『推しの王子様』最終回ネタバレと感想│最後はちゃんと、ケント様ではなく航が好きだと。みんなにキスを邪魔された後の航がかわいい!

にこ

今回は、2021年9月23日放送『推しの王子様(推しプリ)』最終回(第11話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

ついに最終回!

はたして泉美は、ふたたび乙女ゲームへの情熱を取り戻すことができるのか?

航との恋の行方は…!?

 

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

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『推しの王子様』最終回のネタバレあらすじ

⒞フジテレビ「推しの王子様」

──泉美(比嘉愛未)が姿を消して、10日後。

ペガサス・インクの新社長にランタンの小島(竹森千人)が就任する。

 

航(渡邊圭祐)から泉美の居場所について心当たりはないかと尋ねられた光井(ディーン・フジオカ)は、泉美と別れたことを打ち明ける。

 

『航くんの言うとおりだったよ。

そばにいたのに、彼女が本当に悩んでいることに気づいてあげられなかった』

 

泉美を支えることも、みんなをまとめることもできず不甲斐ないと自分を責める光井を見て、

『光井さんにはそんな言葉、似合わないです。

会社のことは、俺もできる限り協力します』

と航は告げる。

 

その頃、泉美は実家に戻っていた。

しかし乙女ゲームへの情熱を失い、大好きな「推し」も失った今、泉美は何をどうすればいいのかわからない。

 

そんな中、泉美の実家の住所を頼りに、光井が訪ねてくる。

 

自分がなぜ乙女ゲームを好きになったのかわからないと正直な気持ちを打ち明ける泉美に、

『でも泉美ちゃんは、乙女ゲームを嫌いになったわけじゃないよね?』

と、優しく光井は語りかける。

 

ランタンの傘下に入って、今まで以上に泉美は「社長」として会社のことや社員のことなど、いろんなものを背負いすぎた。

それで「なにがすき」で「なにが嫌い」かという根っこの部分がわからなくなったのだろう。

 

でも泉美が今まで頑張ってきた証なら、ちゃんとある。

 

サービス終了してもなお、ラブ・マイ・ペガサスのSNSでのコメントは途切れることがないし、

今年もケント様の誕生祭をやろうとファンの人たちは盛り上がっている。

 

泉美は、多くの人にとっての「推し」をつくったのだ。

 

そして航も、どんな無理難題がきても投げ出さずにやっている。

きっと何かの”証”を残すためにやっているのだろう。

泉美に育ててもらった感謝の気持ちとして…。

 

『俺もこれからは、もっとちゃんと自分と向き合って、やりたいことを考えてみるよ。

だから泉美ちゃんも、もっと自分の気持ちに素直になってもいいんじゃないかな?』

 

光井の言葉に、泉美は涙を浮かべ、『ありがとう』と答えた。

 

やりたい放題のランタン

一方、ペガサス・インクでは、ゲーム制作の効率化のため、今までのように納得いくまで話し合いをして…という形はやめ、どんどん下請け会社に回していくことに。

 

『これは決定事項なんで』とやりたい放題のランタンに、光井たちは憤りを隠せない。

 

原点を思い出せ

その頃、泉美は地元の友人・里香子と会っていた。

彼女は泉美に「乙女ゲーム」を教えてくれた人。

 

『私って、乙女ゲームが好きなだけだったんだよね。

でもそれだけじゃだめだったんだ』

と話す泉美に、

『それが泉美のすごいところなんじゃないの?』

と里香子は言う。

 

乙女ゲームに出会って人生変わった!と言っていた時の泉美の目の輝きは、やばかった~と。

 

そのとき、シンバルマンというキャラが大好きな里香子の子どもが、

『僕はこうじゃなきゃ嫌なんだ』と目をキラキラさせて語り始める。

大好きな推しを見つけ、男の子はとても楽しそうだった。

 

炎上から再生

その帰り道。

「恋する森の中へ」が炎上しているという話を耳にした泉美はショックを受ける。

今月の新規イベントのキャラクターがまるで別人のようだとファンから批判が殺到したのだ。

 

それを知り、

『なんでこうなるんだ!』

水嶋社長(船越英一郎)は小島たちに怒鳴り散らす。

 

ペガサス・インクでは、

『自分たちを飛ばして下請けに発注するからこんなことになったんだ』

『もうランタンの尻拭いをするのは嫌だ』

とみんなの不満が爆発!

