『ナイト・ドクター』最終回(11話)ネタバレと感想│チーム解散!?長い夜を超え、5人が出した答えは…

にこ

今回は、2021年9月13日放送『ナイト・ドクター』最終回(第11話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

ナイトドクターが今月で解散することを知り、動揺する美月(波瑠)たち。

しかも本郷(沢村一樹)はそれを喜んでいるという…!(@_@;)

そんな中、美月たちはそれぞれ別の事故現場で重症者を処置することに。

美月、深澤(岸優太)、成瀬(田中圭)、桜庭(北村匠海)、幸保(岡崎紗絵)。

孤独な闘いの末、朝を迎えた5人が出した“答え”とは…!?

 

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

その他のあらすじ
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『ナイト・ドクター』最終回のネタバレあらすじ

今月いっぱいで、あさひ海浜病院のナイト・ドクターチームが解散することを知り、動揺する美月(波留)たち。

しかし本郷はこの解散を喜んでいるという。

 

ナイト・ドクター制度が始まってからも、救命救急センターは赤字が続いている。

だが病院全体からしてみると、夜間の受け入れ件数が増えた分、各科の入院患者やオペ数も増え、大きな利益につながっている。

そこでこの制度を広めるため、全国各地にある柏桜会グループの主要病院でも施行することになった。

 

それで美月たちにそれぞれ全国に散らばり、今まで培ったノウハウや信念を伝えてきてほしいというのだ。

 

あまりに突然の申し出に困惑する美月たちに、本郷は告げる。

 

『もちろん断ってもいい。

だが夜間の医師が育たなければ、この制度はすぐに廃止されるだろうしな。

おまえたちの人生だ。

おまえたち1人ひとりが自分自身と向き合って答えを出せ』

 

3つの事故

その夜。

3件の事故が同時に発生し、美月たちは気持ちの整理もつかないまま、本郷の指示でそれぞれの現場に向かう。

 

美月は電車の車両基地、深澤(岸優太)はゴミ処理場、幸保(岡崎紗絵)はオフィスビル。

成瀬(田中圭)は救命センターの指揮。

 

車両基地に到着した美月は、救急隊員の星崎(泉澤祐希)に案内されながら現場へ向かう。

 

負傷者は永見直人さん、48歳。

点検作業中に車両トラブルが起き、車両の突起部分に左胸部を圧迫され身動きがとれない状態。

 

美月は懐中電灯で照らしながら、永見に呼びかけるが応答がない。

永見の手にはワイヤレスイヤホンが握られていた。

 

しかし美月が『聞こえたら握り返してください』と永見の手を握ると、永見はぎゅっと手を握り返し…。

美月は容体を確かめるため、車両の下のわずかなすき間に潜り込んだ。

 

永見は多発肋骨骨折を起こしていて、かなり危険な状態だった。

だが救出までにはあと20分はかかる。それでは間に合わない。

 

美月はこの場で胸腔穿刺(きょうくうせっし)することを決意し、永見に話しかける。

 

『永見さん、苦しいですよね。あと少しの辛抱ですからね。

私は、よく同僚に負けず嫌いだって言われるんです。

永見さんのことも、ぜったいに助け出しますからね。頑張りましょう』

 

美月は別の場所から穿刺できるところがないか、探しにいった。

 

決断を迫られる深澤

一方、ごみ処理場に向かった深澤は、負傷者の状況を見てたじろぐ。

作業員の鳥山公輝さん(23歳)は焼却した灰を運ぶコンベアに右下肢を巻き込まれ、動かせない状態だった。

 

『先生。早く鳥山を助けてやってください』

『鳥山を殺したら許さないからな!』

仲間の作業員たちが見守る中、

『全力を尽くします…!』

と深澤は処置に取りかかるが…。

『大丈夫かしら…』と付き添いの看護師・舞子(野呂佳代)は不安だった…。

 

『先生…。俺、死にたくねぇよ…。

まだまだあいつらとやりたいことがあるんだよ…』

 

鳥山は朦朧としながら仲間たちのほうを見つめ、意識を失う。

このままでは失血死してしまう。なんとかしなければ。

深澤が焦っていると、成瀬から電話があった。

 

状況を聞いた成瀬は『右足は諦めるしかないんじゃないのか』と深澤に告げる。

その場にいる医師は深澤だけ。

それを決断できるのは深澤だけだ。

 

鳥山が死にたくないと訴えていたことを思い出し、深澤は右足を切断することを決意。

成瀬の指示に従いながら、準備を進める。

 

それを見て

『こいつの体をなんだと思ってんだよ!物じゃねえんだよ!』

『歩けなくなったら、こいつはこれからどうやってやっていくんだよ』

『ほかに方法はないのかよ!』

と騒ぎ出す作業員たち。

 

『静かにしてください!

