『鍵のかかった部屋』特別編・4話あらすじと感想│難解すぎるトリック、でも動機はめっちゃわかる

にこ

今回は、『鍵のかかった部屋特別編・4話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

 

榎本(大野智)が姿を消してから半年。

 

芹沢(佐藤浩市)純子(戸田恵梨香)は忙しい毎日を送っていました。

 

 

でも芹沢はまた密室事件に巻き込まれ、榎本と再会を果たします。

 

 

今回の密室は、緻密に計算された難解なトリック。

 

はたして榎本はその謎を解くことができるのでしょうか?

4話は、前回の続きになっておりますので、まず3話の簡単なあらすじからご紹介したいと思います。

 

その他のお話はコチラ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話

 

『鍵のかかった部屋』前回のあらすじ

芹沢(佐藤浩市)が顧問弁護士を務める証券会社の会長・藤林(黒部進)が殺害された。

 

 

藤林は、亡き妻の10億円相当の絵画コレクションを美術館に寄贈する予定だった。

しかし突然『寄贈をやめたい』と姪の郁子(黒木瞳)に連絡した翌日、藤林は殺された。

 

 

でも家にはドアにも窓にも鍵がかかっていて完全な密室だった。

 

 

そんなとき、純子(戸田恵梨香)は偶然、榎本(大野智)と再会する。

 

榎本は、藤林が絵画を寄贈するはずだった美術館の館長・平松(佐野史郎)が怪しいと考え、密室解明に乗り出した。

 

 

ところが榎本が密室の謎を解き、美術館を訪れると、平松は館長室で首に紐をかけられ死亡していた。

 

 

監視カメラをチェックしたところ、平松が部屋に入ってから遺体が発見されるまでの間に出入りした者はなく、遺書も残されていることから、警察は自殺と断定した。

 

だが遺書にはいくつか矛盾があり、榎本は“平松館長は誰かに殺された”と考える。

 

 

 

館長室に行くには、廊下を通っていくか、隣の大展示室を通っていくしかない。

 

大展示室では、アーティストの稲葉(藤木直人)が鏡の国のアリスをモチーフにした迷路を作成していた。

 

 

榎本は“稲葉が平松を殺した”と考えるが、もしそうなら、一体どうやって稲葉は監視カメラに映らずに平松を殺したのか?

 

 

榎本の挑戦が始まる・・・!

『鍵のかかった部屋』4話のネタバレあらすじ

純子(戸田恵梨香)芹沢(佐藤浩市)に、今日榎本(大野智)の店で検証を行うことを伝えた。

しかし芹沢は、藤林(黒部進)を殺したのが平松(佐野史郎)だとわかり『もう自分が命を狙われることはない』と事件が解決したような気になっていた。

 

でもまだ美術館の密室の謎は解けていないし、平松が誰かに殺されたのなら犯人を突き止めたい。

純子は1人、榎本の店に向かった。

 

検証開始

榎本は、館長室と隣の大展示室を含む大きなジオラマを作り、検証を始めた。

 

・平松の死亡推定時刻は、午前0時~0時半。

 

 

・事件当日、館内に残っていたのは、稲葉(藤木直人)と助手の山本と石黒の3人。

 

 

館長室に行くには、廊下か大展示室を通っていくしかない。

 

 

・しかし監視カメラには、館長室を出入りする人物は映っていなかった。

 

大展示室の監視カメラ

監視カメラは、大展示室に2機設置されている。

 

・まずカメラAは、迷路の入り口付近を監視していて、床上50㎝までは死角になっている。

 

それなら床をはっていけば監視カメラに映らずに迷路に入れるのではと純子は考えた。

 

しかし入り口にはハンプティダンプティの巨大な顔があり、それを横にずらさない限り、通り抜けるのは無理だった。

 

・カメラBは、迷路の出口付近を監視していて、外の通路も映っている。

 

誰かが通ればすぐにわかるような状況になっていた。

 

しかしその2つのカメラ映像をチェックしたところ、気になる点がいくつかあった。

それは…

19時34分に大展示室のブレーカーが落ち、停電したこと。

 

 

助手の山本がすぐにブレーカーを戻し復旧したが、約2分間、監視カメラも停止していた。

 

 

23時28分と、0時16分の計2回。稲葉が入り口のカーテンを閉め、ハンプティダンプティの顔が見えなくなったこと。

 

 

それは平松の死亡推定時刻と重なっている。

 

また廊下にはカメラCがあり、床とタイルの壁が映っていた。

 

純子は“錯視”を利用して、タイルの壁を描いた衝立を斜めに立てかけ、その間をくぐって館長室に行ったのではないかと考えた。

 

でもそんな大掛かりなセットを作ったら、処分に困るのは明白だ。

 

榎本はやはり“迷路を抜けなければ、館長室には行けないと思う”と言った。

榎本は稲葉が平松を殺したと考えているようだが、だとしたら動機はなんなのか?