 

『泉美さんが見捨てられた時に、みんなで抜ければよかったんだ』

と涙する芽衣(徳永えり)たちに、光井は泉美の思いを伝える。

 

泉美がランタンの傘下に入ったのは、みんなに自由に楽しくゲームを作ってほしかったから。

なにより大切なラブ・マイ・ペガサスのサービス終了という条件を飲んでまで…。

 

それを聞き、航もこのまま泉美に何も返せずに終わるのは嫌だとみんなに気持ちを伝える。

 

航は泉美に拾われ、みんなに多くのことを教わった。

航にはどこにも居場所なんてなかったから…。

 

『だから泉美さんに作ってもらった”今”を無駄にしたくない。

泉美さんが情熱を持てなくなったのなら、

俺たちが作ったゲームでもう1度、乙女ゲームを好きになってもらいたいんです』

 

そのとき、杏奈(白石聖)がやってきて、

『泉美さんは乙女ゲームを嫌いになったわけじゃないですよ』

と、あるブログを見せる。

 

そこには、

今回の炎上は「恋森」ユーザーへの裏切りだと思われてもしょうがない。

キャラクターのデザインはもはや別人だし、イベントも以前の焼き直しの域を出ていない。

と前置きされた上で改善点が書かれていた。

 

それぞれのキャラクターに対し、あごの角度まで細かく指定してあるのを見て、

これを書いたのは「泉美」だと気づく有栖川(瀬戸利樹)たち

 

その後、泉美はこう続けていた。

 

なぜ急にこんな事態になったのかはわからない。

 

しかしペガサス・インクの人たちなら、きっと心配はいらないと思う。

 

 

なぜなら彼らが今までつくったイベントは、

 

作り手の想いであふれているから。

 

 

あの会社にはきっと、

 

妥協せず新しいコンセプトを提案するプランナー(アリス)がいる。

 

 

それを迅速に体現する優秀なエンジニア(織野(谷恭輔))、

 

 

誰よりもキャラクターを愛するデザイナーたち(芽衣、マリ(佐野ひなこ))がいて、

 

 

彼らをまとめ上げる、最高のディレクター(光井)がいる。

 

 

そして、未来の会社を引っ張っていく、希望(航)がある。

 

 

このゲームには、ユーザーの日々を彩る力がある。

 

 

この「恋森」の世界を、推しを生み出してくれたことに、

 

心から感謝したい。

 

 

『ありがとう』

 

泉美は「恋する森の中へ」をプレーすることで、また以前のような気持ちを取り戻していた。

 

『泉美ちゃん、恋森をやってくれたみたいだな』

『はい』

『やろう』

 

泉美の言葉を読み、一気に力を得た光井と航たちは、これをもとに修正作業に入ることにした。

 

ミッチーの新たなスタート

その帰り道。

泉美が戻ってきたらやりにくいんじゃないかと心配するアリスに、

『もう吹っ切れたよ』

と光井は晴れやかな顔で笑う。

 

結局、人の思い方はそれぞれだ。

これからは恋愛という形ではなく、自分なりのやり方で泉美を思っていく

今後の会社のことも、みんなに明日伝えたいことがあるという光井に、

『なんかカッコイイです!』

とアリスは惚れ直す。

 

そんなアリスに光井は、ゲーム会社で映画を作るというのはどうかな?と新たな夢を語る。

 

杏奈の決意

一方、杏奈は、ペガサス・インクではなく別のゲーム会社に就職し直すことを伝え、航に別れを切り出す。

 

今日、航の本心を聞いて、杏奈は今までずっと考えていたことにようやく終止符を打つことができたのだ。

 

航には『好きなものを好き』と言える航でいてほしい。

その裏には、正直に泉美に本当の気持ちを伝えてほしいという切ない想いが隠されていた。

 

『杏奈、俺…』

去っていこうとする杏奈に航は呼びかける。

でも杏奈はそれを振り切るように笑顔で振り返る。

 

『今まで一緒に楽しい時間を過ごせてよかった。

ライバル会社に入ったら、ペガサス・インクよりもっと面白いゲームを作るつもりだから覚悟してて』

 

杏奈は前を向いて歩き出すと、航に見えないようにそっと涙した。

 

