『彼女はキレイだった』最終回(10話)ネタバレと感想│人生を楽しめ!親友 ジャクソンに捧ぐ!

にこ

今回は、2021年9月14日放送『彼女はキレイだった(かのきれ)』最終回(第10話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

年齢・性別すべてが非公表の謎の小説家・楠瀬凛の正体は、樋口(赤楚衛二)だった…!

楠瀬凛のインタビューを載せれば、廃刊を免れるかもしれない。

しかし樋口のことを思うと、宗介(中島健人)は載せることができない…。

一方、あることをきっかけに愛(小芝風花)と宗介はケンカしてしまい…!?

いよいよ、最終回!

小さな嘘からはじまった愛と宗介、2人の初恋のゆくえは…?

 

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『彼女はキレイだった』最終回のネタバレあらすじ

年齢・性別・国籍すべて非公表の謎の小説家・楠瀬凛の正体は、樋口(赤楚衛二)だった!

驚く宗介(中島健人)に、樋口はSNSにあげた万年筆と同じものを見せ、本物ですよと笑う。

 

印刷所に電話し、最新号の印刷を止めたのも彼。

樋口は自分の素性がバレるのを覚悟で、

『モストを守ってください』

と、自らの生い立ちや小説への想いを綴ったインタビュー原稿を渡す…。

 

だが宗介は、樋口の人生をモストの犠牲にはできないと掲載を見送ることにするのだった。

 

一方、副社長に就任した宮城文太(本多力)だったが、文講グループ会長のパパに頼んでもモストの廃刊の件はなんともならないようで…。

 

1週間後。

編集部に届いたモストの最新号を見て、宗介は驚く。

なんと表紙に、楠瀬凛の独占インタビューという見出しが躍っているではないか!

 

印刷所に確認すると、それは樋口のしわざだった。

宗介はすぐに樋口がいたホテルに行くも、すでにチェックアウトした後。

携帯の番号も変わり、

樋口は編集部あてに『ありがとう!楽しかった!アデュー!』というみんなで撮った写真付きメールを送っただけで、姿を消してしまった。

 

樋口のインタビュー

樋口が高校生で小説家デビューした時、出版社は施設で育った樋口を天涯孤独の少年と売り出した。

 

そのイメージに縛られ、樋口はいつしか身動きが取れなくなっていた。

このままではダメになると、その後、素性を伏せて再デビューし、ようやく自由に書けるようになった。

 

少し前までの樋口は、自分が1番大事だった。

でも生きていくうちに大切なものが増え、本当の自分をさらけ出すことで次のステージに向かえる気がした。

 

樋口の小説に共通するテーマは、人生を楽しむ。

そのメッセージをこれからも伝え続けていきたい。

 

このインタビューのおかげで、モストの売り上げはライバル誌のルナを上回る見込みとなり、正式に存続が決定!

愛は、総務部に戻ることになった。

 

愛の実家へ

それから宗介は、愛の実家へご挨拶に。

下戸の宗介はお父さんに勧められてお酒を飲み、早々に沈没!

明日は休みなので、泊っていくことになった。

 

愛が新しい印刷機を買う足しにしてほしいと通帳をお父さんとお母さんに渡すと、それを受け取る代わりに結婚資金として貯めていたお金を渡される。

 

感謝の思いで受け取る愛。

目を覚ました宗介は、そんな親子のやり取りに胸を熱くする。

 

その夜。

愛がふすまを開けて、隣の部屋で寝ている宗介の様子をうかがうと、

宗介がパッと振り向き、愛はうわぁ~!!!

2人はふすまを開けたまま、手をつないで寝る。

 

『いい家族だな』

 

愛はにっこり笑ってうなずいた。

 

梨沙の夢

翌朝。

愛が家に帰ると、梨沙(佐久間由衣)が部屋中に服やバッグを広げて写真を撮っていた。

フリマサイトで売って、引っ越しや学費の足しにするという。

なんと梨沙は大学院で経営の勉強をし、いつか自分のレストランを作りたいというのだ。

 

目標を見つけた梨沙の顔は輝いていて、愛は自分のことのように嬉しくなり、

『頑張れ!』

『愛も新しい仕事頑張ってね!』

と励まし合う。

 

そんな中、梨沙は宗介と偶然、再会!

ちゃんと顔を見て謝りたいと思っていた…と宗介に謝る。

 

『今は心の底から2人のことを応援してる。

愛には絶対幸せになってほしいから』

という梨沙。

 

2人は握手を交わし、笑顔でそれぞれの道を歩いていく。

 

嬉しい知らせ

そんなある日。

愛のもとに、絵本作家の夏川ちかげ(日髙のり子)から「絵本の仕事を再開する」という嬉しい知らせが届く。

 

さっそく、自宅を改装したアトリエへ行くと、

『ここで、一緒に働いてみない?』

と誘われ、愛はびっくり!

