『コタローは1人暮らし』8話ネタバレと感想│狩野がついた優しい嘘と覚悟。ふたりはこれからもずっと一緒!

にこ

今回は、2021年6月12日放送『コタローは1人暮らし』8話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

8話では、狩野(横山裕)とコタロー(川原瑛都)が一緒に暮らすことに!?

 

そして「なぜなぜ期」に突入した友達を見て、コタローも質問!

 

狩野にした、その質問とは?

 

そんな中、コタローと狩野は、コタローの祖父母のお墓参りに行き…!?

それではさっそく、8話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『コタローは1人暮らし』8話のネタバレあらすじ

原稿料の支払日を勘違いしていて、家賃を払えなかった狩野(横山裕)は、「アパートの清水」の大家・清水のじーさんとばーさん(イッセー尾形)から強制退去を通告されてしまう。。

 

困り果てた狩野は、隣室のコタロー(川原瑛都)に原稿料が入るまで居候させてほしいと頼む。

こうして2人の同居生活がスタートした!

 

狩野とコタローは仲良く台所に立ち、朝食のおにぎりを作る。

いつも作り慣れているコタローのおにぎりは美味しそうだけど、狩野は水を手につけなかったのかご飯がボロボロに(;´∀`)

床をぞうきんがけすれば腰が痛いなどなかなか大変なこともあるが、2人は仲良く暮らしていた。

 

そんな中、「幼稚園の清水」ではカケル(斉藤拓弥)が、気になることはなんでも質問する”なぜなぜ期”に突入!

コタローは自分も質問がしてみたいと羨ましがる。

 

そんなコタローを見て『すりゃあいいじゃん』と狩野は言う。

コタローが何か聞きたいことがあるのに我慢しているのに気づいていたのだ。

 

中学のころに両親を亡くした狩野は、親戚のおじさんとおばさんに育てられ、人の顔色をうかがってしまうところがある。

だからコタローも「なぜ?」が言えないのだと思ったのだ。

 

『でも俺はおまえのこと嫌ったりしないから、なんでも聞け』

『本当であるか?』

『ああ、俺が今までおまえに嘘をついたことがあるか?

この先もおまえには嘘はつかねえよ』

 

するとコタローは勢いよく立ち上がった。

『では質問である!

わらわは母上からの質問の答えが知りたいぞよ』

 

それはコタローがももたろうの絵本を読んで質問したときのこと。

「母上、母上!なんでももたろうは桃から生まれたであるか?」

 

それを聞き、コタローの母・小夜梨(紺野まひる)は言った。

「私のほうが聞きたい。

ねえ、私は子育てもできないどうしようもない母親だよね。

どうしてママは生まれてきたんだろう?」

 

その質問にコタローは答えてあげることができなかった。

狩野もまた、そんな質問に答えられるわけもなく。。

コタローは諦めてサッサと寝てしまった。

 

みんなに質問!

翌日、コタローは美月(山本舞香)や弁護士の綾乃(百田夏菜子)、さらに田丸(生瀬勝久)にまで電話し、質問の答えを聞く。

 

すると部屋まで田丸がやってきて、自分は息子のユータに会うために生まれてきたという。

だからコタローのお母さんはコタローに会うために生まれてきたというのだが!?

 

『母上が生まれてきたのはわらわに会うためではない!』とコタローは一蹴!

お母さんが生まれてきた理由がコタローに会うためなら、その質問を自分にするはずがないというのだ。

 

『母上の質問の答えは、少なくとも”わらわではない”』

そう言い切るコタローを見て、狩野は複雑な気持ちになった。。

 

そこに狩野のおばさん(宮地雅子)から電話があった。

明日、おじさん(ベンガル)と2人で狩野の家に遊びにくるという。

困った狩野はこの部屋を自分の部屋だということにしてほしいとコタローに頼んだ。

 

狩野のおじさんとおばさん

翌日、コタローは髪を七三分けにしてネクタイをしめ、きちんとした身なりでおじさんとおばさんの到着を待った。

 

『進くん、おひさしぶりね~!』

おばさんは近くで結婚式があって、ひさしぶりに狩野の顔が見たくなったのだ。

 

