『鍵のかかった部屋』特別編・2話のネタバレあらすじと感想│密室だけでなく心の鍵も解いた榎本径

にこ

今回は、『鍵のかかった部屋特別編2話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

 

特別編・2話は、榎本径(大野智)の古い知人、会田愛一郎(中村獅童)からの依頼!

 

科学を駆使した密室トリックの謎に、榎本、純子(戸田恵梨香)芹沢(佐藤浩市)のトリオが臨みます!

 

ゲストに、高嶋政宏さん福田麻由子さんも登場。

 

今回も鮮やかに榎本が魅せてくれます!

それではさっそく、ネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『鍵のかかった部屋』特別編・2話のあらすじ

ある日、芹沢(佐藤浩市)は空き巣に入られ、高級腕時計のコレクションを盗まれる。

 

そこで芹沢は、榎本径(大野智)にマンションに来てもらい、防犯システムの強化を頼む。

しかし今後被害にあわないようにするためには、300万もかかるという。

 

純子(戸田恵梨香)は榎本に、先日密室の謎を解いてもらった報酬の話をした。

でも榎本は報酬はいらないので、困ったら相談に乗ってほしいと帰っていった。

 

その後、芹沢は自分が持っていた高級腕時計をしている人間すべてが泥棒に見えてしまう。

純子はそんな芹沢を見て呆れるのだった。

 

数日後、榎本が会田愛一郎(中村獅童)を連れて、芹沢法律事務所にやってきた。

先日、会田の甥・大樹(読み:ひろき)が練炭自殺したのだが、大樹は妹想いで、妹の美樹(福田麻由子)を残して死ぬなんて考えられないという。

 

2人は3年前に母・みどりを亡くし、みどりの再婚相手で中学の科学教師・高澤(高嶋政宏)と暮らしていた。

 

その日、会田は、大樹の引きこもりについて相談したいと高澤に呼ばれ、家を訪ねた。

すると美樹が大樹の部屋を激しくノックしていた。

 

『私が声をかけても返事がないなんておかしい』という美樹。

会田はなんとかドアを開けようとしたが、ビクともしない。

 

そこに高澤がやってきて、『そのドアを力づくで開けるのは無理だ』と電動ドリルで穴を開け始めた。

 

そして『この辺に補助錠があるはずなんだが…。何か曲がった棒のようなものでもあれば…』という。

 

それを聞き、会田は自分がやると言って、穴から工具を差し込み、なんとか鍵を開けることに成功した。

 

会田と高澤がドアを押し開けると、天井から無数の紙テープが垂れ下がり、壁には紙テープで『サヨナラ』の文字が貼られ、大樹がベットで亡くなっていた。

 

話を聞いた芹沢は、工具箱のものを使って鍵を開けるなんて素人には難しいんじゃないかと言い出した。

純子は慌てて『こないだ空き巣に入られたばかりで、みんな泥棒に見えるみたいで』と会田に謝った。

 

だが会田はあっさり、自分は窃盗の常習犯で5年服役し、半年前に出所したばかりだと打ち明けた。

 

警察はあの部屋は密室で、大樹は自殺だと断定したが、

会田はあの日ずっと家にいた高澤があやしいと考えていた。

 

高澤の動機!?

そこで榎本は、弁護士の職権を使い、高澤に動機があったか調べてほしいと頼んだ。

 

会田の姉・みどり=高澤の妻は、両親から多額の遺産を相続しているはずだった…(会田は犯罪者のため、遺産はもらえなかった)。

高澤はその遺産を狙い、大樹を殺したのではないかと思ったのだ。

 

そしてもう1つ、榎本は大樹の部屋を見られるよう、美樹に頼んでほしいという。

美樹は、前科者の会田を避けていた

 

これを聞き、純子はすぐさま美樹に話をしにいった。

でも美樹は、『もし自殺じゃなくても、おじさんには関係ない。今さら心配されても遅い』と完全に心を閉ざしていた。

 