自分は生きたくても生きられなかった人たちをたくさん見てきました!

でも鳥山さんは、今なら助けられます。

彼に生きてほしいと思うなら、黙っていてください!』

と深澤は一喝。

覚悟を決め、切断を開始する…。

 

それぞれの成長

一方、幸保はオフィスビルのエスカレーターの点検作業中に転落し、全身を強く打った女性の処置を行っていた。

 

朦朧としながらも『朝までに点検を終わらせないと皆さんに迷惑が…』と起き上がろうとし、気を失う女性。

 

女性は肺裂傷の疑いがあり、幸保はその場で処置を行うが、大量血胸。

ここで一次止血しなければ助からないと、幸保はその場で開胸し、肺門をクランプする。

 

救命救急センターに戻った幸保から患者の状況を聞いた成瀬はびっくり。

いつの間にそんなに成長していたのだろう。

成瀬が感心したようにうっすら微笑んでいると、慌てた様子で看護師の新村(櫻井海音)が飛び込んできた。

 

桜庭(北村匠海)が心タンポナーデの患者を診ていて心嚢開窓(しんのうかいそう)しようとしているのだが、心配なので成瀬に来てほしいというのだ。

 

桜庭が誰かに頼らずひとりでやろうとしていることに気づいた成瀬は、

『あいつの指示に従え。正中線から外れないように』

とアドバイスだけ伝える。

ちょっと前までみんなの患者を横取りしてばかりいた成瀬とは別人だ。

 

そして幸保も、あれだけ前は身だしなみに気をつけていたのに、今は白衣が血まみれになろうが気づかず仕事をしている。

 

桜庭は新村の心配をよそに、落ち着いて処置を進める。

その様子を見て、すごい…と新村はつぶやいた。

 

誰もやりたがらない仕事

一方、鳥山の右足を切断し終わった深澤は救急車で病院へ向かう。

 

その車中、付き添いで乗っていた鳥山の同僚・足立は、

『先生。生きてさえいれば、またこいつと働けますよね?』

と深澤に話しかける。

 

鳥山はいつも言っていた。

ごみ処理場の仕事は、人が生きていく上で絶対に必要な仕事のはずなのに、

汚いとか、臭いとか、誰もがやりたがらない仕事で。

でもいつか…。いつかそんな状況を変えてやると。

 

そう言って足立は、スマホでごみ処理場の変化を見せる。

今、ごみ処理場は観光スポットになっていて、多くの人でにぎわう場所になっているところもある。

 

自分たちが働いている職場も、いつかこんなふうに誰かに憧れを持たれる場所にしたい。

鳥山はそう言っていたという。

 

それを聞き、深澤も言う。

『いつかきっと叶えられます。

それに、鳥山さんにはあなたのような仲間がたくさんいるじゃないですか』

 

『はい…。そうですね』

 

そのやり取りをあったかく舞子が見守っていた。

 

救命救急センターに戻った深澤は、鳥山のことは最後まで自分が診ると成瀬に告げる。

 

でも美月だけは現場の状況が悪く、なかなか戻ってこなかった。

 

必ず助ける

その頃、美月はなんとか胸腔穿刺できるすき間を発見し、処置を行っていた。

処置が終わるとすぐにまた永見の顔が見える場所に戻り、挿管する美月。

 

そしてようやくレスキュー隊によって永見が車両の下から運び出され、美月はその場で処置を行う。

が、ドレーンバックというものがなく、美月は自分がしていたビニール手袋で代用し、切り抜ける。

 

救急車で病院に向かう途中、永見が意識を取り戻し、美月は声をかける。

すると永見が手を動かし、美月はその手を握る。

 

その手の温もりを感じ、永見は思い出していた。

暗闇の中。もうダメだと思った時、美月が必死に呼びかけてくれたこと。

 

『苦しいですよね。でもあと少しの辛抱ですからね。

絶対に助けますからね。頑張りましょう』

と握りしめてくれたこの手を。

 

