『未満警察 』8話ネタバレあらすじと感想│え！？…は、犯人はあの人なの？( •̀ㅁ•́;)

玲子とその息子

一方、快と次郎は交番に到着。

快は『まずはパトロールから始めるというのはどうでしょう？』と提案するが、『何もしなくていい』と奥の部屋に入れられてしまう。

2人のことをよく見張っておくよう、柳田刑事が手を回していたのだ。

 

すると地域の防犯係をしている野々村玲子(銀粉蝶)が、肉十番のメンチカツを差し入れてくれた。

彼女はお年寄りが犯罪に巻き込まれないよう、チラシを作ってくれたりしているのだ。

 

玲子の息子・晴至(松尾諭)は現在42歳。

晴至(せいじ)は新卒で入った会社をすぐ辞めてしまい、以来どの仕事も長続きせず、ここ10年くらいは家に引きこもっていた。

 

アポ電強盗発生！

そんな晴至は2階の自室にこもって、ゲーム三昧。

玲子が声をかけても、全く聞こえていない。

 

その時、玲子の家に振り込め詐欺の電話がかかってきた。

玲子は騙されたフリをして、家にある現金は300万くらいだと答えた。

 

その後すぐに玲子は交番に通報。今すぐ家に来てくださいと頼んだ。

 

するとピンポンが鳴り、見慣れぬ警官2人がやってきた。

しかし家に入ると男たちは豹変！

玲子に銃を突きつけ、300万はどこだ？と迫った。

 

玲子の叫び声を聞いた晴至は、テレビの音を消した。

銃声が聞こえて晴至が階段を降りていくと、玲子が腹から血を流し、警官姿の男たちが部屋中を荒らしていた。

 

怖くなった晴至は静かに部屋に戻ると、警察に通報。

それからスマホで男たちの写真を撮った。

 

快と次郎のいる交番にも玲子が撃たれたという情報が入り、警官たちは慌てて自転車で飛び出していった。

それを見た2人は我慢できずについていってしまう。

 

晴至を怒らせてしまう快くん

警官たちが中に入ると、もう犯人たちはいなくなった後だった。

 

家の中に入った快は、現場を鋭くチェック。

その後、鑑識と警察がやってきたが、ここでも柳田刑事は上の空。

そんな柳田を見て、稲西刑事はため息をついた。

 

一方、晴至は玲子が救急車で運ばれた後も、ずっと部屋の隅に座り込んだまま動かずにいた。

それを見た稲西刑事は『まだ話せそうもないからそっとしておいてあげて』と、快たちに頼む。

 

だが自身も晴至と同じように新卒で入った会社をすぐに辞めていた快は、晴至を放っておけなかった。

快は晴至に近づくと『犯人は2人もいたんだし、隠れるのも当然です』と声をかけた。

 

すると晴至は『俺は隠れてない！隠れてない！！』と叫びながら、2階の自室に閉じこもってしまった。

 

『何やってんの！あなたには人の気持ちがわからないの？』

快は稲西刑事に怒られ、交番に戻るように言われた。

 

快たちが外に出ると、柳田刑事が追いかけてきた。

『どうして犯人は2人組だとわかった？』

『チラシに2種類の靴跡が残っていたし、銃を警官から奪ったのも2人組。

それなら2人組の犯行だと考えるのが妥当です』

あたり前のことのように答える快を見て、次郎は驚く。

 

『そっか…』

柳田は頷くと『あんまり危なっかしいことをすると死ぬぞ』と、2人に釘を刺した。

 

謝りたい

その夜、寮に戻った快は、晴至に謝りたいと思っていた。

それを次郎に見透かされ、快は驚く。

 

快はきちんと謝って、警察官としての信用を取り戻したいという。

でも謝るにしても交番から出してもらえないし、どうしたらいいのか？

 

と2人が話していると、黒い携帯を握りしめた橘冬美(大幡しえり)がやってきた。

彼女は2人に何か相談したい様子だったが、言えずに去った。

 

脱走した2人

翌日、交番に行った快と次郎は元気に挨拶。

昨日頼まれていたチラシの封書詰めの束が入った紙袋を置くと、奥の部屋へ。

 

しかし仕事を頼もうと先輩警察官がドアを開けると、2人がいない！

警察官はすぐさま柳田刑事に連絡した。

 

その頃、快と次郎は野々村家へ。

ピンポンを押すが誰も出ない。

快は名前を名乗ると、謝りたくて来たと大声で告げた。

 

そこに柳田刑事がやってきて、快たちを連れ戻そうとした。

しかし玄関先にピッキングの道具を発見した柳田は、家の中に誰かがいることに気付く。

 

その時、家の中には先日、強盗に入った2人組が晴至を始末するためにやってきていた。

警察官が来たことを知った彼らは裏口から逃走。

何食わぬ顔で歩いていくところを、次郎が目撃する。

 

晴至の目的

一方、犯人たちと入れ替わるように家の中に入った柳田刑事は、晴至の部屋であるものを見つけ、快たちに見せる。

 

すると部屋中に強盗犯の写真がベタベタと貼られていて、その中には、玲子が撃たれた直後に撮られた写真もあった。

 

こんな写真があったのならば、なぜ彼は警察に見せなかったのか？

それは快が晴至のプライドを傷つけてしまったから、のように見えたが、実はそうではなかった。

 

晴至は、自分の手で犯人に復讐しようとしているのだ。

 

