『ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜』8話ネタバレと感想│陽子先生の笑顔は永遠に…!

にこ

今回は、2020年9月4日放送『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~第8話【志をつないで】のネタバレあらすじと感想をまとめました。

陽子先生(内田有紀)が亡くなり、悲しみに暮れる千晶(貫地谷しほり)…。

 

人柄もよく責任感の強い陽子が、なぜ自殺という選択肢を選んだのか?

 

陽子の両親や夫に会った千晶は、陽子が残してくれた想いに触れていく…

原作は南杏子さんの小説『ディア・ペイシェント』です。

それではさっそく、8話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』8話【志をつないで】のネタバレあらすじ

千晶(貫地谷しほり)が尊敬してやまない陽子先生(内田有紀)が自殺した

それは陽子が抱えていた医療訴訟が原因だと思われた。

 

陽子は佐々井記念病院に来る前は、青森の病院に勤務していた。

医療事故はそこではなく、スポット勤務で行った病院で起こったという。

 

心筋梗塞で35歳の男性が緊急搬送されてきたのだが、その患者は年齢の割に動脈硬化が進んでいた。

陽子は慎重に処置をしたが、その途中で血管が破裂。患者はそのまま亡くなったのだ。

 

この場合、通常ならば陽子に落ち度はなかったと立証されるか、家族との和解が成立するはずだ。

それなのになぜ陽子はこんな選択をしてしまったのか…。

 

千晶は疑問に思いながらも、通常業務をこなし帰宅した。

こうして仕事をして帰ってこれたんだから、自分は大丈夫…と思いながら……。

 

陽子の死を知っている座間

翌朝、事務局主任の沼田(浜野謙太)から、当面、患者に質問されたら陽子は休暇中と答えるようにと指示があった。

 

千晶も金田(浅香航大)も、死因は伏せるにしても亡くなったことは隠すべきじゃないと主張するが、これは高峰事務長(升毅)の方針だった。

 

千晶は放心状態で診察に向かうが、患者の中に座間敦司(田中哲司)がいた。

 

座間はなぜか陽子が自殺したことを知っていて、勝手な憶測を並べ立てる。

カッとなった千晶は

あなたに陽子先生の何がわかるんですか?陽子先生を侮辱するようなことを言うのはやめてください』

と言った。

 

でも座間は『途中で投げ出された患者は腹が立つだろうな、ショックだろうな!』と地団駄を踏む。

 

『これは完全なる裏切りだ。浜口陽子は責任から逃げたんだ…』

座間に言われて、千晶は黙り込んだ。

 

残された仲間たち

一方、金田=カネゴンは、見回りにきた警備の蓮見主任(平田満)に千晶を励ましてくれるよう頼む。

すると蓮見は『金田先生は大丈夫ですか?』と心配する。

 

『俺は大丈夫ですよ。仕事柄、人が亡くなるのに慣れてますから』

『…大切なひとを失うことに 慣れる人なんていませんよ』

蓮見は敬礼すると、部屋を出ていった。

 

陽子からの手紙

その夜、千晶は陽子の家を訪ねた。

そこには函館から両親が駆けつけていた。

陽子は何人かの人に手紙を遺しており、千晶は両親から手紙をもらう。

 

両親から見ても陽子は、なんでも1人で考えて1人で行動する、我慢強い子だった。

海外で研究したいという夫のことも快く送り出し、誰にも弱音を吐くことなく、逝ってしまった…。

 

両親は涙ながらに『辛いって言えるように育てたらよかったね…』と陽子に謝った。

 

家に帰った千晶は陽子の手紙を開けてみた。

すると中には、以前千晶が階段で拾った心筋梗塞の説明が書かれた紙が入っていた。

 

実はこれは、陽子が訴訟になっている患者さんの症状と治療をまとめたメモだった。

患者さんの死は不可抗力だったのにも関わらず、陽子は自分にミスがなかったか、責任はないのかずっと問い続けていたのだ。

 