涙を浮かべながら永見は、必死に美月の手を握り、何かを伝えようとする。

ありがとう、と言っているように。

美月はうなずいて、その手をぎゅっと握り返した。

 

5人が出した答え

こうして無事に美月も病院に戻り、長い夜が明けようとしていた。

美月が病院の屋上にいると、成瀬たちがやってきた。

 

いつものメンバーに囲まれ、美月は話し出す。

 

『私さ、自分たちだけがどこか特別なような気がしてた。

でもそうじゃないんだよね』

 

そう言って美月はポケットから、永見が持っていたワイヤレスイヤホンを取り出す。

最近、線路に落とす人が増えていて、今日も点検中に見つけて拾ったらしい。

 

でもこんな小さなものでも事故につながって、多くの人を危険にさらしてしまうかもしれない。

それを防ぐために、毎晩、たくさんの人たちが点検をしてくれている。

 

ナイト・ドクターだけじゃなく、夜に働く人たちはたくさんいるのだ。

 

それを聞き、幸保も自分たちがふだん使ってるものは人知れず修理してくれてる人たちがいるんだなと思ったと話す。

今日の患者さんがエスカレーターの点検をしてくれていたように。

 

そういう人たちが夜に安心して働けるためにも、やはりナイト・ドクターは必要だ。

ここだけじゃなく、いろんな場所に。

 

すると桜庭は、最初に解散の話を聞いた時、みんなと離れて自分ひとりで本当にやっていけるのか不安だったと話す。

 

でも今日、ひとりで患者さんの処置をしたとき、

桜庭は幸保に借りたDVDや、深澤と読んだ論文、美月や成瀬のサポートについた時のことを思い出し、ひとりじゃないと思った。

だから怖くなかった。

俺はどこにいたって、ひとりじゃないと。

 

一方、深澤はゴミ処理場の仕事なんて誰もやりたがらない仕事だと思っていた。

けどそこで出会った人たちはみんな自分の仕事に夢や誇りを持っていて、それを実現しようとする仲間がいた。

 

深澤もここに来た頃は、ナイト・ドクターなんてただの夜間勤務。もっと楽な仕事があるのに、なんであんな辛くて責任の重い仕事をやるんだろうと、意味がわからなかった。

でも今は、やりたくてこの仕事を続けている。

 

それを聞いて、成瀬は言う。

自分たちが全国に散らばったとして、はたしてナイト・ドクターが育つのかどうか?

それが疑問だったが、深澤みたいにやる気なし、度胸なし、技術なしの3拍子そろった人間でもこうなれたのだ。

そう考えると、頑張り次第では可能性があるのかもしれないと。

 

それを聞き、みんなは納得。

『何言ってんだよ。本郷先生は俺の可能性を見抜いてたんだよ』

と深澤は憤慨する。

 

(その頃、本郷はみんなが処置した患者さんたちを見てにっこり笑っていた)

 

『じゃあ、みんな。答えは決まったみたいだね』

 

美月の言葉に応えるように、晴れやかな顔で5人は前を向き、静かに昇る朝日を見つめる。

 

──人知れず、夜に働く人たちがいる。

そのおかげで、時刻どおりに走る電車。

ごみのない、きれいな街並み。

いつもどおりの通勤場所。

私たちの知っている、あたりまえの朝がある。

 

私たちナイト・ドクターに課せられた使命。

それは、夜の病院を守るだけじゃない。

きっと、このあたりまえのようにある朝を守ることなんだ。

 

それぞれの場所で

1か月後…。

美月は福岡のときわ中央病院にいた。

 

出勤初日から、引っ越しの片づけで夕飯を食べ損ねたという美月に、

『私なんて緊張して3時間前からスタンバってるのに』と、なにわ第一病院にいる幸保は電話で悪態をつく。

 

『え?高岡でも緊張するの?』

とロッカールームで着替えながら話しているのは、くすのき総合病院に異動した桜庭だ。

 

『ケンカすんな。飯がまずくなる』

とカップラーメンをすすっているのは、いずみ総合医療センターにいる成瀬。

 

そんな中、『え?嘘でしょ?そんな…』と幸保の嘆く声が。

なんと幸保は、助っ人救急医の森太一と森優二兄弟(ミキ昴生・亜生)と一緒だったのだ。

 

せっかくいい出会いがあるかと思ったのにまたこのメンツなんて。しかも寮も同じ!?

