『推しの王子様』9話ネタバレと感想│私たちの新しい未来のために。泉美が下した切ない決断…!

にこ

今回は、2021年9月9日放送『推しの王子様(推しプリ)』9話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

ランタンの傘下に入るため、思い入れのある「ラブ・マイ・ペガサス」を終了させるかどうか悩む泉美(比嘉愛未)。

そんな中、ずっと自分を支えてきてくれた光井(ディーン・フジオカ)がヘッドハンティングを受けていることを知り…。

はたして光井の切ない恋の行方は…!?

 

それではさっそく、9話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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『推しの王子様』9話のネタバレあらすじ

ランタン・ホールディングスの水嶋社長(船越英一郎)に呼び出された泉美(比嘉愛未)は、うちの傘下に入らないかと持ちかけられる。

 

そうすれば新しいゲームをもっと作ることができる。

魅力的な話に一瞬心躍らせる泉美だったが、水嶋社長はその条件として「ラブ・マイ・ペガサス」のサービス終了を提示する。

 

会社に戻った泉美は、光井(ディーン・フジオカ)に相談。

光井は突然のことに驚きながらも、ラブ・マイ・ペガサスは自分たちにとって大切なゲームだから、急いで結論を出さずにどうするべきか一緒に考えようと告げる。

 

返事は来週まで。

泉美の中である程度考えがまとまるまで、みんなには言わずにいることにした。

 

その際、泉美は光井に告白された件についても、もう少し返事を待ってもらえるよう頼む。

 

ひとりになった泉美は、初めてラブ・マイ・ペガサスに声を入れてプレイした時のことを思い出す。

 

星のように降りてきて、

『どうやら僕は異世界へと迷い込んだようだ』

と言葉を発するケント様を見て、

『これは推せるぞ~!』

『かっこいい~!』

とみんなで子供みたいにはしゃいだこと。

 

そのとき、思った。

 

ああ、乙女ゲームを好きでいてよかったなぁって。

 

あの日がはじまりだった。

 

それを終わらせる日がくるなんて、考えもしなかった。

 

一方、偶然、泉美が自分のことを好きだと言っているのを聞いてしまった航(渡邊圭祐)は、複雑な想いを抱えながら杏奈(白石聖)と交際を続けていた。

 

ここのところ航が遅くまで仕事をしていることを知った泉美は『あまり無理しちゃだめだよ』と航に声をかける。

頑張ってくれるのは嬉しいけど、無理しすぎはよくない。

 

泉美はこの前、航が見せてくれた新ゲームの企画もいつか実現しようと伝える。

 

すると航は、自分だけじゃなく、芽衣(徳永えり)有栖川(瀬戸利樹)たちも、それぞれやってみたいゲームの企画を持ち寄り、企画会議をしていることを明かす。

 

みんなの企画を実現するには、ランタンの傘下に入る必要がある。

でもそのためには、ラブぺガを終了しなければならない。

 

泉美はみんなのためにもどうするのが1番いいのか、難しい決断を迫られていた…。

 

変わらないと思っていても

その夜。

泉美は木曜日でもないのに中華料理店の出前を頼む。

 

ここの料理は会社を起ち上げた頃からずっと食べている変わらぬ味だから、安心するのだ。

 

でもバイトの藤井蓮(藤原大祐)によると、

おやっさんも年なので毎日やめるだ、やめないだと話しているという。

 

『まあ、味は変わらなくても、作る側は変わっていきますからしょうがないっすよね』

という蓮の言葉が泉美の心に突き刺さる。

 

光井の答え

一方、大学時代の友人にうちの会社に来ないかとヘッドハンティングされた光井は、返事をするため喫茶店へ向かう。

 

気になる光井の答えは…

『すまん!断る!』

 

光井は今回のことで自分を見つめ直し、

改めて「あの会社じゃなきゃ駄目なんだ」「社長と社員たちと一緒にゲームを作っていきたい」という気持ちに気づいたという。

 

そのとき、光井は店内でこっそり聞き耳を立てていた有栖川(アリス)に気づき、驚く。

アリスはたまたま、光井が電話で話しているのを聞き、心配でついてきたのだ。

 

『いい仲間に恵まれたな。これでより一層会社を辞めたくなくなったよ』

 