 

そこで純子は、平松と稲葉を知る関係者たちに聞き込みすることにした。

 

平松と稲葉の関係

稲葉は美大生の頃から平松に目をかけられていて、もう20年も専属契約をしていた。

 

アーティストはたとえ才能があったとしても、裕福で有能な支援者がいなければ活躍できない。

関係者はみな口を揃えて『稲葉と平松は強いきずなで結ばれている』と言っていた。

 

その一方で、稲葉は最近スランプに陥っていて、ここ半年作品を作っていないという噂もあった。

 

でも助手の山本と石黒によると、稲葉はアトリエでは精力的に作品を作っており、その出来栄えも素晴らしいものだと言う。

 

稲葉はスランプのフリをしていたのだろうか?

純子は首を傾げた。

 

さらに純子は、美術館の帳簿を見て、あることに気づいた。

美術品の取引先が、なぜか暴力団がらみの怪しい会社ばかりなのだ。

そこで純子は芹沢に協力を求めた。

 

刺される芹沢

その時、芹沢は街中でサングラスをかけ、とある店のテレビ画面に気を取られていた。

すると背後からいきなり刺され、芹沢は路上に倒れた。

 

その男は、黒いジャンパーを着て、フードをかぶっていた。

彼は先日、芹沢に裁判で容赦ない追及をうけたことを逆恨みし、犯行に及んだのだ。

 

芹沢を階段から突き落としたのも、脅迫電話をかけてきたのも、みんな彼の仕業だった。

つまり、藤林の事件とはまったく関係がなかったのだ。

 

テレビが真っ暗?

芹沢は幸いにも軽傷で済んだ。

純子は安心すると、『そんな無防備に刺されるなんて』と芹沢を責めた。

 

すると芹沢は

近くの店に液晶テレビがディスプレイされていたんだけど、音は聞こえるのに画面が真っ暗でさ~、壊れてるのかと覗き込んでるところを刺されたんだ

と弁解した。

 

それを聞き、榎本は何かに気づいた。

そして芹沢のサングラスを借りると、芹沢が刺された現場に向かった。

 

榎本はサングラスをかけると、芹沢の言っていた液晶テレビを見た。

 

 

榎本はゆっくりサングラスを外すと、おもむろにこめかみの辺りで指をこすり合わせ始めた。

 

そして、…ガチャリと鍵の開く音がして、

密室は破れました

と榎本はうっすら微笑んだ。

 

稲葉の動機

その後、榎本と純子は美術館に行き、稲葉と対峙した。

榎本は稲葉の顔を見ると『平松館長を殺したのはあなたです』と言った。

 

まずは稲葉の動機について、純子が話し始める…

 


平松は稲葉の作品を隠れ蓑にして、暴力団のマネーロンダリングを行っていた。

藤林が突然寄贈をやめると言い出したのも、おそらくそのことに気づいたからであろう。

平松は10億のコレクションを手に入れるためではなく、口封じのために藤林を殺したのだ。

 

稲葉はそれが許せなかった。

そこでスランプに陥ったふりをして、自分の作品が利用されるのを防いだ。

でも、平松に専属契約を盾に作品を作るよう強要され、平松を殺した…

 


そう純子は推測した。

だが、もしそれが事実だとしても、監視カメラには誰も映っていない。

その謎を解かなければ、稲葉が殺したという証明はできないのだ。

 

入り口を突破した方法

そこで今度は、榎本が密室トリックについて話し始めた。

 

稲葉はあの夜、入り口のカーテンを閉めている間に、ハンプティダンプティの顔を回転させ、裏返しにした。

裏返しにすれば、横に隙間ができ、その間を難なく通ることができる。

 

でもそれでは、ハンプティダンプティの顔が凹んで見えてしまう。

ところが不思議なことに、少し離れて見てみると、顔はちゃんと出っ張って見えるではないか。

 

これは”ホロウマスク錯視”といって、凹んだ顔を脳が無意識に修正し、出っ張っているように認識してしまう現象を利用したトリックだった。

 

稲葉はそこから、監視カメラに映らないよう床を這って進み、入り口を突破した。

 

出口を通過した方法

では、出口はどうやってクリアしたのか?

