話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』6話のネタバレあらすじ

閻魔大王の娘・沙羅(中条あやみ)のもとに、刑事の武部健二(村上淳)がやってきた。

 

『…犬』

 

沙羅に言われて意識を取り戻した武部はすぐさま立ち上がり、周りを観察した。

 

『ここ、どこや?病院とちゃうな』

『さすがは現職の刑事。実に冷静ですね』

 

『もしかして、ここはあの世ってとこか?』

『ご明察。ここは閻魔堂。魂が天国行きか地獄行きかを決める場所です』

 

沙羅が名を名乗ると、『ふざけるな!俺は家の近くで刺されて…!』と武部は憤慨した。

 

まあ、そんなにカッカしないで、くたばってまう少し前を振り返ってごらんなさい。

武部健二 享年43。死因は刺殺

 

 

沙羅がパチンと武部のおでこの前で指を鳴らすと、武部の記憶はあっという間に殺される前に戻った。

 

暴力的な武部

犯人逮捕のためなら暴力もいとわない武部は、殴る蹴るは当たり前。

それに対し、相棒の後輩刑事・森野(上川周作)は気弱で、武部の足手まといになっているんじゃないかと気にしていた。

 

森野、お前。毒が足らんわ、毒が

『…それは”毒をもって毒を制す”ってことですか?犯罪者なら暴力や脅しも』

 

武部は森野の言葉を遮るように咳払いすると、

俺は狩りをするのが好きなだけや』と言った。

 

武部は、一歩間違ったら道を踏み外すようなタイプ。

刑事になっていなければ、犯罪者になっていたかもしれない。

だから結婚しても2年ももたなかった。

 

その帰り道、武部は恋人と幸せそうに笑い合う森野の姿を見かけ、微笑む。

 

殺人事件発生!

翌日、管轄内のマンションで殺人事件が起こった。

武部の新しい狩りが始まった。

 

被害者は英会話講師の榎並颯天・27歳。

英会話教室の同僚・玉橋由季菜(井上安世)が、榎並が出勤しないので様子を見にきたら頭から血を流して倒れていたという。

 

武部は凄惨な現場を覚悟し、森野に玉橋と下で待つよう指示して1人で現場に向かった。

 

武部が榎並の死亡を確認していると、森野が部屋に入ってきて戻してしまった。

『おまえ、何しにきてんだ!』

武部は怒り狂い、森野を外に追い出した。

 

榎並は頭を殴られ、死亡。

凶器とみられる灰皿は現場からなくなっていた。

 

現場の遺留品は1つだけ。

その後の調べで、遺留品の金属片は海外ブランドのVFVのネックレスで使われているチェーンの一部だと判明した。

 

だが森野の失態で、武部まで捜査の本線から外されてしまい、武部の機嫌は悪い。

それでも『俺は狩りが好きなんや』と武部は捜査に向かった。

 

容疑者たち

まず疑われたのは、遺体の第1発見者、玉橋由季菜・34歳。

他の刑事たちが取り調べを行っていると、

『玉橋さん、おたく、被害者とは男女の関係があったそうですね。ご主人がおられるのに』

と武部が割り込んできた。

 

だが玉橋は『割り切った関係です』と悪びれた様子もない。

『ご主人にばらすって脅されたんちゃいますか?』

武部は玉橋に尋問しようとするが、取調室から追い出されてしまった。

 

第2容疑者は、榎並の元恋人、清水真帆(大島正華)・26歳。

ここでも武部は、清水が警察から帰るのを見計らい、話しかけた。

 

『あんた、榎並と別れる時、えらい暴れたそうやな。殺してやるってどなったって話や』

『あん時はカッとなったんや』

『じゃあ今回もカッとなったんやないのか?』

 

そこで武部はまた森野たちに取り押さえられた。

 

そして第3容疑者は、交際中だった恋人・芳根美加(辻 千恵)・26歳。

武部は美加の乗った車の前に立ちはだかると、強引に窓を開けさせた。

 

すると『事情聴取ならさっき警察でされましたけど』と美加の姉・華怜(辻本みず希)が降りてきた。

 