光井は笑ってそう言うと、泉美に自分の気持ちを伝えたことをアリスに話す。

 

『どうなるかわからないけど、自分の気持ちを受け取ってもらえるっていいな。ありがとう』

 

晴れ晴れとした表情で礼を言う光井を見て、アリスは嬉しく思いつつも胸が痛むのだった。

 

水嶋社長の先手

そんな中、ネットニュースで「ランタンがペガサス・インクを買収!」「条件は、ラブ・マイ・ペガサスのサ終か」という記事が出る。

 

実はこれは、なんとしてもペガサス・インクをものにしたい水嶋社長の差し金。

ニュースを見た芽衣たちから連絡をうけた光井は会社に戻り、説明しようとする。

 

そこに泉美がやってきて、ここに書かれていることは事実だと認める。

 

『どうして教えてくれなかったんですか?』というみんなに、

『みんなに言うと混乱するから黙ってた方がいいと俺が言った』と光井は落ち着いて答える。

 

『こういう形で知らせることになってごめんなさい』

泉美はみんなに謝ると、

みんなが考えている企画をできるだけ実現させたいと思っていると伝える。

 

でもラブぺガを終了するかどうかは、まだ決断できずにいた。

 

するとみんなは、

『ラブぺガがなくなるなんて嫌です』

『みんなで頑張れば、また人気を復活させることができますよ』

と泉美にそれぞれの想いをぶつける。

 

航は去っていく泉美を追いかけ、

『俺、頑張ります…!』

と伝えた。

 

『ありがと』

泉美は振り返って笑顔で答えるが…。

その胸中は複雑だった。

 

経営者として、作り手として

家に帰った泉美は、光井にケント様の等身大パネルを部屋に運んでもらった日のことを思い出す。

 

これで毎日ケント様に会える~♡と盛り上がった泉美は、ここをケント様グッズでいっぱいにしたいと幸せいっぱいだった。

 

『でも泉美ちゃん、それ作るの俺たちだよ?』

光井に笑われ、わかってるよ~と泉美は口を尖らせる。

 

『いよいよこれからだね』

『たくさんの人に楽しんでもらおう』

 

期待に胸を膨らませ、ここまで止まらないように走り続けて5年。

何もなかった真っ白な棚はケント様グッズでいっぱいになった。

 

しかし…。

現実に戻った泉美はまた決められない選択肢と向き合う。

 

経営者として会社の発展をとるべきか、

ラブぺガをなくしたくないというみんなの想いを優先すべきか。

 

まだ、泉美は決めかねていた。

 

不安な杏奈

そんな中、航は上京してきた杏奈の両親と食事をする。

 

小さい頃の記憶しかない杏奈の両親は、立派になった航を見てびっくり。

気の早い父親は『一人娘の杏奈のことを頼む』と言い、

『そんなんじゃないからもう~』と杏奈に怒られる。

 

その帰り道。

杏奈にラブぺガのサービス終了について聞かれた航は、そうならないように頑張ると答える。

あのゲームは絶対、終わらせちゃいけないからと。

 

思いつめた表情の航を見て、不安になった杏奈は尋ねる。

 

『航くんがそんなに頑張るのは、会社のため?』

 

しばし考え、航は答える。

 

『自分のためだよ』

 

ひとりじゃない

その夜。

アリスから話があるとバーに呼び出された泉美は、光井がヘッドハンティングされて断っていたことを知り、驚く。

 

この会社じゃなきゃダメなんだ。

社長とみんなと一緒にゲームを作っていきたいと言っていたという光井。

そのことをどうしてもアリスは、泉美に知ってほしかった。

 

家に帰るとアリスからみんなが考えた企画書が送られてきた。

 

それぞれ得意分野を生かした個性あふれる企画を見て、

翌日、泉美はランタン・ホールディングスへ向かった。

 

泉美の突然の行動に、何も話を聞いていないとみんなは焦る。

 

まさか泉美はラブぺガを終了し、買収の話を受けるつもりなのか?

