今回は、2020年4月19日放送『70才、初めて産みます〜セブンティウイザン。〜』第3話のネタバレあらすじと感想をまとめました。
3話は『ねぇ、本当に僕の子どもなの?』というドキッとするサブタイトル。
夕子(竹下景子)の過去や、朝一(小日向文世)との馴れ初め、
初恋の人(宇崎竜童)との再会、いろいろあっての今現在まで、夕子の半生が描かれています。
夕子が70年かかって辿り着いた想いとは?
それではさっそく、3話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。
『70才、初めて産みます〜セブンティウイザン。』(3) ねぇ、本当に僕の子どもなの? のネタバレあらすじ
妊娠29週0日。
夕子(竹下景子)は鬼子母院長(中村梅雀)から帝王切開を勧められた。夕子は複雑な気持ちになるが、帝王切開でも自然分娩と同じように、イキんだり、産まれたばかりの赤ちゃんを抱かせてもらえると知り、安心する。
さらに鬼子母は、お父さんも立ち会うことができるという。それを聞き、夕子は『ぜひお願いします!』と即答。でも朝一(小日向文世)は血が苦手なので、不安になるのだった。
赤ちゃんの名前
その夜、朝一は夕子のむくんだ足をマッサージしてあげた。
夕子は『そろそろ名前を考えないと…』というと、男の子でも女の子でも大丈夫な名前を考え始めた。朝一は、今流行りのキラキラネームはやめて、古風なのがいいと顔を輝かせた。
すると夕子は急に黙りこみ、『私、生きて出産を終えられるかしら…』と朝一の顔を見た。
朝一は『大丈夫だよ。先生も難しい手術じゃないって言ってたし。俺もついてるし!』と明るく言った。
それを聞き、夕子は安心。大きくなったお腹をさすりながら、こんなことが起きるなんてあの頃はとても考えられなかった…と1年前のことを思い出すのだった。
夕子の人生を変えた男
1年前。
愛犬のオードリーが死んでから、朝一と夕子は全く話をしなくなった。朝一と夕子は、ただただ、オードリーを失った哀しみに耐えているだけだった。
そんなある日、夕子が働いているスーパーに、実演販売の男(宇崎竜童)がやってきた。
夕子はその顔を見て、どこかで見たことがあるような気がした。
彼は『山本』といい、日本中のスーパーやデパートを回っているらしい。
夕子は、山本が神楽坂大学出身だと聞き、『あっ!』と口を押さえた。彼は夕子の人生を大きく変えた人物だったのだ。
夕子の過去
今から50年前の長野…。
夕子は大学で勉強したいと訴えたが、父は古風な人で、『女は勉強なんてしなくていい』と許してくれなかった。
しかし母の口添えで、夕子は東京の一流商社で働くことに。夕子はお金を貯めて、自分の力で大学に行こうと勉強を続けた。
その頃、夕子は新宿のフォーク集会によく参加していて、ヒロシという男と仲良くなった。
ヒロシは神楽坂大学の学生で、大学に忍び込んで一緒に授業を聞いたり、ダンスパーティーに行ったり、夕子をいろんな場所に連れて行ってくれた。そんなヒロシに、夕子はすっかり夢中になっていた。
でもある日、夕子が恋人と遊び歩いていると東京の叔母さんが父に報告。夕子は長野に連れ戻されることになった。
田舎に帰ったら、どんな相手と結婚させられるかわからない。
夕子とヒロシは駆け落ちし、遠く北の温泉町にたどり着いた。
だが翌朝、夕子が目を覚ますと、ヒロシの姿はなく、連絡も取れなくなってしまった。
朝一との出会い
その後、夕子は周りから傷もの扱いされ、親にも勘当された。
夕子は友人の家に居候し、懸命に働いた。そうして気づくと恋愛もせず、30歳になっていた。
そこで出会ったのが朝一(小日向星一)だった。
職場の先輩にどうしてもと頼まれ、お見合いをしたのだ。
初めて会ったとき、朝一は緊張のためか、扇でパタパタあおぎながら、大汗をかいていた。
夕子がハンカチを差し出すと、朝一はお礼を言い、何度も何度も顔を拭った。
それを見て夕子は思わず笑顔になるのだった。
その朝一は今、ソファに寝っ転がり、雑誌を見ながら鼻毛を抜いていた。
夕子は朝一に
『昔、結婚する前につき合っていた人がいたって言ったの覚えてる?