メモの上には『言 宅 言』=詫び言と書かれていて、陽子がずっと謝罪の心を持ち続けていたことがわかる。

 

それとは対照的に、陽子の千晶への手紙は最後の手紙とは思えないくらい明るかった。

そこには、千晶はきっといい医者になると信じていること。

千晶のことを空からずっと見守っていること。

その代わり、自分の受け持っていた患者さんたちをよろしく頼むということ。

最後は“今まで本当にありがとう”という言葉で締めくくられていた。

 

手紙を読んだ千晶はますます疑問が大きくなる…。

どうして陽子先生は死を選んだのか?

どうして患者さんを置いてまで旅立たねばならなったのか?

 

事務局の対応

そんな中、千晶は高峰事務長から、昨日座間と口論になったことを問い詰められる。

千晶はそれを認めると、座間は陽子が自殺したことも知っていたし、対応するのは限界だと訴えた。

 

すると『担当を変えましょうか』という高峰事務長。

しかし沼田は『座間さまの希望もないのに勝手に担当が変わったりしたら、“医者が患者を置いて逃亡した”と書かれかねない』という。

 

『自分が相談に乗るので、もう少し頑張ってください』

沼田に頼まれ、千晶は仕方なく頷いた。

 

座間の調査結果

一方、千晶と一緒に陽子の家に行った受付の美咲(小川紗良)はショックから立ち直れずにいた。

そんな美咲に、千晶は折り鶴を折ることを提案する。

そうすることで、陽子にも陽子の家族にも感謝の気持ちが伝わるような気がしたのだ…。

 

そんな中、千晶は蓮見から、座間についての調査結果を聞く。

 

座間は長年、地元の金属加工工場で熟練工として働いていたが、数年前、母親が脳梗塞で倒れ、介護のために工場を辞めていた。

生活保護は受けていないという。

 

それを聞き、千晶は『なんだかわからないことだらけで…』と不安を口にする。

座間は初めて会った時から千晶の名前を知っていたし、

千晶のプライベート情報や、陽子のこともいち早く知っていた。

千晶はだんだん座間の行動がエスカレートしていることに恐怖を感じていた。

 

『思い出してください。彼もまた弱い人間です。攻撃を受けたときほど平常心です』

『そうですね…』

千晶が頷くと、蓮見は『金田先生も内心、お辛いんだと思います。陽子先生のこと…』と言った。

 

保健所への密告

その後、蓮見は院長室へ。

蓮見は佐々井院長(石黒賢)から別の調査の依頼も受けていたのだ。

それは佐々井記念病院に関して、度々保健所に密告があること。

 

でもそれは、トラブルで病院を離職した職員による嫌がらせではなく、病院の内部の人間かもしれないという蓮見。

そう考えれば、院内で起きている不可解なトラブルも説明がつく。

 

それを聞き、院長は『この病院も生まれ変わらないといけないときが来ているのかもしれません…』と呟くのだった。

 

陽子に助けられたことがあるカネゴン

一方、千晶は当直でもないのに、遅くまで医局で鶴を折っていた。

そこにカネゴンがやってきて、菓子パンをくれる。

 

『メシとか食ってんの?カラ元気はけっこうだけど、顔色最悪だよ』

2人は背中合わせの席で、パンを食べた。

 

するとカネゴンは今、訴訟を3つも抱えているという。

どれも小さな案件だが、その中で1番でかい案件はリドカインの投薬ミス。

希釈して使う薬を、希釈せずに使ってしまったらしい。

 

訴訟なんかで死んだらだめだ

カネゴンはそう言うと、前に陽子に助けられたことがあることを明かした。

 

救急で喉が痛いという患者に風邪薬を出したら、実は大動脈解離だったのだ。

もしあの時、陽子が検査したほうがいいと言わなかったら、カネゴンは大変な医療ミスを起こしていただろう。

 

