『ただ離婚してないだけ』9話ネタバレと感想│正隆たちに忍び寄る恐怖!つかの間の萌との再会に涙…

にこ

今回は、2021年9月8日放送『ただ離婚してないだけ』9話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

佐野(深水元基)を監禁している部屋に入った菜穂(西川可奈子)。

はたして彼女が見たものとは…!?

そして話は異臭騒ぎへと。

 

萌を捜す創甫(北川拓実)と刑事の池崎(甲本雅裕)。

佐野を捜すヤクザの仁科(杉本哲太)。

そして何かを企んでいる様子の佐野。

次々と追い詰められていく正隆(北村宏光)と雪映(中村ゆり)!

そんな中、2人をつなぐ絆は静かに深まっていく…。

 

それではさっそく、9話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

その他のあらすじ
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『ただ離婚してないだけ』9話のネタバレあらすじ

雪映(中村ゆり)の妹・菜穂(西川可奈子)は、不審な物音を耳にし、佐野(深水元基)を監禁している部屋の扉を開ける。

 

すると中には本を抱えて立っている雪映と、床に散らばった本が。

ここを子ども部屋にしようと片付けていたという。

 

『何それ~。バタバタうるさいからびっくりしたじゃない。

心配させないでよ~』

 

菜穂と雪映は2人で本を片付け、部屋を出ていく。

すぐそばのクローゼットで、気絶した佐野を抱きかかえ息を潜めていた正隆(北村宏光)は、2人がいなくなると倒れこむように部屋に転がり出た。

 

雪映に扇風機で頭を殴りつけられた佐野は、頭から血を流している。

着ていたTシャツを脱いで、正隆は止血。

 

少しして降りていくと、菜穂は娘の陽菜が描いた男の絵がまだ気になる様子だったが、とりあえず納得したようで、雪映と正隆はホッと胸をなでおろす。

 

しかしそれもつかの間、

『ねえねえ、お姉ちゃん。失礼ついでにもう1ついいかな?

この前、来たときから思ってたんだけど、なんかこの家、臭うよ』

と菜穂に言われ、2人は青ざめる。

 

庭の方から、猫や鳥が死んだような異臭がするというのだ。

 

菜穂が帰った後、慌てて雪映はリビングの窓を開け放つ。

言われてみれば確かに臭いがする。

庭に埋めた萌(萩原みのり)の死体が原因だ。

菜穂が気づくぐらいだから、近所の人にも気づかれているかもしれない。

 

そういえば、新聞を取りに出た時、近所の人が怯えた様子で『おはようございます』と挨拶してきたのを正隆は思い出す。

 

『なんで気づかなかったんだろう』

雪映の問いに、正隆は答える。

『麻痺してたんだ』

 

──きっと、萌を殺してしまったあの時から…。

正隆も雪映も、少しずつ…

心も、体も、生活も、萌に浸食されていたのだ。

 

諦めない佐野

夕日の射しこむ部屋の中。

苦しそうにうめく佐野の頭を、正隆は手当てする。

 

口に貼ったガムテープを剥がしてやると、佐野は『ありがとうございます』と延々と繰り返し…。

イラッとした正隆は『黙れって言ってんだよ』と佐野を突き飛ばし、スタンガンを見せ、恐怖でおののく佐野の首筋に押し当てる。

 

『大人しくしろ!頼むから…』

 

正隆に包帯を巻いてもらいながら佐野は、痩せこけて目ばかり大きくなった顔でギラギラと正隆を見つめる。

 

そのとき、正隆は気づいていなかった。

さっき、佐野が暴れた時に救急箱からピンセットが床に落ちたことを…。

 

つかの間の幸せ

1階に降りた正隆は、大きくなってきた雪映のおなかに耳を寄せる。

そのまま正隆は疲れていたのか、子どものように眠ってしまった。

 

接点

一方、甫(北川拓実)は刑事の池崎(甲本雅裕)と共に萌の行方を追っていた。

 