家人の許可がなければ部屋には入れない。

そこで榎本は直に高澤に許可をもらうことにした。

大樹の部屋

すると意外にも高澤は、快く榎本たちを部屋に入れてくれた。

その対応ぶりに、芹沢はなんて人格者なんだ!と痛く感心する。

 

一方、部屋を見た純子は、大樹が高卒認定試験を受けようとしていたことや自殺前も食事を綺麗に完食していたことから、自殺するようには見えないと思う。

 

また、大樹の体からは睡眠薬が検出されたが、それは高澤がコーヒーの中に入れたのではないかと純子は疑っていた

 

その話を部屋の外で美樹が聞いていた…。

密室の検証

その後、榎本が作った大樹の部屋のジオラマを元に、検証が行われた。

 

部屋には鍵がかかっていて、ドアには幅が広くて薄いビニールテープで目張りがされていた。

 

芹沢は掃除機を使い、外から吸引して貼り付けたのではないかというが、ドアは隙間のないタイプのものだった。

 

さらに芹沢は、機械を仕掛け遠隔操作で鍵をかけたのではないかと考える。

しかしこれも、美樹と会田がいる状態では、機械を回収するチャンスがなかっただろうと榎本に言われ、芹沢はがっかりする…。

遺産相続

芹沢と純子が事務所に戻ると、遺産相続の調査結果が出ていた。

すると遺産は、母・みどりと会田を飛び越え、孫の大樹と美樹に2億ずつ相続されていた。

 

みどりは夫と死別後に、高澤と再婚したが、この時高澤は子どもたちと養子縁組はしていなかった。

なのに大樹が亡くなる直前に手続きをしている。

これは怪しい。

大樹と美樹が亡くなれば、遺産はすべて高澤のもの。

これは立派な殺人の動機になると、純子は考えた。

 

そんなある日、高澤家では、美樹と高澤が朝食を食べていた。

高澤は美樹にコーヒーを勧めるが、美樹は飲まずに片付ける。

 

そんな美樹に、高澤は『また学校でな』と言う。

美樹は、高澤の勤める中学に通っているのだ。

 

高澤は美樹の残したコーヒーを見つめると、無言でシンクに投げ捨てた。

会田というひと

そして今日は高澤が生徒や父兄に見せている科学マジックショーの日

榎本と純子もそれを見に訪れた。

ボイルシャルルの法則など、科学の力を利用した本格的なショーに、純子は子どものように目を輝かせた。

 

その帰り、榎本たちは美樹に声をかけられた。

美樹は榎本に、会田の友達なのか確認すると、『おじさんはどんな人なのか教えてください』と頼んだ。

榎本はそんな美樹をじっと見ると、逆に高澤はどんな人か尋ねた。

 

高澤は、教育熱心でユーモアもあって、生徒からも父兄からも信頼されている。いわば教師の鑑のような人。

それに対し、会田は窃盗事件を繰り返した上に傷害事件を起こした前科者。

 

でもこれはあくまで『世間的なもの』。

 

榎本はそう言うと、会田がどんな人かは自分で確かめたほうがいいと言った。

人の評価などあてにならないから…と。

 

美樹は家に帰ると、アルバムを取り出した。

そして会田と母と大樹と4人で、このテーブルで仲良くご飯を食べた時のことを思い出した。

 

美樹はその足で榎本の元を訪れると、

『これ、何かの役に立ちますか?』

とダンボールを渡した。

中には、大樹の部屋の窓とドアに貼られていたビニールテープが入っていた

美樹は何かの証拠になるかと思い、隠しておいたのだ。

ビニールテープの謎

翌日、榎本たちはさっそく大樹の部屋に行き、ビニールテープを貼り直した。

学校では、高澤が美樹が早退したことを知り、顔色を変えていた…

 

すべてのビニールテープを貼り終えると、榎本はドアの目張りにはあちこち空気の入ったシワが残っていることを指摘した。

これは半分はみ出すように貼っておいて、あとは静電気で自然に張り付くようにしたのだろう

 