それを聞き、千晶はやはり納得がいかない。

あれだけ強い信念を持って、患者さんのことを思って医療に当たっていた陽子が、訴訟のことだけで患者さんを置いて逝ってしまうなんて、信じられなかったのだ。

 

陽子の死の真相とは…

そんなある日、陽子の夫・浜口秋之(高橋和也)が病院に挨拶にやってきた。

秋之から、陽子が自分のことを“同志”だと言っていたと聞き、目頭が熱くなる千晶。

 

そんな中、千晶はずっと気になっていたことを秋之に話す。

陽子が亡くなる数日前、江頭という弁護士から電話があり、それから陽子の様子がおかしくなった気がしたのだ。

 

するとあの時を境に、陽子の状況が悪くなってしまったという。

処置に立ち合った看護師の息子が、原告側の親族が経営する会社に就職したため、

『陽子の処置に過失があった』と証言を翻したというのだ。

 

訴訟に伴って発生する損害賠償請求額は、1億6千7百万。

本来なら医師は保険に入っているのでそれで支払えるはずだが、原告が陽子を訴えたのは1年後だった。

 

その時、陽子は佐々井記念病院に転職する時期で、保険には入っていなかった。

ちょうど保険の空白期間だったのである。

 

上告して闘うこともできたが、陽子はそれを望まなかった。

陽子は訴訟に勝つことより、遺族と和解することを望んでいたのだ。

 

でも敗訴が決まれば、その道は絶たれてしまう。

そこで陽子は自らの生命保険金を賠償に当てることにしたのだ。

 

もちろん陽子が死を選んだのは、それだけが理由ではないだろう。

けれども患者さんのことを1番に考え、揺るぎない信念を持って仕事を全うしてきた陽子にとって、

患者の遺族と敵対することになってしまったことはどんなに辛かったことだろう。

 

『患者を放り出した陽子を、無責任だと言う人もいるかもしれません。絶望してすべてを捨てて逃げたんだと…。

でも陽子は自分の命をもって償い、亡くなった患者さんへの責任を果たそうとしたんだと思います。

 

陽子が死を選んだことは正しいとは思いません。

でも医師として、命を懸けて自分の志を貫いた。

僕は陽子を、妻を誇りに思います』

 

その後、千晶は秋之を、陽子の机に案内した。

そこに、受付の美咲が職員みんなで折った鶴を携えてやってきた。

 

『みんな、陽子先生に支えられていました。これは感謝の気持ちです』

 

秋之はそれを受け取ると『陽子はこんなにも愛してもらっていたんですね』と、その場にいた全員に『ありがとうございました』と頭を下げた。

 

陽子の遺志

秋之から『陽子の遺志を継いでほしい』と言われた千晶は、無性に陽子の声が聴きたくなった。

どんな言葉でもいいから、聴きたい。

そんな想いで千晶は、陽子が行った勉強会のDVDを観た。

 

その中で、陽子は笑顔で話す。

 

『病気を抱えていると、人は不安を抱えて生きていかなければなりません。

超高齢化社会で医療界の抱える問題は多く、既に医療制度は崩壊しかけているという人もいます。

でもだからこそ、病気になった人も安心して生きられるように、医療を変えていきたいと思っています。

 

そして私が出会った頼れる仲間と一緒なら、それが実現できると信じています

 

それを見て、千晶の目から涙が溢れた。

 

泣きたいだけ泣いたら顔を上げよう。

きっと陽子先生がそばにいてくれているから。

 

陽子先生の想いを自分の心に灯し続けよう。

千晶はそう誓うのだった。

 

激減する患者数

そんな中、千晶にトドメを刺そうと動き始める座間。

彼はブログで千晶に対する誹謗中傷のみならず、陽子の自殺についても書いていた。

座間はSNSも始め、このゴシップを拡散しているという。

そのせいで病院の患者数は明らかに減っていた。

 