華怜によると、美加は学校が終わってから帰宅し、華怜とずっと一緒だったという。

でも身内の証言は参考にならないと武部。

 

『妹は容疑者じゃなくて参考人ですよね?』

『俺にはそういうの関係ないんで…』

武部は不敵に微笑んだ。

 

凶器発見

その後、武部が係長にこっぴどく怒られていると、凶器が発見されたと連絡が入った。

それは第1発見者の玉橋がいつも利用している駅のコインロッカーで見つかった。

 

でも武部には全然ピンとこなかった。

あれが偽装工作だとしたら…。明日、また清水に探りを入れてみるか…

 

『それって係長に止められてるんじゃ…』

森野は忠告するが、『お前には関係ない、すっこんどれ』と武部は一蹴する。

 

清水の自殺

翌日、武部が1人で清水のマンションに向かうと、ドアの鍵が開いていた。

 

風呂場の前に赤いハンカチが落ちていて、その中には金色のネックレスが。

これは榎並の殺害現場で発見された金属片の本体か?

 

武部が風呂場を開けると、清水が手首を切って自殺していた。

 

榎並さんは私が殺しました。申し訳ありません。

と、パソコンで打たれた遺書も残されていた。

 

ピースがぴたっとはまらない

でも武部は腑に落ちなかった。

なぜ、凶器の灰皿は玉橋がいつも利用している駅のコインロッカーで発見されたのか?

 

『それは清水の偽装工作だったんやないんですか?』

森野は言うが、玉橋と清水にはまったく接点がない。

だいたい、罪を着せようとしていた人間が自殺するなんておかしい。

 

『武部さん、何がそんなに引っかかるんですか』

『パズルのピースがぴたっとはまらんのや』

 

武部は清水の検視報告を取り寄せるよう森野に頼むと、今度は芳根美加の周辺を洗い直すことにした。

 

すると森野が武部を飲みに誘った。

『事件を洗い直すのなら、僕も何かお手伝いしたいんで』

ドアホ。変な気回さんでええから、彼女とデートでもしとけ

 

武部はこの前、2人を見かけたことを明かすと去っていった。

 

…その夜、武部は家に帰ろうとしているところを後ろから刺された。

 

ナイフを持って震える犯人と、鳴り響く踏切の音。

カンカンカンカン…

 

武部の大失敗?

そこで武部の意識は閻魔堂に戻った。

 

『あかん、誰になんで刺されたんかさっぱりわからん』

『今さらわかっても、意味ありませんがね』

 

それはさておき、武部を天国と地獄、どちらに送るかだが、かなり微妙だ。

刑事として犯人逮捕に貢献はしているが、決して褒められた生き方ではない。

それに最後の最後に大失敗をやらかしている。

 

『なんやそれ!最後って榎並殺しのことか!?じゃあやっぱり清水は、犯人じゃなかったってことか?』

『あなたにはもう関係のないことです』

関係ないことあらへん!俺はあの事件を洗い直そうとしてたんやぞ。冤罪だったらなおさらや!

 

すると沙羅は武部をじっと射るように見つめて言った。

『食らいつくなぁ、そういうところ犬ですね、ほんと』

 

犬のおまわりさんなんて言うけれど、武部にとって事件は楽しい狩り。

武部は犯人を追うことに楽しみを見出す、どう猛な狩猟犬だ。

 

武部がそれを認め、狩りの途中でリタイアできないと言うと、

じゃあゲームする?』と沙羅。

 

クリア条件は1つ。武部がなぜ誰になんで殺されたか言い当てること。

それができたら生き返られる。でも不正解なら問答無用で地獄行き。

 

『この二者択一のゲームに挑戦しますか?』

『やるに決まってるやろ』

『OK!では制限時間ですが…』

 

今回は沙羅がジグソーパズルを完成させるまで。

『ゲームスタート!』

 

沙羅は言うと、次々にパズルのピースを繋げ始めた。

その速さに驚いた武部は、自分が刺された現場に戻った。

 

捜査開始!