さらに、練炭自殺するだけなら、窓に目張りをする必要はない。

だが犯人はなんらかの理由で完璧な気密性を必要としていた…

 

とその時、純子が芹沢の袖に、ふせんがついているのを発見した。

それには大樹の文字で『ボイルシャルルの法則。大気圧の実験』と書かれていた。

 

すると会田が、ポケットから大樹が自殺した日に部屋で拾ったという紙テープの切れ端を見せた。

あの日、高澤は目張りを始末するより先に、紙テープの処分を急いでいたという…。

 

それを聞き、榎本はドリルで開けられたドアの穴を調べ、耳元で指を回し始めた。

高澤との対決

と同時に、玄関を開ける音がして、高澤が家に帰ってきた。

玄関に揃えられた靴を見て、2階を睨みつけ、ゆっくりと階段を上ってくる高澤…。

 

恐怖ですくむ美樹の肩に、会田はそっと手をおき『大丈夫』と言った。

 

その間にも榎本の指は回転スピードを増していく。

そしてガチャッと榎本の脳内で鍵が開く音がして、

密室は破れました

と榎本はみんなの方に振り返った。

 

そこに高澤が現れ、榎本と対峙する。

 

会田は高澤に

お前が遺産目当てで大樹を殺したんだってことはわかってる。

ドアの目張りは静電気を利用して貼り付けたんだろ

と言った。

 

だが高澤は

私を殺人犯に仕立てあげてまで、そんなに美樹を手に入れたいんですか?

と余裕の表情で言った。

 

高澤は生前、みどりから『弟は美樹のことを1人の女性として愛してる』と相談を受け、美樹を守るために養子縁組したのだと言った。

 

でも美樹はそんな嘘にはもう騙されない。

『あんたの言うことなんて信じない!』と高澤を睨みつけた。

 

すると高澤は本性を表し、

ドアには内側から鍵がかかっていたじゃないか!君たちだって見ただろう?

と叫んだ。

 

それに対し、榎本は『かかってませんよ』と静かに言った。

榎本は、この部屋には鍵なんてかかっていなかったというのだ。

種明かし

この部屋のドアは内開き。

エアコンの温度を2〜3度上げるだけで、ドアは気圧差で外から押しても開かなくなる。

これは、ボイルシャルルの法則を利用したトリックなのだ。

 

あの日、高澤は会田と美樹にドアが開かないことを確認させ、さも鍵がかかっているように思わせた。

そして電気ドリルで穴を開け、中の気圧をもとに戻すと、それと同時に部屋の中の補助錠にグルグルに巻きつけてあった紙テープに回転を与えた。

それにより、歯車のように回転が伝わり、施錠することがきたのだ…。

 

それから高澤は、わざわざ会田に工具を使って鍵を開けさせた。

 

しかしドリルにより緩んで落ちるはずだった紙テープの切れ端が、一部鍵に巻き付いたままになっていた。

そのため棒が滑り、窃盗常習犯の会田でもなかなか鍵を開けることができなかった、

 

部屋中に紙テープを吊るしたのは、紙テープの破片が落ちていても不審に思われないため。

 

榎本は淡々と種明かしをすると、証拠として、会田が持っていた紙テープの切れ端を高澤に見せた。

 

奇跡的に残っていたその切れ端には、両端にドリルの跡がくっきりと残っていた。

 

『大樹くんが自殺したんじゃないなら、誰かが殺した。

もうあなたを守る盾はない。

密室は破れたんですから…』

 

榎本の言葉に、高澤は言葉を失い、崩れ落ちた…

 

榎本の正体とは…

事件が解決し、純子はホッとするが、芹沢はふと、会田と榎本がどういう関係なのか気になった。

 

純子は、榎本から古い知人だと聞いていたが、芹沢はもしかして空き巣仲間だったりして…と笑った。

 

その頃、榎本は仕事で、鍵をなくした女性の家のドアを開けていた。

 

絶対ピッキングできない鍵だと言われた鍵を、難なく開ける榎本…。

 

彼の正体は一体なんなのか…?

