にこ
それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。
『にじいろカルテ』1話のネタバレあらすじ
『ここがこれから私が働く場所…』
内科医の紅野真空(高畑充希)は、ずっと夢だった救急医療の現場で働き始め、希望に燃えていた。
ところが急に体に力が入らなくなり、真空は床に崩れ落ちる。
難病の「多発性筋炎」になってしまったのだ。
医者から患者へ。
まだ奨学金も返さないといけないのに、とつぜん職を失った真空は失意に陥る。
母ひとり子ひとり、ここまで来るのはかなりの苦労があったというのに。
そんなとき、母・一海(長野里美)から「ラーメン屋をオープンした」とメールが届く。
さっそく店に向かった真空は、店主の平太に『母のこと、よろしくお願いします』と頼む。
『おいしい』
大盛のどんぶりを食べながら、笑顔の裏で涙ぐむ真空。
幸せそうな母の姿を見て、真空はなにも言えずに店を出た。
すると雷鳴がとどろき、雨が降り出した。
真空が雨宿りしていると、
『いやあ、参った参った!』
と男が駆け込んできた。
でもどうやら雨は、通り雨だったらしい。
土砂降りの雨があがると、空に綺麗な虹がかかった。
『へ~、東京でも見えるか。そうか、そうだよね~』
男は変なところに感心すると、
『でも雨が降らないと虹はできないからね。・・・なんちって!』
と大笑い。
男性は「虹ノ村」の役場で働く職員で、「町おこし」の一環として、この近くのスーパーに村でとれたものを置かせてもらっているという。
『あ、これ、うちでとれたりんご。見た目は悪いけど、味は普通。ハハハハハ!』
男性は真空にりんごを渡すと、慌てて村に帰っていった。
りんごには「おいしいよ!虹ノ村」とラベルが貼られている。
真空がかじると、男性が言っていたとおり「普通の味」がした。
村のホームページを見ると、内科医を募集していた。
条件は、村で暮らすこと。
そのための家も提供してくれるという。
こんな奇跡があるだろうか!
虹に導かれるように…
そうして虹に導かれるように、真空は内科医として「虹ノ村」で働くことに。
『次は、空を持つ柱前、空を持つ柱前~、お降りの方はお知らせくださ~い』
『あちらをごらんください。
大きな目が私たちをじ~っと見ています。
山の目ビューポイント、通過しま~す』
うっそうとした森を抜け、怪しげなバスに乗り、山奥にある虹ノ村にやってきた真空。
バスを降りると、こちらを見ていた少女が手招きをして店の中に入っていった。
そこは村唯一の食堂、「にじいろ商店」。
不思議に思いながらも真空が店のドアを開けると、そこには東京で出会った役場職員・霧ケ谷桂(光石研)をはじめ、個性あふれる村人たちが大集合!
真空のことを、子どもたちの合唱などで大歓迎してくれた。
憧れの空間
診療所で一緒に働くのは、
ツナギにグラサン姿のヘンテコ外科医・浅黄朔(井浦新)と、
前髪ぱっつん看護師・蒼山太陽(北村匠海)。
2人に案内され、たどりついた診療所を見て、
『素敵…。やだ、どうしよう!』
と真空は興奮する。
そこは昔の学校を改装して作った洋館風の建物で、真空の好みストライク。
中には最新機器というわけではないが、
きちんと手入れの行き届いた温かい空間が広がっていた。
主に管理しているのは、しっかりものの太陽で、
浅黄は着くなり、置いてあったダンベルを持ち、筋トレを始めた。
奥にはダイニングキッチンなどの共同スペースがあり、真空が暮らす部屋は、はしごを登った上にある天井裏。
『…すいません、ひとりにしてもらえませんか?』
そう言うと、真空は『キャ~~~!』と喜んで寝っ転がる。
それはすべて、浅黄がリフォームしたものだった。
医師と看護師
実は真空は、健康状態は「異常なし」と嘘をついて応募していた。
そくざに「採用」と返ってきたメールを見て、『早っ』と真空は驚きと喜びで目を細める。
そんなこととは知らない村人たちは、新しくやってきた内科医の先生に診察してもらうのを楽しみにしていた。
一方、外科医の浅黄と、看護師の太陽は、うまくやっているのかと思いきや、意見の相違があるようだ。
「看護師は医師の女房役」「お前のことはなんでも知っている」と思っている浅黄に対し、太陽は激しく反発する。
『俺は、あんたの女房役じゃない!言いたいことはちゃんと口で言ってください!』
『…俺は無口なんだ…(しくしく)』
『誰が無口なんだよ!』
いきなり太陽がキレだし、驚く真空。
太陽がここに来た理由は、大病院と違ってここならなんでも一人でできると思ったから。