『あら、あなたがコタロー君ね~』

おばさんはテーブルの前に行儀よく正座しているコタローに気づき、声をかけた。

 

『はじめまして。わらわが佐藤コタローぞ。狩野殿には大変お世話になったり、そうでもなかったりしている』

 

最後は尻つぼみになったが、コタローはテーブルに頭をぶつけながら手をついておばさんに頭を下げた。

後からおじさんがいることに気づき、コタローはペコリ。

 

その後、引き出物のカステーラを食べながら、おじさんと狩野はコタローを挟んで話した。

狩野の仕事を心配するおじさんに、

『うむ!まさに今、大ピンチ!』

とコタローが言い、狩野はゴホンと咳払い。

『おまえも35だろ。別の仕事を考えたほうがいいんじゃないか?』

と言われてしまう。

 

でもおばさんは狩野の味方だった。

そんなおばさんに狩野は作り笑いを浮かべ、敬語で話す。

コタローは『なぜ狩野殿はおば上だけに敬語を使うのであるか?』と質問した。

 

『・・・・・・・』

気まずい空気を変えようとおじさんがコタローを外に連れ出し、

だるまさんがころんだをしている間に、狩野とおばさんは2人で話をした。

 

わだかまり

狩野を引き取ってからもう20年。

狩野がおじさんとおばさんの家に来たばかりのころ。

おばさんは

『自分の子供を育てるだけでも大変なのに。。

あなたはいいわよね?自分の甥っ子だから。でも私は赤の他人なのよ?

なんで私があの子のめんどうみなきゃいけないの!?』

と、おじさんに愚痴ったことがあった。

 

それを中学生だった狩野に聞かれてしまい、おばさんは反省。。

少しでも狩野に本当の母親みたいに思ってもらおうと気をつかうようになった。

 

でもそれが逆に狩野を居心地悪くさせてしまい、おばさんに敬語を使うようになったのだ。

 

今思えば、狩野はあの頃、おばさんと向き合うことから逃げていた。

けどここまで育ててくれたことを、狩野は心から感謝している。

もし行くところがなかったらどうしてたんだろうと、コタローを見て最近狩野はよく思うのだ。

 

『多希子おばさん、いつまでも敬語じゃ距離縮まんないし、気持ちも伝わんない。

だから俺、敬語使うのはもうやめにする。

おばさんももう気をつかわなくていいから』

 

狩野の言葉に、涙するおばさん。

『使います?』と狩野がポケットからハンカチを取り出し、

『敬語だったけど』と笑いながらおばさんは受け取る。

 

『すいません』

『すいません?』

『うーん、難しいなぁ』

 

なかなか簡単に今までの癖は抜けそうにないけど、並んで座る2人の距離はさっきより近くなったようだ。

 

母上の質問の答え

『おじさん、おばさんまた!』

帰っていく2人を見送ると、狩野はコタローの「なぜ?」に感謝した。

『そうか。わらわも早く、母上のなぜ?に答えてやりたいぞ』

 

それを聞き、狩野はこの前コタローが言っていた解釈は間違っていると指摘する。

 

コタローのお母さんが今どうしているのか詳しい事情はわからないけど、たぶんお母さんはいろいろ辛い状況で、思わずそんな質問をしてしまったのだろう。

『だからその質問の答えはやっぱり、おまえに会うためだと思うよ』

 

コタローは一瞬、嬉しそうな顔をして元の顔に戻り、狩野にあるお願いをした。。

 

コタローの墓参り

翌日、コタローが狩野を連れていったのは、コタローの祖父母の墓だった。

 

『えーと、和宮さん、失礼します』

狩野はお墓に水をかけ、墓石の横に回る。

「和宮」は母親の旧姓で、名前は「小夜梨」というのだ。

 

そのとき、狩野はあることに気づき、釘づけになる。

コタローにこっちに来て一緒にお参りするよう言われても、

『こっからお前がお参りしている姿をじっくり見てやっから』

狩野はその場から動こうとしない。

 

コタローは不審に思いながらも、胸の前に小さな手を合わせ、目を閉じて祈り始めた。

 