 

あの日、19時34分に大展示室のブレーカーが落ち、2分間停電した。

おそらく稲葉はコンセントに何かを差し込み、ショートさせたのだろう。

稲葉は監視カメラを停止させ、その間にカメラに偏光レンズを取り付けた。

 

それを聞き、稲葉はぎょっとして榎本を振り返る。

榎本は表情を変えることなく、淡々と説明を続ける。

 

偏光レンズとは、偏光フィルターを利用したレンズのこと。

 

 

偏光フィルターは、余分な光をカットするブラインドのようなもので、

 

横長のスリットの偏光フィルターなら、横方向の偏光は通すが、縦に振動している偏光は通さない。

 

 

逆に、縦長のスリットの偏光フィルターの場合は、縦方向の偏光のみを通すということになる。

 

 

つまり偏光フィルターにも向きがあるのだ

 

例えば、横方向の偏光フィルターを使用したサングラスで、縦方向のフィルターを利用したテレビを見れば、画面は真っ暗になる。

 

偏光サングラスをかけた芹沢が液晶テレビを見ても、真っ暗で何も見えなかったように…。

 

この原理を応用して、密室は作られたのだ!

 

 

まず稲葉は、迷路の透明な仕切りや鏡の影となる下部分に、あらかじめ偏光フィルムを貼っておいた。

 

そしてカメラにわざと自分の姿をとらえさせてから死角に入り、

作業をしているふりをして、監視カメラBに取り付けてあった偏光レンズをテグスを使い、ぴったり90度に回転させた。

 

それによりフィルターの向きが変わり、偏光フィルムが貼られた部分は光が通らなくなる。

つまりその部分は真っ暗で何も見えなくなるのだ。

 

稲葉はその部分を這って進み、館長室に向かった。

 

追いつめられる稲葉

稲葉は館長室に入ると、平松にジエチルエーテルを嗅がせ眠らせてから、自殺に見せかけ殺害した。

 

犯行後は同じ経路をたどって入り口まで戻り、ハンプティダンプティの顔を元に戻した。

そして再びテグスをひいて偏光レンズの方向を元の向きに直したのである。

 

すると稲葉は『それなら偏光レンズはまだカメラについてるってことだよな!どこにそんなものがあるんだよ!!』と叫んだ。

 

『それは、作業が終了して展示室の電気を消したときに、監視カメラが暗視モードに切り替わる一瞬の隙に、もう1本のテグスを引っ張り取り去ったのでしょう』と、榎本は言った。

 

それを聞き、稲葉は目をむき出し『証拠はあるのか?』と榎本に迫った。

 

すると榎本は、稲葉が偏光レンズを90度に回転させたときに、窓ガラスに映った反射像が徐々に薄くなっていき消える様子がカメラに映っていたことを指摘した。

 

それはまさに、稲葉が向きを変えたことで、光を通さなくなった証だった。

 

榎本は『もう言い逃れはできません。密室は破れたんです』と稲葉の顔を見つめた。

 

事件の真相

稲葉は観念したように笑うと、事件の真相について語り始めた。

 

稲葉は平松が裏でなにか汚いことをしているのに気づき、盗聴器とGPSを使い、平松を監視した。

そして自分の作品がマネーロンダリングに利用されていることを知った。

 

藤林と平松の話も、盗聴器で聞いていた。

だから事件が起こったときも、平松が藤林を殺したのだとすぐにわかった。

 

その瞬間、稲葉は閃いた。自殺に見せかけ、平松を殺す方法を…。

それがこの迷路だった。

 

 

しかし動機は、自分の作品を悪用されたのが許せなかっただけではなかった

 

ある日、稲葉は平松に『専属契約を解除したい』と頼んだ。

でも平松は話に応じようとしなかった。

 

そこで稲葉は、

あんたが裏でやってる汚いこと全て知ってるよ。でもあんたには恩がある。だから今回の件は目をつぶってやる。でももう2度と俺の作品は使わせない。あんたとは縁を切らせてもらう