そう思った航は泉美を追いかけ、ラブぺガのサービス改善案を渡す。

 

航はこの話が持ち上がる前から、

ラブぺガの赤字をなんとかしたくてずっと考えていたのだ。

 

『泉美さん、俺、今まで以上にもっと頑張ります。

だからラブ・マイ・ペガサスをなくさないでください。

あのゲームがあったから、今、俺はここにいます。

俺と泉美さんを出会わせてくれたゲームだから』

 

そう言うと航は、泉美さんにもし足りないと思うものがあるのなら自分が補うから、ラブぺガを終わらせないでほしいと必死に訴える。

 

航に頭を下げられ、決意を固めた表情で泉美は水嶋社長と向き合った。

 

確認

泉美が今日、ランタンを訪れたのは、買収の話を受ける前にどうしても確認したいことがあったからだった。

 

『社員の考えた企画を必ず検討してくれると約束してほしい』と泉美は水嶋社長に頼む。

 

水嶋がそれを受け入れ、泉美はラブぺガの終了に関してはもう1度、話し合ってから返事をすると答える。

 

何かを始める時のワクワク

その夜。

泉美はひさしぶりに光井を自宅に招いた。

ケント様パネルを見た光井は『これ、俺が運んだんだよな~。あれから5年か』と懐かしむ。

 

そんな光井に、泉美はラブぺガを考えたときのノートを見せる。

 

どんなテーマでどんな話にするか?

どんな絵にするかも、細かく描いてある。

 

最初のケント様は今と全然違った。

そこから練りに練って、髪型から服装まで全部決まった時に、

泉美はケント様が『見つけてくれてありがと~』って言ってくれた気がした。

 

『でもよくこんなぐちゃぐちゃの中から、俺たち王子様を生み出せたよな~』

『うん』

2人は顔を見合わせ、楽しそうに笑い合う。

 

あの頃は毎日、先がどうなるかわからなくて、がむしゃらで、

毎日、何かが始まる気がしていた。

 

こうしていろいろ思い出してしまうとサービス終了はきつい。。

 

泉美は航がつくってくれたラブぺガの改善案を光井に見せ、『嬉しかった』と素直な気持ちを口にする。

 

でも泉美はこれを見て、このノートの存在を思い出した。

今の航は、会社を起ち上げた頃の泉美と光井と同じ。

航の持っているエネルギーを、泉美は航自身の企画に使ってほしいと思った。

 

『泉美ちゃんの進みたいほうに進めばいい』

 

それでも不安そうな泉美を見て、『じゃあ、こうしよう』と光井はいつものようにコインで買収を飲むかどうか決めようとする。

 

『いくよ?』

その手をそっと止め、手を重ねたまま、泉美はじっと光井を見つめる…。

 

泉美が出した答え

翌日、やっと自分の中で結論が出たと、泉美はみんなに伝える。

 

『ラブ・マイ・ペガサスは来月でサービスを終了します』

 

何度も考えた。

でも今、泉美たちに必要なのは”前を向くこと”。

 

『待ってください』と言う航を『聞いて』と強い口調でたしなめ、泉美は話を続ける。

 

『ペガサス・インクができたとき、ラブ・マイ・ペガサスは存在すらしていなかった。

何もないところからあのゲームは生まれた。

だからきっとこれからも、私たちは新しいゲームを生み出していける』

 

でも『あのゲームは他のゲームとは違います』と人一倍ラブ・マイ・ペガサスに思い入れのある航は泉美に訴える。

 

けれども

『前に向かって進んだ先に得られるものもある。

今はそれを大事にしたい。

ラブ・マイ・ペガサスをつくった時みたいに』

と泉美の意志は揺るがない。

 

ショックを受けた航が部屋を飛び出していき、

残された芽衣たちもラブペガが終わってしまうなんて…とぽっかり胸に穴があいたような気持ちになる。

 

泉美から電話を受けた水嶋社長は、買収の段取りを進める。

 

これからもずっと

泉美は私たちの新しいはじまりのために…と、胸が張り裂けそうな想いをこらえなから

「ラブ・マイ・ペガサスのサービス終了のお知らせ」をホームページにアップする。

 

そこには今までラブ・マイ・ペガサスを愛してくださった人たちへの感謝の思いがつづられ、こう締めくくられていた。

 

ケント様のいた世界は、決して消えることはありません。

 

皆様の心の中で、これからも永遠に生き続けますよう心から願っています。

 