今、その人がスーパーに実演販売に来てるんだけど、話しかけようかどうか悩んでるの。その人はたぶん気づいてないと思うけど…』
と言った。
すると朝一は『そのままでいいんじゃない?気づかないままで』と言うと、ふいっと出ていってしまった。
だが、朝一は本当は当時のことを思い出し、不安になっていた。
夕子から、駆け落ちして家族に勘当されていることを打ち明けられたあの日。
『私は過去のある女です。そんな女を許せますか?』と聞かれたことを…。
朝一はイライラとタバコを吸うと、貧乏ゆすりをした。
やきもちを妬く朝一
翌日、朝一は仕事を抜け、スーパーに偵察に行った。それを夕子に見つかってしまい、朝一は慌てて立ち去った。
その夜、黙々と夕飯を食べる朝一と夕子。
朝一は『あいつに言いたいことあるんだったら言えばいいんじゃないの?』と言うと、怒ったようにご飯をかきこみ、出ていった。
朝一がコンビニに行くと、ヒロシが買い物をしていた。朝一はヒロシとニアミスし、ドキドキしながらもヒロシの様子を観察した。
翌朝、朝一は夕子に『やっぱり、話すのやめろよ。あいつがストーカーになってたり、警察沙汰になったら困るから』と言った。
『ならないわよ』と笑う夕子を見て、朝一は朝ごはんも食べずに出勤した。
ずっと抱えてきた過去との決別
その日、夕子は近所のコインランドリーでヒロシを見かけ、話しかけた。
『あなた、ヒロシ君でしょ?神楽坂大学の』
夕子はメガネを外すと、『私です。夕子。染蔵夕子』と名乗った。
するとヒロシは『似てると思った』と言った。
夕子は、あの旅館で何日も待っていたこと、何か事情があって帰ったのかと思い、捨てられたと気づくまでずいぶんかかったことをヒロシに伝えた。
夕子が『私のこと遊びだったの?』と尋ねると、ヒロシは『好きだったよ。でも俺、偽学生だったんだ』と言った。
ヒロシは本当はジャズ喫茶のバーテンで、名前も偽名だった。店にくる学生の真似をして、大学に入り込んでいたのだ。
ヒロシは『夕子ちゃんは、大学生の俺が好きだったんじゃないの?』と言うと、真剣すぎて怖くなっちゃったんだよねと笑った。
ヒロシに近況を聞かれ、夕子は『いい人と出会って結婚して、幸せ』と答えた。
夕子はヒロシの誘いをさらりと笑顔でかわすと、『さよなら』と自転車に乗り走り出した。
その時、前方に何かを発見し、夕子は思わず笑ってしまった。
それは川沿いの道を歩く朝一の後ろ姿だった。
『今日も早引けですか〜〜!』
夕子が笑いながら朝一を追い抜くと、その後を『待って~夕子~』と朝一は必死で追いかけた。
その夜、夕子は寝室に行くと
『いろいろジタバタしましたが、もうスッキリしました。お騒がせしました』
と朝一に頭を下げた。
すると朝一は『まぁ、俺もジタバタしちゃったし』と言った。
夕子は『朝一さん、妬いてたんだ』と笑うと電気を消した。
真っ暗になると、朝一が『正直、勝てるかな?って思ったよ』と呟き、『そっち行っていい?』と夕子に尋ねた。
このとき、夕子は妊娠したのだ。
夕子、70歳の誕生日
8月。妊娠34週0日。
本来の予定日は10/12だが、鬼子母は陣痛が起こる前に手術をしたいので、9/30はどうかと言った。
その日が誕生日になるのだからじっくり考えたいと言う夕子だが、鬼子母は病院側としてはその日が1番万全な体制で望める日だという。
それを聞き、夕子たちは9/30に手術することに決めた。
その後、ファミレスに行くと、夕子は朝一の退職祝に、高級腕時計をプレゼントした。
朝一は夕子に『70才の誕生日おめでとう』と言うと、水天宮の安産守と腹帯をプレゼントした。
すると夕子が
『うちの子の名前なんだけど、平仮名で「みらい」はどうかな?』
と言った。
それを聞き、朝一は『江月みらい…江月みらい』と何度も繰り返し言いながら、にっこり笑った。
『そういや、子どもは未来だって教えてくれた人がいてね』と朝一が言うと、夕子は『あなた、いい人に恵まれてるのね』と言った。
朝一は頷くと、自分はずっと運が悪いと思っていたが、そんなに悪くないんじゃないかと思うようになったと言った。
そして『あの日思い切って、本当によかったと思う』と言った。
朝一の言う『あの日』とは、結婚前、夕子に『過去のある女でも許せますか?』と言われた日のことだった。
朝一の出した答え
あの日、夕子はそう告げると、朝一の答えを待った。
でもバスが来て、夕子は別れを言うとバスに乗り込んだ。
朝一は黙ってそれを見送っていたが、必死でバスを追いかけ始めた。
それに気づいた夕子は慌ててバスを降り、転んだ朝一に駆け寄った。
すると朝一は荒い息をしながら『結婚してください』と指輪ケースを夕子に渡した。
夕子が『私でいいんですか?』とケースを開けようとすると、『開けちゃダメ!』と止める朝一。
『サイズがわからなくて、中は空なんです。だから一緒にお店に行ってください』
と朝一が頼むと、夕子は笑顔で『行きます』と答えた。
みらいへのビデオレター
妊娠38週0日。
夕子は朝一にビデオカメラをセットしてもらった。
夕子は朝一におつかいを頼むと、1人になったことを確認し、ビデオカメラのスイッチを押した。
みらいさん。
あなたがこれを見てお話がわかるのは、何年後でしょうね?
私はいいお母さんになれたかしら?