 

子どもの頃、絵本作家になるのが夢だった愛は嬉しくなって宗介に報告するが、未経験の自分にできるか悩んでいた。

 

本国からの呼び戻し

一方、本国(ニューヨーク)から呼び戻しの電話をうけた宗介は、愛に一緒にきてほしいと思うものの、言い出せずにいた。

 

本当はモストの存続が決まったらすぐにでも愛と結婚しようと思っていた。

けど今回、廃刊を免れたのは楠瀬凛のおかげで、自分の功績ではない。

だからこそ、本国で力をつけて自信を取り戻したいと思っていた。

 

思い悩む宗介を見て、

『あなた、本当に人間らしくなったわね』

と編集長の蘭子(LiLiCo)は微笑む。

 

『いいことを教えてあげる。

女って、男が思うよりずっと強くて、しなやかな生き物よ。

ベストな方法が見つかるよう祈ってる』

 

人生を楽しめ!

そんな中、愛は忙しかった編集部と違い、定時になると帰る総務部のペースに慣れず、時間を持て余していた。

 

公園で時間をつぶしていると、樋口に似た人を見かけ、追いかける愛。

すると後ろからトントン!と肩を叩かれ、

『よっ!』と笑顔の樋口が立っていた。

 

『どうして黙っていなくなっちゃったんですか!ひどいです!』

 

愛が思わず泣き出すと、樋口は愛を抱きしめ、

『ごめんな。楽しかったよ。ジャクソンに会えてよかった』

とつぶやく。

 

『私もっ。めちゃくちゃ楽しかったです!』

 

愛が泣きながら叫ぶと、

樋口は顔をくしゃっとして『そうだ!ジャクソンに言いたいことが3つあった』と言う。

『ははっ。また3つですか?』

 

『1つめ。俺は佐藤愛が大好きだ。

友達として。1人の人間として大好き』

 

『2つめ。納豆混ぜてるときぐらい、俺のこと思い出してね』

 

『3つめ。人生を楽しめ』

 

ハッとして黙っている愛に、

『返事は?』

と樋口は笑いかける。

『はい…』

『よし!じゃあな。元気で』

 

『樋口さんも!ありがとうございました!』

愛が叫んで手を振ると、

樋口は振り返ることなく手を振ってその場を後にした。

 

なんで教えてくれないの?

翌日、出勤した愛はひさしぶりに宮城と再会。

宮城は副社長になった今も、モストが恋しくてしょっちゅう入り浸っている。

 

そのとき、宮城から宗介が本国のビジネス誌に引っ張られてアメリカに戻ることを聞かされ、愛はえ!?

 

『アメリカって何?私、何も聞いていない』

と、愛は宗介の家に行き、尋ねる。

 

宗介にとって今回の話はすごくありがたいオファーで、モストで学んだことを生かせるし、クリエイティブディレクターとして一からやり直すいい機会だった。

ただ、愛とのことをどうすればいいのか、宗介は悩んでいた。

 

本音を言えば、一緒にアメリカに来てほしい。

でもこちらの都合で振り回すのもどうだろう。

 

愛の意見も聞かず、ひとりで悩んでいる宗介に悲しくなった愛は、

『私の気持ちを決めつけないで。そんな大事な話、1番初めにしてほしかった』

と訴える。

 

宗介はいつもそうだ。

モストの廃刊のときだって、みんなには言わずに1人で抱え込んで。

 

『それとこれとは…』

『同じだよ!私は話してほしかった。宗介の気持ちを聞きたかった』

 

『だから話すつもりだって言ってるだろ?

その前にちゃんと気持ちを整理したかった。

愛だって、夏川先生に誘われてまだ結論を出せてないし』

 

『私がいけないの?』

『そんなこと言ってない。俺は愛のことを思っていろいろ考えてるのに…』

 

『私のため?1人で抱えて黙ってることの、どこが私のためなの?』

『だから今、話してるだろ?これ以上、どうしろっていうんだよ!』

 

宗介は頭に血が上ったことを反省し、コーヒーを淹れようとするが…。

愛はいらないと言い放ち、出ていってしまう。

 

その人の居場所

翌日。

愛はちかげに事情を説明し、断った。

 

『先生のお誘い、嬉しかったです。

でもやっぱり、私の身の丈には合わないのかなという気持ちもあって…』

 

愛は、大人になってからも何度も読み返してきた絵本「ゴールまだかな?」を手に取り、

『私の居場所って、どこなんだろう。

いつになったら、ゴールのお花畑にたどり着けるんだろう』

とつぶやく。

 