と平松に言った。

 

平松は鼻で笑うと、稲葉の作品に高値がつくのは、自分が裏でオークションの価格操作を行っていたからだと言った。

それは今に始まったことではない。稲葉がデビューしてから、ずーっとだ。

 

平松は

お前には才能なんかないんだよ。1人でなんてやっていけるわけがない。そんなこと言ってる暇があったら、せいぜい金になるガガラクタでも作ってくださいよ、先生

と馬鹿にしたように笑った。

 

それを聞き、稲葉の中の何かが壊れた。

そしてあの夜、稲葉は平松を自分の作品を利用して殺してしまった…

 

 

それ以来、稲葉は作品を作ることができなくなった。

何も、何も作ることはできない。

この迷路も、完成することはないだろう。

 

 

稲葉は榎本を見ると、『あいつの言うとおりだったよ』とポツリと呟いた。

 

でも密室を解いた榎本はどこも見ず、ぼうっとそこに立っているだけだった。

 

 

落ちたハンプティダンプティはもう2度と戻せないのだ。

 

榎本の正体は…?

こうして事件は解決し、芹沢、純子、榎本はそれぞれまた本業の仕事を再開した。

 

榎本は防犯ショップで客に商品の説明をしていた。

相場より値段は高いですが、これが1番ピッキングの痕跡を残しません

 

客はテーブルに金をおくと、商品をポケットに入れ出て行った。

 

榎本は5万円を手に持ち広げると、にんまりとほくそ笑んだ。

 

~ 特別編・5話につづく ~

 

 

 

 

『鍵のかかった部屋』特別編・4話の感想

 

とにかくトリックが難しくて、正直そこまでする必要あるのか~と思ってしまいました(;^ω^)

 

でもこれはドラマ先行のトリックで、原作の『鏡の国の殺人』のほうが後から書かれてるんですね。

お話も美術館が舞台というのは一緒だけど、あらすじ見たら全然違っていました~。

 

原作者の貴志祐介さんは、ドラマで迷路のセットを作ってくれたおかげで位置関係がクリアになったとインタビューで話されていましたが、これ映像がなかったら伝わらないんじゃ~。

 

ドラマでは映像を存分に使ってトリックを説明していましたが、それでも理系不得意の私にはチンプンカンプン。

どうして稲葉と榎本がそんなに科学に詳しいのか不思議だわ~~。どこでそんなことを学んだの!?

 

 

でも、稲葉が平松を殺した理由はよくわかりました。

だからといって人を殺していいというわけではないけど、私だったらその場で『わーっ』とブチ切れているな…

稲葉はよくあんな酷いこと言われて、その後にコツコツ殺人計画の準備を進められたなぁ。。

 

そして平松を殺して作品が作れなくなって初めて気づく

やっぱり自分は1人じゃなにもできないのだと…。

 

でももし稲葉が本当にものづくりが好きなら、どこにいたってまた作り始めるんじゃないでしょうか?

 

それはほんのちょっとしたきっかけで、チラシで紙飛行機を折って飛ばすことかもしれない。

物づくりの楽しさに気づいたあのワクワクを思い出すきっかけがどこかでまた巡ってくるのではないか?

 

自分の作品を自分で汚してしまった稲葉だけど、生きていたらまた無性に心から作りたいと思う日が来るんじゃないかと、ふとそんなことを願ってしまいました。

 

 

でも、芹沢を襲った犯人が、事件とは全然関係ない人物だったというのは面白かったし、

芹沢が変装するためにかけていたサングラスが密室トリックを解く鍵になったという伏線もワクワクしました!

 

あ、それと4話には、作者の貴志祐介さんも証言者のひとりとして出演されていたそうで!!

演技がうまくてまったく気づきませんでした~。

そういうサプライズも楽しかったです。

 

そしてやっぱラスト。榎本は泥棒なのかなぁ。

というよりも、榎本は密室と鍵以外なにも興味なさそうに見えて、あんなにお金が好きなのか!!!!!!!というのが、今日1番のびっくりポイントでした。

あのにんまりした顔~、悪すぎでっせ~~~(>_<)

 

 

 

次回は本編に戻り、エピソード8『犬のみぞ知る』が放送されるようです。

予告で玉木宏さんも映ってたので、最終回まで放送する予定なんですかね?

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

またの~。

 

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