みんなの覚悟

翌日。

光井たちは、ランタン・ホールディングスから独立したいと水嶋社長に掛けあう。

 

ビジネスの観点から見れば、ゲーム制作の効率化は合理的な判断だ。

だが「まごころ」のない商品は、決して人々の心に残ることはない。

 

乙女ゲームのキャラクターは、ユーザー1人ひとりにとっての「推し」だ。

その「推し」たちが誰かの人生を輝かせる。

だから我々作り手は、決して妥協することは許されない。

 

それがペガサス・インクの指針であり、

日高泉美の乙女ゲームに対する考え方だ。

 

今回の炎上事件を速やかに収拾できたのは、泉美があげた改善点を基に修正作業ができたから。

光井たちにとって泉美は、なくてはならない存在なのだ。

 

『もしこの申し出を断ったらどうする?』

と尋ねる水嶋社長に、

『覚悟はできています』

と光井たちは全員、退職願を出して頭を下げる。

 

会社を去っても、全員で作りたいゲームを作る。

それが、日高泉美という存在。

光井たちにとって社長は、泉美以外には考えられないのだ。

 

それを知った水嶋社長はペガサス・インクの売却の手続きを進めるよう小島に指示を出す。

 

孫にも言われてしまったのだ。

おじいちゃんの会社に入ってから、「恋する森の中へ」が面白くなくなったと。

 

すべての答えは、顧客の気持ちの中にある。

水嶋社長は、今さらながらそのことを泉美たちに気付かされたのだった。

 

素直になって

その頃、泉美はみんなに呼び出され、前にペガサス・インクが入っていたビルに来ていた。

 

そこにコツコツと靴音を響かせ、マントをひるがえしながらケント様のかっこうをした航がやってくる!

 

思わず目を奪われる泉美だったが、航が目の前に来ると思わず( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

航は、ケント様の誕生祭を行うにあたり、衣装が入るかどうか確かめるよう光井に言われたのだった。

 

でも1番は、泉美が喜ぶと思ったから。

『似合ってますか?』

『似合ってるよ。ププッ。まあ、びっくりしたけど』

 

そんな泉美に航は、みんなでランタンを辞め、ラブ・マイ・ペガサスを本格的に再開しようと思っていることを伝える。

これでペガサス・インクは振り出しに戻った。

 

ランタンに入ってみて、航は気づいた。

大きな資本に頼って多くのゲームを作るより、

自分たちが大切に思うゲームを、自分たちが大切に思う人たちとつくっていきたい。

 

だから戻ってきてください!

泉美さんがいないと、ペガサス・インクじゃありません』

 

航は泉美に頭を下げると、初めてここへ来たときのことを話し始めた。

 

やりたいことをやっているみんなを見て眩しく感じたこと。

何も知らなかった自分に、泉美が教えてくれたこと。

マナーも教養も、人に感謝する気持ちも。

 

でも泉美から卒業するよう言われ、もっと先に進まなきゃと航は頑張った。

視界が開けて新しい景色が見えて、

それでも変わらないものがあった。

それだけは自分の意志で伝えたい。

 

『泉美さんと出会えて、本当によかった』

 

航の言葉に、泉美もこたえる。

 

『私も、伝えなきゃってずっと思ってた。

あなたのためとか、私からは卒業とか言いながら、逃げていただけ。

今まで素直に言えてた気持ちがどんどん言えなくなって、

押し殺して、訳がわからなくなって…。

でも私も全部なくして、やっとわかった。

ここで一緒にゲームをつくった日々だけは、何にも代えられない大切な時間だった』

 

今も部屋の中を見渡せば、みんなとゲームを作っていた時がよみがえるようだ。

 

『恋する森の中へ、最高だった!

ゲームを好きだった頃の気持ちを思い出せた。

私も航くんに教えてもらった。

だから私も逃げずに想いを伝えたい。

乙女ゲームを好きになって、あなたに出会えて、本当によかった』

 

そう言うと泉美は航の衣装を脱がせ、白Tシャツにしてから

『航くんのことが好きです』

と告白。

 

航はぱーっと顔を輝かせ、泉美をハグし、キスしようとする。

そのとき、みんながワイワイ入ってくる音がして、

『うわ~、サイアク』

と航はドアを閉め、鍵をかける。

 

『え?』

と驚く泉美に、

『まあまあまあ』

と航は泉美の前に立ち、照れくさそうにキス。

 