萌が働いていたガールズバーが裏で女の子をあっせんしているという噂を聞きつけた池崎は、ほのか(大原優乃)にオーナーと話ができるか尋ねる。

 

ほのかの視線がある1点を見つめ、そこに誰かいることに気づいた池崎はカーテンを開ける。

『あんたが佐野さん?』

しかしそれは、ヤクザの仁科(杉本哲太)だった。

 

池崎が警察手帳を見せると、ほのかは

佐野が”柿野”という男を捜しにいったっきり戻ってこないとベラベラ話し出す。

 

『だから関係ない話するなってば!

あいつは柿野って奴に金をせびろうとしてただけなんだよ

 

創甫が割って入ると、今の2人の話だけで池崎は気づく。

”柿野”という男に関わって、萌と佐野、2人の人間が消えているということに。

 

池崎と創甫が店を出ていくと、仁科はほのかに”柿野の情報”を求める。

『いいですけど~、高いですよ~?』

ほのかの言葉に仁科は黙って目でうなずいた。

 

これで池崎と仁科、2人のヤバい人物に正隆は目をつけられたことに…。

 

そんな中、正隆の家に「近所で異臭騒ぎになっている」と市役所の職員が訪ねてくる。

 

異臭騒ぎ

家の中に入った職員は、匂いをかぎながらあちこち確認して回る。

 

ちょうど萌が倒れていた場所で立ち止まり、

『あれ?』

と目の色を変え、裏庭のほうへ回る職員。

 

するとビニール袋に入った大量のゴミが置かれ、腐ってハエがたかっていた。

異臭に耐えながら、男性はゴミをどかしていく。

その様子を、息をつめながら正隆と雪映は見守っている。

 

すべてのゴミがどかされ、黒土があらわになり、正隆の脳裏に萌の姿が浮かぶ。

 

そこに萌が埋まっているのだ。

 

 

引きつった顔で男性が正隆たちのほうを振り返り、

『このゴミ、どうしたんですか!?』

と金切り声で叫ぶ。

 

『すいません。実は夜中に捨てているのを1度見られて、それからタイミングが…』

雪映がごまかすと、男性は明日にでも早起きして全部捨ててください!と注意して帰っていった。

 

一難去ってまた一難。

あのままにしていたら、今度はただではすまない。

 

『埋め直すしかない』

『できるだけ遠くに』

『人目の全くつかないところに』

 

雪映の言葉を聞き、

『いつ?』

と正隆は力なく尋ねる。

『今夜』

雪映が即答し、

『今夜…』

と正隆は心の準備ができずにうつむく…。

 

佐野の逆襲

その夜。

正隆たちが黒いレインスーツに着替え、土を掘り返している間に、

佐野は手に入れたピンセットを使い、手首につけられていた引き綱を外すことに成功する!

 

手と足は拘束されたままだが、動けるようになった佐野は必死に立ち上がり、移動しようとして倒れこむ。

すると庭の方からザックザックと土を掘り返す音がするのに気づく。

 

今日は満月。

萌を埋めたあの夜と同じだ。

美しい月を見上げ、涙をにじませながら正隆は現実の作業に戻る。

 

窓からその様子を見てしまった佐野は驚がく!

本棚に置いてあったカメラで、2人が萌の死体を移動させている様子を写真に撮りまくる。

佐野は笑いが止まらない。

 

そんなこととは知らず、正隆は雪映を気遣い、後は自分がするから家にいてと頼む。

でも1人では時間がかかるし、

『これからは何をするにも、2人一緒がいい』

と雪映は心に決めていた。

 

出かける前に雪映が2階の佐野の様子を見に行くと、

佐野はちゃんと元の位置に座っていた。

 

雪映は異変に気付かず、スタンガンで佐野を気絶させ、正隆と共に車で山奥へ向かった。

 