 

ペガサス・インク社員一同

 

それを読んだ杏奈は、ユーザーの1人として「今までありがとう」とSNSに投稿。

泉美はみんなのSNSに挙げられた感謝の言葉を見て、思いがこみ上げ、ひとり涙する。

 

告白の行方

その帰り道。

『これからどうなるんだろう?』

と不安を口にする泉美に、ニッコリ微笑んで光井は励ます。

 

『ま、大丈夫でしょ。

これまでもどうなるかわかんなかったわけだし、またこっからだと思えば』

 

そんな光井を見て、泉美は今までずっとそばにいてくれた光井との日々を思い返す。

 

『ミッチー』

泉美は先を歩いていく光井を呼び止め、話し出す。

 

『ずっと考えてたの、今までのこと。

どうして私は今、この場所にいて、こうして乙女ゲームを作れてるんだろうって』

 

それはあの日、ミッチーが声をかけてくれたから。

泉美にとって、初めて実現できた夢だった。

 

『ごめん…。考えればわかることなのに、あたりまえに思ってた。

あなたが私と一緒にいてくれて、今日まで歩いてきてくれたことに、どれだけ支えられてきたか、今はわかる。

これからもそばにいてくれる?』

 

泉美が問いかけると、

『もちろんだよ』

と光井が答え、泉美は光井のほうに歩み寄り、ぎこちなく光井の胸にそっと手を置く。

 

そのまま2人は見つめ合い、

キスをした。

 

~10話につづく~

 

 

『推しの王子様』9話の感想

ひょえ~!

すごい綺麗で大人なキッスだけど、2人が両想いになったように見えず、切ない想いがこみ上げる。

 

というのも、予告で早くも2人の間に暗雲が立ち込めていたからだ。

私は必要ないって泉美さん、どうしたのだ!?

予告って大事だけど、時に今日のドラマの感動をすべて消す時があるよね。。

頭が『え~!??』ってそっちに引っ張られてしまう。

うーん、単純。

 

今回は、泉美がみんなの企画を実現するためにラブ・マイ・ペガサスを終了させ、ランタンの傘下になることを受け入れるまでが丁寧に描かれていました。

そのどれもにいつも支えてくれる光井の存在があって。

ペガサス・インクをこれからも続けていくには、光井という参謀がいなければ絶対無理だと思う。

だからヘッドハンティング受けなくてよかったーと思うけど、

どうにもこうにもあの水嶋社長は食えない男ですぞ。

なぜいつもあんなに何か企んだ顔をしてるのでしょう?

泉美と約束はしたものの、買収した途端、話が違う!なんてこともありそうで怖い。

 

そんなとき、

『まあ、なんとかなるでしょ?』

と微笑んでくれる光井の存在はかなりデカい。

懐もデカいし、あんま小さなことでは怒らなそう。

一緒にいて安心するのは絶対ミッチーだと思うんだが、やっぱり航は泉美にとって特別な存在なんだろうな。

なんせ自分の推しをすべて詰め込んだケント様よりもときめいた相手なんだから。

 

でも航も杏奈の両親と会っちゃったりして、別れるのがどんどんつらい状態になってるし、杏奈も航の気持ちに薄々気づいてるからいつもどこか不安で見てるのがつらい。

 

ほんといつも思うけど、なんで人は自分を好きになってくれる人だけを好きにならないのかな。

誰と一緒にいたらいいか、光ってわかればいいのにと中高生の頃はよく思ったっけ。

 

光井に片思い中のアリスも、初めは嫌なやつだと思ってたけど、今は人の気持ちをすごく考えるいい子になってて切ない。

みんな、恋すると成長するんだね~。

 

でも今回のハイライトは私的に、泉美がラブ・マイ・ペガサス終了のお知らせをアップすることがなかなかできず、その後、ファンの人たちからありがとうの言葉がいっぱい返ってきて泣いてしまうシーンした。

 

始めるときは終わりなんて考えずに始めるものだもんね。

ラブ・マイ・ペガサスが生まれて5年、誰かの心を励まし続けて5年、これから先もずっと誰かの心の中で生き続けてくれたらいいなぁと心から思いました。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(*´꒳`*)

またの~。

 

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