その後、改めて2人は初めて出逢ってから今までのことを思い出しながらキスで結ばれる。

 

『はい』

2人は笑顔でうなずき、鍵を開ける。

 

おかえり

『で?航くん、どうなった。うちの社長は戻ってきてくれるのか?』

 

光井の問いに、航はその返事はまだ…と泉美のほうを見る。

 

すると泉美は

『ケント様の誕生祭までに前髪3ミリカットね。これじゃまったくケント様に見えない』

と前の感覚を取り戻し、航に次々とダメ出しする。

 

その様子を見て、

『泉美ちゃん、おかえり』

と優しく光井は微笑む。

 

『ただいま』

みんなの顔を見回し、泉美は涙ぐみ、航と顔を見合わせ微笑むのだった。

 

1年後

それから1年後…。

杏奈は大手のゲーム会社に入り、バリバリ働いていた。

 

街のビルの上には、

ファン待望のリニューアル!

あの名作が帰ってきた!

と、「ラブ・マイ・ペガサスZ」の巨大看板が。

 

ランタン・ホールディングスはその後も勢力を拡大し続けている。

 

そんな中、

『あなたと日本の歴史を変えていきたい』

とアリスは光井に告白されたらしい(!?)

 

そこに”世界”の光井が帰ってくる。

なんと光井がプロデュースした映画は大ヒット。

そのおかげで会社も潤い、万々歳。

 

中華料理店のバイトをしながら歌手デビューを目指していた藤井蓮(藤原大祐)は、事務所が決まって嬉しそうだ。

 

泉美はといえば、今日は木曜日のため、

航とおそろいのラブぺガTシャツを着て、家でラブ・マイ・ペガサスを堪能中。

 

ここにきて泉美はようやく気付いた。

ペガサス・インクのみんなと出会い、

好きなものをあたりまえのように分かち合える、そんな時間がどんなにありがたいものか。

 

だから大切にしよう。

私と、私のそばで笑っているあなたを、

心から推せる”今”を ───。

 

 

~終わり~

 

 

『推しの王子様』最終回の感想

終わった後、ツイッターで比嘉愛未さんのクランクアップ時のコメントを読んでもらい泣き。

急な代役で不安も大きかったと思いますが、

そんなことを感じさせないくらいの推し愛にあふれた社長っぷり。

ペガサスインクにとって泉美が、なくてはならない存在だったように、

比嘉愛未さんがいなければ、このドラマは成立しなかったと思います。

抜け殻だった泉美がゲーム愛を取り戻し、うるさいくらいにダメ出しするところが好き。

ほんと帰って来たーって感じで、

そんな泉美を見て『おかえり』というミッチーのまなざしが優しかった!

 

そしてずっと航の気持ちに気づきながら、一緒にいた杏奈が自ら身を引くところにもウルッ。

彼女はマジで仕事ができそうだから、そのうち会社を独立して本当に面白いゲームを作りそう。

 

航が王子様のかっこうをして歩いてくるところは、泉美同様に笑ってしまった。( ̄m ̄〃)

泉美が告白する前に衣装を脱がせたのは、

自分が好きなのはケント様ではなく、まっさらな航自身だということを伝えたかったのかな?

(追記)

というだけじゃなく、ケント様ファンに対する気遣いでもあったんてすね!そこまで気付かなかった〜!

 

最後は、出会ったばかりの頃のような軽口に戻る航もよかった。

最近ずっと泉美のぶんも頑張らなきゃと背伸びして頑張っていたもんね。

年相応の無邪気な航が、みんなにキスを中断されて『もうっ』とドアの鍵を閉めて、再度やり直すところが照れくさく、こちらまでドキドキしてしまいました。

 

ミッチーもアリスと両想いになったの??

この1年の間に、映画は世界的に評価されてるし、ミッチーとアリスの間に何があったのか。

それはサブストーリーのほうで紹介されてるのかな?

 

とにかく最後はハッピーエンドでよかった~。

最初の方はちょっと説教臭いところもあったけど、

泉美が航に教えていたことは結構タメになることが多く、今も心に残っています。

それにやっぱり「推し」がいたほうが、人生は楽しいよね。

好きなものを好きと言える。

好きなものがあるから頑張れる。

そんなことを再確認できたドラマでした。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(*´꒳`*)

またの~。

 

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