襲われた黒岩

そんな中、同期の黒岩(葉山奨之)が頭を殴られ、拳銃を奪われる事件が発生！

責任を感じた黒岩は『すいません、すいません…』と泣きながら謝った。

 

でも現場に来ていた稲西刑事が『退学になりたくなかったら、君が知っていることを話して』と言うと、黒岩は男の特徴を上げながら、スラスラと絵を描き始めた。

 

それを見た稲西は、晴至が犯人の可能性があると柳田刑事に報告。それほどまでに、黒岩の絵はそっくりだったのである。

 

おそらく晴至はその拳銃で犯人に復讐するつもりなのだろう。

でも黒岩の拳銃は実習用なので、実弾は入っていない。

ということは、それを犯人の前で撃っても弾は出ないので大変なことになってしまう！

 

柳田は犯人の居場所が書かれた紙を発見すると、『あとは任せろ』と走っていった。

 

絶体絶命の晴至

一方その頃、晴至は犯人たちのアジトに乗り込み、銃を撃とうとした。

でも引き金をひいても弾は出ない。

晴至は犯人たちにタックルをかますと、テーブルの上の拳銃を取ろうとした。

 

しかしそれをリーダー格の男が見つけ、奪い取る。

『おまえ、あの女の息子だよな？ということは、2人とも俺たちの顔を見たってことだよな？

入院先はどこだ！教えろ！』

男は晴至の額に銃をつきつけた。

 

その後、アジトを突き止めた柳田と稲西が突入し、男たちは捕まった。

しかし強盗実行犯の1人がいない。

 

稲西が晴至の口のガムテープを剥がすと、晴至は『母ちゃんが殺される…！』と訴えた。

 

玲子のピンチ

その頃、実行犯のうちの1人は、玲子が入院している病院にいた。

玲子の病室に行った犯人はナイフを取り出し、玲子の胸を刺そうとした。

 

そこに快と次郎が現れ、争いに。

男は快の腹にナイフを何度も突き刺した。

でも腰にコルセットを巻いていた快は無事。

代わりに次郎が男をやっつけた。

 

快たちは犯人たちが玲子を消そうとしていることに気付き、警察に連絡したものの、待ちきれずに来てしまったのだ。

 

和解

そこに、稲西刑事が公務執行妨害で逮捕した晴至を連れてやってきた。

また勝手なことをして！と稲西に怒られるかと思った2人だが、稲西はニッコリと笑った。

 

快は、10年ぶりに外に出た晴至を見て言った。

『お母さんのためにたった1人で戦うなんて、晴至さんは強い人です。俺が慰める必要なんてありませんでした。

あの時はおこがましいことをしてすいませんでした』

快は深々と頭を下げた。

 

その後、晴至は今まで玲子に迷惑をかけてきたことを謝った。

玲子が肉十番のメンチカツを差し入れに行くからねと言うと、晴至は泣きながら頷いた。

 

一方、快と次郎の活躍を知った柳田は、『まいったな…このままじゃマズイな…』と呟く。

その顔からいつもの笑顔は消えていた…

 

行方不明の国枝

その夜、何者かに拉致された国枝警視正(木下ほうか)の元に、レインコートを着た男がやってくる。

『おまえか…』

男は無言のまま、国枝にタブレットの画像を見せた。

そこには国枝の娘・ミホの姿が写っていた。

 

娘の危機を悟った国枝は『望みはなんだ！言え！』と、男に言った。

すると男は『おまえには罪を告白してもらう』と書かれた画面を見せる。

 

『…俺に罪をなすりつけるつもりか？…おまえが3人を殺したんだろ！？』

 

しかし男は黙ったまま、鍬のようなものを取り出すと、国枝の前に立った。

 

行方をくらました柳田

一方、片野坂教官と、退院した助教の及川蘭子(吉瀬美智子)は、国枝警視正が1週間前から行方不明だということを知る。

 

さらに先日のアポ電強盗事件の後から、柳田も連絡が取れなくなっており、彼は国枝の失踪を知っていたのではないかと思われた。

 

 

その夜、快と次郎は寮の部屋で『今回も快くんの眼鏡は壊れなかったね〜』と話していた。

それを見て、やっぱり快は立てこもり事件から時が止まっているような気がした。

 

でもあの時、片野坂教官は快に言ってくれた。

『俺はおまえや一ノ瀬のような警察官を育てる。俺が見込んだものは、最後まで正義を捨てず、諦めが悪い』

 

社会人になってからずっと失敗ばかりしていた快は、警察学校に入って初めて認めてもらえたのだ。

 

『学生でも警察官だ。事件を解決したい』

 

2人は天満姉弟のためにも事件を解決しようと、同期たちにスコップ男事件の模擬捜査をしたいと提案した。

危篤状態だった天満暁生も一命を取り留め、再審請求が可能になったからだ。

 

でもその頃、冬美は部屋で黒い携帯の画面を見ながら誰かと話していた。

 

『私、知ってるんだ。スコップ男の正体。だからその人に会って、本当かどうか確かめたいの』

 

そんな中、自分たちの部屋に戻った快と次郎は、窓に赤い文字で書かれたメッセージを見つける。

 

スコップ男の事件から手を引け 

 

窓に近づいた次郎は、土砂降りの雨の中、レインコートを着た男が立っているのに気付く。

 

男は次郎たちが見ているのに気づくと、走って逃げた。

 

 

それは、柳田刑事だった…！

 

 

〜 9話につづく 〜