 

一方、本郷はナイト・ドクター制度の問題点をあげ、改革案を提案していた。

 

夜間専門の医療ケースワーカーを置き、彼らに無保険患者の対応を一任することで、いつでも患者の不安に寄り添えるだけでなく、医者がもっと治療だけに専念できる状態にする。

 

さらに容体の安定した重症患者を他の病院に転院させる、くだり搬送を積極的に取り入れたい。

そこで新たにその道のプロである人員として、救急隊員の星崎をスカウト。

本郷は最初から彼に目をつけていたようで、まさに適任だった。

 

桜庭は、これからはあなたの好きにしなさいと母・麗子(真矢ミキ)に言われたものの、救急医の寿命を延ばすためにもビジネススクールは続けるつもりでいた。

 

そんな中、ずっと黙っている者が。

1人だけ、あさひ海浜病院に残された深澤だ。

 

本郷にまだ他の病院に出せないと判断されたのかどうかは不明だが、

深澤は妹の心美(原菜乃華)が退院して嬉しそうだ。

心美は医学部を目指して勉強を頑張っていた。

 

そろそろ勤務時間ということで、

『じゃあ、また』『またね』とみんなは電話を切り、それぞれの職場に向かう。

 

救命救急センターに行った深澤は、今までさんざんナイト・ドクターをバカにしていた昼間の医師・根岸(一ノ瀬颯)から『俺もナイト・ドクターを目指す』と言われる。

 

それに定時で帰れる週休二日制になったおかげで、いつの間にか女性の救命医が増えていた。

 

ちゃんと休んで働ける環境が整えば、働ける人材の幅も広がる。

まさに八雲院長(小野武彦)が思い描いたとおりになり、この輪がもっと広がればいいねと、八雲院長は微笑む。

 

そして今夜も夜空に月がのぼる。

それは美月たちにとって戦いの合図だった。

 

でも今は、どんな夜空もつながっていることを伝えてくれる。

 

同じ時代の、同じ夜空の下。

明けない夜はないと、胸を張って言えるその日まで。

 

美月たちはそれぞれの場所で同じ月を見上げ、

助けを求める患者さんのもとへ走る。

 

──私たちは 受け入れると。

 

~終~

 

 

『ナイト・ドクター』最終回の感想

今回はそれぞれ別々の場所で決断を迫られ、自分自身で判断するという今までにない回だった。

深澤だけは成瀬に助けられてしまったけど…。そしてやっぱり美月の恋愛対象になることはなく終わってしまった〜。

そんな気はしたけど、最終回ではなんのフリも出てこなくて、仕事に生きることに決めたのかな〜。

最終回は深澤飯が見れなくて残念でした。いつも美味しそーなんだよね。なんちゅうか、照りっ♪ツヤっとして。元気が出る感じ。

 

ナイト・ドクターだけじゃなく、夜に働いている人はたくさんいる。

人のいない時間にやらないといけないから点検作業は夜に行われるのか?

負傷してるのに、朝までにやり終わらないと迷惑がかかる!と起き上がる女性が印象的だった。

 

救急車の中で、永見さんが美月の手を握りしめて必死に感謝を伝えようとするシーンは涙が出た。

 

1話と同じように朝が来て、あの時屋上にいたのは美月と深澤の2人だけだった。

あの時、深澤は美月と話して、ナイト・ドクターがただの夜間勤務の医師なんかじゃないことを知った。

美月のもう誰も死なせたくない、誰も悲しい想いをさせたくないという気持ち。

突っ走りすぎて時に嫌がられ、時にミスして、怒られたり倒れたりしながら、それでもみんなに朝を見せてあげたいんだという想いは強くなるばかりだった。

 

そしてそんな美月に引きずられるようにして、バラバラだったナイト・ドクターの向きもいつしか同じ方向を向いていた。

 

朝日ってすごく神秘的なパワーがある。

夜が明けて、辺りに色がよみがえって暖かさを感じると、ああ、生きてるんだなと思う。

月を見て安心するのは、誰かが今、同じ月を見ているからなのかもしれない。

 

誰もやりたがらないような仕事でも、誰かがやらなければ困る仕事がある。

今回、美月たちが気づいたように、知らないだけでたくさんの人がいろんな形で世界を支えてくれているんだな。

ナイトドクターだけじゃなく、もっといろんな人の仕事の裏側を見てみたいと思った。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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