 

〜特別編・3話につづく〜

 

『鍵のかかった部屋』特別編・2話の感想

https://twitter.com/bamboo_premium/status/1262395997939957761?s=20

まず、無表情な榎本径がいい。

 

初回は常に冷静、一定、穏やか、心地よく聴こえた榎本の台詞ですが、

今回は違いましたね!

時に早口、時にゆっくり、時に相手に向かって深く語りかける。

無表情な中にもちゃんと表情があって驚きました。

 

このミステリアスな男、

密室を解いた報酬はいらないという。

 

その代わり、何か困ったことがあったら相談に乗ってくださいという。

 

そしてすぐさま、古い友人だという会田を連れて、芹沢事務所にやってくる。

しかも彼は窃盗で服役していた前科者。

 

榎本に友人がいるというだけで気になるのに、会田は窃盗常習犯!

芹沢が空き巣仲間じゃ…と疑うのもわかる気がしますね〜。

 

そもそも榎本と会田がどうやって知り合ったのか気になるし(まさか獄中?事件現場??)、

前回と違い、榎本は密室を解くだけじゃなく、ちゃんと犯人を捕まえるために密室の謎を解いていたように思います。

 

会田や美樹のことを考えて、会田と美樹の心のわだかまりも解いてみせた。

単純にすごいな〜と思いました。

 

何より榎本が美樹に言った、

『会田さんがどんな人かは自分で確かめたほうがいい。人の評価はあてになりませんから』

という言葉…。

 

榎本は決して不確かなことは口にしない。

そしてとにかく、人の話を最後までじっくり聴く。

 

何を考えてて、何が目的なのかは知らないが、榎本径が今までどうやって生きてきたのか、気になります。

https://twitter.com/3104happy07/status/1262368461977612288?s=20

https://twitter.com/sa_to_31049/status/876980010694787072?s=20

また、今回も芹沢さんが面白かった。

冒頭で優雅にガウンを着て小指を立ててコーヒーを飲んでたかと思ったら、寝室に行き、一旦通り過ぎてバックして二度見。

窓の鍵部分が綺麗にくり抜かれてる〜という無言の叫び

 

からの、高級腕時計をつけてる人がみんな犯人に見えるという件

 

それにやっぱり推理小説が大好きなんでしょうね。

ドアの鍵をしめた方法について、いくつも案を思いつく芹沢さん。

『あ…!』

『なんですか?』

『いや…』

『どうぞ。言ってください』

と純子と榎本に言われ、嬉しそうに推理し、

榎本に却下され落胆する芹沢。

やっぱいいな〜。

 

なんだかんだ情に熱いしね!

こんな人がよく弁護士業をやれてるなとちょっと心配になりつつ、今日も大満足で、ついあらすじまで書いてしまいました。

(補助錠をドリルの振動で回して鍵をかけるシーン、わかりづらかったらスイマセン……(>.<))

 

残念だったのは、高澤先生がなんでそんな大金が欲しかったのかわからなかったこと。

コーヒーを捨てるシーンがあったけど、美樹も殺す気だったのかなぁ…

 

仕事も好きで、周りからの人望もあって、そんな高澤が大金を得て何がしたかったのかわからない…。。

そこが残念でした〜。

 

 

次回はスペシャルで放送されたものを2週に分けて放送するみたいですね!

新撮部分に『SUITS2』のキャストさんも、出てくるみたいで面白そうですね。

 

でも本編の最終回を飛び越えて、いきなりスペシャルか~…もっと本編を観たかったなぁ。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

PS.前回、1話の感想を読んでくださった方へ

3人がよく話してる倉庫のようなところは、榎本さんの部屋みたいですと書きましたが、

あそこは、東京セキュリティという榎本さんが働いている会社の備品倉庫らしいです。

そこに榎本の鍵コレクションを置いてるようです。

誤情報を記載してしまい、すみませんでした(>.<)

 

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