今の状況が続けば、病院経営は大幅な赤字になるだろう。

事態は深刻で、すぐさま患者様プライオリティ委員会が開かれた。

 

その場で高峰事務長は、まるでそれは陽子のせいだと言わんばかりの発言をした。

これには院長も黙っていられない。

院長は『浜口先生のことについては私から話す』とマイクを持った。

 

『今となっては浜口先生が亡くなった理由はわかりません。

でも訴訟に対する心労が大きかったのは確かでしょう…。

しかし今朝、浜口先生の夫から連絡があり、原告側が訴訟を取り下げてくれたそうです』

 

院長はそう告げると、これまで病院に尽くしてくれた陽子に対し、黙祷を捧げた。

 

ところが高峰は、まだ話し合う議題があるという。

なんとたった今 座間ブログに、千晶が以前当直の時に見ていた患者様対応マニュアルがアップされたというのだ!

 

そこには誰が書いたのかわからないが、イチイチ本文に対して、ツッコミが書かれていた。

例えば、傾聴なら、医師の話を聴かない患者が多すぎる!とか。

座間はそれを取り上げ、指摘したのだ。

 

『どういうことですか?真野先生。説明してもらえませんか?』

高峰事務長に詰問され、千晶は凍りついた…

 

〜 9話につづく 〜

 

https://twitter.com/nezumi0326/status/1300800877611999234?s=20

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』8の感想

結局、陽子が自殺した原因は当人にしかわからないという結末でしたね。

それでもみんな、陽子の気持ちをわかろうとして、想いを受け入れようとして、みんな必死に前を向いて生きていく。

 

ずっと涙を見せなかった千晶が、陽子の声が聴きたくなってDVDを観るところは泣いてしまいました。

陽子さん、最高に綺麗なんだもん。

やっぱり笑顔が素敵なんだもん。

でもその中に、いっぱいいっぱい悩んでることがあったんですよね。

1人で溜め込んで、けどそんなところは見せずに頑張ってたんですよね。

 

自分の理想と、報われない現実。

信じていたぶん、看護師さんが証言を翻したことは、陽子にとって大ダメージだったのだと思います。

 

それにちょうど病院を変わる時で、保険の空白期間だったなんて辛すぎる。

どうして神様は、たくさんの人を助けてきた陽子にこんな仕打ちをするのだろうと恨みたくなりました(ドラマだけど、ドラマですけども)。。

それくらい、なんか陽子はすっごくいい人だったんですよ、失くしちゃいけない人をなくしてしまったと。

 

医局の陽子の席に掛けられたひざ掛けの存在感の強いこと!一生あそこから動かせないじゃないか~。

いつも毒舌なカネゴンも、陽子のことは相当堪えたよね(>_<)

 

千晶が自分の心の中に陽子先生の想いを持ち続けようと思うことで、前に進むことができてよかったです…。

 

なのにここで終わらないのが、ディアペイシェントなんですよね〜。座間さん〜。

なんでそこまで千晶を貶めようとするんだ…!?

 

保健所への密告も座間さんの仕業なんでしょうか?

私的に、2話だったか何話かで、座間さんが患者様対応マニュアルを盗んだときに、誰かに渡していたのが気になって…。

その相手が、病院のスパイだと思うんですよね。

 

そしてここで怪しいと思うのが、事務局主任の沼田さんです。

彼はライバル病院の事務局をやめて、この病院に入っています。

 

それにたびたび、スマホにメールが届き、それを気にする仕草を見せていました。

さらに机の引き出しには妻と子供らしき写真が入っていて、それをなんとも言えない表情で見ていたんですよね~。

もしかして、誰かに脅されてるとか??

 

佐々井記念病院が潰れたら得するのは、やはりライバル病院ですよね。

この辺の細かい伏線が、これから大事になってくるのかもしれません。

 

次回は予告で、座間さんがお母さんを海の断崖に連れ出す姿が!

非常に危険です……(;O;)

次回が気になりますね!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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