『じいじどの、ばあばどの、わらわは元気に暮らしているのである。

どうか見守っていただきたい。

そしてもし母上がここにお参りにきたら、わらわのことを伝えていただけるとありがたい。

ちゃんと元気に生活していると。。』

 

狩野はそんなコタローをじっと見つめていた。

狩野がそこまでしてコタローに見せたくなかったもの。

それは墓石に刻まれた、和宮小夜梨という母親の名前だった。

 

風の音がする。

 

『狩野殿、わらわはまた母上に会えるだろうか?』

 

コタローの質問に、狩野は一瞬言葉につまる。

でもすぐに狩野は言い切った。

『会えるよ』

『うむ。狩野殿は嘘をつかない男だったな。わらわは信じるぞよ』

『おお』

 

この嘘をつき通す

その夜。

狩野はスヤスヤと眠っているコタローの寝顔を見つめていた。

ブーブーとスマホが鳴り、部屋の隅で電話をとると、それは美月からだった。

 

この前のコタローの質問がどうなったのか気になって電話してきたのだ。

 

コタローのお母さんはもうこの世にいないことを伝える狩野。

 

『俺、こいつに初めて嘘をつきました。

こいつには悪いけど、嫌われるかもしれないけど、この嘘をつき通すって決めた』

『うん・・・』

 

『これからこいつがお墓参りをするときは、俺も必ず一緒に行く。

こいつが育っていく姿を、お母さんに伝えるために。。』

 

同居生活、解消~!

そんなある日のこと。

狩野の描いた読み切りが好評で、短期連載が決定!

この話をふくらませて3話分の連載にするというのだ。

 

そんなわけで、狩野に頑張ってほしいと編集者の矢野(戸塚純貴)が原稿料を前払いしてくれた!

これで今月の家賃が払える!

 

『短い間ですが、お世話になりました』

狩野は隣に座っているコタローにVサイン。

『うむ』とコタローもVサイン。

2人はそろって、矢野に頭を下げた。

 

その後、狩野とコタローが家賃を払いにいこうとしていると、

狩野の元カノ・アカネ(高梨臨)が現れ!?

 

さらにタスク(松島総)という金髪の男が現れ、コタローに『元気だったか?』と話しかける。

 

『スリ~、ツ~、ワン~!

フ~ゥ~!バイブス~!』

と親しげな2人の様子に、狩野はあ然!

 

いったい2人はどんな関係なのでしょうか???

 

~9話につづく!~

 

 

『コタローは1人暮らし』8話の感想

短い間だけど一緒に暮らしてさらに絆を深めたコタローと狩野。

狩野のおじさんとおばさんをきちんとした身なりで迎え、頭をゴチンとぶつけながらも手をついてお辞儀するコタローくんにキュンキュン♪

 

てか毎回、顔つきが変わってどんどん成長しているような。

この頃の子どもの成長はほんと速い!

だからこそ、狩野がこれからお母さんにコタローの成長を報告していくと誓う姿にジーンとしました。

 

きっといつか、なんで狩野がいつもお墓の横に立っているのか知ってしまう日がくる。

その時もしかしたらコタローに嘘つきと言われてしまうかもしれない。

それでも今、こんな形で真実を知ることはあまりに酷だと、両親を亡くした狩野には痛いほどわかるから。。

今回は狩野の本心がいつも以上に見えて、より一層伝わるものがありました。

自堕落に生きているように見えて、おじさんおばさんの家では気を張って暮らしていたんだろうな。

今の生活はその反動なのかもしれない。

 

おばさんと20年わだかまっていたことを話す流れもすごく自然で、

話している間にコタローとおじさんが真面目にだるまさんがころんだをしているのがいいですね。

 

今まで使っていた敬語をなくすのはなかなか難しいかもしれないけど、2人の距離は一気に縮まったんじゃないかな?

狩野の短期連載も決まり、ますますいいお話が描けるようになるんじゃないかと思いました。

人の痛みがわかる、そんな漫画家に。

 

こんな優しい気持ちにさせてくれて、コタローという漫画に、ドラマに会えてよかった〜!と心から思う回でした。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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