『でも、お花畑にたどり着かなくても、

この動物たちはみんな、自分がやりたいことをやって楽しそうでしょ?』

 

ちかげに言われて、愛は絵本の中の動物たちを見つめる。

言われてみればそうだ。

動物たちはみんな楽しそうに笑っている。

 

ちかげは続ける。

 

『自分自身が好きだな~、楽しいな~って思える場所が

その人のゴールで、その人の居場所。

私はそう思うんだけどね』

 

愛が家に帰ると、リビングで梨沙が勉強していた。

 

『勉強なんてひさしぶりで、なかなか勘が戻らなくて。

でも今、すっごく楽しいの』

と笑う梨沙を見て、愛は微笑む。

 

それにこれからは1人で暮らすんだし、いつまでも愛に甘えてばかりいられない。

離れてても愛も頑張ってるだろうから、私も頑張ろうと思えると、梨沙は言う。

 

そんな梨沙を見て、

『きれいだね』

と愛。

自分のやりたいことを見つけ、それに向かって頑張っている梨沙はすごく輝いて見えた。

 

それが、ちかげが言っていた居場所であり、樋口が言うところの「人生を楽しめ」ということなのかもしれない。

 

愛は鏡に映る冴えない自分の顔を見て考える。

宗介のこと。

自分のやりたいこと…。

 

逆プロポーズ

愛は宗介の家に行き、宗介が出てくるなり玄関にあがりこんで壁ドン!

 

『宗介!結婚しよう!私と結婚してください!』

と買ってきた指輪を宗介と自分の指にはめ、

『はい!これで無事、結婚決まりました!』

と宣言する。

 

『ただ…もう少しだけ時間をください!』

 

結婚するなら愛は宗介しかいないと思っていた。

でもやっぱり、ちかげ先生のところで働きたい。

自分にやっていけるかどうか不安だけど、

絵本が好きだという気持ちを大事にしたい。

 

自分からやりたいと思えることに、愛は初めて出合えた。

だから、アメリカには行けない。。

 

『きれいになりたいって思ったの。

人って、やりたいことをしてるとき、すっごくきれいに見える。

私もそうなりたい…。

宗介にも、きれいな私を見てほしい。

でもいつまでかかるかわかんないし、わがままかもしれないけど…』

 

そんな愛を『待ってる』と宗介は言う。

今よりきれいになった愛と結婚できる日を楽しみにしていると…。

 

けど本当は宗介も今日、愛にプロポーズするつもりだった。

いつになるかわからなくても、ちゃんと約束しておきたかったから。

 

宗介が考えていた最高の演出とは、

愛が大切にしていた玉ねぎの頭に指輪を引っかけて出すというもの…。

 

それを見た愛は『宗介、かわいい』と大笑い。

いじけた宗介は『もういいから』と、愛の指に婚約指輪をはめ、

嬉しいと喜ぶ愛の手にチュッとキスをする。

 

『好きだよ』

『私も…』

 

帰ろうとする愛を、

『帰らなきゃダメ?』

と宗介は引き止める。

 

焦った愛はいろいろ理由をつけて1度外に出るが、

よく考えたら洗濯は別に明日でもいいし、植木の水も朝やればいい。

 

ピンポンを押して戻ってきた愛を見て、宗介は部屋に引き込み、玄関で熱いキスをかわす。

 

最高の親友

──2年後。

樋口は外国で小説を書いていた。

 

話しかけてきた外国人男性が

『楠瀬凛の小説を読んだよ。あれはよかった』

と知らずにほめる。

 

樋口がお礼に『なんか落としたよ』と彼の手に毛虫のおもちゃをのせてあげると、

彼は盛大に驚き、リアクションって万国共通なんだなと樋口はつぶやく。

 

樋口は愛からもらった緑色のキャップをかぶっていた。

 

その頃、愛はちかげのアトリエで、樋口の新作「思い出のフィオーレ」を読んでいた。

 

最後のページに「最高の親友 ジャクソンに捧ぐ」と書かれているのを見て、愛は微笑む。

 

愛のかっこうは前のようにカジュアルな飾らない服装に戻っていた。

 

サプライズ!