まず怪しいのは、武部に恨みをもつチンピラだが、これは除外。

それに武部は最近、榎並殺しの捜査しか関わっていない。

 

するとそこに、玉橋と芳根美加がやってきた。

『どうも、刑事さん。全部あなたのせいですよ』

『せっかく解決した事件、ほじくり返されても困るんで』

 

『嘘つけ、俺が洗い直そうとしてたことを、お前らが知りようがない』

『じゃあ、彼女は?』

芳根が笑うと、後ろに自殺した清水が。

 

『私の友達や家族も、みんなあんたのこと恨んでるで。

あんたのせいで犯人に仕立てあげられたしな!』

 

武部は3人にナイフを向けられ、叫んで我に返った。

 

『…なあ、沙羅ちゃんよ。俺が誰になんで殺されたか、ほんまにちゃんと答え出るのか、これ』

 

だがヒントは与えられないし、武部の頭の中の情報だけで回答を導きだすことができるはずだ。

 

そこで武部はちゃくちゃくとパズルを進める沙羅の後ろで、考えをまとめ始めた。

まず自殺した清水が犯人じゃないなら、榎並を殺したのは玉橋か芳根だ。

 

そしたら玉橋がいつも利用している駅のコインロッカーに凶器を隠すのは不自然だ。

となると、犯人は芳根美加ということに。

でもそれでなぜ、武部が刺されなければならないのか??

 

武部が沙羅に訴えると、『私の表情を読もうとしても無駄ですよ』と沙羅。

それに早くしないと、パズルが完成してしまう。

慌てて武部は、警察署に戻り、事件の資料を見返した。

 

もし芳根が犯人なら、なぜ玉橋に疑いをかける偽装工作ができたのか?

どうやって自殺した清水の家に、あのネックレスを仕込んだのか?

 

『まさか…』

ネックレスの写真を見た武部は、殺された榎並の部屋に行き、榎並が倒れていた場所に寝っ転がる。

するとテレビボードの下から、鑑識が発見した金属片(ネックレスの切れ端)が出てきた。

 

『そうか…。やっぱりそういうことか』

 

そのとき、『タイムオーバー!』と沙羅の声がして真っ白なジグソーパズルが完成した。

では、推理をどうぞ

武部の答え

ああ、何もかもわかった。俺を刺したのは、〇〇〇〇

『正解です』

 

次の瞬間、武部は生き返り、病院にいた。

そこに森野がお見舞いにやってきた。

 

入院中、身動きできない間、武部はずっと自分が誰に刺されたのか考えていた。

それと同時に、榎並殺しの犯人が清水だと納得できなかった理由についても。

 

まず榎並殺しの真犯人は、芳根美加。

動機はおそらく痴情のもつれか何か。

カッとなった芳根は灰皿で榎並を殴り、殺害。

そのとき、ちぎれたネックレスが現場に残された。

 

姉の華怜はそれを知っていて、『妹は学校から帰ってからずっと自分といた』と虚偽のアリバイをした。

 

問題は、玉橋が清水に着せようとした偽装工作。

それを考えて、答えが出た。

偽装工作に手を貸したものがいたのだ。

 

それは榎並が殺された現場に、武部が行ったとき。

後からやってきた森野は、床に落ちているネックレスを見て、芳根美加のものだとすぐに気が付いた。

それで森野はとっさに具合が悪くなったふりをして、武部が目を離しているうちにネックレスを回収。

1つだけ、ちぎれたチェーンの欠片を残して。

 

『なんで?どうして…?刑事の僕がそんなこと…』

お前の恋人、芳根美加の姉の華怜なんやなぁ

 

これでパズルのピースはぴたっとはまった。

森野は捜査情報を芳根姉妹に流し、偽装工作に手を貸していたのだ。

 

まずは第1発見者の玉橋を狙い、玉橋がいつも利用している駅のコインロッカーに凶器の灰皿を入れた。

でも武部は玉橋犯人説は怪しいと思った。

 

そこで森野は清水を気絶させ、手首を切った。

今まで武部に『毒が足らんわ!』『すっこんどれ!』などと罵倒されたことを思い出し、強硬手段に出たのだ。

 