お母さんはこんな年だけど、あなたを産むことに決めました。
一度も迷いませんでした。
でもそれはあなたからすれば、とても無責任なことかもしれません。
私は他のお母さんより、あなたのそばにいる時間がとても短いと思うから…。
それでもあなたに捧げる愛は、絶対に誰にも負けません。
あなたに会うために、ずっと ずっとずっと待ってたんです、70年。
誰よりも長く、望まれて産まれてきたことを忘れないでください。
これからあなたに何が起こるかわかりません。
その時私はあなたのそばにいられないかもしれない。
でもあなたは、何があっても生き抜いてください。
きっといいことが待っているから。
私は心からあなたを愛しています。
ドラマ『70才、初めて産みます~セブンティウイザン。~』より引用
そこに、ポイントカードを忘れた朝一が戻ってきた。
あ、それから朝一さん。タバコをやめてくれてありがとう。できればお酒も控えてください。
あなたはいつも自信なげで、私はつい、つまらないことを言ってしまいます。
でもね、私はわかっています。朝一さん、あなたはとても強い人だと。
あなたがいるから私も強くなれると。
こんなに幸せな時間を私に与えてくれてありがとう。
向かい合うとまた小言になってしまいそうなので、ビデオでごめんなさい。
私はあなたと一緒にいて、今日まで本当に幸せでした。
あなたのおかげで、もうこんな年になって、今思います。
私、生まれてきてよかった
ドラマ『70才、初めて産みます~セブンティウイザン。~』より引用
夕子は少女のようにフフッと笑うと、ビデオを消そうと立ち上がった。
すると部屋の隅に朝一が立っていて、『いつからいたの…』と驚く夕子。
恥ずかしいとジタバタする夕子に、朝一は『俺もだよ、夕子』と言った。
『俺も、生まれてきてよかった。 本当にそう思う。』
すると突然、夕子が破水し、慌てふためくふたり。
朝一は慌てて夕子を病院へ連れて行った。
〜4話につづく〜
『生まれてきてよかった』
70才でそう思える しあわせ
『70才、初めて産みます〜セブンティウイザン。〜』3話の感想
サブタイトル「ねぇ、本当に僕の子どもなの?」を見て、え?大丈夫?と心配になったけど、すごくいい話でした。
前半は夕子の回想ばかりでちょっと長い気もしたけど、その初恋があってこその朝一との出会い。その過去から解放されたからこそ宿った命だったんですね。
「みらいちゃん」を授かった夕子のこの上ない幸せが伝わってきて、またしても涙が止まりませんでした。
このエピソードがないと、みらいちゃんは存在しない。それくらい大事な回で、びっくりしました。
ふたりの笑顔
今回は夕子だけじゃなく、朝一のとびきりの笑顔も飛び出しましたね♡
みらいちゃんの名前が決まったとき、『江月みらい…江月みらい…』と繰り返し、目尻を下げる朝一さん。
夕子が『生まれてきてよかった』とビデオレターで語った後、『俺も生きててよかった』と言ったあとの2人の笑顔!
70才の時に、そんなこと言えるかな?私…。
みらいちゃんにとってはすっごくすっごくヘビーな重い手紙だと思うけど、
どんなに愛されて望まれて生まれてきたか、それはほんとにわかるから、たとえ1度しか見なかったとしても心に刻まれる、心の根っこにみなぎる愛の源になると思いました。
このシーン漫画でも泣いた#セブンティウイザン pic.twitter.com/05Y7ut1pkD
— 波☆へぇ子@LiSAッ子 (@uriel1073) April 19, 2020
朝一の青年時代を演じていたのは息子さんだった!
朝一のプロポーズも初々しくてよかったな。
朝一らしいダメダメ感というか、産まれたての鳥さんのような愛らしさがある役者さんだなぁと思ったら、小日向文世さんの息子さんでした。びっくり(@_@;)
そりゃ似てるわけですわ〜。
父の若い頃を息子が演じるってなかなかないと思うので、すごい粋だと思いました!
『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』観てくださった方々ありがとうございました。
父が演じる江月朝一の若い頃を演じさせていただきました。
またどこかの話で出るかもですm(_ _)m#セブンティウイザン pic.twitter.com/9QalSALNHN
— 小日向星一 (@seiiiiiiiichi) April 19, 2020
結局なんだかんだ言って、朝一はいつも夕子を追いかけている。。
それから、夕子もヒロシとちゃんと話してスッキリできてよかったですね。
あれだけ話すかどうか迷っていたのに、話したときはあっさり声をかけていた夕子。
きっと話す前から心は決まってたんでしょうね。
その後、偶然朝一の後ろ姿を見つけて、『早引けですか〜〜〜?』と夕子が自転車で追い越していくところは爽快でした。
『70才、初めて産みます~セブンティウイザン。~』4話は?
次回はとうとう、みらいちゃん誕生!
育児も家事も足手まといになってばかりの朝一に、夕子が爆発!!!!!!!
怒るとマジで怖いんですよね〜夕子さん…。
でもでも、可愛いみらいちゃんの姿を早く見たいものです♪
それでは、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
『いいね!』もありがとうございました!ここでお礼に代えさせていただきます。
またの〜。