現実と幻のはざまで

土砂降りの雨の中、2人は必死に穴を掘り、ビニールシートにくるんだ萌の死体を投げ入れ、土をかぶせる。

 

作業が終わるころには雨はやみ、朝になっていた。

正隆はひとり最後のチェックを行い、車に戻ろうとした。

そのとき、サ~ッと水が流れるような音がして正隆は後ろを振り返る。

 

見ると真っ白なワンピースを着た萌が、朝日に照らされ立っていた。

何も言わず、ただじっと正隆を見つめる萌…。

 

それを見て、正隆の脳裏にひさしぶりに笑った萌の顔が思い浮かんだ。

 

優しく微笑む萌に、正隆は涙を浮かべ、かすかに笑い返す。

 

そのとき、雪映に腕をつかまれ、正隆は現実に戻った。

 

『行くよ』

 

正隆が振り返ると、そこにもう萌の姿はなかった。

 

 

──殺人共同生活96日目。

正隆と雪映は家に帰ると、2人でシャワーを浴びた。

 

すべてを洗い流すように。

 

 

そして泥のように眠った。

 

迫りくる現実

その頃、仁科は正隆の自宅を突き止め、部下から家に探りを入れるかどうか聞かれていた。

 

2階の佐野は、家の中が静かになったのを感じてパッと目を見開く。

 

正隆は夢の中で男の子とブロックで遊ぶ夢を見ていた。

雪映も笑っている。

3人は幸せだった。

 

その夢を打ち消すようにチャイムが鳴る。

 

正隆が玄関に近づくと、すりガラス越しに黒服のいかにも堅気じゃなさそうな連中がドアを叩いているのが見えた。

 

パッと正隆が目を覚ますと、夢と同じようにチャイムが鳴った。

 

正隆がインターフォンに出ると、それは刑事の池崎と創甫だった。

萌のことで話が聞きたいという。

 

『はい』

 

正隆は覚悟を決め、ゆっくりと玄関へ近づいた……。

 

 

~10話につづく~

 

 

『ただ離婚してないだけ』9話の感想

かなり内容はグロいけど、正隆が幻と現実を行ったり来てるせいでそんなにキツくなかった。

異臭騒ぎが起きて、市役所の人がやってくるところが1番ドキドキした。

クンクン臭いを嗅いで、ブツブツ言いながら外に出ていく職員。

まさか庭にゴミが溜められているとは思わず、あのゴミはどこから持ってきたんだ?

最初から??と驚いた。

 

あまりに異常な生活が続き、感覚が麻痺して、普通だったら気づく臭いにも気づかない正隆と雪映。

 

でもなんだかんだ佐野の頭を止血し、怪我の手当てをしてあげている正隆は、まだ少し正常な感じ。

 

そんな中、佐野は諦めていなかった!

救急箱から落ちたピンセットをゲットし、天井から繋がっていた犬のリードを外した上に、証拠写真をゲット!

2人が山に行ってる間に逃亡するかと思いきや、まだ家にいてびっくり。

早く逃げてしまえばいいのに、いったい何を狙っているのだろう?

 

さらに池崎が自分だけの胸にしまっとけばいいのに、正隆と佐野のつながりを仁科に気づかせてしまい、

正隆は、仁科と池崎、2人から目をつけられることに!!!ひょえー。

萌の遺体は隠したものの、これから先、もう逃げられる気がしないよ〜。

 

でもひさしぶりに萌の笑った顔が見れてよかった。

たとえそれが正隆の願望でも、萌の魂はもう苦しんでいないような気がして、うるっときた。

 

現実に戻った正隆たちが、お互いのけがれを洗い流すように2人でシャワーをかけ合うシーンにはドキッとした。

 

もう何をするのも一緒にしたいという雪映の意志が、こんなところにも表れたのだろうか?

 

運命共同体となった2人が追い詰められた先にどんな決断を下すのか?

あと残り3話。

最後までドキドキハラハラしていたい。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

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