だがそれでも武部はすっきりせず、芳根の周辺を洗い出すと言い出した。

それで焦った森野は武部を飲みに誘った。

 

でも武部に恋人の存在を言われ、探りを入れられたと思った。

このままでは芳根美加の犯行も、自分がしてきたことも全部ばれてしまう。

そこで森野はその夜のうちに武部を刺したのだ。

 

すると森野は観念したように、話しだした。

美加は榎並に裸の写真を撮られ、売春して金を稼げと脅されていたのだ。

 

俺、前に言ったよな。お前には刑事として毒が足らへんって。

せやから見直したわ。こんなことをしでかす猛毒が、お前の中にあったんやなって』

 

…見直す?見直しただって?澄ました顔して話しやがって!お前は大失敗したんや、武部』

森野は逆上すると、

『俺に出し抜かれて偽装工作されて、清水まで殺されて、自分も殺されかけて、ほんまははらわた煮えくり返っとんやろが!』

と叫んだ。

 

『おい、黙ってんとなんとか言えや!いつもみたいに殴りかかってこんかい!』

森野はボールペンを振りかざすと『ここでもう1回刺したろか?』と息巻いた。

 

しかし武部は穏やかな顔のまま、逃げようともしない。

武部は森野に刺された夜、妙な女にあったのだ。それは沙羅。

 

武部は救急車を呼んでくれと頼むが、自分の声が残るので嫌だと沙羅は断る。

『まあ、119は押すので、あとは自分で呼んでください』

 

そう言うと沙羅は武部に語りかけた。

自分が誰になぜ刺されたのか。

どんな大失敗をしたのか、よ~く考えてみろと。

 

『そしてその大失敗から学びなさい。あなたに何が足りなかったのか。

毒はしょせん毒だということを』

 

その後、沙羅の言うとおりに考えたら答えが出て、

今までの武部なら這ってでも捕まえにいきそうなものだけど、不思議とそんな気になれなかったという。

 

俺の大失敗は、お前とちゃんと向き合わなかったことや

 

そう言われて、森野は涙を浮かべてボールペンを下ろす。

 

俺の毒が、お前を変えてしまった。……すまんかったな

 

森野はボールペンを落とすと、武部にしがみついて泣いた。

 

『おい!今さら、……おい!!』

そこに係長たちがやってきて、森野は自ら歩いていき、手錠をかけられる。

 

『死んどったらよかったんや…、クソ刑事』

森野は振り返ると、最後に捨て台詞を吐いた。

 

だが武部は何も言わず、前を向く。

そんな武部の姿を、沙羅が閻魔堂から、スマホの画面を通して見つめていた。

 

~7話につづく~

 

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』6話の感想

昔だったら水晶玉とかなんだろうけど、今の閻魔堂はハイテク。

天国地獄行きも、このスマホみたいなやつの画面をぴッと押すだけだし、これで誰かにご飯を頼んでいたこともあったから、やっぱりスマホなんだろうな。

この世もあの世も見れるなんてすごい機械だ。

 

今回は村上淳さんの雰囲気だけで持っていかれた感じ。

たしかにこんな人がそばにいたら、普通の人は引きずられてしまうよな。

自分のほうが正しいと思っても、この人がそういうなら、そうじゃなきゃだめなような気がしてくるような。

 

犯人は男だというのは、武部を刺した手から推察できたので、森野なんだろうなと思ったけど、まさか芳根のお姉さんとつき合っていたとは。

あんなに幸せそうに笑っていたのにね。

芳根美加さんが榎並を殺したところから、周りの人までみんな歯車が狂ってしまいましたね(>_<)

 

しかも1度死んで生き返った武部は人が変わったように達観していて、前のような暴力さを失ってしまった。

『こうなったのは全部お前のせいだ!』と思いたくても、あんなにあっさり謝られてしまっては、森野の気持ちの行き場はない。

森野のこれからを思うと辛い気持ちになりました。

 

それに、武部はこれからどういう捜査を行っていくんでしょうね~。

2人の今後がとても気になる終わり方でした。

ドラマだってそこで終わりじゃない。ずっと続いていくのね。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの~。

 

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