浅黄がここに来た理由は、田舎暮らしとか畑仕事がしたかったから。
前に自分でそう言っていたくせに、
『まあ、そういうことにしておくか』と浅黄はつぶやく。
患者さんもそうだけど、言った言葉がすべて真実とはかぎらない。
『ま、人の道はそれぞれだし、理由なんていいか』
浅黄は真空にここに来た理由をきくのをやめ、
「東京に月に1度帰らないといけないのはなぜか」、その理由を尋ねた。
『え?あ、あ~…』
真空はしばし言葉につまると、母親がひとりで介護とかいろいろ大変で、と答える。
すると引き戸が開き、ぴょこっと少女が顔を出した。
それに続き、『どうも~!暑いね~!』とうちわであおぎながら、村役場職員の緑川嵐(水野美紀)が入ってきた。
夫に逃げられた嵐は、娘の日向(中野翠咲)と義父の日出夫(泉谷しげる)と一緒に暮らしている。
扇風機に向かって「あー」と大きく口を開けている日向と一緒に、「あー」と口を開ける浅黄。
嵐は、家の中でもサングラスをかけている浅黄を『西部警察気取りか!』と叱りつけると、男2人とひとつ屋根の下で暮らすことに不安はないか、真空に尋ねた。
『あ、ああ、男と女とか、そういうことですか?』
真空は後ろを振り返って2人を見ると、
『あ、全然ないです』
と笑顔で嵐に向かって答える。
『アハハハハ!そっか。しゃべると残念な感じだもんね。2人とも』
女性陣の散々な言い様に、浅黄と太陽はがっくりと肩を落とした…。
サプライズ第二弾
その後、真空はみんなに連れられて再び「にじいろ商店」に向かった。
店の中に入ると、笑顔の村人たちに「本日の主役」というタスキをかけられ、王冠をかぶせられる真空。
村人たちは昼間につづき、サプライズパーティーを開いてくれたのだ。
『なんか俺たちのときとずいぶん違うよな…』
村人たちにちやほやされる真空を見ながら、浅黄と太陽はぼそぼそと話す。
太陽のときなんて、「看護師なのに男かよ…」とすごい微妙な扱いを受けたのに。
まあそれだけ、村人は内科の先生を待ち望んでいたということだ。
そんな中、日出夫が『おかしいなぁ、博が来ないんだよ』と言い出す。
博(モト冬樹)というのは、日出夫と次郎(半海一晃)の3人で構成される「じじーず」のひとり。
「畑を見る」と帰っただけなのに、まだ来ないというのだ。
そのとき激しい雷鳴がとどろき、店が停電になる。
行方不明の博
日出夫は、博の家の近所に住む村人に様子を見に行ってもらうが、家にはいないようだ。
『忘れてどこかに行ってしまったんじゃないの?』
と、嵐は考えるが、博と70年来のつき合いがある日出夫は『あいつがただ酒を飲まないなんてあり得ない』と断言する。
懐中電灯を頼りにみんなで相談していると、この村の宅配便を一手に引き受けているまじょりか宅配便(通称、まじょたく)の雨尾結城(池田良)から連絡があった。
なんと博が崖から落ちて、意識がないというのだ!
土砂降りの雨に打たれた博は右足を負傷、
体温も低くなっており、とても危険な状態だった。
『俺も行く』と言って聞かない日出夫や、それを止めようとしてパニックになる村人たちに、真空は部屋を暖めて、お湯を用意してくれるように頼む。
現場に行くと、博は、まじょたくくんの迅速な応急処置のおかげで無事だった。
嵐の中の救急処置
博を担架にのせ、診療所に向かう浅黄たち。
停電で電気がつかない中、
真空たちは村人たちが照らす懐中電灯の明かりを頼りに、懸命に処置を行った。
そんな中、「久志という9歳の男の子がお風呂で倒れている」と電話が入る。
両親は東京に働きにでていて、家には足の悪いおばあちゃんしかいない。
真空は太陽たちに後のことを頼むと、久志の家に向かった。
久志はお風呂でのぼせて熱中症を起こしていて、真空は久志を抱えて診療所に連れて帰る。
すると発電機を見つけた日出夫が、診療所に光をもたらしてくれた。
真空はみんなに家中の氷を持ってくるよう頼み、久志の体を冷やし続けた。
そして空が明るくなり、疲れ果てた村人たちがみんな眠る頃、久志と博の体温はようやく回復。
『っしゃー!』
『やった〜!』
『太陽くん、大好き〜!(by浅黄)』
浅黄と太陽、真空の3人は円陣を組んで喜びを分かち合った。
その声を聞いて、日出夫たちも起きてきて大喜び!
みんなでハイタッチを交わすと、
日出夫はまだ意識のない博に向かって呼びかけた。
すると開口一番、博が呟いた言葉は『さ、酒…』。
こんなときでも酒が飲みたいなんて、吞兵衛の博らしい。
それでもここにいていいですか?