その後、愛は大学院生になった梨沙に会いに行く。

 

モスト編集部で世話になった里中(髙橋優斗)絵里花(宇垣美里)が結婚し、双子ちゃんが生まれたので、愛は出産祝いを買っていた。

 

アメリカにいる宗介とは毎日連絡を取っていて、今もラブラブ。

梨沙は梨沙で、柊治(浜中文一)という優しい恋人ができて幸せそうだ。

 

愛が自転車で公園に行くと、ロンドンに出張中の宗介から電話がかかってきた。

 

愛がくしゃみをすると、

『そんな薄着じゃ風邪をひくよ』

とまるで見ているかのような宗介の口ぶりに愛はキョロキョロと辺りを見回す。

 

するとスーツケースを持った宗介が立っていて、会いたくて帰ってきたという。

 

『やっぱり僕は、愛がそばにいてくれないとダメみたい』

そう言って宗介は新しく配属になった部署の名刺を見せる。

 

宗介は、なんとモストの編集長として日本に戻ってきたのだ!

 

『僕も、自分のいたい場所にいるよ』

宗介は愛の頬に手をあて、

『愛、きれいになったね』

とささやく。

 

嬉しくなった愛は宗介の首に抱きつき、愛からキス。

驚きながらも宗介は、愛をクルクル回すのだった。

 

雨でも晴れでもどんなときも

そして生放送の部分。

どこかの屋上。

『ひさしぶりに見たね、この景色』

 

『雨だね。明日は晴れるかな?』

『愛と一緒なら、晴れでも雨でも楽しい』

『うん、これからも一緒だね』

 

と愛と宗介は相合い傘で寄り添う。

 

5年後の未来

それから5年が経ち…。

宗介は、愛のフリをした梨沙に昔プレゼントした傘をさしている。

 

雨が上がり、傘を閉じると宗介は信号待ちをしている赤い傘の女の子に話しかける。

 

『澪!水たまり、気をつけて。

ママの絵本、落としちゃうよ』

 

澪が持っているのは「すてきな雨の日」という愛が描いた絵本。

 

それをバッグにしまい、宗介は澪と手をつなぐ。

その手には、結婚指輪が。

 

信号が変わると、愛と同じようにクルクル天然パーマの澪は元気に手を空に向かって突き上げ、叫ぶ。

 

『よし、しゅっぱーつ!』

 

宗介と澪は、虹の架かる空の下を笑顔で歩いていく。

 

 

~fin.~

 

 

『彼女はキレイだった』最終回の感想

最後は「キレイだった」と過去形ではなく、

やりたいことを見つけ、生き生きとした自分でいられる場所を見つけた愛。

 

宗介とケンカしたときは、マジで別れてしまいそうな勢いだったけど、何をするにも120%の勢いの愛は仲直りも早い。

あんな速いスピードでのプロポーズはないんじゃないかというくらいムードがなく、愛らしかった(;^ω^)

 

でも愛がずっと大事にしていた「ゴールまだかな?」の絵本にそんな意味が込められていたとは。

話の内容はわからないけど、

早くゴールすればいいという話じゃなく、

お花畑に着けなくても、その人にとって好きな場所が見つかればそこがゴールというお話だったんですね。

 

その意味に気付けた人ってどれだけいるのかな?

愛ですら、先生に言われるまで気づかなかったのに。

絵本って見る人によって変わるから、解釈が深いわ〜。

それぞれ好きなことをしている動物たちがほんとかわいい。

 

正直、自分がやりたいことを見つけ、それに向かってずっと頑張り続けるのは難しいと思うけど、

そういう人って内側から輝いてるっていうか、ほんときれいだし、頑張ってるのを見ると勇気づけられる。

そんなふうに生きたいなぁと思う。

 

樋口も日本にはいないけど、小説を書き続けているということは居場所があるってことだよね。

今も愛からもらった帽子を大事にしていて、毛虫のおもちゃを持ち歩いてるのが切ない。

けど繋がっている気がする。

 

里中くんと絵里花ちゃんがなんだかんだくっついて結婚してたのにはびっくり!&ほっこり~。

梨沙がちゃんと好きな人を見つけて幸せそうだったのもよかった。

 

モストも存続できてるし、愛は絵本作家としてデビューしてるし、クルクルパーマの愛と宗介の子がかわいくて和む。

生放送では、いきなり最初のセリフで宗介さんが噛んでいて笑ってしまった。

さすが生放送。

ドラマにはないぎこちなさが漂っていましたね~。

てっきり愛と宗介の結婚式の模様かなにかが放送されるのかと思ったけど、ハズれちゃいましたね♪

 

でも泣いたり笑ったり怒ったり、その時その時を一生懸命生きる愛と宗介、梨沙と樋口。

愛のお父さん、お母さん、妹、編集部のみんな、編集長、ちかげ先生。

みんなみんな魅力的で大好きでした。

 

火曜日から月曜日にドラマ枠移ってしまうけど、またカンテレで恋愛もの作ってくれたら嬉しいな~。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(,,>᎑<,,)

またの~。

 

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