そこに『おはようございます~!』と、にじいろ商店の燈田晴信(眞島秀和)・雪乃(安達祐実)夫妻が朝食を持ってきてくれた。
笑顔いっぱいの村人たちを見て、真空はみんなの輪を離れ、すすり泣く。
『ごめんなさい、私…、嘘をついてました。
私は、病気を抱えて生きています』
そう言うと、真空は涙ながらに自分は「多発性筋炎」という難病にかかっていることを告白する。
この病気は完治することはなく、
症状が進行すれば、日常生活が送れなくなることがある。
免疫が落ちていくにつれ、
肺炎や合併症を起こして死亡することもあり、5年生存率は60~80%。
真空が月に1度、東京に帰るのは、その検査のため。
母の介護というのは嘘だった。
真空はずっと伝えなくちゃと思いながらも、採用を取り消されたら…と思うと怖くて言えなかったのだ。
『でも私、働きたくて…、
なので、…ここにいてはいけませんか?
ここで生きていってはいけませんか?
私、もうここしか居場所がないんです。
お願いします…!』
溢れる涙をぬぐい、深々と頭を下げる真空を見て、困ったように村人たちは顔を見合わせる。
すると『いいんじゃねぇの』と、重い空気を打ち破るように浅黄が口を開いた。
『医者で、患者か。最強じゃん!なあ!』
『ですね!』
太陽が力強く同意すると、
『マジない、それはない、ほんとない』と、霧ケ谷が引きつり笑いを浮かべながら前に進み出た。
その問いに答えるのは、村役場職員である自分の役目だ。
『あ~、そういうことね』
『ほら、早く!はっきりしなさいよ~』
『どうなの?』
村人たちにせっつかれ、
『問題ないに決まってるじゃないの!』
と、霧ヶ谷は叫び、
『よく言った~!』と妻の氷月(西田尚美)に抱きつかれる。
『…いいんですか?私、ここにいて』
『いいんですか?じゃなくてさ、いてください!』
『ほら、泣くんじゃないよ。俺はてっきり医師免許を持ってないとでも言うのかと』
『未来から来たんですっていうのかと思った!』
温かい村人たちに囲まれ、ますます真空は涙が止まらなくなる。
そのとき、別室で寝ていた日向が目を覚ました。
窓の向こうにあるものを見つけた日向は、診療所の外に駆け出す。
『どうしたの?日向』
追いかけるようにみんなが外に出てみると、
すっきりと晴れ上がった空に、きれいな虹がかかっていた。
~2話につづく~
https://twitter.com/nijiirokarte/status/1352242391277682689?s=20
#にじいろカルテ【尾県郷土資料館】真空がひと目で気に入った虹ノ村診療所の建物。ロケ地は山梨県都留市の尾県郷土資料館。元は明治11年に開校した小学校。すでに廃校となっていた校舎の復元工事が昭和48年に行われ、その後 郷土資料館として開館。 昭和50年には山梨県の文化財に指定。確かに可愛い。 pic.twitter.com/NCrnMGS2ir
— ひぞっこ (@musicapiccolino) January 21, 2021
『にじいろカルテ』1話の感想
いや~、こういう雰囲気のドラマ、大好き!
雨宿りで偶然、一緒になった霧ケ谷さんと虹を見て、その虹に導かれるようにして「虹ノ村」に向かう真空。
登場人物ひとりひとりの名前もみんな、自然にまつわる名前だし、
町おこしの一環なのか、「空を持つ柱前」「守護神前」などバス停の名前もとてもユニーク。
山に目がある「山の目ビューポイント」は最高でした!笑
村人たちも個性的で、みんなかわいい!
嵐&日向親子に、「じじーず」のみんな、霧ケ谷夫妻に、虹ノ村商店の燈田晴信、雪乃夫妻。
中でも驚異的だったのは、安達祐実さん演じる、認知症をわずらっている雪乃のかわいさ!
雪乃が認知症であることは、まだドラマでは明かされていないけど(キャスト紹介に書いてある…)
雪乃が話すことはすべて「らしい」という言葉がついていて、
自分の記憶じゃなくて、晴信に教えられた情報なんだなぁと。
雪乃の姿が見えなくなって、
『雪乃!』と大声で叫ぶ晴信のシーンもあり、
すごく明るい村人たちだけど、ひとりひとり悩みを抱えているのかな、と思いました。
いきなり難病にかかり、「病気の医者はいらない」と宣告されて、真空はどんなに辛かったことでしょう。
でもそのおかげで、こうして素敵な人々と出会えて、人生というのは不思議なものですね。
病気のことを隠して働き始めた真空だったけど、みんなに受け入れてもらえて本当によかったです。
『医者で患者、最強じゃん!』という浅黄のことばが最強でした!
ハイジのような天井裏に、手作りブランコ、木製の味わいのある洋館がとっても素敵!
私もあのバスに乗って、虹ノ村に行きたいと思いました。
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/
またの~。
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